暗号資産(仮想通貨)取引所 > 🎨 NFT・メタバース関連銘柄

NFT・メタバース関連の暗号資産(仮想通貨)銘柄と、買える国内取引所を比較

最終更新日:

NFT関連の銘柄を買うのか、NFT作品そのものを買うのか。入り口も費用も別物です。国内5社の取扱いと、1枚買うまでの費用の合計を一次情報で確かめました。

この記事の結論(本ページの最終更新日時点)

  • NFT・メタバース関連の主要8銘柄をすべて扱っているのは、Coincheck・bitbank・bitFlyerの3社です。GMOコインとSBI VCトレードは8銘柄のうち3つで、SAND・MANA・AXS・APE・IMXのすべてまたは一部の取扱いがありません。
  • NFT作品まで1つの口座で買えるのはCoincheckです。取引所にCoincheck NFTが併設されており、外部ウォレットへの送金が要りません。はじめての1枚で、送金ミスという取り返しのつかない事故を避けられます。
  • 外部のマーケットプレイスを使うならbitbankです。8銘柄すべてを扱い、イーサリアムの送金はArbitrumとOP Mainnetが0.00042 ETH。Ethereumメインネットの0.005 ETHに対して約12分の1です。
  • 国内のNFTマーケットプレイスは減っています。SBINFT Marketは2026年6月30日に終了、Rakuten NFTは2025年9月30日にチケットのリセールへ刷新、LINE NFTは2024年1月5日に終了しました。上位の比較記事には、いまも現役として掲載しているものがあります。
  • MATICとPOLは同じポリゴンの通貨です。移行の途中で、CoincheckはMATIC、bitbankとSBI VCトレードはPOL、bitFlyerは両方を掲載しています。別の銘柄として二重に買わないよう注意が要ります。

【リスク注意】暗号資産は価格変動が大きく、投資した金額を下回る可能性があります。NFTは買い手が付かなければ売却できず、価格が付かないこともあります。取扱銘柄とサービスの稼働状況は変わるため、口座を開く前に各社公式サイトで確認してください。

ヒナコ

ヒナコ

「NFTを買いたいんです」と話したら、「どっちの意味で?」と聞き返されてしまいました。NFTを買うって、二通りあるんですか。

トシ

トシ

二通りある。一つは、NFTやメタバースに関わるプロジェクトが発行している暗号資産、いわゆる銘柄を買うこと。もう一つは、絵や音楽やゲームのアイテムといったNFT作品そのものを買うことだ。同じ「NFTを買う」でも、入り口も、かかる費用も別物になる。

ヒナコ

ヒナコ

銘柄のほうは、ビットコインを買うのと同じ感覚でいいということでしょうか。

トシ

トシ

ほぼ同じだ。国内の取引所に口座があれば、日本円でそのまま買える。作品のほうは取引所の外に出ることになるから、ウォレットの用意と、送金と、その手数料が付いてくる。まず自分がどちらを買いたいのかを決めることだ。順番を逆にすると、払わなくていい手数料を払うことになる。

A. 関連銘柄を買う

買うものNFTやメタバースのプロジェクトが発行する暗号資産(SAND・MANA・APEなど)

必要なもの国内取引所の口座だけ

かかる費用購入時のスプレッドまたは取引手数料

B. NFT作品を買う

買うものデジタルアート・ゲームアイテム・メタバースの土地といった1点もののNFT

必要なもの国内取引所の口座+マーケットプレイス(外部ならウォレットも)

かかる費用購入コスト+送金手数料+ガス代+販売手数料

NFT・メタバース関連銘柄と国内取引所の対応表

NFTやメタバースに関わる暗号資産は、国内で買えるものと買えないものがはっきり分かれます。さらに、同じ銘柄でも扱う会社と扱わない会社があります。まず全体を1枚で見ます。

NFT・メタバース関連の主要8銘柄と、国内取引所5社の取扱い(本ページの最終更新日時点・各社公式サイトの取扱通貨一覧より)
銘柄 Coincheck bitbank bitFlyer GMOコイン SBI VC
トレード
イーサリアムETH/NFTの基盤
ソラナSOL/NFTの基盤
ポリゴンPOL(旧MATIC) MATIC表記POL表記両方を掲載POL表記
イミュータブルIMX
ザ・サンドボックスSAND
ディセントラランドMANA
アクシーインフィニティAXS
エイプコインAPE
8銘柄の取扱数 88833

各社公式サイトの取扱通貨一覧および取扱ペアの記載に基づきます(本ページの最終更新日時点)。○は日本円で直接購入できる銘柄を指します。取扱いは各社の判断で追加・終了されるため、口座を開く前に公式サイトで最新の一覧を確認してください。この表に載せていない関連銘柄として、エンジンコイン(ENJ)はbitbank、パレットトークン(PLT)はbitFlyer、オアシス(OAS)はbitbankとSBI VCトレードで取り扱われています。

表の見方 ── 基盤チェーン系とプロジェクト系は性質が違う

8銘柄は、性質の異なる2つのグループに分かれます。

基盤チェーン系(ETH・SOL・POL・IMX)は、NFTが記録され、取引されるネットワークそのものの通貨です。特定の作品やゲームが人気を失っても、そのチェーン上で別のプロジェクトが動いていれば需要は残ります。ガス代の支払いにも使われるため、NFTを実際に売買するなら手元に必要になる場面があります。

プロジェクト系(SAND・MANA・AXS・APE)は、特定のメタバースやゲーム、コミュニティが発行した通貨です。そのプロジェクトの利用者数や運営の継続性が、価格にほぼ直結します。基盤チェーン系より値動きが大きくなりやすく、プロジェクトが縮小すれば戻りにくい構造です。

表を見て分かるとおり、プロジェクト系まで面で押さえているのはCoincheck・bitbank・bitFlyerの3社です。GMOコインとSBI VCトレードは基盤チェーン系が中心で、この2社だけではSANDやMANAを買えない場合があります。

国内で買えない銘柄をどうするか

海外で話題になっている銘柄が、そのまま国内で買えるわけではありません。国内の取引所が扱う銘柄は所定の手続きを経たものに限られ、上の8銘柄以外のNFT関連トークンは、国内に取扱いが無いものが多数あります。

その場合の選択肢は、海外の取引所を使うか、見送るかの二択です。ただし日本の登録を受けていない事業者は、日本の法律に基づく監督を受けていません。出金が止まる、日本居住者向けのサービスが予告なく終わる、といったことが起きても、国内の枠組みで救済を求めるのは難しくなります。資産を取り戻す手段が実質的に無い状態を受け入れることになります。

