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ロボアドバイザーおすすめランキング【2026年】コスト・自動投資を比較

最終更新日:

ロボアドバイザーはネット証券の口座内で完結するサービスだけでも十分選べます。実質コストで比較すると、利用料0円の松井証券「投信工房」が1位です。

本記事の範囲すでに証券口座を持っている方・これから総合口座を作る方が「口座内で完結するお任せ運用」を選べるよう、主要ネット証券5社のロボアドバイザーに絞って比較します。手数料と信託報酬を合算した実質コストを軸に、自動化の範囲・NISA対応・最低投資額まで一覧で整理しました。WealthNaviやROBOPROなど直販型ロボアドバイザーとの使い分けも解説します。

※「ロボアドバイザーと自分で運用、どちらが得か」という手段そのものの検証は、姉妹記事ロボアドバイザーvs自分で投資の徹底比較で扱っています。本記事は「ロボアドを使うなら、どのサービスを選ぶか」に集中します。

ヒナコ

ヒナコ

投資を始めたい気持ちはあるのですが、商品選びも売買もまとめてお任せできる仕組みはありますか?

トシ

トシ

ロボアドバイザーという仕組みがある。いくつかの質問に答えるだけで、資産配分の提案から運用までを自動化できるサービスだ。

ヒナコ

ヒナコ

便利そうですね。でも「手数料が高い」という声も聞きますし、種類が多くてどれを選べばいいのか分かりません。

トシ

トシ

判断軸は「実質コスト」と「自動化の範囲」の2つだ。この2軸で並べ直すと、ネット証券5社の序列ははっきり見えてくる。順に整理していこう。

結論早見:あなたに合うロボアドバイザーはこれ

コスト最優先 → 松井証券「投信工房」

利用料0円。負担は信託報酬 最大年0.37%(税込)のみ。100円から。

全部おまかせしたい → マネックス証券「ON COMPASS」

投資一任型・年0.9775%(税込)程度でETF経費込み。1000円から。

楽天経済圏・NISAで使いたい → 楽天証券「らくらく投資」

NISA完全対応。信託報酬 年0.4915%(税込)程度のみ。

AIによる機動的な運用 → SBI証券「SBIラップ」

AI投資コース(NISA非対応の点に注意)。

実績やAI運用を重視して直販型も見たい → WealthNavi・ROBOPROなど

直販型との使い分けの章で比較しています。

※いずれも投資商品であり元本保証はありません。

1. ロボアドバイザー5社の比較表【2026年7月確認】

まず結論となる5社の比較表です。実質コスト(利用料+投資先の信託報酬)・最低投資額・NISA対応の3点で見ると、各社の性格の違いが一目で分かります。

サービス名タイプ実質コスト(年率・税込)最低額NISA
松井証券「投信工房」 アドバイス型 利用料0円+信託報酬 最大0.37% 100円 可(ポートフォリオ積立は成長投資枠)
楽天証券「らくらく投資」 ファンド型(全自動) 信託報酬 0.4915%程度のみ 100円〜※1 完全対応
マネックス証券「ON COMPASS」 投資一任型 0.9775%程度(ETF経費込み) 1000円 成長投資枠のみ
SBI証券「SBIラップ」 投資一任型(AI) 0.660%+信託報酬等別途 1万円 非対応
三菱UFJ eスマート証券 無料診断のみ(PORTSTAR) ―(投資一任型ロボアドなし)

※1 楽天証券の投資信託積立は100円から可能ですが、らくらく投資固有ページでの最低金額の明記は確認できませんでした(2026年7月22日時点)。最新の条件は公式サイトでご確認ください。

※表中の数値はすべて2026年7月22日に各社公式サイトで確認した値です。SBIラップの「0.660%」は投資一任手数料のみで、投資先ファンドの信託報酬等が別途かかります。

参考:証券口座とは別に専用口座を開く直販型では、WealthNavi(年率1.1%(税込)・預かり資産2兆円=2026年5月時点)やROBOPRO(年率1.1%(税込)・AI運用)が代表格です。直販型との使い分けは直販型との使い分けの章で詳しく解説します。

2. ロボアドバイザーとは?投資を自動化する仕組みと2つのタイプ

ロボアドバイザーとは、年齢や投資目的などの質問に答えると、アルゴリズムがリスク許容度に合った資産配分(ポートフォリオ)を提案し、運用を支援してくれるサービスです。投資対象の中心は投資信託やETFで、世界中の株式・債券への分散投資を仕組み化できます。投資信託そのものの仕組みから知りたい方は投資信託の基礎をご覧ください。

