FXリスクリワード計算機|利確・損切りから必要勝率と期待値を確認
取引前はエントリー・損切り・利確の3価格から、取引後は勝敗数と純損益から計算できます。予定と実績を分けることで、「狙った比率」と「実際に残った比率」のずれまで確認できます。
先に答え:リスクリワード比は 利益幅 ÷ 損失幅 です。本ページでは表記を「リスク1:リワード2(RR値2.00)」に統一します。この場合、コストを除く損益分岐勝率は 1 ÷ (1 + 2) = 33.33%。実取引ではスプレッドなどのコスト分だけ必要勝率が上がります。
リスクリワード・損益分岐勝率・期待値を計算
「取引前の予定」と「決済済み履歴」は計算の意味が違います。使いたい入力方法を選んでください。
予定リスクリワードと実績リスクリワードを混ぜない
取引前は「狙う値幅」の比
エントリーから損切りまでをリスク、エントリーから利確までをリワードとして比べます。注文前の設計値であり、その価格で約定することや予定額で損失が止まることまでは示しません。
取引後は「残った純損益」の比
勝ち取引の平均純利益を、負け取引の平均純損失で割ります。部分決済やコストを含めた実績なので、取引前に狙った比率とずれるのが自然です。
リスクリワード別・損益分岐勝率の早見表
コスト0Rは費用を含めない理論値です。0.05Rは、1Rが1万円なら1往復コスト500円に相当します。同じR:Rでもコストが増えると必要勝率は上がります。
| リスク:リワード (RR値) |
コスト0R | コスト0.05R | コスト0.10R |
|---|---|---|---|
| 1:0.5(0.50) | 66.67% | 70.00% | 73.33% |
| 1:1(1.00) | 50.00% | 52.50% | 55.00% |
| 1:1.5(1.50) | 40.00% | 42.00% | 44.00% |
| 1:2(2.00) | 33.33% | 35.00% | 36.67% |
| 1:3(3.00) | 25.00% | 26.25% | 27.50% |
| 1:4(4.00) | 20.00% | 21.00% | 22.00% |
この表は勝ち・負けの金額と確率が固定され、建値がない単純モデルです。R:Rを遠い利確目標で大きく見せても、到達率が下がれば実績勝率は変わります。一つの数値だけで取引の良し悪しは決まりません。
FX期待値と損益分岐勝率の計算式
勝率をp、勝ち1回の粗利益をG、負け1回の損失をL、まだ含めていない1往復平均コストをCとします。金額はすべて円でそろえます。
リスクリワード
RR値 = 利益幅 ÷ 損失幅
利益幅1.0、損失幅0.5ならRR値2.00。表示はリスク1:リワード2です。
1取引あたり期待値
μ = p × G − (1 − p) × L − C
コストは勝敗にかかわらず1取引ごとに1回だけ控除します。
コスト込み損益分岐勝率
pBE = (L + C) ÷ (G + L)
Cが0のときだけ、よく見る式「1 ÷ (1 + RR値)」と一致します。
N回の算術値
N回の期待損益 = μ × N
入力条件を固定した単純なN倍です。残高推移や達成確率の予測ではありません。
買いと売りの計算例
買い:150.000から入る場合
損切り149.500ならリスク値幅0.500、利確151.000なら利益値幅1.000です。RR値は1.000÷0.500=2.00。1Rが1万円、1往復コスト500円、勝率45%なら1回期待値は+3,000円、損益分岐勝率は35.00%です。
売り:150.000から入る場合
損切り150.500ならリスク値幅0.500、利確149.000なら利益値幅1.000です。方向は逆でもRR値は2.00。同じ1R・コスト・勝率なら期待値と損益分岐勝率も同じです。
取引履歴から期待値を出すときの数え方
- 期間とルールをそろえる:手法、通貨ペア、時間軸が大きく違う取引を一緒にすると、平均の意味が薄れます。
- 純損益で分類する:スプレッド、手数料、スリッページ、スワップの扱いを明細で確認します。コスト後にマイナスなら負け、0円なら建値です。
- 部分決済はまとめる:同じ建玉を複数回に分けて決済した場合は合算し、1つの取引計画として数えます。
- 件数だけで安心しない:ツールは勝率のWilson 95%区間も表示しますが、これは勝敗を固定確率の二項モデルとして扱った区間です。利益額・損失額のばらつきや相場局面の変化は含みません。
金融先物取引業協会の掲載研究でも、実績リスクリワードは「1取引当たり平均実現益÷平均実現損」と定義されています。ただし同研究は2015年1〜2月の標本を分析したもので、特定のRR値を推奨する資料ではありません。
計算時によく迷う点
リスクリワード1対2なら必要勝率は何%ですか?