買えないものを追わないという判断も、選択肢として並べたうえで比べます。値上がりを逃す可能性と、資産が戻らない可能性は、大きさの桁が違います。

銘柄別の中身 ── 8銘柄が何をしているのか

名前と価格だけを見て買う判断はできません。それぞれが何のために作られ、NFTとどう関わっているのかを短く整理します。

基盤チェーン系

イーサリアム(ETH)

NFTが最初に広まったブロックチェーンで、いまも主要なコレクションの多くがここにあります。

位置づけ
NFTを記録・取引するネットワークの基軸通貨
NFTとの関係
ERC-721・ERC-1155という規格の発祥。売買の決済とガス代の支払いに使う
国内の取扱い
5社すべてで取扱いあり
注意点
混雑時のガス代が高くなりやすく、少額のNFT売買では手数料負けすることがある

NFTを買うなら、まず用意することになる銘柄です。外部のマーケットプレイスを使う場合、作品の代金だけでなくガス代の支払いにも必要になるため、作品価格ちょうどではなく少し多めに持っておくことになります。詳しくはイーサリアムの解説ページにまとめています。

なお「最初のNFTは何か」という問いには、複数の答えがあります。2016年にビットコインのブロックチェーンへ刻まれたナカモトカード(RAREPEPE)を最初期の一枚として挙げる見方もあり、その経緯と検証の手順は別ページにまとめています。イーサリアムはNFTを広めた場所であって、始まりの場所とは限りません。

基盤チェーン系

ソラナ(SOL)

処理が速く手数料が安いチェーンで、NFTの取引が活発な領域のひとつです。

位置づけ
高速・低コストを掲げるブロックチェーンの基軸通貨
NFTとの関係
Solana上のNFTマーケットプレイスで使われる決済通貨
国内の取扱い
5社すべてで取扱いあり
注意点
Ethereum系のウォレットとは別の形式のため、MetaMaskだけでは扱えない場面がある

手数料の安さから、少額のNFTを何度も売買する使い方に向いています。ただしウォレットの系統が違うので、Ethereum系と同じ手順で進めようとすると詰まります。買う前に、使いたいマーケットプレイスがどのチェーンなのかを確かめておきます。

基盤チェーン系

ポリゴン(POL・旧MATIC)

Ethereumの手数料の高さを補うために作られたネットワークで、国内の取引所併設マーケットでも使われています。

位置づけ
Ethereumと接続するスケーリングネットワークの通貨
NFTとの関係
ガス代が安く、少額のNFTを扱う場面で採用が多い
国内の取扱い
Coincheck・bitbank・bitFlyer・SBI VCトレードで取扱いあり
表記の注意
MATICからPOLへ移行済み(交換比率1対1)。国内でも表記が分かれており、同じ銘柄を指す

取引所の画面で「MATIC」と「POL」の両方を見かけることがあります。ポリゴンは2024年9月4日にMATICからPOLへの移行を開始し、公式は2025年9月の時点で移行が99%完了したと発表しています。交換比率は1対1で、POLがPolygon PoSのガス代とステーキングに使われる通貨になりました。

国内の取引所では表記の更新時期に差があります。CoincheckはMATICの表記、bitbankとSBI VCトレードはPOL、bitFlyerは「ポリゴン(MATIC)」と「ポリゴンエコシステムトークン(POL)」の両方が一覧に並んでいます。別の銘柄と誤解して二重に買わないよう、注文の前に確認します。

基盤チェーン系

イミュータブル(IMX)

NFTとブロックチェーンゲームに特化したネットワークで、ゲーム内アイテムのNFT化で採用されています。

位置づけ
NFT取引に特化したEthereumのスケーリングネットワーク
NFTとの関係
ゲーム内アイテムのNFT化で採用例が多い
国内の取扱い
Coincheck・bitbank・bitFlyerで取扱いあり
注意点
対応するマーケットプレイスとゲームの範囲が、汎用チェーンより限られる

用途がNFTとゲームに寄っているぶん、その領域の盛り上がりに価格が左右されやすくなります。基盤チェーン系に分類していますが、性質はプロジェクト系に近い部分があります。

プロジェクト系

ザ・サンドボックス(SAND)

メタバース上の土地(LAND)やアイテムを売買するための通貨で、国内での取扱いも比較的広い銘柄です。

プロジェクト
The Sandbox。仮想空間で土地を持ち、ゲームを作って公開できる
NFTとの関係
LANDやアイテムがNFTとして発行され、SANDで売買される
国内の取扱い
Coincheck・bitbank・bitFlyer・GMOコインで取扱いあり
注意点
仮想空間の利用者数が減れば、土地とアイテムの需要も同時に下がる

プロジェクト系の中では国内で最も買いやすい銘柄です。土地そのものはNFTとして別途取引されるため、SANDを持つことと土地を持つことは別だという点を先に押さえておきます。

プロジェクト系

ディセントラランド(MANA)

初期から続くメタバースのひとつで、土地の売買と空間内の決済にMANAが使われます。

プロジェクト
Decentraland。参加者の投票で運営方針を決める仕組みを持つ
NFTとの関係
LANDとウェアラブル(アバターの装備)がNFT
国内の取扱い
Coincheck・bitbank・bitFlyerで取扱いあり
注意点
土地の価格はメタバースの人気に連動し、下落局面では買い手が付きにくい

SANDと並んでメタバース関連銘柄の代表格として挙げられます。両方を持つと分散したように見えますが、値動きの方向はメタバース全体の人気に引っ張られるため、分散の効果は限定的です。

プロジェクト系

アクシーインフィニティ(AXS)

ブロックチェーンゲームの代表例として広まった銘柄で、ゲーム内のキャラクターがNFTです。

プロジェクト
Axie Infinity。キャラクターを育てて対戦するゲーム
NFTとの関係
キャラクターと土地がNFTとして売買される
国内の取扱い
Coincheck・bitbank・bitFlyerで取扱いあり
注意点
ゲームの利用者数の変動が価格に直結する。過去に大きく上下した実績がある

ゲーム経済圏の通貨という性格が強く、プレイヤーが増えれば需要が増え、離れれば需要が消えます。値動きの幅は8銘柄の中でも大きい部類に入ります。

プロジェクト系

エイプコイン(APE)

著名なNFTコレクションを起点に広がったコミュニティの通貨です。

プロジェクト
ApeCoin。NFTコレクションを中心としたコミュニティで使われる
NFTとの関係
関連するNFTの売買やコミュニティの意思決定に使われる
国内の取扱い
Coincheck・bitbank・bitFlyerで取扱いあり
注意点
元になったNFTコレクションの人気に価格が左右されやすい

