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クレカ積立おすすめ比較【2026年】証券会社×カードの還元率ランキング

最終更新日:

クレカ積立の還元率は「証券会社×カード」の組み合わせで変わります。2026年7月時点の現行還元率で比較し、自分に合う選び方まで解説します。

ヒナコ

ヒナコ

毎月の積立、ずっと銀行の引き落としのままなんです。これって、もったいないんでしょうか?

トシ

トシ

もったいない、とまでは言わない。ただ、同じ投信を同じ額だけ積み立てるなら、クレジットカード決済にするとポイントが付くぶん差が出る。現金の積立は還元0%だからだ。

ヒナコ

ヒナコ

じゃあ、カード払いにすれば得ってことですか?

トシ

トシ

そこが少し複雑になった。2024年の制度改定で積立の上限が月10万円に広がり、それに合わせて各社が還元率の条件を見直した。カードのグレードや年間の利用額で還元率が変わる。要点は、還元率の数字だけを追うより、自分の経済圏と毎月の積立額に合わせて組み合わせを選ぶことだ。

ヒナコ

ヒナコ

「これを選べば全部OK」みたいな正解が、ひとつあるわけじゃないんですね。

トシ

トシ

そうだ。条件で答えが変わる。だから、先に結論から並べておく。

結論:クレカ積立に「これ一択」はありません。条件で選び分けます

少額(毎月5万円まで)を高い還元率で積みたいなら → マネックス証券×マネックスカード

毎月5万円までが1.1%。無料で持てるカードです(2026年10月買付分からは、同月のカード利用5万円以上が1.1%の条件になる予定)。

経済圏の広さ・投信の保有還元・貯めるポイントの選択肢で選ぶなら → SBI証券×三井住友カード

貯める/使う/持ち続けている間の還元(投信マイレージ)まで揃い、ポイントの選択肢も広めです。

積立上限の広さと使い道の幅で選ぶなら → 楽天証券×楽天カード+楽天キャッシュ

カードと楽天キャッシュを合わせて月15万円まで。貯めたポイントは米国株の買付にも使えます。

いずれも投資である以上、元本が保証されているわけではありません。また、還元率は制度改定で変わることがあります。数字はすべて2026年7月時点です。最新は各社公式でご確認ください。

クレカ積立の仕組み 💳 ①毎月カードで 投信を自動積立 🏦 ②カード会社が 決済する ③積立額に ポイント付与 🔁 ④ポイントは 投資にも使える 投資信託は値動きがあり、元本が保証されているわけではありません。 ポイント還元率は制度改定で変わることがあります。 ※現金(口座引落)の積立は還元0%。数字は2026年7月時点。

クレカ積立とは(仕組みと注意)

クレカ積立とは、投資信託の毎月の積立を、銀行口座の引き落としではなくクレジットカード決済で行う仕組みです。積立額に対してカードのポイントが付くため、同じ投信を同じ額だけ積み立てても、現金の積立(還元0%)との間に差が生まれます。

積み立てる対象は主に投資信託で、全世界株式(オルカン)などの低コストなインデックス投信を選ぶ人が多くなっています(ファンドの選び方は 全世界株式(オルカン)に投資できる証券会社 を参照)。NISAのつみたて投資枠でも利用でき、上限は月10万円です(2026年7月時点)。

一方で、投資信託には値動きがあり、元本が保証されているわけではありません。ポイント還元も制度改定で変わることがあります。この2点は、はじめに押さえておきたいところです。

なお、口座開設時にもらえる一時的な特典(キャンペーン)は別ページ 証券口座の開設キャンペーン比較 にまとめています。本ページで扱うのは、恒常的に続く「クレカ積立の還元率」です。カードを日常の買い物で使うときの基本還元やポイントの貯め方・使い方は ポイントが貯まるクレジットカードの選び方 を参照してください。ここでは投信積立に対する付与に絞って解説します。

1. 証券会社×カード別 横断比較表

主要な組み合わせの現行還元率(2026年7月時点・条件付き)を並べます。数字だけでは判断しづらいため、各セルは「条件」もあわせて簡潔に記しています。証券会社名から各社の詳しい解説にも進めます。

