2026年8月24日
日経平均488円安の6万5,528円――半導体安でも半数が上がった理由
ヒナコ
本日の日経平均株価は続落し、前週末比488円安の6万5,528円で取引を終えました。エヌビディアの決算を前にAI・半導体株は売られ、ソフトバンクグループやアドバンテスト、キオクシアも下落しています。でもプライム市場では5割強が値上がりしたそうです。指数の印象とはずいぶん違いますね。
トシ
今日は「AI・半導体が安い=日本株全体が弱い」と見ると、中身を取り違える。エヌビディアの決算を控え、AI・半導体には強気でも追加で買いにくい空気がある。前週末のプライム市場の売買代金も7兆9,134億円と、3カ月半ぶりに8兆円を下回った。ところが資金が市場から消えたわけではない。今日はプライムの5割強が値上がりし、任天堂やカプコンなどのコンテンツ株が上昇した。サンリオとの提携を発表したGENDAや、AI・半導体向け材料に関連するJX金属、住友金属鉱山にも買いが入っている。AIの次を探しているというより、AIの重要イベントを待つ間も、別の成長材料には資金が動いている。488円安の裏で起きていたのは、この物色の移動だ。
ヒナコ
AI・半導体をいったん買わないからといって、株式市場からお金が逃げているわけではないんですね。こういう主役の入れ替わりは、相場ではよくあるのでしょうか。
トシ
相場では、一つのテーマが永遠に主役であり続けるわけではない。強く買われた分野に大きなイベントが近づけば、そこでいったん足を止め、その間に別の分野へ資金が回ることがある。これが循環物色だ。今日が分かりやすい。エヌビディアの決算を前にAI・半導体株は動きづらくなった。だからといって、投資家が日本株そのものから離れたわけでもない。日経平均が488円下げる一方、プライムでは5割強が上昇した。任天堂やカプコンといったコンテンツ株、AIを支える材料に関連する非鉄株にも買いが向かった。ここで興味深いのは、AIを見限って別のテーマへ乗り換えたという話ではないことだ。市場ではAI・半導体の中長期成長を評価する声が残っている。それでも今は決算と金利を見たい。その待ち時間に、別の成長先へ資金が動いている。指数だけを見ると続落だ。しかし中では、次に何を買うかを探す動きが止まっていない。主役が休んでいる日に脇役が動く。今日の488円安は、そんな相場の一面がよく見えた一日だった。