実用よりコミュニティへの期待で価格が動く場面が多く、話題性が落ち着くと戻りにくくなります。8銘柄の中でも、買う理由を自分の言葉で説明できるかを確かめてから判断したい銘柄です。

買う取引所の選び方 ── 見るべき4点

国内の取引所は、口座開設の画面まで進むとどこも似て見えます。それでも「NFT・メタバース関連の銘柄を買う」という目的に絞ると、差ははっきり出ます。見るべきは次の4点です。

① NFT・メタバース関連の銘柄を何種類扱っているか

ビットコインとイーサリアムは、国内のどの取引所でも買えます。差が出るのはその先です。SANDやMANA、AXSといったプロジェクト側の銘柄になると、扱う会社と扱わない会社に分かれます。

いま気になっている1銘柄だけを見て口座を1つ作ると、次に別の銘柄が気になったとき、本人確認から入金までをもう一度やり直すことになります。手間もさることながら、審査と入金を待っている間に価格は動きます。買いたかった水準を通り過ぎてから口座ができあがる、という順番になりかねません。

もう一つ、取扱銘柄は増えるだけでなく減ります。国内の取引所が特定の銘柄の取扱いを終了した例は実際にあり、そうなると保有分を売るか、別の取引所へ送るかの二択を迫られます。関連銘柄を面で押さえている会社に口座があれば、そのときに動きやすいほうを選べます。

選ぶ基準は「いま欲しい1銘柄が買えるか」ではなく、「自分の関心の範囲が、その取引所の中に収まっているか」です。

② 販売所だけか、取引所形式(板取引)で買えるか

同じ銘柄を同じ金額だけ買っても、手元に残る枚数は入り口によって変わります。

販売所は、取引所が提示する価格で売買する形式です。買値と売値には差(スプレッド)があり、これが実質的な負担になります。「取引手数料無料」と表示されていても、その差額は提示価格に織り込まれています。一方、板取引(取引所形式)は利用者同士が注文を出し合う形式で、手数料率が明示され、スプレッドの負担は小さくなりやすい形です。

NFT作品を買うために数万円分のイーサリアムを用意する、といった使い方をすると、この差はそのまま効いてきます。調達の段階で目減りした分は、作品に回せる予算から引かれます。買う金額が大きくなるほど、あるいは買う回数が増えるほど、差は積み上がります。

注意したいのは、板取引に対応している会社でも、銘柄によっては販売所でしか買えない場合があることです。会社単位で判断せず、自分が買いたい銘柄が板で買えるかまで確認します。

③ 外部ウォレットへの送金手数料と、対応チェーン

NFT作品を買うなら、取引所に置いたままの暗号資産は使えません。MetaMaskのような自己管理ウォレットへ送り、そこから支払います。

この送金(出庫)の手数料は、会社によって差が大きい部分です。無料の会社もあれば、1回ごとに固定量を差し引く会社もあります。少額を何度も送ると、送るたびに削られていきます。まとめて送れば回数は減りますが、今度はウォレットに置く金額が増えるので、あとで扱う管理の話と釣り合いを取ることになります。

対応チェーンも同じくらい重要です。Ethereumのメインネットだけでなく、PolygonやArbitrumなど複数のチェーンで出庫できる会社が増えました。便利になった一方で、送金時に選んだチェーンと、受け取る側のウォレットやマーケットプレイスが想定しているチェーンが食い違うと、着金しない、あるいは取り出せなくなる事故が起こります。手数料の安さだけでチェーンを選ぶと、この事故に近づきます。手数料と対応チェーンは、必ず並べて見ます。

④ NFTマーケットプレイスが併設されているか

取引所自身がNFTマーケットプレイスを持っていると、日本円の入金から作品の購入までを1つのサービスの中で終えられます。外部ウォレットへの送金が要らないので、送金手数料がかかりません。工程が短くなる分、送金ミスのような事故も起こりにくくなります。最初の1枚を買うまでの負担は、はっきり軽くなります。

引き換えに、扱う作品の幅は外部のマーケットプレイスより狭くなります。買いたいコレクションが決まっているなら、それが併設マーケットで扱われているかどうかで判断は変わります。決まっていないなら、併設ありの取引所で一度通してみるほうが、失敗の芽は少なくなります。

もう一点あります。国内のNFTマーケットプレイスは、終了したサービスが少なくありません。他社の比較記事に「併設あり」と書かれていても、それが今も動いているかは別の話です。公式の案内で現在の稼働状況を確かめてから選びます。

取引所5社の詳細 ── どこで何ができるか

対応表の○の数だけでは決まりません。銘柄をそろえている会社と、調達コストが軽い会社と、送金が安い会社は、それぞれ別です。目的別に並べます。

NFT作品まで1つの口座で完結する

Coincheck(コインチェック)

8銘柄すべてを扱い、さらに取引所そのものにNFTマーケットプレイスが併設されています。外部ウォレットを用意せずにNFT作品を売買できる国内の取引所です。

8銘柄の取扱
8/8
NFTマーケット
Coincheck NFT を併設(Ethereum・Polygonに対応)
ガス代の負担
公式の手数料表でガス代の負担が明記されているのは入庫時(外部から預け入れるとき)
販売手数料
販売価格の10%(売る側の負担)
NFTの出庫手数料
Ethereum 0.00125 ETH(変動手数料制)/Polygon 無料
NFTの入庫手数料
無料(入庫時のガス代は自己負担)
出品手数料
無料
購入形式
販売所が中心(手数料相当額 0.1〜5.0%)
評価した点 NFTを初めて買う人にとって、工程の少なさがそのまま安全性になります。ウォレットの用意も、送金も、チェーンの選択も要りません。送金アドレスの入力ミスやチェーンの取り違えという、取り返しのつかない事故の入り口が存在しない状態で1枚目を買えます。関連銘柄も8つすべてそろっており、銘柄を買う目的だけで見ても不足しません。
注意したい点 暗号資産の調達は販売所が中心で、手数料相当額として0.1〜5.0%が価格に織り込まれます。板取引で仕入れる場合に比べると、調達段階の負担は重くなります。併設マーケットで扱う作品の幅も、外部のマーケットプレイスより狭くなります。買いたいコレクションが決まっているなら、そこで扱われているかを先に確かめます。

暗号資産とNFTはいずれも価格変動が大きく、投資した金額を下回る可能性があります。NFTは買い手が付かなければ売却できず、価格が付かないこともあります。

送金コストがいちばん軽い

bitbank(ビットバンク)