証券会社×カード クレカ積立の還元率(2026年7月時点・条件付き) 積立上限(月) 貯まるポイント・経済圏 年会費 ポイント投資の対象
SBI証券×三井住友カード 一般(NL)0.5%(年10万円以上のカード利用)/ゴールド1.0%(年100万円以上)/プラチナプリファード最大3.0%(年500万円以上)。※積立額そのものは利用額の集計対象外 10万円 積立付与はVポイント。保有還元はV/Ponta/d/PayPay/JALマイルから選択。三井住友(V)経済圏 一般(NL)=永年無料/ゴールドNL=5,500円(年100万円利用で翌年以降永年無料)/プラチナプリファード=33,000円 投資信託/国内株(現物・S株)。充当できるのはV・Pontaのみ
楽天証券×楽天カード+楽天キャッシュ 低コスト投信(代行手数料0.4%未満)で 一般0.5%/ゴールド0.75%/プレミアム1.0%。楽天キャッシュ決済は0.5% 15万円(カード10万+キャッシュ5万) 楽天ポイント。楽天経済圏 一般=永年無料/ゴールド=2,200円/プレミアム=11,000円 投資信託/国内株(現物)/米国株(現物・円貨)。「楽天ポイントコース」設定が必要
マネックス証券×マネックスカード 5万円以下1.1%/5万円超〜7万円0.6%/7万円超〜10万円0.2%(月10万円フルで実質約0.73%)。※2026年10月買付分〜は5万円まで1.1%に「当月カード利用5万円以上」の条件が追加(1万円以上5万円未満0.55%/1万円未満0%) 10万円 マネックスポイント。d・Pontaへ1:1交換ほか 年1回利用で無料。2026年10月27日引落分〜永年無料(予定) 投資信託/株式売買手数料への充当/暗号資産(200pt〜)
三菱UFJ eスマート証券×au PAYカード 通常0.5%/ゴールド1.0%(2025年1月買付分〜。通常は旧1.0%から引下げ) 10万円 Pontaポイント。au・Ponta経済圏 通常=永年無料/ゴールド=11,000円 投資信託/プチ株(単元未満株)。現物単元株は対象外
(参考)口座引落の現金積立 0%(ポイント付与なし)

表のいちばん下に現金積立(0%)を並べたのは、比較の基準を示すためです。無料のカードでも還元が付くぶん、現金積立との間に差が出る、という関係が見えてきます。年会費・還元率はカード種別・利用額・制度改定で変わります。最新は各社公式でご確認ください。

2. おすすめランキング

評価は、①少ない条件で得られる還元率の高さ、②ポイント経済圏と使い道の広さ、③積立上限と投信の保有還元(投信マイレージ)、④年会費のハードルの低さ、の4点を軸に、総合力で並べています。基準日は2026年7月21日です。広告や報酬は順位を決めていません。毎月5万円までの還元率の高さではマネックスが随一ですが、その1.1%は2026年10月買付分から当月のカードショッピング利用5万円以上が条件になる点も、正直に併記します。

1位

SBI証券 × 三井住友カード

位置づけ:貯める・使う・保有還元まで揃う総合力。ポイントの選択肢も広い。

現行還元率
(2026年7月時点)
一般(NL等)0.5%(前年の年間カード利用10万円以上)/ゴールド1.0%(年100万円以上)/プラチナプリファード最大3.0%(年500万円以上)。いずれも2024年11月買付分〜の現行制度です。三井住友カードの「つみたて投資」の積立額そのものは、この年間利用額の集計には含まれません。
積立上限
月10万円。
貯まるポイント・経済圏
積立で付くのはVポイント。投信の保有残高に応じた「投信マイレージ(保有還元)」では、V/Ponta/d/PayPay/JALのマイルから受け取るポイントを選べます。
投信マイレージ(保有還元)
あり。投資信託の月間平均保有額に応じて付与されます。
年会費
一般(NL)=永年無料/ゴールドNL=5,500円(年100万円利用で翌年以降永年無料)/プラチナプリファード=33,000円。
向いている人
普段のカード利用額が大きく、ゴールドやプラチナの条件を活かせる人/貯めるポイントを自分で選びたい人/これから投信の保有残高が積み上がっていく人。
向かない人
日常のカード利用が少なく、上位カードの条件に届かない人。一般カードの0.5%どまりになるなら、他社の少ない条件で高めの還元(マネックスの5万円までなど)と比べてから決めたいところです。