ここで押さえておきたいのが、ロボアドバイザーには大きく2つのタイプがあることです。

  • 投資一任型:診断のあと投資一任契約を結び、買い付けから配分調整(リバランス)まで全てを任せるタイプ。手数料は年0.66〜1.1%(税込)程度が中心です。ON COMPASS・SBIラップ・楽ラップ・WealthNaviなどが該当します。
  • アドバイス型:診断と提案までを行い、採用や売買の最終決定は自分で行うタイプ。利用料は無料が一般的で、負担は投資先の信託報酬のみです。松井証券の投信工房が該当します。

なお、楽天証券「らくらく投資」は投資一任契約を結ばず、診断結果に合ったバランスファンドを保有する「ファンド型」です。配分調整はファンドの内部で行われるため、実際の手間は投資一任型に近く、コストは信託報酬のみで済みます。

タイプが違えば「何にお金を払っているか」が変わります。ランキングの前にこの構造を頭に入れておくと、選ぶ基準がぶれません。

ロボアドバイザーの2つのタイプ 投資一任型 診断 → 投資一任契約 買付・リバランスまで全自動 手数料:年0.66〜1.1%(税込)程度 例:ON COMPASS/SBIラップ 楽ラップ/WealthNavi アドバイス型 診断 → ポートフォリオ提案 採用・売買は自分で決定 利用料0円(負担は信託報酬のみ) 例:松井証券 投信工房 ※自動リバランス機能あり 補足:らくらく投資は「ファンド型」 一任契約なしでバランスファンド内が自動調整される コストは信託報酬 年0.4915%(税込)程度のみ ※いずれのタイプも元本保証はありません 2026年7月22日時点・各社公式サイト確認

【図解のポイント】ロボアドバイザーは「全部任せる投資一任型」と「提案を受けて自分で実行するアドバイス型」に大別される。支払うコストの構造が根本的に異なる。

3. ロボアドバイザーおすすめランキング【ネット証券・2026年】

このランキングの作り方

  • 調査対象:主要ネット証券5社のロボアドバイザー・お任せ運用サービス(WealthNaviなど直販型は参考比較として別章で扱います)
  • 評価軸と優先順位:①実質コスト(利用料+信託報酬)②手軽さ・自動化の範囲 ③NISA対応 ④最低投資額 ⑤経済圏・ポイント
  • 順位の性質:タイプ横断の総合順位(実質コスト×手軽さ)です。「完全自動」を最優先するなら、投資一任型で最安級のON COMPASSが実質的な1位候補になります
  • 基準日:2026年7月22日(各数値は各社公式サイトで確認)
  • 広告や報酬は順位に影響しません。評価方針の詳細はランキング作成方針をご覧ください
1位アドバイス型

松井証券「投信工房」

★投資一任手数料0円は5社で唯一。負担は信託報酬のみ最大年0.37%(税込)、100円から始められます

  • ロボアド利用料・投信購入時手数料が0円。モデルポートフォリオのコストは最大年率0.34%(税込0.37%)の信託報酬等のみです(2026年7月22日時点)。
  • アドバイス型ながら自動リバランス(自動実行)に対応。任意の日を設定すると配分調整が自動で実行されるほか、目標配分に合わせて積立額を自動計算する「リバランス積立」、ボタン1つの「一括リバランス」も選べます。
  • 最低100円から積立可能で、NISA口座での投信積立にも対応しています。

⚠ 注意点

  • 提案の採用・売買の最終決定は自分で行うアドバイス型です(前述のとおり自動リバランスは自動実行あり)。
  • ポートフォリオ積立(一括積立機能)のNISA対応は成長投資枠のみで、つみたて投資枠は個別の積立設定で対応します。

なぜ1位か

第1評価軸である実質コストは最大0.37%(税込)と頭一つ抜けており、投資一任手数料0円という条件は5社で他にありません。従来アドバイス型の弱点だった「提案止まりで放置しがち」という点も、自動実行されるリバランス機能で解消されています。コストと手軽さの総合力を最も高く評価しました。