8銘柄すべてを扱ったうえで、イーサリアムの送金でArbitrumやOP Mainnetを選べます。Ethereumメインネットより手数料が大きく下がります。

8銘柄の取扱
8/8
取扱ペア数
62ペア(日本円建て・暗号資産建ての合計)
ETHの出金手数料
Ethereum 0.005 ETH/Arbitrum 0.00042 ETH/OP Mainnet 0.00042 ETH
SANDの出金手数料
Ethereum 12 SAND/Polygon 2.2 SAND
主な関連銘柄の出金
MANA 13 MANA/APE 1.5 APE/AXS 1.1 AXS/IMX 5.3 IMX/POL 1.4 POL
日本円の出金
550円(3万円以上は770円)
NFTマーケット
併設なし(外部マーケットプレイスを使う)
評価した点 外部のマーケットプレイスでNFTを買うなら、送金の段階で効きます。Ethereumメインネットの0.005 ETHに対し、ArbitrumとOP Mainnetが0.00042 ETHで、約12分の1です。SANDも同じ構造で、Ethereumの12 SANDに対してPolygonなら2.2 SANDまで下がります。何度も送る使い方をするほど差が開きます。関連8銘柄に加えてエンジンコイン(ENJ)やガラ(GALA)まで扱っており、NFT周辺の裾野も広いほうです。
注意したい点 NFTマーケットプレイスは併設されていません。作品を買うには自分でウォレットを作り、送金する工程が必要になります。送金先のチェーンを取り違えると資産を取り出せなくなるため、安さだけでArbitrumやPolygonを選ばず、受け取る側が対応しているかを必ず確認します。

外部ウォレットへ送金した資産は自己管理となり、送金の取り消しはできません。チェーンやアドレスを誤ると資産は戻りません。暗号資産は価格変動により投資した金額を下回る可能性があります。

関連銘柄の裾野がいちばん広い

bitFlyer(ビットフライヤー)

8銘柄すべてに加えて、パレットトークン(PLT)のように国内発のNFT基盤に関わる銘柄も一覧に並びます。

8銘柄の取扱
8/8
そのほかの関連銘柄
PLT(パレットトークン)・CHZ(チリーズ)など
POLの表記
「ポリゴン(MATIC)」と「ポリゴンエコシステムトークン(POL)」の両方を掲載
取扱通貨数
40銘柄
NFTマーケット
併設なし
評価した点 NFT・メタバース周辺の銘柄を一通り押さえたうえで、国内のNFT基盤に関わるパレットトークンまで扱っています。関心が広がったときに口座を作り直さずに済む範囲が、5社の中では最も広くなります。
注意したい点 取扱通貨一覧に「ポリゴン(MATIC)」と「ポリゴンエコシステムトークン(POL)」が並んで載っています。同じポリゴンの通貨なので、別の銘柄と誤解して二重に買わないよう注意が要ります。また、買う画面が販売所か板取引かで実質的な負担が変わるため、注文の前にどちらで買っているかを確認します。

販売所での購入は買値と売値に差があり、購入した直後は評価額が下がった状態から始まります。暗号資産は価格変動により投資した金額を下回る可能性があります。

暗号資産の送付手数料が無料

GMOコイン

暗号資産の送付手数料を会社が負担しており、外部ウォレットへ送るコストがかかりません。ただしNFT関連の銘柄は8つのうち3つです。

8銘柄の取扱
3/8(ETH・SOL・SAND)
暗号資産の送付
無料(会社負担)
日本円の入金
即時入金は無料
日本円の出金
無料(大口出金は400円)
NFTマーケット
併設なし
評価した点 公式サイトが「日本円の出金や暗号資産(仮想通貨)送付手数料も当社負担としています」と明記しており、入金から送金までの固定費がかかりません。外部ウォレットへ少額を何度も送る使い方では、この差がそのまま残ります。ETHとSOLという基盤チェーン系を押さえているので、作品を買うための資金を運ぶ役に向いています。
注意したい点 MANA・AXS・APE・IMX・POLの取扱いがありません。メタバース関連の銘柄そのものを買う目的では、この1社だけでは足りない場面が出ます。銘柄を買いたいのか、資金を運びたいのかで評価が変わる会社です。

送付手数料が無料でも、送金先のチェーンで発生するネットワーク手数料は取引の条件により自己負担となる場合があります。暗号資産は価格変動により投資した金額を下回る可能性があります。

基盤チェーン系と国内発の銘柄

SBI VCトレード

ETH・SOL・POLという基盤チェーン系を押さえ、オアシス(OAS)のような国内発のブロックチェーンゲーム基盤も扱います。

8銘柄の取扱
3/8(ETH・SOL・POL)
そのほかの関連銘柄
OAS(オアシス)・CHZ(チリーズ)など
NFTマーケット
SBINFT Marketは2026年6月30日に終了(後述)
取扱銘柄数
35銘柄
評価した点 POLをPOLの表記で扱っており、ブロックチェーンゲーム基盤のオアシスも押さえています。NFTを直接扱うより、その周辺の基盤に関心があるなら選択肢に入ります。
注意したい点 SAND・MANA・AXS・APE・IMXの取扱いがありません。グループが運営していたNFTマーケットプレイス「SBINFT Market」は2026年6月30日で終了しています。他社の比較記事にはまだ現役として掲載されているものがあるため、そこを根拠に選ばないよう注意が要ります。

暗号資産は価格変動により投資した金額を下回る可能性があります。取扱銘柄は各社の判断で追加・終了されるため、口座開設前に公式サイトで最新の一覧を確認してください。

NFT作品を1枚買うまでにかかる費用の合計

比較記事の多くはマーケットプレイスの販売手数料だけを並べます。実際に払うのはその手前と後ろにもあり、合計で見ないと予算が立ちません。日本円を入れてからNFTが手元に届くまでに、費用が発生する場所は4か所あります。

日本円からNFT購入までの資金の流れと費用が発生する4か所 銀行口座から国内取引所へ入金し、暗号資産を購入して自己管理ウォレットへ送金し、NFTマーケットプレイスで購入するまでの流れ。入金手数料、購入コスト、送金手数料、ガス代と販売手数料の4か所で費用が発生する。取引所に併設されたマーケットプレイスを使う場合は、外部への送金そのものが発生しない。 銀行口座(日本円) ① 日本円の入金手数料 即時入金が無料の会社もある 国内の暗号資産取引所 ② 暗号資産の購入コスト 販売所のスプレッドか板の手数料 自己管理ウォレット ③ 外部への送金手数料 選ぶチェーンで桁が変わる マーケットプレイス ④ ガス代と販売手数料 混雑する時間帯ほど高くなる 取引所に併設されたマーケットプレイスを使う場合は、 ③の外部への送金そのものが発生しない
日本円からNFT購入までの流れと、費用が発生する4か所。工程が短いほど費用も事故の起きる場所も減る。