「リスク1:リワード2」の意味なら、コストを除く損益分岐勝率は33.33%です。コストが0.05Rなら35.00%、0.10Rなら36.67%になります。表記の向きとコスト条件を一緒に確認してください。
期待値が0円を上回れば、利益が続くと考えてよいですか?
いいえ。表示は入力した勝率・利益・損失・コストが同じまま続く単純モデルの平均です。短い期間の損益、取引の順番、相場変化、急変時の約定、資金切れを予測しません。
スプレッドやスリッページはどこへ入れますか?
予定モードでは、1R金額にまだ含まれていない1往復分をコスト欄へ円で入れます。履歴モードで実約定後の純損益を使う場合、影響がすでに反映されている分をもう一度引かないでください。
建値決済や部分利確はどう数えますか?
全費用反映後の純損益が0円なら建値です。部分利確は同じ建玉の決済を合算して1取引とし、最終的な純損益で勝ち・負け・建値へ分類します。
理想のリスクリワード比は何対何ですか?
すべての取引に共通する理想値はありません。同じルールで集計した実績勝率・平均純損益・コストを組み合わせ、損益分岐を上回るかで判断します。利確目標を遠くしてRR値だけを上げると、到達率が変わる点にも注意が必要です。
計算結果を次の判断へつなげる
このページはRR比・必要勝率・期待値に範囲を絞っています。数量やコストの元データは専用ツールで確認できます。
FX取引と計算結果のリスク
本ツールは入力値を算術変換するもので、取引成果や損失上限を保証しません。金融庁は、相場急変や流動性低下によりスプレッドが広がったり希望価格で取引しにくくなったりすること、ロスカットがあっても差し入れた証拠金を上回る損失が生じる場合があることを案内しています。実際の注文条件は利用するFX会社の契約締結前交付書面で確認してください。
TRUST & TRANSPARENCY
計算仕様と一次情報
執筆・最終検証:トシ。式、固定例、売買方向、端数処理は別計算で照合し、FXの取引コスト・約定・リスクは公式資料で確認しました(2026年9月3日)。
AI利用開示:検索意図の比較、論点整理、草案作成に生成AIを補助利用しました。掲載した数式・固定例・重要なリスク説明は、編集者が下記の原資料と突き合わせて採否を判断しています。
- 金融庁「外国為替証拠金取引について」 — 元本・利益の非保証、流動性、スプレッド拡大、証拠金を上回る損失
- 金融先物取引業協会「スプレッド、手数料」 — FXの取引コストと変動条件
- 金融先物取引業協会「取引スキーム」 — スリッページと注文・約定価格の違い
- 金融先物取引業協会掲載「FX証拠金取引の投資パフォーマンスの決定要因」 — 実績リスクリワードの定義と研究上の制約
- NIST/SEMATECH「Binomial Proportion」 — Wilson区間の計算式
- GPIF「投資のリスクとは」 — 資産運用でいうリスク(リターンの変動)と期待リターン
丸め:内部では丸めず、画面では率とRR値を小数第2位、価格差を最大8桁、円額を1円単位に四捨五入します。