スペック確認日:2026年7月22日

リスク・注意:運用は投資信託が対象であり、元本保証はありません。相場の下落時には元本割れの可能性があります。

口座開設・口座維持費は無料です。投信工房はロボアド利用料0円・100円から積立できます。

2位ファンド型(全自動・投資一任契約ではありません)

楽天証券「らくらく投資」

★コストは専用ファンドの信託報酬 年0.4915%(税込)程度のみ。5社で唯一「NISA完全対応」を明記しています

  • 9つの質問による診断で、5つのコース(のんびり〜がっちり資産形成コース)から自分に合った専用ファンドを選べます。
  • 投資一任手数料はなく、負担は「楽天・資産づくりファンド」の信託報酬 年0.4915%(税込)程度のみです(2026年7月22日時点)。
  • NISA完全対応。さらに楽天カードのクレジット決済積立・楽天ポイント投資の両方に対応しており、この組み合わせはロボアド系では独自です。

⚠ 注意点

  • 投資一任契約ではなくファンド型のため、コースは5択で、資産配分の細かい調整はできません。
  • らくらく投資固有の最低投資金額は公式ページで明記が確認できませんでした(楽天証券の投信積立自体は100円から。最新の条件は公式サイトでご確認ください)。

同じ楽天証券の投資一任型「楽ラップ」との違い

楽天証券には投資一任型の「楽ラップ」もあります。固定報酬型で最大年率0.715%(税込)+投資先ファンドの信託報酬が別途かかり、最低1万円から・NISA非対応です(2026年7月22日時点)。NISA枠で自動運用したいなら、信託報酬のみでNISA完全対応のらくらく投資が第一候補になります。

なぜ2位か

信託報酬のみという低コスト構造とNISA完全対応の両立は、一任型にはない組み合わせです。楽天証券の総合ガイドで解説している楽天経済圏(クレカ積立・ポイント投資)との連動も含め、「低コスト×手間なし×NISA」のバランスで2位としました。

スペック確認日:2026年7月22日

リスク・注意:投資信託は値動きのある商品であり、元本保証はありません。

口座開設・口座維持費は無料です。らくらく投資はNISA口座に対応しています。

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3位投資一任型

マネックス証券「ON COMPASS」

★手数料は年率0.9775%(税込)程度でETF経費込みの一体型。1000円から「全部おまかせ」を始められます

  • 投資一任型として最安級の年率0.9775%(税込)程度。しかもETF経費(約0.07%)を含んだ実質コスト込みの一体型表示で、後から上乗せされる費用構造が分かりやすいのが特長です(2026年7月22日時点)。
  • 最低1000円から(初回・追加とも)と、投資一任型では最低水準のハードルです。
  • NISAの成長投資枠に対応。投資一任型でNISAを使えるサービスは限られており、貴重な選択肢です。

⚠ 注意点

  • NISAのつみたて投資枠には対応していません。
  • 買い付けからリバランスまで全自動になる分、実質コストはアドバイス型・ファンド型より高くなります。

なぜ3位か

総合順位では3位ですが、「完全自動」を最優先する場合の実質的な1位候補です。一任型としての低コスト、ETF経費込みの誠実な料率表示、1000円という始めやすさ、成長投資枠対応の4点を評価しました。

スペック確認日:2026年7月22日

リスク・注意:運用成果を保証するものではなく、元本割れの可能性があります。

口座開設・口座維持費は無料です。

4位投資一任型(AI運用)

SBI証券「SBIラップ」

★AIが相場データを分析して資産配分を機動的に変更。残高に応じた「SBIラップマイレージ」で年率0.2%のポイント還元があります

  • AI投資コースは、AIの相場予測に基づいて資産配分を機動的に変更する運用スタイルで、固定配分型のロボアドとは性格が異なります。
  • SBIラップマイレージにより年率0.2%のポイント還元があります(匠の運用コースの記載に基づく・2026年7月22日時点)。
  • 最低1万円以上1000円単位(積立は1000円以上1000円単位)から始められます。

⚠ 注意点

  • NISA非対応です(SBIラップ口座ではNISAを利用できません)。
  • AI投資コースの手数料は投資一任手数料 年率0.660%(税込)で、投資先ファンドの信託報酬 年率0.1606%(税込)とETF経費率0.03〜0.49%程度が別途かかります。公式が示すファンド側コストの試算値と合算すると、年1%前後になる計算です。
  • 匠の運用コース(投資一任手数料 年率0.770%(税込)+信託報酬別途)には、解約時に信託財産留保額 最大0.3%がかかります。