3つの経路で、どこにいくらかかるか

同じ「NFTを1枚買う」でも、経路によって費用の内訳がまったく変わります。確認できた数値で並べます。

NFTを1枚買うまでの費用の内訳(本ページの最終更新日時点・各社公式サイトの手数料ページより)
費目 ① 取引所内で完結Coincheck NFT ② 外部マーケットEthereumで送金 ③ 外部マーケットL2・Polygonで送金
日本円の入金 銀行振込は自己負担会社により即時入金無料 銀行振込は自己負担 銀行振込は自己負担
暗号資産の調達 販売所手数料相当額 0.1〜5.0% 販売所か板取引銘柄ごとに公式で確認 販売所か板取引銘柄ごとに公式で確認
外部への送金 不要0円 0.005 ETHbitbank・Ethereum 0.00042 ETHbitbank・Arbitrum/OP
ガス代 入庫時は自己負担公式の手数料表より 変動混雑時に大きくなる 変動Ethereumより大幅に安い
マーケットの手数料 販売価格の10%売る側の負担 OpenSeaは売却時1%買い手の表示価格に内包 OpenSeaは売却時1%買い手の表示価格に内包
取り出すとき Ethereum 0.00125 ETHPolygonは無料 不要すでに自分のウォレット 不要すでに自分のウォレット
向いている人 はじめての1枚事故の入り口が少ない 目当ての作品がEthereumにある 少額を何度も売買する

Coincheckの手数料相当額・NFTの出庫手数料・販売手数料は同社公式の手数料ページ、bitbankの出金手数料は同社公式の手数料ページ、OpenSeaの手数料は同社ヘルプセンターの記載に基づきます(本ページの最終更新日時点)。なおCoincheckは2026年8月14日に販売所手数料「手数料相当額」の一部改定を告知しているため、最新の値は同社公式の手数料ページで確認してください。EthereumのNFT出庫手数料は変動手数料制で、ネットワーク手数料の水準に応じて区分が変わります。OpenSeaは売却時1%のほか、一次販売のミント時に10%が設定されています。ガス代はネットワークの混雑状況によって変動するため固定の金額を示せません。外部マーケットプレイスの手数料は各サービスの規定により異なります。

送金手数料はチェーンで桁が変わる

合計額を最も大きく動かすのは、③の送金です。bitbankのイーサリアム出金を例にすると、Ethereumメインネットが0.005 ETHなのに対し、ArbitrumとOP Mainnetは0.00042 ETHです。約12分の1になります。

SANDでも同じことが起きます。Ethereum経由が12 SANDで、Polygon経由なら2.2 SANDです。送る量が同じでも、選んだチェーンによって差し引かれる分がこれだけ違います。

安いチェーンを選べば得をする、という話にはなりません。送金時に選んだチェーンと、受け取る側のウォレットやマーケットプレイスが対応しているチェーンが食い違うと、資産を取り出せなくなります。取り消しも返金もできません。手数料の比較は、受け取り側が対応していることを確かめたうえで行います。

もう一つ、GMOコインのように暗号資産の送付手数料を会社が負担しているところもあります。少額を何度も送る使い方なら、この差がそのまま残ります。ただし関連銘柄の取扱いは3つなので、銘柄を買う口座と送金に使う口座を分けて考えることになります。

実際の手順

1
買いたいのが銘柄か作品かを決めます。銘柄だけなら、この先の送金とウォレットの工程は要りません。
2
対応表で、その銘柄を扱っている取引所を確認して口座を開きます。本人確認には時間がかかるため、買いたい水準が見えてから始めると間に合いません。
3
日本円を入金し、暗号資産を買います。板取引が使える銘柄なら、販売所ではなく板で買います。
4
作品を買うなら、ウォレットを用意します。シードフレーズの保管場所を決めてから資金を移します。手順はウォレットの解説ページにまとめています。
5
送金します。最初の1回は少額で通し、着金と表示を確認してから金額を上げます。チェーンは受け取り側が対応しているものを選びます。
6
マーケットプレイスで購入します。操作の詳細はNFTの買い方のページで扱っています。

国内NFTマーケットプレイスの生存表

国内のNFTマーケットプレイスは、この2年で顔ぶれが大きく入れ替わりました。それでも比較記事の多くは、すでに終了したサービスを現役として掲載し続けています。公式の告知とドメインの状態を1件ずつ確認した結果を並べます。

国内NFTマーケットプレイスの稼働状況(本ページの最終更新日時点・各サービスの公式サイトと公式告知を確認)
サービス 状況 確認した内容
Coincheck NFT 稼働中 終了・停止の告知は見当たらず、運営会社のサービス一覧にも現役として掲載。EthereumとPolygonに対応
Adam byGMO 稼働中 公式サイトが稼働。クレジットカードと暗号資産での購入に対応と明記。利用規約のPDFは2026年4月に更新されている
HEXA 稼働中 公式サイトが稼働。「日本円完結」「仮想通貨は一切不要」と明記
SBINFT Market 2026年6月30日に終了 SBI VCトレードとSBINFTの合併に伴い終了。旧ドメインは終了告知ページへ転送される
Rakuten NFT 2025年9月30日に刷新 NFTチケットのリセールに特化した「みんなのチケット」へ。NFT作品を売買する場ではなくなった
LINE NFT 2024年1月5日に終了 公式に終了を告知。後継として「DOSI」への移行が案内された
DOSI 公式ドメインが不通 dosi.world・dosi.io とも名前解決ができず、運営元の linenext.com はドメイン売買サイトへ転送される状態
ユニマ 公式ドメインが不通 旧公式の uni-ma.jp は名前解決ができず、unima.jp は現在まったく別の会社のサイトへ転送される

各サービスの公式サイト・公式告知および運営会社の発表に基づきます(本ページの最終更新日時点)。「公式ドメインが不通」は、当該ドメインが名前解決できない状態を確認したという意味で、サービスの法的な終了を断定するものではありません。稼働状況は変わるため、利用する前に必ず公式サイトで確認してください。

終了したサービスが比較記事に残り続けている

この表を作った理由は単純です。上位に表示される比較記事の多くが、いまもSBINFT Marketを現役のおすすめとして掲載しています。LINE NFTやRakuten NFTを載せているものもあります。

