単元未満株で指値できる証券会社は?4社の手数料・約定時間を比較

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1株を指値で買いたいなら、今回比較する4社では楽天証券「かぶミニ®」のリアルタイム取引が候補です。ただし、指値を出せるのは日中の取引時間内。夜に注文しておきたい人は、翌営業日の決まった時点で価格が決まるサービスを比べることになります。

手数料が0円でも、注文できる時間、価格の決まり方、売るときの条件は同じではありません。まずは「価格を指定したいか」「いつ注文できるか」の2つから絞ってみてください。

ここでは国内株を1株単位で買うサービスを比較します。単元未満株・ミニ株という言葉の違いや株主の権利は、単元未満株の仕組みで確認できます。少額でも値下がりによる損失は生じます。

単元未満株4社を、注文方法と費用で比較

対象はSBI証券、楽天証券、マネックス証券、三菱UFJ eスマート証券の国内1株サービスです。既存口座でも比較しやすい4社を取り上げ、楽天は条件が異なる2方式に分けました。全社を網羅した順位表ではありません。金額を指定して買うPayPay証券は別枠で説明します。

Web注文・国内個人向けの主な条件(ページ上部の最終更新日時点)
会社・取引方式指値と約定価格買付/売却の費用選ぶ前の確認
楽天証券
かぶミニ®
リアルタイム
指値・成行
同社が提示する価格。指値はスプレッド込み
売買手数料0円
買い・売りそれぞれ0.22%のスプレッド。単価の端数処理あり
リアルタイム対象銘柄か。日中に注文できるか
楽天証券
かぶミニ®
寄付
成行のみ
前場の始値を基準
売買手数料0円
スプレッドなし。1円未満は買い切上げ・売り切捨て
前夜〜朝に注文する。価格は注文時に確定しない
SBI証券
S株
成行のみ
前場始値・後場始値・後場終値のいずれか
インターネットコースは売買手数料0円注文時刻で執行が変わる。東証以外は売却のみ
マネックス証券
ワン株
成行のみ
原則、後場の始値
買付0円
課税口座の売却は0.55%・最低52円(税込)
NISAは売買0円
売る口座と金額で負担が変わる
三菱UFJ eスマート証券
プチ株®
成行のみ
前場または後場の始値
売買手数料0円
電話注文の追加料金は別
午前の締切後は翌営業日の執行になる

4社ともNISA成長投資枠の買付に対応しますが、銘柄・口座・注文経路の条件は別に確認が必要です。表の0円は売買手数料の表示で、株価の変動や丸めまでなくなる意味ではありません。ワン株は売却代金が最低手数料未満なら、その代金が手数料の上限です。

原本:楽天の取引ルール/SBIの取引ルール/マネックスの手数料/プチ株®

夜22時と午前10時5分では、いつ買えるかが変わる

同じ銘柄を1株買うとして、注文する時間だけを変えてみます。下表は、各社で買付対象となる東証銘柄に通常どおり値段が付き、取引停止や休日を挟む特例がない場合の見方です。日本時間で示しています。

営業日に注文する2つのケース
取引方式夜22時に注文午前10時5分に注文
楽天・リアルタイム受付時間外。夜に翌日分の指値は出せない対象銘柄が寄付済みなら指値・成行を発注可能
楽天・寄付翌営業日の前場始値を基準受付時間外。17時以降に注文して翌営業日の前場へ
SBI・S株翌営業日の前場始値当日の後場始値
マネックス・ワン株翌営業日の後場始値当日の後場始値
eスマート・プチ株®翌営業日の前場始値翌営業日の前場始値。当日後場分の締切後

夜しか操作できず、買値の上限も決めたいとき

「翌朝に買えればよい」なら寄付などの定時取引を比較できます。一方、「この価格を超えたら買わない」を守りたいなら、成行への置き換えはできません。今回の比較では、日中に楽天のリアルタイム指値を出せる機会を待つか、取引を見送る判断になります。

日中に操作できても、希望銘柄がリアルタイム取引の対象外なら同じです。対象銘柄の確認先へ進み、価格指定を続けるか、価格が未確定の定時取引を受け入れるかを決めてから方式別の表へ戻ってください。