なぜ4位か

AIによる機動的な配分変更とポイント還元は独自の価値ですが、第1評価軸の実質コストが一任手数料+信託報酬等の合算で年1%前後となる点、第3評価軸のNISAに対応していない点から4位としました。AI運用という特性そのものに魅力を感じる方向けの選択肢です。SBI証券の総合ガイドも併せてご覧ください。

スペック確認日:2026年7月22日

リスク・注意:AIによる運用でも将来の成果は保証されず、元本割れの可能性があります。

公式サイトへ移動します。口座開設・口座維持費は無料です。

参考無料診断ツールのみ(投資一任型ロボアドなし)

三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)――順位付けの対象外

三菱UFJ eスマート証券には、2026年7月22日時点で投資一任型のロボアドバイザーはありません。提供されている「PORTSTAR(ポートスター)」は、三菱UFJアセットマネジメントによる無料診断ツールで、約1分の診断から「eMAXIS 最適化バランス」(バランス型5ファンド)のうち1本を提示する仕組みです。運用まで任せるサービスではないため、本ランキングでは順位付けから外し、参考として紹介します。

今後については、2026年3月24日に「eスマート証券とウェルスナビの2027年度中の経営統合を目指す」と発表されています(関係当局の承認等が前提)。同社口座でのお任せ運用の選択肢は、今後の動向を見てから判断するのが現実的です。

最新情報は三菱UFJ eスマート証券の公式サイトでご確認ください。

4. ロボアドバイザーのコストは高い?実質コストを逆算検証

「ロボアドバイザーはやめとけ」と言われる最大の理由はコストです。投資一任型の手数料は年0.66〜1.1%(税込)程度。一方、自分で低コストの投資信託を買う場合、たとえばeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の信託報酬は年約0.058%(税込・2026年7月22日時点の目論見書ベース)です。単純比較で10倍以上の開きがあり、「高い」という指摘自体は事実に基づいています。

しかもこのコストは運用資産から自動的に差し引かれるため、支払っている実感を持ちにくい構造です。だからこそ、契約前に実額で把握しておくことが欠かせません。

100万円を保有した場合の年間コスト概算 コスト率×元本の単純計算による試算。運用リターンは仮定しない。 2026年7月22日時点の各社公表率に基づく オルカンを自分で保有(約0.058%) 年 約580円 投信工房(利用料0円+信託報酬 最大0.37%) 年 最大約3700円 らくらく投資(0.4915%程度) 年 約4900円 SBIラップAIコース(0.660%+信託報酬等別途) 年 6600円+別途 ON COMPASS(0.9775%程度・ETF経費込み) 年 約9800円 WealthNavi(1.1%) 年 約1万1000円 ※10年間の単純合算はこの約10倍。残高が増えればコスト額も増える。元本保証はありません

【図解のポイント】コストだけを取り出すと、アドバイス型・ファンド型と投資一任型の差は年間数千円規模。この差に「全自動」の価値を感じるかが判断の分かれ目になる。

それでも投資一任型が選ばれ続けているのは、コストの対価として「継続の仕組み」を買えるからです。次の3つに当てはまる方にとって、この支出には合理性があります。

  • 時間:相場の確認やETF・投資信託の選定に時間を割けない
  • 知識:資産配分やリバランスを自分で判断する自信がまだない
  • 継続:相場急落時に自分の判断で売買すると、感情に流されて続かない自覚がある

投資の成果は「良い商品を選ぶこと」と同じくらい「途中でやめないこと」に左右されます。年1%前後のコストを「離脱防止の仕組み代」と捉えられるなら、投資一任型は十分に検討に値します。逆に、この3条件に当てはまらないなら、利用料0円の投信工房のようなアドバイス型で足ります。

「数千円でも払いたくない。自分で運用する手間は惜しまない」という方は、そもそもロボアドバイザーを使わない選択肢が視野に入ります。自分でインデックスファンドを運用した場合との長期コスト差シミュレーションや投資スタイル診断は、ロボアドバイザーvs自分で投資【徹底比較】で詳しく検証しています。

5. WealthNavi・ROBOPROなど直販型ロボアドバイザーとの使い分け

ここまでの5社は「ネット証券の口座内」で使えるサービスでした。一方、検索でよく目にするWealthNaviやROBOPROは、証券口座とは別に専用口座を開設して使う「直販型」です。口座を1つ増やす手間はかかりますが、その分、独自機能や実績データの公開が充実しています。