読者にとっての実害は、口座を開く判断がずれることです。「SBI VCトレードならNFTマーケットもある」と考えて口座を開いても、そのマーケットはもうありません。ユニマに至っては、記事に書かれたドメインが現在まったく別の会社のサイトへ転送されます。

この領域は、記事の公開日が新しいことと、中身が新しいことが一致しません。比較記事を読むときは、掲載されているサービスの公式サイトを1つでも開いてみるほうが確実です。

なぜ次々と終わっているのか

撤退の理由は、運営会社が自ら書いています。SBI VCトレードとSBINFTの合併を告知した文書に、次の記述があります。

NFT売買の取引ボリュームはグローバル全体で低下しており、投機的な売買の対象から、基盤技術としてのNFTをRWA(現実資産)のように実体経済で活用する動きへとシフトしています。

SBI VCトレード「SBI VCトレードとSBINFTの合併に関するお知らせ」より

売買の場としてのNFTは縮み、技術としてのNFTは別の用途へ移っている、という説明です。実際、Rakuten NFTはチケットのリセールへ、SBIグループはマーケティング支援のプラットフォームへと軸足を移しました。作品を売買する場そのものは減っています。

取引の規模も、その説明を裏づけています。NFTの取引状況を集計しているCryptoSlamでは、本ページの最終更新日時点の直近24時間で、世界全体のNFT売買金額が約571万ドル、買い手が1万9233人、売り手が1万7957人と表示されていました。取引の場が世界中にある中での数字です。世界最大級のOpenSeaも、いまはNFTだけでなくトークンの取引を扱う場へと姿を変えており、公式は27のチェーンに対応すると案内しています。

時期
起きたこと
2024年1月
LINE NFTが終了し、後継のDOSIへの移行が案内された
2025年9月
Rakuten NFTがNFTチケットのリセールに特化した「みんなのチケット」へ刷新
2026年6月
SBINFT Marketが終了。SBI VCトレードとSBINFTの合併に伴うもの
現在
DOSIの公式ドメインは名前解決できず、ユニマも旧公式ドメインが同じ状態

この流れを踏まえると、NFT作品を買う場所を選ぶ基準も変わります。品ぞろえの多さより、そのサービスが続いているか、続きそうかを先に見ることになります。暗号資産交換業の登録を持つ会社が本体で運営しているマーケットは、その点では見通しが立てやすいほうです。金融庁が公表している暗号資産交換業者の登録一覧は、令和8年6月30日現在で26社です。

暗号資産を使わずにNFTを買いたいなら、HEXAのように「日本円完結」「仮想通貨は一切不要」と明記しているサービスもあります。Adam byGMOはクレジットカードと暗号資産の両方に対応しています。作品を買うことだけが目的で、暗号資産の口座を持つつもりがないなら、この経路が現実的です。

サービスが終了しても、自分のウォレットに保有しているNFTは各チェーン上に残り、対応する他のマーケットプレイスで扱えます。ただしマーケット内に預けたままの状態だと、終了の案内が来てから慌てて手続きをすることになります。長く持つつもりのNFTは、自分のウォレットへ出しておくかどうかを早めに決めておきます。

ウォレットとフィッシング ── 資産を失う典型パターン

取引所の口座と自己管理ウォレットでは、資産が失われたときの扱いが根本的に違います。

国内で登録を受けた取引所には、利用者から預かった金銭を信託によって保全し、暗号資産を自社の資産と分けて管理する義務があります。事故が起きたときに問い合わせる窓口があり、事業者の責任が問われる余地も残ります。

自己管理ウォレットは違います。秘密鍵を持っている人が所有者で、送金が承認されてブロックチェーンに記録された時点で、取り消す手段はありません。窓口も、取り消しボタンも、間に入って取り持つ相手もいません。「自分で守る」という言葉の中身は、具体的にはこれです。

奪われ方は、だいたい型が決まっています。

  • 偽サイトへの誘導:検索結果の広告枠や、SNSに流れてくるリンクから、本物とほぼ同じ見た目のサイトへ飛ばされます。ドメインが1文字違うだけ、というものが多く、画面を見ただけでは気づけません。
  • 無料配布(エアドロップ)を装った署名要求:配布や当選を名目にサイトへ誘導し、「受け取りには署名が必要」と求めてきます。受け取るつもりで押した署名が、実際には資産を渡す操作だった、という形です。
  • DiscordやXのダイレクトメッセージ:公式スタッフやモデレーターを名乗る相手から、個別に連絡が来ます。運営が個別のDMで手続きを求めることは、基本的にありません。
  • 偽のサポート:「ウォレットの同期が必要」「復元手続きをしてください」と誘導し、最終的にシードフレーズの入力を求めてきます。
  • シードフレーズの入力要求:正規のウォレットやマーケットプレイスがシードフレーズを尋ねることはありません。求められた時点で、相手が何を名乗っていても偽物です。

最も厄介なのが署名です。ウォレットに出てくる署名画面は、何を承認しようとしているのかが読み取りにくく、専門用語と英数字の羅列が並びます。ガス代がかからない署名だと「無料だから」と軽く押してしまいますが、その一押しが、保有しているNFTを相場よりはるかに安い価格で売る注文になっていることがあります。approve(承認)も同じ構造です。「このコレクションを、この相手が動かしてよい」という許可を出す操作で、数量の上限を付けずに承認すると、その許可は使われるまで残り続けます。被害が出るのは承認した瞬間ではなく、忘れた頃です。

対策は、気をつけるという心構えではなく、手順に落とします。

  • 利用するサイトはブックマークから開きます。検索結果の上部、特に広告枠からは入りません。
  • 新しいプロジェクトに触るときは、少額だけを入れた使い捨てのウォレットを使い、資産を置くウォレットと分けます。
  • 使い終わったサービスへの承認は取り消します。定期的に承認の一覧を確認し、心当たりのないものを残しません。
  • 金額が大きくなったらハードウェアウォレットへ移します。承認の内容を端末側の画面で確認してから押せます。
  • シードフレーズは画面に打ち込みません。紙などオフラインで保管し、撮影もクラウド保存もしません。
  • 内容が読み取れない署名は押しません。求めているサイトと操作の意味が分からないうちは、そのまま画面を閉じます。

ウォレットの作成手順そのものはウォレットの解説ページに、取引所側のセキュリティの見方は取引所の安全性のページにまとめています。

ヒナコ

ヒナコ

NFTを買っただけなら、まだ利益は出ていないですよね。税金の話は、売ったときからでいいのでしょうか。

トシ

トシ

そこが誤解されやすい部分だ。日本円ではなく暗号資産で支払っている以上、支払いに使った暗号資産は手元から離れている。国税庁は、保有する暗号資産で買い物をした場合はその暗号資産を譲渡したことになる、と示している。同じ考え方が当てはまる場面だ。

