インフレ計算シミュレーター|将来価格とお金の実質価値を計算
年2%のインフレが20年続く仮定では、100万円の購買力は約67.3万円。同じ買い物には約148.6万円が必要です。金額・率・年数を変えて下で試算できます。
購買力・目減り額・将来必要額を同時に計算
計算結果
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入力した年率で残高も変わる場合
| 経過年数 | 同じ買い物に必要な額 | 今のお金の実質価値 | 物価倍率 |
|---|
この結果は、入力したインフレ率と任意の残高年率が期間中ずっと一定で、年1回の複利で推移すると仮定した試算です。将来の物価、金利、運用成果を予測・保証するものではありません。CPIは全国の平均的な消費構造を表すため、ご自身の生活費の変化とは異なる場合があります。途中の入出金や率の変動は含みません。
逆算結果
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同じ品目・同じ条件の価格、または同じ定義の指数を比較するための計算です。年平均率は各年が同じ率だったことを示す実績ではなく、期間全体の変化を一定の複利率へ置き換えた値です。税や品質の変化、購入量の違いは自動調整しません。
「将来必要な金額」と「今のお金の実質価値」は別の答え
インフレの計算では、よく似た2つの数字が出てきます。ひとつは、今と同じ買い物を将来するために必要な金額。もうひとつは、今持っているお金が将来どれほどの買い物に使えるかという実質価値です。
年2%・20年なら物価倍率は約1.486倍です。今100万円で買えるものの将来価格は約148万5,947円。一方、20年後まで100万円をそのまま持った場合、その購買力は今の約67万2,971円相当になります。掛ける計算と割る計算なので、数字は互いの単純な差額にはなりません。
利息も入出金もなければ口座表示は100万円のままです。ここで示す目減りは、物価上昇によって同じ100万円で買える量が少なくなることです。
インフレ率は「実績・政策目標・将来の仮定」を分けて考える
総務省統計局による2025年平均の全国CPIは、総合指数が前年比3.2%上昇しました。過去1年の観測値であり、今後の予測ではありません。
日本銀行は消費者物価の前年比上昇率2%を「物価安定の目標」としています。計算の比較軸には使えますが、毎年2%になるという約束ではありません。
将来を考えるために自分で置く仮定です。1%、2%、3%、5%など複数の率を入れ、結果がどれほど動くかを見る使い方が合います。
消費者物価指数(CPI)は、全国の世帯が購入する財・サービスの価格変動を、家計調査などに基づくウエイトでまとめた指数です。実際の支出構成は世帯ごとに違うため、食費や家賃、教育費などの比重によって「自分が感じる物価」は全国平均と一致しないことがあります。
将来予測として採用したのではなく、政策目標として公表され、1%や3%との感応度比較を始めやすい基準だからです。直近の実績をそのまま長期へ延長することもしていません。
100万円は年1%・2%・3%のインフレでどう変わるか
下表は、利息が付かず100万円の残高が変わらない前提で、購買力だけを比べた早見表です。結果は1円単位で四捨五入しています。
| 想定インフレ率 | 10年後 | 20年後 | 30年後 |
|---|---|---|---|
| 年1% | 905,287円 | 819,544円 | 741,923円 |
| 年2% | 820,348円 | 672,971円 | 552,071円 |
| 年3% | 744,094円 | 553,676円 | 411,987円 |
| 年5% | 613,913円 | 376,889円 | 231,377円 |
インフレ率の差は、年数が長いほど累積して表れます。ただし、実際の物価上昇率は年ごとに変わります。この表は危機をあおるための予測ではなく、同じ条件で差を比べるための感応度表です。
預金や運用後の残高を比べるなら、税・手数料後の年率を使う