サービス名手数料(年率・税込)最低額NISA
WealthNavi 1.1%(3000万円超部分0.55%) 1万円 おまかせNISA対応(つみたて投資枠は手数料0%)
ROBOPRO 1.1%(3000万円超部分0.55%) 10万円 ―(公式参照)
THEO+ docomo 1.10%(3000万円超部分0.55%) 公式参照 公式参照
SUSTEN 0.11〜0.54%(自動NISAの投資一任報酬) 公式参照 自動NISAを提供

※各数値は2026年7月22日時点・各社公式サイト確認。「公式参照」は公式サイトで明記が確認できなかった項目です。

※THEO+ docomoには利用状況に応じて手数料が割り引かれる「THEO Color Palette」があります(適用条件・料率は公式サイト参照)。

WealthNaviは預かり資産2兆円(2026年5月時点)・運用者数50万人(2026年3月末時点)と、直販型で最大級の利用規模です。手数料は年率1%(税込1.1%)ですが、長期割により最大で年率0.90%(税込0.99%)まで下がります。「おまかせNISA」ではつみたて投資枠の手数料が0%になる点も特徴です。なお、2025年3月に三菱UFJ銀行の完全子会社となっています。かつて存在した「WealthNavi for SBI証券」は2022年11月に提供を終了しており、現在はWealthNaviとの直接契約になります。

ROBOPROは、AIの相場予測で資産配分を毎月機動的に変更する攻めのAI運用が特徴です。公表実績は設定来リターン約+187.63%(2026年6月時点)。これは2020年1月の運用開始からの累積リターンであり、年率ではありません。過去の実績であり、将来の成果を保証するものではありません。手数料は年率1.1%(税込)、最低投資額は10万円です。この数字は期間・条件を確認せずに他社と単純比較できません。読み方は運用実績の見方の章で解説します。

AI投資(ROBOPRO・SBIラップ)と固定配分型の違い

ロボアドバイザーの多くは、診断で決めた資産配分を維持する「固定配分型」です。長期の分散投資理論に沿った王道の設計で、値動きの原因が分かりやすいのが利点です。一方、ROBOPROやSBIラップのような「AI投資型」は、AIの相場予測に応じて配分そのものを機動的に入れ替えます。相場の局面変化に対応できる可能性がある反面、配分変更の判断根拠が外からは見えにくく、成果もAIの予測精度に依存します。どちらが上という関係ではなく、運用哲学の違いとして理解しておきたいところです。

ロボアドバイザーの選び分けフロー ロボアドで何を重視する? コスト最優先 → 松井証券・投信工房(利用料0円) NISA枠で自動運用したい → らくらく投資(完全対応) ON COMPASS/WealthNavi(おまかせNISA) 完全自動で口座内完結 → ON COMPASS/SBIラップ AI運用・公開実績を重視 専用口座の開設もいとわないなら → 直販型(ROBOPRO・WealthNavi等)も検討 判断のヒント 口座内で完結させたいならネット証券5社から。 実績公開やAI運用を重視するなら直販型も候補になる。 ※どの経路でも元本保証はありません 2026年7月22日時点・各社公式サイト確認

【図解のポイント】口座内で完結させたいならネット証券5社、実績公開やAI運用を重視するなら直販型も候補になる。優先順位を1つ決めると迷いが消える。

6. ロボアドバイザーのNISA対応状況一覧【2026年】

2026年時点でロボアドバイザーを選ぶ際、NISA対応は実質コストと並ぶ重要軸です。対応状況は次のとおり分かれます(2026年7月22日時点・各社公式サイト確認)。

サービスNISA対応状況
らくらく投資(楽天証券)完全対応
投信工房(松井証券)NISA口座で投信積立可(ポートフォリオ積立は成長投資枠のみ)
ON COMPASS(マネックス証券)成長投資枠のみ対応
SBIラップ(SBI証券)非対応
楽ラップ(楽天証券)非対応
WealthNavi(直販型)おまかせNISA対応(つみたて投資枠は手数料0%)

同じ会社の中でも「らくらく投資は完全対応・楽ラップは非対応」のように分かれる点にご注意ください。非課税枠を活かした自動運用を狙うなら、対応サービスから選ぶのが先決です。NISA制度自体の仕組みや金融機関の選び方はNISAにおすすめの証券会社比較で詳しく解説しています。