なぜ総合力で1位に置くのか

SBI証券×三井住友カードは、積立で貯め、日常で使い、保有している間も投信マイレージで受け取る、という3つがひと通り揃います。受け取るポイントもV/Ponta/d/PayPay/JALマイルから選べて、経済圏の広さと選択肢の多さがはっきりした強みになります。

純粋な「無料カードでの還元率」だけならマネックスが上ですが、上限10万円をフルに使ったときのグレード別の伸びしろ、保有還元まで含めた総合力を評価して、1位に置いています。

リスク・注意:投資なので元本が保証されているわけではありません。還元率は改定で変わります(実際に、上位カードは以前の最大5.0%から3.0%へ引き下げられました)。高い還元率は「年間カード利用額の条件」と「年会費」が前提になる点に注意が必要です。

公式サイトへ移動します。口座開設・口座維持費は無料です。

2位

楽天証券 × 楽天カード + 楽天キャッシュ

位置づけ:積立上限の広さと、使い道のわかりやすさ。

現行還元率
(2026年7月時点)
楽天カード決済の還元率は、ファンドの「代行手数料(信託報酬の一部)」が年率0.4%以上か未満かで変わります。NISAで人気の低コスト投信(0.4%未満)では、一般カード0.5%/ゴールド0.75%/プレミアム1.0%です(代行手数料0.4%以上のファンドは一律1%、ブラックは2%)。これに加えて、楽天キャッシュ決済で0.5%が付きます。
積立上限
楽天カード月10万円+楽天キャッシュ月5万円=合計月15万円までキャッシュレスで積み立てられます。
貯まるポイント・経済圏
楽天ポイント。楽天経済圏でまとめて貯めて使いたい人と相性が良いです。
投信マイレージ(保有還元)
あり(投信残高ポイントプログラム)。ただし対象は自社の「楽天・プラス」シリーズに限られ、付与率は年0.017〜0.053%程度です。eMAXIS Slimなど他社の低コスト投信は対象外で、この点はSBI・マネックスの投信保有ポイント(幅広い銘柄が対象)と性格が異なります。別途、楽天銀行との連携(ハッピープログラム)による付与もあります(対象銘柄・付与率は楽天証券公式で最新をご確認ください)。
年会費
一般=永年無料/ゴールド=2,200円/プレミアム=11,000円。
向いている人
楽天経済圏を日常的に使う人/月10万円を超えて積みたい人(楽天キャッシュで+5万円)/貯めたポイントで米国株も買いたい人。
向かない人
低コスト投信を中心に積み、無料カードで高めの還元がほしい人。低コスト投信では一般カード0.5%が基準になります。

なぜ2位に置くのか

楽天カード(月10万円)と楽天キャッシュ(月5万円)を合わせて月15万円までキャッシュレスで積み立てられる上限の広さと、貯めたポイントを米国株の買付にも使える出口のわかりやすさが強みです。楽天経済圏を日常で使う人ほど、貯める・使うの循環が自然につながります。

一方、NISAで人気の低コスト投信では一般カードの還元率が0.5%に区分されるため、「無料カードでの還元率の高さ」ではマネックスに一歩譲ります。そのぶんを上限の広さと使い道で補う形として、2位に置いています。

リスク・注意:元本が保証されているわけではありません。「額面の高い数字」は、代行手数料0.4%以上のファンドや上位カードが前提です。低コスト投信・一般カードだと0.5%が目安になります。また、楽天キャッシュへのチャージ元の付与は別制度で変動するため、積立決済分の0.5%とは分けて考えたいところです。

