2026年7月31日
日経平均2,494円高の6万4,362円――大きな値動きは、なぜ固まって現れるのか
ヒナコ
本日の日経平均株価は大幅に続伸し、前日比2494円59銭高の6万4362円02銭で取引を終えました。一時は3500円近く上昇しています。今週は月曜から、2566円安、930円安、433円高、そして今日の2494円高と、毎日が大きな値動きでした。下げも上げも極端で、私のような初心者は追いかけるだけで疲れてしまいます。相場というのは、こんなに激しく動くものなのでしょうか。
トシ
今日の上げの出発点は前日の米ハイテク株高だ。リスクを取る姿勢に傾いた海外勢の買いが東京のAI・半導体関連にも入り、朝から水準が切り上がった。ただ、後場は日銀の金融政策決定会合を通過したところで利益確定の売りが出て、上げ幅を縮めている。もう一つ今日の特徴は、決算を受けた個別株の売買が活発だったことだ。東京エレクトロンが大幅高となる一方、デンソーや第一三共は急落した。指数全体が4%上げた日に、決算内容で大きく下げる銘柄が出ている。上げ相場だから全部が上がる、という日ではなかった。そして今週の値動きを並べると、2566円安、930円安、433円高、2494円高となる。今日の上げ幅は、月曜の下げ幅とほぼ同じ大きさだ。
ヒナコ
下げた分をほとんど取り返したということですね。それなら安心してよいのか、それとも、こんなに激しく動くこと自体が危ないということなのか、どちらなのでしょうか。
トシ
相場の歴史を振り返ると、値動きの大きい日は固まって現れるという事実がある。1990年のバブル崩壊後も、2008年の金融危機の局面でも、2020年の急落局面でも、記録に残る大きな下げ日と大きな上げ日は、同じ数週間の中に隣り合わせで並んでいる。落ち着いた相場が静かに上がるのではなく、荒れた相場が上にも下にも大きく振れる。今日の2494円高は、月曜の2566円安と対になった動きで、この形の典型だ。ここから読み取れることが二つある。一つは、大きな戻りは相場が落ち着いた証しではないということ。むしろ揺れが続いている最中に起きる現象で、実際、今日も後場は利益確定売りで伸び悩んだ。もう一つは、荒れている期間に相場から離れると、下げだけでなく戻りも同時に手放すことになるという点だ。歴史の中で大きな上げ日の多くが暴落の直後に集中しているのは、そういう意味を持つ。今週の四日間で、日経平均は2566円下げ、930円下げ、433円戻し、2494円戻した。この振れ幅そのものが、いま市場がAI関連の先行きについて答えを出せずにいることを示している。振れが小さくなるまでは、まだ答えは出ていない。