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FXの確定申告はいくらから必要?税率と申告のやり方【2026年】

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FXの利益はいくらから確定申告が必要か。会社員は副業20万円、FX専業は104万円(2026年分)が目安です。税率や申告の流れまで図解で整理しました。

ヒナコ

ヒナコ

FXの利益って、いくらから確定申告が必要なんですか?

トシ

トシ

会社員なら、副業の所得が20万円を超えたら必要だ。給与がなくFXだけの人は、2026年分なら所得が104万円を超えたら申告する。

ヒナコ

ヒナコ

ネットで「48万円」とか「95万円」っていう数字も見たんですが…。

トシ

トシ

どちらも、今はもう古い。基準はこの2年で続けて上がった。それに、所得税の申告がいらなくても住民税は別の話だ。扶養に入っているなら、62万円を超えた時点で扶養から外れる。申告ライン・住民税・扶養は、全部それぞれ別の線だと思っておくといい。

このページの要点

  • 💰 税率は一律20.315%(申告分離課税・源泉徴収なし)
  • 📊 申告ライン=会社員は副業20万円/FX専業は104万円(2026年分)
  • 👨‍👩‍👧 扶養から外れるのは別ライン(2026年分は所得62万円)

まず判定:あなたに確定申告は必要か

FXの確定申告が必要かどうかは、利益の額だけでは決まりません。「会社員として給与をもらっているか」「FXだけで生計を立てているか」で、基準そのものが変わります。まずは次のフローチャートで、ご自身がどのラインに当てはまるかを確認してください。

あなたはどのラインを超える?(2026年分) A. 給与がある人(会社員・パート等) 副業(FX等)の所得が20万円超 所得税の確定申告が必要 ※20万円以下なら所得税の申告は不要(住民税の申告は別途必要なことあり) B. FXだけの人(給与なし・専業/学生等) 所得 43万円超 住民税の申告が必要 所得 62万円超 扶養から外れる 所得 104万円超 所得税の確定申告が必要 ※2026年分(令和8)の基準。基礎控除104万円・扶養62万円。 損失が出た年でも、翌年以降に繰り越したいなら確定申告をしておく

なお、ここで言う「2026年分」とは、2026年1月から12月までの取引で確定した損益のことです。申告するのは翌2027年の2〜3月になります。過去の年分は基準が異なるため、後ほど一覧で整理します。

ご自身のラインは見えてきたでしょうか。ここからは、税金の基本と、それぞれのラインの中身を順番に見ていきます。

FXの税金の基本

税率は一律20.315%

FXの利益は「先物取引に係る雑所得等」に分類され、申告分離課税が適用されます。税率は利益の大きさにかかわらず、一律で20.315%です。内訳は所得税15%・復興特別所得税0.315%・住民税5%で、復興特別所得税は2037年まで上乗せされます。

利益が増えるほど税率が上がる累進課税ではないため、ここはシンプルに考えて大丈夫です。

FXの税金の内訳(20.315%)と計算例 税率の内訳 所得税      15% 復興特別所得税 0.315% 住民税       5% 合計 20.315% 計算例 為替差益     95万円 + スワップ    5万円 − 経費      10万円 = 所得      90万円 90万円 × 20.315% 税額 約18.3万円

源泉徴収はない(自分で申告する)

FXの利益からは、あらかじめ税金が天引きされることはありません。株式の特定口座(源泉徴収あり)のように「口座側が納税まで済ませてくれる」仕組みは、FXにはないということです。利益が出て一定の要件に当てはまったら、自分で確定申告をして納める必要があります。

課税されるのは「決済して確定した損益」だけ

課税の対象になるのは、ポジションを決済して確定した損益(為替差益とスワップポイント)です。ポジションを持ったままの含み益は、個人の場合は課税対象になりません。未決済のまま付いているスワップポイントは、多くのFX会社では受け取り・決済までは課税対象になりませんが、口座に毎日反映される会社では未決済でも課税対象となる場合があり、扱いはFX会社によって分かれます。スワップポイントの仕組みはFXのスワップポイントとは?で詳しく解説しています。年末をまたぐポジションがあっても、決済していなければその年の所得には含めないのが基本です。

確定申告が必要なのはいくらから

申告が必要になるラインは、あなたの立場で変わります。当てはまる方を読んでください。

会社員(給与あり)は副業20万円

会社で年末調整を受けている方は、給与・退職所得以外の所得(FXの利益を含む)が年間20万円を超えると、所得税の確定申告が必要です。このラインは2025年分・2026年分ともに変わっていません。最も多くの方に当てはまる基準です。