楽天経済圏でまとめたいならここから

口座開設・口座維持費は無料です。

3位

マネックス証券 × マネックスカード

位置づけ:少額(毎月5万円まで)を高い還元率で。無料で持てるカード。

現行還元率
(2026年7月時点)
毎月5万円までの部分が1.1%、5万円超〜7万円が0.6%、7万円超〜10万円が0.2%の段階制です。ただし2026年10月買付分からは、この5万円までの1.1%は「同じ月のカードショッピング利用が5万円以上」であることが条件になります(カード利用が1万円以上5万円未満なら0.55%、1万円未満なら0%)。年会費の永年無料化と引き換えに、日常のカード利用を前提とする設計へ変わる点は、あわせて押さえておきたいところです。なお、月10万円をフルに積むと全体をならした実質は約0.73%です(次章で詳しく分解します)。
積立上限
月10万円。
貯まるポイント・経済圏
マネックスポイント。dポイント・Pontaポイントへ1:1で交換でき、Vポイントやnanaco・WAON・Amazonギフトカード・ANA/JALのマイルなどにも交換できます。独自の経済圏はやや狭めですが、交換先の広さで補える形です。
投信マイレージ(保有還元)
あり。ただし付与率は銘柄により異なり、一部の銘柄は対象外・低率です(公式の例示は年率0.03%〜0.08%程度)。
年会費
年1回以上の利用で無料。さらに2026年10月27日の引落分から「永年無料」に変わる予定で、条件を気にせず持ちやすくなります。
dカード積立という選択肢
マネックス証券は「dカード積立」にも対応しており、dカードで直接クレカ積立ができます(dポイントで付与)。dカードは5万円まで1.1%、dカードGOLDは10万円まで1.1%一律、dカードPLATINUMは10万円まで3.1%一律です(いずれも入会1年目想定で、2年目以降は毎月のカード利用額により変動します)。
向いている人
毎月5万円までの積立で高い還元を得たい人(2026年10月買付分〜は当月カード利用5万円以上が条件)/年会費のハードルを避けたい人/dポイント・Pontaにまとめたい人。
向かない人
毎月10万円をフルで積みたい人(5万円を超える部分は0.6%・0.2%に下がります)/独自の経済圏で日常の支払いまで統一したい人。

なぜ3位に置くのか

無料で持てるカードで、毎月5万円までを1.1%で積める点は、少額でコツコツ積む人に効きます。2026年10月27日引落分からの永年無料化も、持ちやすさという意味では改善です。

ただし、その永年無料化と同じ2026年10月の改定で、5万円までの1.1%に「当月カード利用5万円以上」の条件が加わります。放置の自動積立だけだと還元率が下がる設計に変わるため、総合力では3位としています。dポイント経済圏なら、dカード積立という別ルートも選べます。

リスク・注意:元本が保証されているわけではありません。5万円を超える部分は還元率が下がります。2026年10月買付分からは、5万円までの1.1%にも当月のカード利用の条件が付きます。投信の保有ポイントは銘柄により対象外になることがあります。

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番外:三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)× au PAYカード

社名は2025年2月1日に「auカブコム証券」から「三菱UFJ eスマート証券」へ変わりました。au PAYカードでのクレカ積立の還元率は、通常カード0.5%/au PAYゴールドカード1.0%です(2025年1月買付分〜。通常カードは以前の1.0%から0.5%へ引き下げられました。ゴールドは1.0%を維持)。積立上限は月10万円です。年会費は通常カードが永年無料、au PAYゴールドカードが11,000円です。

貯まるのはPontaポイントで、投資信託とプチ株(単元未満株)の買付に使えます。ただし国内株式(現物・単元株)は対象外です。au・Ponta経済圏の人や、ゴールドで1.0%を狙える人に向く選択肢です。元本が保証されているわけではない点は、ほかの組み合わせと共通です。

番外:松井証券

松井証券は2025年5月にクレカ積立を開始しました。対象はJCBの「JCBオリジナルシリーズ」(JCBカードS等の一般カード、JCBゴールド等のプレミアムカード)で、貯まるのはOki Dokiポイントです。通常の還元率は、一般カードで最大0.5%、プレミアムカードで最大1.0%(いずれも当月のカードショッピング利用5万円以上が条件)。サポート体制や投信の取扱いで選ぶ人に向く選択肢です(2026年7月時点。最新・キャンペーンは松井証券公式でご確認ください)。

3. 額面「最大◯%」の罠 — 実質還元率と損益分岐

比較記事でよく見る「最大◯%」という数字は、そのまま受け取ると実際より得に見えてしまうことがあります。ここでは「本当に手に入る還元率(実質還元率)」の考え方を、3つの「罠」に分けて分解します。数字は2026年7月時点のものです。