任意欄へ残高の年率を入れると、将来の名目残高と、物価を差し引いた実質価値を計算できます。銀行名やNISAといった制度名に固定利回りを割り当ててはいません。金利や収益率、費用、税の扱いは商品や口座によって違うためです。
「年率5% − インフレ率2% = 実質3%」は手早い概算です。複利で長期間を比べるこのツールでは、割り算を使う厳密式で計算します。同じ複利頻度・一定率という条件なら、税・手数料後年率がインフレ率と同じときに実質価値を維持する計算になります。
預金の表示金利から手取りを考える場合は、利払い条件や税の端数処理も関係します。まず預金利息と税引後手取りの計算方法で条件をそろえると、この欄へ入れる数字の意味が明確になります。投資の収益率は毎年変動し、元本割れもあるため、一定率の結果を将来の受取額として扱うことはできません。
価格・指数の変化率を計算する方法
開始時と終了時の価格を比べると、その品目の期間全体の累積価格変化率を計算できます。期間が複数年なら、同じ変化を毎年一定の複利率で起こしたとみなす年平均価格変化率も逆算できます。ひとつの商品の値上がり率は、家計が買う幅広い品目をまとめた一般的なインフレ率とは別物です。同じ系列のCPIを比べた場合に限り、CPIベースの物価変化として読めます。
たとえば100円だった品物が5年後に120円なら、累積上昇率は20%、複利ベースの年平均上昇率は約3.71%です。単純に20%を5年で割った4%とは異なります。年平均率は比較しやすくするための換算値で、各年が実際に3.71%ずつ上がったことを意味しません。
計算条件と、このシミュレーターに含めないもの
- インフレ率と任意の残高年率は、期間中ずっと一定で年1回複利になると仮定します。
- 途中計算は丸めず、金額の表示時だけ最も近い1円へ四捨五入します。率は表示桁の次で丸めます。
- 現在額0円、期間0年、インフレ率0%は別々の有効な入力として扱い、空欄を0へ置き換えません。
- 任意の残高年率が空欄なら、預金・運用の比較結果は表示しません。
- 毎月の積立、途中の入出金、年ごとに異なる物価、利払い回数、売買時点、税制変更は含みません。
- 計算上の入力範囲は金融上の上限ではなく、桁あふれや誤入力を防ぐための技術的な範囲です。安全に表示できない大きさの結果はエラーにします。
2020年基準の全国CPIでは、総合指数が2020年平均の100から2025年平均の111.9へ上がりました。この公表指数を単純換算すると、2020年平均時点の100万円の購買力は、2025年平均時点で約89.4万円相当です。ただし、これは丸められた全国平均CPIを使う過去の概算で、各世帯の支出や今後の物価を表すものではありません。
計算結果を使うときの3つの順番
- まず複数のインフレ率を並べる。
ひとつの予測に決め打ちせず、1%、2%、3%などで将来必要額の幅を見ます。 - 使う時期が近いお金と遠いお金を分ける。
数年以内に使う予定のお金と、20年先まで使わないお金では、同じ目減り率でも判断の重さが違います。 - 金融商品を比べる前に数字の条件をそろえる。
税引前と税引後、手数料込みと手数料別、固定金利と変動する収益率を混ぜないことが大切です。
このページは、物価とお金の実質価値を計算するところまでが担当です。「インフレが気になるから全額を投資へ回す」といった結論は出しません。預金と値動きのある商品の違いは、別ページでリスクも含めて確認できます。
公式出典・制作方法
- 総務省統計局「消費者物価指数(CPI)」(CPIの定義、対象、ウエイト、最新結果)
- 総務省統計局「2025年平均 消費者物価指数 全国」(総合指数111.9、前年比3.2%)
- 総務省統計局「消費者物価指数に関するQ&A」(指数品目、家計支出に基づくウエイト、利用方法)
- 総務省統計局「2025年基準改定について」(基準改定時の接続と公表変化率の扱い)
- 日本銀行「2%の『物価安定の目標』」(政策目標の定義)
- J-FLEC「インフレーション」(物価上昇とお金の相対的な価値の定義)
- 金融庁「資産形成の基本」(金融商品の安全性・収益性・流動性、元本割れリスク)