受付締切・指値の期限・取消を確認する
  • 楽天:寄付の受付は17:00〜翌8:45。リアルタイムは9:00〜11:30、12:30〜15:25で、それぞれ東証で寄り付いた後に発注できます。指値の期限は前場なら11:30、後場なら15:25。昼休みや翌日へ持ち越しません。未約定の指値は取消可能、リアルタイムの成行は取消不可です。
  • SBI:東証銘柄は7:00まで→当日前場、7:00〜10:30→当日後場、10:30〜14:00→当日後場終値(15:30)、14:00以降→翌営業日前場。取消は各注文の受付時間内、訂正は取消後の再注文です。締切直後の扱いにはシステム上の例外があります。
  • マネックス:当日分は11:30まで。11:30〜17:30頃は受付停止、17:30頃以降は翌営業日分です。原則後場の始値で約定し、結果は16:10頃以降に反映されます。約定時点と画面への反映時刻を分けて見てください。
  • eスマート:0:01〜10:00→当日後場、10:01〜23:00→翌営業日前場、23:01〜24:00→翌営業日後場。注文訂正はできないため、注文可能時間内に取消して再注文します。

値段が付かないときや規制・メンテナンス時は、表どおり成立しないことがあります。発注後は注文照会で「約定」「未約定」「失効」を確認してください。

原本:上記の楽天・SBIルール、ワン株の取引ルール、プチ株®の取引ルール

1株と10株の往復費用を、同じ条件で計算する

「0.22%なら数円」「最低52円なら高い」と印象だけで決めず、売るときまで含めて計算します。1株1,000円、買い・売りの基準価格は同じで動かないと仮定した説明用の試算です。1株、または10株を一度に買い、後日まとめて一度に売るものとします。

買付代金と売却受取額の差(試算・税込)
方式・口座1株10株差の理由
楽天証券
リアルタイム成行
6円60円0.22%の加減算+1株単価の丸め
楽天・寄付0円0円この例は整数の株価。小数なら丸めの差が出る
SBI・S株
インターネットコース
0円0円売買手数料0円
マネックス証券
ワン株・課税口座
52円55円売却1,000円は最低料、売却1万円は0.55%
マネックス
ワン株・NISA
0円0円NISAは売却手数料も0円
eスマート・プチ株®0円0円売買手数料0円

税金、株価の変動、市場の売り気配・買い気配の差、電話注文などの追加料金は含めていません。実際は方式ごとに約定する時刻や参照価格が違います。この表から、実取引の購入代金や売却受取額の有利不利は決められません。

楽天の6円は、どう計算する?

リアルタイム成行で売り気配・買い気配をともに1,000円と仮定すると、買いは1,000×1.0022=1,002.2円を切り上げて1,003円、売りは1,000×0.9978=997.8円を切り捨てて997円。1株の差は6円、10株なら60円です。

寄付でも、たとえば始値が1,000.5円なら買い1,001円・売り1,000円となります。「スプレッドなし」でも端数処理まで同じとは限りません。

指値は、指定した価格に0.22%を後から上乗せする仕組みではありません。かぶミニ®の指値はスプレッドを含む約定単価に対する指定です。買い指値1,000円なら1,000円以下での約定となり、条件を満たさなければ成立しません。上の成行試算とは分けて考えてください。

ワン株を課税口座で少量ずつ売る場合は最低手数料の影響が大きくなります。初めからNISA口座で買っていた場合は、この売却手数料の差がなくなります。楽天のリアルタイム取引はNISAでもスプレッドがかかります。ただしNISAを利用するかは費用だけでは決めず、損失や配当の扱いも確認します。