ヒナコ

ヒナコ

手元にあるのはNFTだけで、現金は1円も増えていないのに、ですか。

トシ

トシ

現金が入ったかどうかとは別の話になる。だからこそ、買った日のレートと日本円換算額は、その場で残しておきたい。何十件も取引したあとで過去のレートを追いかけるのは、骨が折れる作業だ。

NFTと暗号資産の税金 ── 課税されるタイミング

税金の話は、売って利益が出たときだけのものではありません。NFTの場合、支払いに暗号資産を使う時点で一度、計算が必要になります。

暗号資産で支払うと、その暗号資産の損益計算が必要になる

国税庁は、保有する暗号資産で買い物をした場合の扱いを次のように示しています。

保有する暗号資産で商品を購入した場合、保有する暗号資産を譲渡したことになりますので、この譲渡に係る所得金額は、その暗号資産の譲渡価額とその暗号資産の譲渡原価等との差額となります。

国税庁「暗号資産等に関する税務上の取扱いについて(情報)」令和7年12月26日付より

日本円でイーサリアムを買い、値上がりしたあとで、そのイーサリアムを使ってNFTの代金を支払ったとします。支払いに使ったイーサリアムは手元から離れており、この構造に当てはまります。

増えたのはNFTだけで、現金は1円も入っていません。それでも計算上の利益は出ている、という状態が起こり得ます。値上がりしたイーサリアムを長く持っていた人ほど、NFTを1枚買っただけで動く金額は大きくなります。取得価額の計算方法は総平均法か移動平均法のいずれかを選ぶ形で、選ばなかった場合、個人は総平均法になります。

この段階で必要になるのは、購入した日時と、そのときの日本円換算額です。支払いに使った暗号資産をいくらで取得したかも合わせて分かる状態にしておくと、後の計算が成り立ちます。

NFTを売ったときの所得区分

NFTを売って利益が出たときの所得区分は一律ではありません。国税庁のタックスアンサーは、令和7年4月1日現在の法令等として次のように整理しています。

NFTやFTを用いた取引の所得区分(国税庁 タックスアンサー No.1525-2「NFTやFTを用いた取引を行った場合の課税関係」令和7年4月1日現在法令等より)
場面 所得区分
役務提供の対価としてNFTを取得した 事業所得・給与所得または雑所得
臨時・偶発的にNFTを取得した 一時所得
上記以外の取得 雑所得
譲渡所得の基因となる資産に該当するNFTを譲渡した値上がり益と認められる場合 譲渡所得
営利を目的として継続的に譲渡している 雑所得または事業所得
譲渡所得の基因となる資産に該当しないNFTを譲渡した 雑所得(規模等によっては事業所得)

国税庁タックスアンサー No.1525-2「NFTやFTを用いた取引を行った場合の課税関係」(令和7年4月1日現在法令等)の記載に基づきます。なお同庁は、NFTやFTが財産的価値を有する資産と交換できるものである場合に所得税の課税対象となり、交換できないNFTやFTを用いた取引は所得税の課税対象とならないとしています。

区分が変われば、使える控除も、損失の扱いも変わります。国税庁が公表しているNFTのFAQでは、総合課税の譲渡所得の特別控除の額は50万円とされています。一方で雑所得の金額が赤字になった場合、他の所得との損益通算はできません(雑所得内の通算は可能とされています)。同じ取引でも、区分の判断ひとつで納める額が変わります。

ブロックチェーンゲームで得た報酬についても、国税庁のFAQは雑所得に区分されるとしています。ゲームを遊びながら受け取ったトークンも、計算の対象から外れるわけではありません。

損益の計算に必要な記録

計算に必要になるのは、次の情報です。

  • 購入した日時と、売却した日時
  • 支払った暗号資産の種類と数量
  • そのときの日本円換算レートと、換算後の金額
  • ガス代、マーケットプレイスの手数料、取引所の送金手数料
  • ウォレットアドレスとトランザクションID
  • 売却したときの受取額と、受け取った通貨

取引所が発行する年間取引報告書には、その取引所の中で行った取引しか載りません。ウォレットへ移したあとの購入や売却は、自分で記録を残す必要があります。ブロックチェーン上に履歴そのものは残りますが、日本円に換算した金額までは残らないので、取引した当日に控えるのが結局は最短の方法になります。

ここに挙げたのは考え方の骨格で、個別の判断は取引の中身によって変わります。金額が大きい場合や、区分の判断が割れそうな場合は、税務署か税理士に確認するのが確実です。暗号資産の確定申告そのものの流れは確定申告の解説ページで扱っています。

買う前に確認する5点

口座を開く前・資金を動かす前に確かめること

  1. 買いたい銘柄が、その取引所の板取引で買えるか。会社として板取引に対応していても、銘柄によっては販売所でしか買えない場合があります。
  2. 外部ウォレットへ送るときの手数料と、対応しているチェーン。送る金額と回数をあらかじめ決めてから比べると、会社ごとの差がはっきりします。
  3. NFTを1枚買うまでにかかる費用の合計。銘柄の購入コスト、送金手数料、ガス代を足したうえで、予算に収まるかを確かめます。
  4. シードフレーズの保管場所を、資金を移す前に決めたか。送金してから考え始めると、決まるまでの時間がまるごと無防備になります。
  5. 買った時点で課税の対象になり得ることと、記録の残し方。購入日のレートと金額を控える習慣がないと、後から再現するのに何倍もの時間がかかります。

NFT・メタバース関連銘柄のよくある質問

Q1. NFTを買うにはどうすればいいですか。

A. 国内の取引所で口座を開き、日本円を入金して、支払いに使う暗号資産を買うところから始まります。取引所にNFTマーケットプレイスが併設されていれば、そのまま作品を購入できます。外部のマーケットプレイスを使う場合は、自己管理ウォレットを用意して暗号資産を送金し、そこから支払う流れになります。工程が増えるほど送金手数料とガス代が乗るので、最初の1枚は取引所内で完結させる進め方も検討できます。

Q2. メタバース関連の銘柄は国内の取引所で買えますか。

A. 買えるものと買えないものがあります。SAND・MANA・AXS・APE・IMXは、Coincheck・bitbank・bitFlyerの3社で取扱いがあります。GMOコインはSANDのみ、SBI VCトレードはこの5銘柄の取扱いがありません。同じ銘柄でも会社によって分かれるため、口座を開く前に本ページの対応表と各社公式の取扱通貨一覧で確認してください。