7. 運用実績の見方――数字を比較する前に確認したい4つのポイント

各社が公表する運用実績は魅力的に見えますが、数字の「条件」を確認しないまま比較すると判断を誤ります。本記事が実績数値の一覧比較を載せていないのは、各社で前提条件が揃っておらず、単純比較自体が不公平になるためです。代わりに、公式サイトで実績を確認するときのチェックポイントを4つ紹介します。

  • 起点(いつからの実績か):運用開始日が違えば、経験した相場環境がまったく異なります。起点の異なる実績は単純比較できません。
  • 期間と表示方法(累積か年率か):「設定来+◯%」は累積リターンで、年率とは別物です。長く運用しているサービスほど累積の数字は大きく見えます。
  • 手数料控除の前後:表示が手数料控除前か控除後かで、手取りの意味が変わります。注記まで確認したいところです。
  • リスク許容度(コース)ごとの差:同じサービスでもコースにより実績は大きく異なります。自分が選ぶ予定のコースの数字を見ることが大切です。

過去の実績は将来の成果を保証しません。実績は「参考情報のひとつ」と位置づけ、コスト・自動化の範囲・NISA対応といった確定している条件を先に比較するのが、本記事の推奨する順序です。

8. ロボアドバイザーに向いている人・向いていない人

✅ 向いている人

  • 仕事や家庭が忙しく、商品選びや配分調整に時間を割けない人
  • 資産配分やリバランスの判断を、感情を挟まず仕組みに任せたい人
  • 100円〜1万円の少額から、まず「続く仕組み」を作りたい人

❌ 向いていない人

  • コストをできる限り抑えることを最優先したい人(自分でインデックスファンドを買う選択肢が視野に入ります)
  • 特定の国や資産に配分を傾けるなど、自分の判断で運用したい人
  • 手数料の対価である「全自動」に、年1%前後を払う価値を感じない人

自分がどちら寄りか迷う場合は、ロボアドバイザーvs自分で投資の投資スタイル診断で確認できます。

9. まとめ――口座内で完結するロボアド選びは「実質コスト×自動化の範囲」で決まる

最後に、本記事の結論を再掲します。

  • コスト最優先なら、投資一任手数料0円で自動リバランスまで備えた松井証券「投信工房」(実質コスト最大年0.37%(税込)・100円から)。
  • 全部おまかせなら、一任型最安級でETF経費込み年0.9775%(税込)程度のマネックス証券「ON COMPASS」(1000円から・成長投資枠対応)。
  • NISA重視・楽天経済圏なら、信託報酬のみでNISA完全対応の楽天証券「らくらく投資」
  • AI運用に魅力を感じるなら、SBI証券「SBIラップ」(一任手数料0.660%+信託報酬等別途・NISA非対応という条件に納得できる方向け)。

ロボアドバイザーは「投資を始められない・続けられない」という一番大きな壁を取り除いてくれる道具です。一方で、元本保証はなく、コストは長期リターンに影響し続けます。まずは上の基準で自分の優先軸を1つ決め、すでに口座を持っている(または作る予定の)ネット証券のサービスから検討を始めるのが、遠回りしない進め方です。

10. よくある質問(FAQ)

ロボアドバイザーは「やめとけ」と言われるのはなぜですか?

主な理由は3つあります。第一に、投資一任型では年0.66〜1.1%(税込)程度の手数料がかかり、低コストの投資信託を自分で買う場合(例:全世界株式インデックスで年約0.058%)より割高になること。第二に、元本保証がなく、相場下落時には損失が出ること。第三に、運用の中身が主にインデックス連動の分散投資であり、「自分でも再現できるのでは」と感じる人がいることです。ただし、手数料は「商品選び・買付・リバランスを自動化し、投資を継続しやすくする仕組み」への対価でもあります。時間や知識に制約がある人にとっては合理的な選択肢になり得るため、「やめとけ」かどうかは、この対価に価値を感じるかで判断が分かれます。

手数料・コストはどのくらいかかりますか?高すぎませんか?

