FXドローダウン計算機|ピークからの損失率と回復率を算出
ピーク残高と現在残高を入力すると、現在のドローダウン率と、元のピークへ戻るために必要な利益率・利益額を計算します。たとえば100万円から80万円への下落は20%ですが、80万円から100万円へ戻すには25%の利益が必要です。
先に確認:2時点の入力で分かるのは「ピークから現在まで」のドローダウンです。期間内の最大ドローダウンを求めるには、残高や口座価値の時系列全体を調べる必要があります。
現在のドローダウンと必要回復率を計算
入出金の影響がない期間で、ピークと現在に同じ種類の口座値を使ってください。2つの入力モードはそれぞれの値を保持します。
入力値による試算
- 現在ドローダウン
- —
- 損失額
- —
- 必要回復率
- —
- ピークとの差額
- —
結果の範囲:必要回復率は、入力した現在値からピークへ戻るための数学的な比率です。回復期間・達成確率・将来損益・証拠金維持率・ロスカット水準は示しません。FXは相場急変時などに差し入れた証拠金を上回る損失が生じる場合があります。
必要回復率からドローダウンを逆算
「元のピークへ戻るための利益率を何%までにしたいか」を先に決める場合は、対応するドローダウンを逆算できます。これは安全水準の推奨ではなく、入力した上限の算術変換です。
例:25%の回復で戻れる範囲を知りたい場合は25。
ドローダウンと必要回復率の早見表
損失率が大きくなるほど、残った資金を基準にした必要回復率との差が広がります。表示値は小数第2位まで丸めています。
DD 10%
11.11%元へ戻る必要利益率
DD 20%
25.00%元へ戻る必要利益率
DD 30%
42.86%元へ戻る必要利益率
DD 50%
100.00%元へ戻る必要利益率
DD 70%
233.33%元へ戻る必要利益率
DD 90%
900.00%元へ戻る必要利益率
ドローダウンと回復率の計算式
ピークを P、現在値またはピーク後の谷を C とします。PとCは、残高同士または口座価値同士のように同じ基準でそろえます。
現在ドローダウン
(P − C) ÷ P × 100
100万円から80万円なら、20万円 ÷ 100万円 = 20%。
ピークまでの必要回復率
(P − C) ÷ C × 100
80万円から100万円なら、20万円 ÷ 80万円 = 25%。
損失率Dから回復率
D ÷ (100 − D) × 100
Dが50%なら、50 ÷ 50 × 100 = 100%。
回復率RからDDを逆算
R ÷ (100 + R) × 100
Rが25%なら、25 ÷ 125 × 100 = 20%。
現在ドローダウンと最大ドローダウンの違い
ドローダウンは「元手からの損益」と同じではありません。たとえば口座値が次のように動いた場合、現在値は元手を上回っていても、ピークからは下落しています。
この例では、元手100から現在110への通算リターンは+10%、現在のピーク比ドローダウンは8.33%(120→110)、期間内最大ドローダウンは25%(120→90)です。現在110からピーク120へ戻る必要回復率は9.09%ですが、谷90からなら33.33%です。
現在ドローダウン
基準ピーク(現在までの最高値)と現在の2点を比べる値。この計算機の金額モードで算出できます。
期間内最大ドローダウン
期間中の各ピークから後続の谷までを調べ、その最大値を選ぶ指標。時系列全体が必要です。
元手からのリターン
開始時点と現在を比べる値。途中で新しいピークができるため、現在DDとは別の値になります。
証拠金維持率・ロスカット
必要証拠金やFX会社の条件を使う別の計算です。残高の2点比較だけでは求められません。
残高と口座価値は同じ基準で入力する
確定損益だけを見るなら残高同士、含み損益も反映したいなら口座価値・純資産など同じ基準の値同士を比べます。画面上の名称や計算方法はFX会社によって異なるため、取引画面や契約書面で確認してください。
100%損失とマイナス残高
現在値が0ならドローダウンは100%ですが、0を基準にした有限の割合利益は定義できません。現在値がマイナスの場合も通常の回復率は使えないため、このツールは計算を停止します。FXでは急変時などに証拠金を上回る損失が生じる場合があるため、実際の不足額や決済状況はFX会社の記録で確認してください。
計算後に確認する専用ツール
このページは下落と回復の算術に範囲を限定しています。次の判断は、入力条件が異なる専用ページで確認できます。
FX取引のリスク
この計算機は入力値を算術変換するもので、投資判断や取引結果を保証しません。金融庁は、FXで差し入れた証拠金を上回る損失が生じる場合があると案内しています。金融先物取引業協会も、ロスカット水準に達してから決済処理が始まるため、実際の損失がその水準を上回る場合があると説明しています。取引条件は利用するFX会社の契約締結前交付書面で確認してください。
FXドローダウン計算のよくある質問
現在ドローダウンと最大ドローダウンは同じですか?
同じとは限りません。現在ドローダウンは計測期間中の基準ピークから現在値までの下落率です。最大ドローダウンは、指定期間の各ピークとその後の谷をすべて比較したときの最大の下落率なので、時系列全体が必要です。
含み損をドローダウンに含めますか?
含み損を含めたい場合は、ピークと現在の両方に口座価値や純資産など同じ基準の値を使います。確定済み残高と含み損を含む口座価値を混ぜると、比較の基準がそろいません。名称や算出方法はFX会社ごとに確認してください。
損失率が100%のとき、必要回復率を計算できますか?
できません。残高が0になると、0を基準にした割合利益だけでは元の金額へ戻れないため、有限の必要回復率を定義できません。ツールでは「算出不可」と表示します。
必要回復率から回復期間や回復確率も分かりますか?
分かりません。必要回復率は入力したピークと現在値から求める数学的な比率です。回復にかかる期間、達成確率、将来の損益は、相場、手法、取引コストなどに左右されます。
TRUST & TRANSPARENCY
計算仕様と一次情報
編集・検証:金融ナンバーワンサイト編集部。算式と固定例は独立再計算し、制度・リスクの説明は公式一次情報で確認しました(本ページの最終更新日時点)。
- CFA Institute / GIPS Standards Handbook — 最大ドローダウンの技術的な定義
- 金融庁「外国為替証拠金取引について」 — FXの仕組みと証拠金を上回る損失のリスク
- 金融先物取引業協会「ロスカット・ルール」 — ロスカットの仕組みと例外
- 金融先物取引業協会「個人顧客を相手方とするFX取引に係る証拠金規制」 — 証拠金規制の説明