額面の最大値と、実質で手に入る還元 マネックスカード(月10万円フル) 1.1% 額面(5万まで) 0.73% 実質(10万平均) 上位カードの損益分岐 上乗せ還元(無料カードとの差) 年会費 プラスなら上位カードの価値あり ※概算・概念図。年会費と還元率はカード・利用額・改定で変わる。2026年7月時点。各社公式を確認。

罠A:金額の「段階」で薄まる(マネックスカードの例)

マネックスカードの1.1%は、毎月5万円までの部分に付く数字です。5万円を超えると0.6%、7万円を超えると0.2%に下がります。そのため、月10万円をフルに積むと、全体をならした実質は約0.73%になります。

5万円×1.1%+2万円×0.6%+3万円×0.2%=毎月730円ぶん
730円 ÷ 100,000円 = 実質約0.73%

「最大1.1%」は正しいのですが、それは5万円までの話です。毎月いくら積むかで、実質は変わります。

罠B:カード利用額の「条件」で決まる(SBI×三井住友の例)

SBI証券×三井住友カードは、金額の段階ではなく「前年の年間カード利用額」で還元率が決まります。プラチナプリファードの最大3.0%は、年間500万円以上のカード利用が前提です。届かなければ、年300万円以上で2.0%、それ未満で1.0%になります。しかも、クレカ積立の積立額そのものはこの年間利用額の集計には含まれません。つまり、日常の支払いで年500万円を使う人でなければ、額面の3.0%は現実になりにくい、という構造です。

罠C:「年会費」を上乗せ還元が超えて初めてプラス

ゴールドやプラチナには年会費がかかります。上位カードにする価値があるかは、次の式で考えられます。

損益分岐の年間積立額 = 年会費 ÷(上位カードの還元率 − 無料カードの還元率)

たとえば三井住友ゴールド(NL)は年会費5,500円。ゴールド1.0%と一般0.5%の差0.5ポイントで年間120万円(月10万円)を積むと、上乗せは年6,000円ぶんです。これは年会費5,500円を上回るためプラスになります。しかもゴールド(NL)の1.0%到達条件(年100万円のカード利用)は、年会費が翌年以降永年無料になる条件と同じなので、その条件を達成した年は年会費が実質0円になります。

一方、プラチナプリファードの年会費は33,000円。3.0%と0.5%の差2.5ポイントで年間120万円を積んでも、上乗せは年30,000円ぶんにとどまり、年会費33,000円を下回ります。つまり、積立のためだけにこのカードを持つと、損益分岐には届きません。年500万円規模の日常利用でこそ価値が出る、という前提が読み取れます(しかも3.0%には、積立を除いた年500万円のカード利用という条件が別に必要です)。

加えて、上位カードは「年間○○円以上の利用で翌年以降の年会費が無料」といった条件が設けられている場合があります。年会費の有無まで含めて損益分岐を見るのが、実質で比べる視点です。無料カードで条件の少ない還元(マネックスの5万円まで1.1%など)と、年会費のかかる上位カードの条件付き高還元は、こうして「実質」で並べると見え方が変わります。額面の大きさより、自分の使い方で本当に手に入る還元はいくらか、という順で考えたいところです。

4. 2024年〜の還元率改定の流れ — なぜ低コスト投信ほど下がりやすいのか

「クレカ積立は改悪された」という声は、この数年の改定の積み重ねから来ています。時系列で整理します(数値は2026年7月時点)。

2024年〜のクレカ積立 改定タイムライン 2024年3月 ▲上限拡大 積立上限が月5万円 → 10万円に(金商業等府令の改正) 2024年11月 ▼縮小 SBIのプラチナプリファードが最大5.0% → 3.0%(年500万円利用が条件) 2025年1月 ▼縮小 三菱UFJ eスマート×au PAY(通常)1.0% → 0.5%(ゴールドは1.0%維持) 2026年10月 ▲改善 マネックスカードが永年無料化(2026年10月27日引落分〜) 2026年10月 ▼縮小(同時) 5万円まで1.1%に「当月カード利用5万円以上」の条件が追加 ▲改善と▼縮小が同じ改定で同時に進む。数字は2026年7月時点。各社公式を確認。