Q3. 国内で買えない銘柄はどうすればいいですか。

A. 海外の取引所を経由するか、見送るかの二択になります。日本の登録を受けていない事業者は日本の法律に基づく監督を受けておらず、出金の停止や日本居住者向けサービスの終了が起きても国内の枠組みで救済を求めるのは難しくなります。値上がりを逃す可能性と、資産が戻らない可能性は大きさの桁が違います。買えないものを追わないという判断も選択肢に並べて比べてください。

Q4. MATICとPOLは別の銘柄ですか。

A. 同じポリゴンの通貨です。MATICからPOLへ移行しており、国内の取引所でも表記の更新時期に差があります。本ページの最終更新日時点で、CoincheckはMATICの表記、bitbankとSBI VCトレードはPOL、bitFlyerは「ポリゴン(MATIC)」と「ポリゴンエコシステムトークン(POL)」の両方を一覧に掲載しています。別の銘柄と誤解して二重に買わないよう、注文の前に確認してください。

Q5. NFTと暗号資産(仮想通貨)は何が違いますか。

A. 暗号資産は1単位ずつが同じ価値のものとして交換できるのに対し、NFTは1つ1つが区別されます。1ETHと別の1ETHは同じものとして扱えますが、NFTは同じコレクションの中でも個体ごとに別物で、価格も1点ずつ違います。NFTの支払いには暗号資産を使うため、作品を買う場面では両方が関わってきます。銘柄を買うのか作品を買うのかで、必要な準備も変わります。

Q6. ガス代はいくらかかりますか。

A. チェーンとネットワークの混み具合によって変わり、同じ操作でも時間帯によって金額が動くため固定の金額は示せません。Ethereumのメインネットは高くなりやすく、PolygonやArbitrumなどのチェーンでは大幅に下がります。Coincheck NFTの公式の手数料表では、ガス代の負担が明記されているのは外部から預け入れる入庫時です。仕組みはガス代の解説ページで扱っています。

Q7. 国内のNFTマーケットプレイスはどこが使えますか。

A. 国内の暗号資産交換業者が運営するNFTマーケットプレイスは、本ページの最終更新日時点でCoincheck NFTが稼働しています。SBINFT Marketは2026年6月30日、Rakuten NFTは2025年9月30日、LINE NFTは2024年1月5日にそれぞれ終了または別サービスへ刷新されました。他社の比較記事にはこれらが現役として掲載されているものがあるため、口座を開く前に公式サイトで稼働状況を確認してください。

Q8. 詐欺プロジェクトを見分ける方法はありますか。

A. 完全に見分ける方法はありません。運営者の情報が公開されているか、取引の履歴が第三者に確認できるか、価格や取引量が短期間に不自然な動きをしていないかは判断材料になります。個別のダイレクトメッセージで勧誘してくる、期限を切って急がせる、シードフレーズや意味の分からない署名を求めてくる。こうした兆候は、いずれか1つでも避ける理由として十分です。

Q9. 税金はどうなりますか。

A. 暗号資産でNFTの代金を支払うと、支払いに使った暗号資産は手元から離れます。国税庁は保有する暗号資産で商品を購入した場合はその暗号資産を譲渡したことになると示しており、同じ考え方が当てはまる場面です。現金が手元に入っていなくても計算上の利益が出ている状態が起こり得ます。売却したときの所得区分は、取得の経緯や売買の継続性によって分かれます。判断に迷う場合は国税庁の公表資料を確認し、金額が大きいときは税務署か税理士に相談してください。

Q10. NFTを買った後にキャンセルできますか。

A. できません。ブロックチェーンに記録された取引を取り消す手段はなく、返品や返金を受け付ける窓口もありません。購入した作品の価格が直後に下がっても、買い戻してもらうことはできません。送金先のアドレスやチェーンを間違えた場合も同じで、受け取った相手が自ら返さない限り戻りません。金額、送金先、チェーンの3点は、承認を押す前に確かめてください。

まとめ

NFTまわりで迷いが生まれるのは、決めるべきことが同時に押し寄せてくるからです。順番を決めてしまえば、一度に考える量は減ります。

最初に決めるのは、買いたいのが銘柄なのか、作品なのかです。この2つは入り口も費用も別で、混ぜたまま情報を集めると、必要のない口座や手数料が増えていきます。

次に、その対象が国内で買えるかを確かめます。銘柄なら取扱いのある取引所があるか、作品なら国内のマーケットプレイスで扱われているか。国内で完結するなら、送金もチェーンの選択も要りません。工程が短いほど、事故の起きる場所は減ります。

買う場所が決まったら、調達コストを見ます。板取引で買えるか、外部ウォレットへの送金手数料はいくらか、どのチェーンに対応しているか。この3点で、同じ予算から作品に回せる金額が変わってきます。

ウォレットを使うなら、資金を移す前にシードフレーズの保管方法を決めます。送ってから考え始めると、決まるまでの時間が無防備なまま過ぎていきます。最初の1回は少額で通し、着金と表示を確認してから金額を上げる進め方が安全です。

最後に記録です。購入日時、日本円換算額、手数料。買った時点で課税の計算が必要になる以上、記録を残す作業は避けて通れません。当日に控えておけば、確定申告の時期に過去のレートを掘り返さずに済みます。

価格は上下しますし、取扱いが終了する銘柄も、閉じるサービスもあります。生活に影響しない金額の範囲で、戻ってこなくても続けられるかどうかを基準にします。買えないものを無理に追わないという判断も、買う判断と同じだけの価値があります。

あわせて読みたい

TRUST & TRANSPARENCY|情報の信頼性について

本ページの取扱銘柄・手数料・NFTマーケットプレイスの稼働状況は、各社公式サイトの取扱通貨一覧・手数料ページ・公式告知を確認して作成しています。税に関する記述は国税庁の公表資料、暗号資産交換業者の登録に関する記述は金融庁の公表資料に基づきます。取扱銘柄とサービスの稼働状況は各社の判断で変わるため、口座を開く前に各社公式サイトで最新の情報を確認してください。

情報の正確性には万全を期していますが、最新情報は各社の公式サイトでご確認ください。
※本記事は特定の投資成果・利益を保証するものではありません。暗号資産は価格変動リスクを伴う金融商品であり、投資した金額を下回る可能性があります。NFTは流動性が低く、買い手が付かない場合には売却できないことがあります。本記事で紹介している暗号資産交換業者はいずれも金融庁登録済みの国内事業者です。