2026年4月3日
日経平均660円高――原油高の泥沼化で進む「銘柄選別」と半導体・IP関連への資金シフト
ヒナコ
トシさん、本日の日経平均株価は660円の反発となりました。ただ、日経平均全体が上がっているのに、トヨタやホンダのような自動車株は値下がりしています。逆に半導体関連や、東宝、サンリオといったエンタメ・知的財産(IP)関連の株は大きく買われているようですが、なぜこれほど極端な違いが出ているのでしょうか?
トシ
ここで押さえておきたい重要な背景だが、市場が「パニック的な全面安」の段階を抜け出し、原油高や物流の寸断を生き残れる企業とそうでない企業を冷静に「選別」し始めた結果だ。自動車のような複雑な部品供給網(サプライチェーン)を持つ産業は、中東リスクによる海上輸送の混乱やコスト増の直撃を受けやすい。一方で、物理的な資源価格の影響を受けにくいIP関連や、AI需要という強力なテーマを持つ半導体株に、世界中のプロの資金が安全地帯として逃げ込んでいるという構図だ。
ヒナコ
なるほど、どんな環境でも利益を出せる「インフレや地政学リスクに強い企業」が選ばれているわけですね。でも、原油価格は1バレル114ドルに迫るほど高騰していますし、今週末はアメリカ市場がお休み(聖金曜日)と聞きました。土日に中東で何か動きがあったらと思うと、不安で休まりません。
トシ
投資の世界には「卵を一つのカゴに盛るな」という、リスク分散の鉄則を表す有名な格言がある。今回のように、特定の業界が地政学リスクの集中砲火を浴びる一方で、別の業界が資金の逃避先となる局面にこそ、この格言の真価が発揮される。今夜から週末にかけて欧米市場が休場となる中で中東情勢が動けば、週明けの日本市場は再び暴力的な乱高下に襲われる可能性が高い。今の君は、値上がりしている半導体株などの特定銘柄に飛び乗り、運任せの集中投資に手を出そうとしていないだろうか? 問うべきは「次にどの銘柄が上がるか」ではなく、「週末に何が起きても自分の資産は耐えられるか」だ。