時系列

  • 2024年3月:積立上限が月5万円→10万円に。 「金融商品取引業等に関する内閣府令(金商業等府令)」の改正によるものです。NISAのつみたて投資枠(年120万円=月10万円)に合わせた引き上げでした。
  • 各社が付与率のテーブルを見直し。 上限が広がった一方で、還元率は条件付きに整理されていきました。
  • 2024年11月買付分〜:SBI証券×三井住友カードが条件化。 プラチナプリファードが以前の最大5.0%から最大3.0%(年間500万円以上のカード利用が条件)へ。ゴールドや一般も年間利用額に応じた段階制になりました。
  • 2025年1月買付分〜:au PAYカード(通常)が1.0%→0.5%へ。 ゴールドは1.0%を維持しています。
  • 2026年10月:マネックスカードで改善と縮小が同時に。 2026年10月27日引落分から年会費が永年無料になる(改善)一方、同じ2026年10月買付分から、5万円までの1.1%に「当月カードショッピング利用5万円以上」の条件が加わります(縮小)。永年無料化と条件化が同じ改定で同時に進みます。

なぜ低コスト投信ほど下がりやすいのか(逆ざやの構造)

ここが専門的な要点です。クレカ積立の還元の原資には、証券会社が受け取る「代行手数料(信託報酬の一部)」が関係しています。

  • 投資信託の信託報酬の一部は、販売会社である証券会社に「代行手数料」として入ります。
  • ところが、NISAで人気の低コストインデックス投信ほど信託報酬が低く、証券会社に入る代行手数料も小さくなります。
  • 残高が集まるのはその低コスト投信です。そこへ高い還元を付け続けると、証券会社やカード会社の持ち出し(いわゆる逆ざや)が広がっていきます。

だから、低コスト投信ほど付与率が抑えられやすい、という力学が働きます。楽天証券が代行手数料0.4%未満のファンドで還元率を0.5%に区分しているのは、その典型です。

この構造を踏まえると、「額面の高い還元率」は改定で下がりやすい面がある、と考えられます。だからこそ、目先の最大値だけでなく、条件の少ないシンプルな還元や、自分の経済圏との相性を重く見るほうが、長く振り回されにくいと言えます。

5. カード選びの視点 — 経済圏×積立額×グレードで組み合わせを導く

「結局どれ」を決めるには、4つの問いに順番に答えていくのがわかりやすいです。自分の答えをたどると、合う組み合わせが見えてきます。

問い①:普段のポイント経済圏はどこですか?

  • 三井住友(Vポイント)/普段のカード利用が多い → SBI証券×三井住友カード(グレードは損益分岐で判断)
  • 楽天 → 楽天証券×楽天カード(+楽天キャッシュ)
  • au・Ponta → 三菱UFJ eスマート証券×au PAYカード(ゴールドで1.0%)
  • 特にこだわりがない/無料でシンプルに始めたい → マネックス証券×マネックスカード(毎月5万円までを高還元で。2026年10月買付分〜は当月カード利用5万円以上が条件)

※dポイント経済圏の人は、マネックスポイントをdポイントへ1:1で交換して寄せる方法のほか、マネックス証券は「dカード積立」にも対応しており、dカードで直接クレカ積立ができます(dポイントで付与。dカードは5万円まで1.1%、dカードGOLDは10万円まで1.1%一律、dカードPLATINUMは10万円まで3.1%一律。いずれも入会1年目想定で、2年目以降は毎月のカード利用額により変動)。

問い②:毎月いくら積みますか?

  • 5万円で足りる → マネックスの5万円までの1.1%(2026年10月買付分〜は当月カード利用5万円以上が条件)が効きやすい。
  • 10万円をフルに積む → SBI(グレード次第で全額が同率)、または楽天(楽天キャッシュを足して月15万円まで)。

問い③:年会費を払ってもよいですか?

  • 払ってでも高還元を狙い、かつ日常のカード利用が多い → SBIのゴールド/プラチナ(年間利用額の条件と損益分岐を確認)。
  • 無料で完結させたい → マネックスや各社の一般カード。

問い④:貯めたポイントは何に使いたいですか?