計算根拠:楽天の約定単価・スプレッド/ワン株の手数料表。SBI・プチ株®は上の比較表の条件を使用。

口座を選ぶ前に、買いたい銘柄を公式で確認

取扱銘柄数が多い会社でも、自分の欲しい銘柄を希望する方式で買えるとは限りません。銘柄名だけでなくコードも控え、買付対象・取引方式・NISA対象を順に確認します。

楽天証券:指値ならリアルタイムの対象一覧へ

寄付で買える銘柄とリアルタイムで売買できる銘柄は異なります。かぶミニ®の取扱銘柄一覧で希望する方式の対象かを確認してください。

対象でも、取引時間中の制限などで注文が成立しない場合があります。指値の受付時間と有効期限まで確認して使うサービスです。

楽天証券の公式ページを見る

SBI証券:成行でよければ、銘柄と締切を確認

東証銘柄を1株ずつ買う候補になります。S株のルールで注文時刻と対象市場を確認してください。東証以外の銘柄は売却のみの扱いです。

画面に出ている現在値でその場で買える注文ではありません。前場・後場・引けのどの価格になるかを確かめてから発注します。

SBI証券の公式ページを見る

マネックス証券:売却手数料と注文結果の反映を確認

ワン株は原則後場の始値で取引する方式です。対象銘柄と取引ルールを確認し、課税口座では売却時の最低手数料も計算に入れてください。

約定結果が画面に反映されるのは16:10頃以降。昼に表示が変わらなくても、未成立と決めつけず注文状況を確認します。

マネックス証券の公式ページを見る

三菱UFJ eスマート証券:朝の締切と翌営業日を確認

プチ株®は売買手数料が0円で、東証・名証の対象銘柄を1株から売買できます。取引ルールで、注文時刻と買付対象を照合してください。

10:01以降の注文は当日後場の執行に間に合いません。午前中に発注すれば当日買える、とは考えないようにします。

三菱UFJ eスマート証券の公式ページを見る

株数より「買う金額」を決めたい人はPayPay証券も比較

「1株を買いたい」と「1,000円分だけ買いたい」は別の注文です。PayPay証券の日本株は金額を指定する相対取引で、上の1株比較とは分けて考えます。

PayPayアプリ内のPayPay証券ミニアプリは100円以上・1円単位。独立したPayPay証券アプリは利用資金で最低額が異なり、証券口座の資金・PayPayマネーなら1,000円から、PayPay銀行連携なら100円からです。他の連携銀行は1万円からとなります。

日本株には基準価格に対して買い・売りそれぞれ0.5%のスプレッドがあります。通常の取引時間は9:00:10〜11:29、12:30:10〜15:24で、夜間に即時約定するサービスではありません。ミニアプリは時間外の予約注文に対応せず、独立した証券アプリでは予約注文を利用できます。予約した時点の価格で約定するわけではありません。

原本:日本株の購入可能額/取引時間と費用。ポイントを使うことが主目的なら、貯めたポイントの投資先も参考になります。

NISAと、100株に届いた後の売り方も確認

4社の単元未満株はNISA成長投資枠で買える対象を含みます。個別株はつみたて投資枠の対象ではありません。また、NISAで買った上場株式の配当を非課税にするには「株式数比例配分方式」で受け取る必要があります。銀行口座や配当金領収証で受け取る方式との違いを確認してください。

NISA口座の損失は、課税口座の利益との損益通算や繰越控除ができません。枠の仕組みはNISAの解説、配当の確認・管理で口座を選びたい人は配当投資向けの証券会社比較へ進めます。

根拠:国税庁「NISA制度」

100株から1株だけ売れるかは、サービスで違う

100株単元の銘柄を買い集めた後も、同じ画面で1株ずつ売れるとは限りません。楽天かぶミニ®は単元株の一部の売却に対応しますが、SBI・マネックス・eスマートは単元株分をそれぞれの単元未満株サービスで切り崩して売る扱いではありません。単元株分と余り株で注文を分けます。

口座区分が分かれている場合や単元株へ反映されるタイミングは、各社のルールを確認してください。100株になっても株主優待は発行会社の必要株数・継続保有などの条件次第です。権利や買増しの仕組みは単元未満株のガイドにまとめています。

最後に、注文画面で照合するメモ

  1. 銘柄・方式:買いたいコードが対象か。寄付/リアルタイム、株数/金額指定を取り違えていないか。
  2. 価格・時刻:指値なら上限と期限、成行なら価格が決まる時点を確認。
  3. 口座・余力:NISAか課税口座か。注文に必要な資金があるか。
  4. 費用・出口:買付だけでなく売却料、スプレッド、端数処理、単元到達後の売り方を確認。
  5. 注文結果:受付と約定を分け、失効・取消の結果まで注文照会で確認。

成行の買い注文では、現在値ではなく値幅制限の上限などを基準に資金が確保されます。「株価1,000円だから残高1,000円あれば出せる」とは限りません。取引後に使われなかった資金が戻る扱いも、注文画面と公式ルールで確かめてください。

注文条件を確認しても迷うなら、比較表の方式まで戻って選び直せます。口座全体の機能も必要ならネット証券の総合比較をご覧ください。

この比較の調べ方

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