タイプによって大きく異なります。投資一任型は年0.66〜1.1%(税込)程度が中心で、SBIラップのように投資一任手数料(年率0.660%・税込)とは別に投資先ファンドの信託報酬等がかかるものもあります。一方、アドバイス型の松井証券・投信工房は利用料0円で、負担は信託報酬(最大年率0.37%・税込)のみ。楽天証券・らくらく投資も信託報酬(年0.4915%・税込・程度)のみです(いずれも2026年7月22日時点)。高いかどうかは自動化の範囲との見合いで決まります。100万円を1年間預けた場合のコストは、単純計算で一任型が約6600円〜1万1000円(SBIラップは信託報酬等が別途)、アドバイス型・ファンド型が約3700円〜4900円という試算になり、この差に「全部おまかせ」の価値を感じるかが判断基準になります。

新NISAに対応しているロボアドバイザーはどれですか?

ネット証券系では、楽天証券「らくらく投資」がNISA完全対応、松井証券「投信工房」がNISA口座での投信積立に対応(一括積立のポートフォリオ積立は成長投資枠のみ)、マネックス証券「ON COMPASS」が成長投資枠のみ対応です。SBI証券「SBIラップ」と楽天証券「楽ラップ」はNISA非対応です。直販型では、WealthNaviの「おまかせNISA」が対応しており、つみたて投資枠の手数料は0%です(いずれも2026年7月22日時点。最新の対応状況は各社公式サイトでご確認ください)。

元本保証はありますか?

ありません。ロボアドバイザーは国内外の株式・債券など値動きのある金融商品に投資するため、相場の下落時には投資した金額を下回る(元本割れする)可能性があります。分散投資やリスク許容度診断によってリスクを抑える設計にはなっていますが、預金とは異なり、AIやアルゴリズムが運用しても損失を避けられるわけではありません。投資判断は、この前提を理解したうえで行うことが大切です。

AI投資・自動資産運用とロボアドバイザーは何が違いますか?

「自動資産運用」はロボアドバイザーを含む広い呼び方で、実質的にはほぼ同じものを指します。その中で「AI投資」と呼ばれるROBOPROやSBIラップは、AIの相場予測に基づいて資産配分そのものを機動的に変更するタイプです。従来型のロボアドバイザーは、診断で決めた配分を維持し、崩れたら元に戻す「固定配分型」が中心です。AI投資型は局面変化への対応を狙う攻めの設計、固定配分型は長期分散投資の理論に沿った王道の設計であり、どちらが優れているかは一概には言えません。

ファンドラップとは何が違いますか?

どちらも「投資一任契約に基づくお任せ運用」という点では同じ仲間です。違いは主に提供チャネルと設計にあります。ファンドラップは銀行や証券会社の窓口で担当者と相談しながら契約する対面型が中心で、まとまった資金を前提にした個別設計が特徴です。ロボアドバイザーはオンラインで完結し、診断アルゴリズムが配分を決め、少額から始められます。ネット系のラップサービスの例としては楽天証券の楽ラップ(固定報酬型で最大年率0.715%・税込、別途信託報酬)があり、オンライン型は対面型より低コストな傾向があります。手軽さと少額対応を求めるならロボアドバイザー、対面での相談を重視するならファンドラップという整理になります。

途中で解約したら税金はどうなりますか?

解約時には保有資産を売却するため、利益が出ていれば譲渡益に対して20.315%(所得税・復興特別所得税・住民税)が課税されます。特定口座(源泉徴収あり)で運用していれば税金は自動で差し引かれ、原則として確定申告は不要です。NISA口座内での運用益は非課税のため、売却しても課税されません。なお、SBIラップの匠の運用コースのように、解約時に信託財産留保額(最大0.3%)がかかるサービスもあります。解約のタイミングは、課税と手数料の両面を確認してから判断するのが賢明です。

iDeCoでロボアドバイザーは使えますか?

投資一任型のロボアドバイザーは、iDeCo(個人型確定拠出年金)では原則として利用できません。iDeCoは加入者自身が用意された商品ラインアップから選んで配分を決める制度であり、運用を一任する仕組みとは制度設計が異なるためです。iDeCo口座で自動的な運用に近づけたい場合は、バランス型投資信託を選ぶ方法があります。iDeCoの商品選びや金融機関の比較はiDeCoの鉄則で詳しく扱っています。

出典・確認元(一次情報)

本ページの数値・サービス内容は、各社公式サイト・公式リリース(一次情報)および公的機関の情報をもとに、2026年7月22日時点で確認しています。手数料・サービス条件は改定されることがあるため、利用の際は各社公式サイトで最新の条件を確認してください。

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