  • 米国株にも使いたい → 楽天。
  • 投資信託・国内株・S株に幅広く使いたい → SBI(充当はV・Ponta)。
  • dポイントやPontaに交換して使いたい → マネックス。

この4問の答えが集まると、「自分はこの証券会社×このカード」という組み合わせが自然に絞り込めます。1つに決めきれないときは、月5万円までを無料カードの高還元に、残りを経済圏の合う証券に、と分けて考える手もあります。

6. ポイント投資(貯めたポイントの出口)

クレカ積立で貯めたポイントは、多くのネット証券で1ポイント=1円として投資に充当できます。これを再び投資に回すと、少しずつでも複利で育てられます。ただし「どこでも同じ」ではありません。使えるポイントや買える対象が、証券会社ごとに違います。

  • SBI証券: 充当できるのはVポイントとPontaポイントのみ(dポイント等は貯める側で、充当には使えません)。対象は投資信託と国内株式(現物・S株=単元未満株)。
  • 楽天証券: 楽天ポイント。投資信託・国内株式(現物)・米国株式(現物・円貨)に使えます。事前に「楽天ポイントコース」の設定が必要です。
  • マネックス証券: マネックスポイント。株式売買手数料への充当、投資信託の買付、暗号資産(200pt〜)への充当に使えます。
  • 三菱UFJ eスマート証券: Pontaポイント。投資信託とプチ株(単元未満株)に使えます。国内株式(現物・単元株)は対象外です。

ポイントも投資に回せば値動きの影響を受けます。1ポイント=1円で使えるとはいえ、投資である以上、元本が保証されているわけではない点は現金の投資と同じです。

ヒナコ

ヒナコ

組み合わせが決まったら、あとは設定するだけですか? 何か注意しておくことはありますか?

トシ

トシ

確認しておくことがいくつかある。まず、クレカ積立に使えるのは本人名義のカードだけだ。家族カードは対象外になる。次に、還元率は今後も改定される前提で見ておくことだ。実際、SBIの上位カードは以前の最大5.0%から3.0%に下がっている。今の数字がそのまま続くとは限らない。

ヒナコ

ヒナコ

じゃあ、一度決めたら、見直しも要るってことですね。

トシ

トシ

そうだ。年に一度くらい、還元率と年会費の条件を確認しておくと安心できる。特に年会費のかかるカードは、上乗せされる還元が年会費を超えているか、そこを見ておくのが要点だ。数字が動いても慌てず、自分の経済圏と積立額に立ち返って考えることだ。

7. まとめ — 選び方の要点

最後に、順位そのものより大切な「選び方の要点」を3つにまとめます。

  1. 経済圏と積立額で組み合わせを決める。 還元率の最大値を追うより、自分が普段使うポイントと、毎月いくら積むかから逆算するほうが、納得のいく組み合わせにたどり着けます。
  2. 年会費は損益分岐で判断する。 上乗せされる還元が年会費を超えるか、または年間利用額の条件で年会費が無料になるか。ここを確認してからグレードを選びます。
  3. 還元率は改定で変わるので、定期的に見直す。 低コスト投信ほど付与率が下がりやすい構造があります。年に一度、各社公式で条件を確認しておくと安心です。あわせて、貯めたポイントの使い道(充当できる対象)も社ごとに違うので、出口まで含めて選ぶと後悔しにくくなります。

NISA口座をどこで開くかという総合判断は 新NISA証券会社ランキング・口座の選び方、証券会社そのものの総合比較(手数料・ツール・NISA全般)は親ページ ネット証券総合比較 にまとめています。あわせて読むと、口座選びとカード選びの両輪で考えられます。

8. よくある質問(FAQ)

クレカ積立の上限はいくらですか? なぜ月10万円なのですか?

月10万円です(100円〜10万円)。2024年に、それまでの月5万円から引き上げられました。根拠は「金融商品取引業等に関する内閣府令(金商業等府令)」の改正です。NISAのつみたて投資枠が年120万円(月換算で10万円)であることに合わせた形で、クレカ積立の月10万円を12か月続けると、つみたて投資枠をちょうど使い切れる計算になります(2026年7月時点。最新は各社公式でご確認ください)。

クレカ積立は「改悪」されたのですか? 今でも得ですか?

一部のカードでは付与率が引き下げられました。たとえばSBI証券×三井住友カードのプラチナプリファードは、以前の最大5.0%から最大3.0%(年間カード利用500万円以上が条件)へ、三菱UFJ eスマート証券のau PAYカード(通常)は1.0%から0.5%へ変わっています。一方で、マネックス証券×マネックスカードは毎月5万円までの部分で1.1%を維持し、2026年10月27日引落分からは年会費が永年無料になる予定です。なお、マネックスカードの5万円まで1.1%は、2026年10月買付分から「同じ月のカードショッピング利用5万円以上」が条件になります。銀行引き落としによる現金の積立が還元0%であることを踏まえると、無料カードでも還元が付くぶんの差は残っています。ただし還元率は今後も制度改定で変わりうるため、最新は各社公式でご確認ください(2026年7月時点)。

クレカ積立はNISA(つみたて投資枠)で使えますか?

つみたて投資枠で利用できます。月10万円を12か月続けると年120万円となり、つみたて投資枠を使い切れる計算です。成長投資枠でもクレカ積立を利用できます(主要ネット証券では、つみたて投資枠・成長投資枠のどちらでも設定できます。ただしクレカ積立の上限は、枠の別を問わず合計で月10万円です)。iDeCoは口座引き落としのみで、クレカ積立には対応していません。どの証券会社でNISA口座を開くかは、NISA口座の選び方もあわせてご覧ください(2026年7月時点)。

家族カードでクレカ積立はできますか?

できません。クレカ積立に使えるのは、本会員(証券口座の名義と同一名義)のカードのみです。名義が一致しないカードはエラーになり、贈与とみなされて納税が必要になる場合もあります。家族カードやデビット・プリペイドは対象外です(2026年7月時点)。

複数の証券会社で、合計10万円を超えて積み立てられますか?

月10万円の上限は、1つの証券口座(1枚のカード)ごとの上限です。物理的には、複数の証券会社でそれぞれクレカ積立を設定することは可能です。ただしNISA口座は1人につき1つの金融機関でしか開設できないため、NISA内で複数社に分けて枠を増やすことはできません(金融機関は年単位で変更できます)。なお楽天証券のように、楽天カード(月10万円)と楽天キャッシュ(月5万円)を組み合わせて、月15万円までキャッシュレスで積み立てられる仕組みもあります(2026年7月時点)。

貯まったポイントは何に使えますか? 現金より損しませんか?

多くのネット証券で、1ポイント=1円として投資信託などの買付に充当できます(ポイント投資)。ただし対象は社ごとに違い、SBI証券は充当できるのがV・Pontaのみで投資信託・国内株・S株が対象、楽天証券は投資信託・国内株・米国株、三菱UFJ eスマート証券は投資信託・プチ株で現物単元株は対象外です。1ポイント=1円で使えるため現金と同じ価値で使えますが、そのポイントを投資に回せば値動きの影響を受け、元本が保証されているわけではありません(2026年7月時点)。

ポイントはいつ付与されますか? 投信マイレージとの違いは何ですか?

クレカ積立のポイントは、カード決済(買付)に対して付与されます。正確な付与日は各社で異なります(例:SBI証券×三井住友カードのVポイントは買付の翌々月頃)。詳しくは各社公式でご確認ください。一方、投信マイレージ(投信保有ポイント)は、保有している投資信託の残高に応じて継続的に付与される別のプログラムです。クレカ積立は「買うとき」、投信マイレージは「持ち続けている間」に貯まる、と整理すると違いがわかりやすくなります(2026年7月時点)。

出典・確認元(一次情報)

本ページの数値は、各社公式サイト・公式ニュースリリース・公式ヘルプ(一次情報)および公的機関の情報をもとに、2026年7月21日時点で確認しています。制度や還元率は改定されることがあるため、最新は各社公式でご確認ください。

  • 金融庁「新しいNISA」
  • 日本証券業協会
  • SBI証券 公式(クレカ積立・ポイントサービス・FAQ)
  • 三井住友カード 公式(つみたて投資のポイント付与率・条件)
  • 楽天証券 公式(楽天カードクレジット決済の還元率・楽天キャッシュ・ポイント投資)
  • マネックス証券 公式(マネックスカード クレカ積立・ポイント・投信保有ポイントプログラム)
  • 三菱UFJ eスマート証券 公式(au PAYカード決済による投信積立・ポイント投資)

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