FXだけで稼ぐ人は104万円(2026年分)

給与所得がなく、FX以外に所得もない方(専業主婦・主夫の方、学生、給与のない方など)は、利益が基礎控除を超えたときに所得税の確定申告が必要です。2026年分(令和8年分)の基礎控除は104万円です。

「48万円」「95万円」は古い数字です

基礎控除などの金額は、税制改正でこの数年のあいだに大きく動きました。FX専業の方の申告ライン(≒基礎控除)と、扶養から外れるラインを、年分ごとに整理します。

年分FX専業の申告ライン(≒基礎控除)扶養から外れるライン
2024年分(令和6)48万円48万円
2025年分(令和7)95万円58万円
2026年分(令和8)104万円62万円

2025年の改正で48万円から95万円へ上がり、2026年分はさらに104万円へ引き上げられました。「48万円まで」「95万円まで」という古い情報のまま判断しないよう、気をつけてください。検索でとくに混同しやすいのが、「2026年中に行う申告(=2025年分・基礎控除95万円)」と「2026年分の所得(基礎控除104万円)」の違いです。このページは後者(2026年分)を基準にしています。

なお、2027年分(令和9)も同額の見込みですが、2028年分以降は見直しが予定されています。金額は年によって変わるため、申告の前には国税庁の最新情報を確認してください。

※この104万円は、合計所得489万円以下の方に当てはまる時限的な特例(本則62万円+特例42万円)を含んだ金額です。所得が大きい方は控除額が縮小します。最終的な判断は所轄の税務署・税理士にご確認ください。

住民税は所得税と別物

基礎控除は43万円

住民税は、所得税とは別の制度です。住民税の基礎控除は43万円で、2025年・2026年の改正でも引き上げられず据え置かれています。所得税の基礎控除(最大104万円)とは金額が大きく違う、という点がポイントです。

所得税の申告が不要でも、住民税は要ることがある

所得税の確定申告をすれば、そのデータが自治体にも送られるので、原則として住民税の申告を別途行う必要はありません。問題は、所得税の確定申告が不要なケース(FXのみの所得が104万円以下など)です。この場合でも、所得が住民税の基礎控除などを超えていれば、住民税の申告が別途必要になることがあります。「所得税はゼロだったのに、住民税は来た」というのは、この控除額の差から起こります。非課税のラインは自治体によって少し異なるため、詳しくはお住まいの自治体や税理士にご確認ください。

扶養への影響と「年収の壁」

扶養から外れるラインは62万円(2026年分)

親や配偶者の扶養に入っている方がFXで利益を出したときは、申告ラインとは別に「扶養から外れるライン」を意識してください。2026年分の所得要件は62万円です。FXの所得がこれを超えると、税務上の扶養から外れます。

外れると、誰の負担が増えるのか

税務上の扶養から外れると、扶養している側(親や配偶者)の配偶者控除・扶養控除が使えなくなります。その結果、親や配偶者が払う税金(所得税・住民税)が増えます。自分の税金だけでなく、家族の負担まで動く話なので、ボーダー付近の方はそこまで含めて計算しておくと安心です。

社会保険の「壁」は別(目安130万円)

健康保険の被扶養者から外れる基準は、税金とはまったく別の制度です。目安として「年収130万円」と言われますが、FXの投資所得がこの判定に含まれるかどうかは、加入している健康保険組合によって扱いが分かれます。ご自身が加入している健保組合の規約を確認してください。

「年収の壁178万円」は給与の人の話

ニュースで話題になる「年収の壁160万円・178万円」という数字は、基礎控除と「給与所得控除」を合わせた、給与収入がある人の話です。FXだけで稼ぐ人には給与所得控除がないため、非課税のラインは基礎控除だけ、つまり2026年分は104万円になります。「パートの記事で178万円まで大丈夫と読んだから、FXも同じ」と取り違えやすいところなので、給与とFXは分けて考えてください。

損益通算と繰越控除

通算できる範囲

FXで損失が出たときは、「損益通算」で他の利益と相殺し、税金を抑えられます。ただし通算できるのは、同じ「先物取引に係る雑所得等」の枠の中だけです。他社のFX、くりっく365、商品先物、日経225先物、店頭CFDなどとは通算できます。一方、株式の譲渡益・配当や、暗号資産(総合課税の雑所得)とは通算できません。仕組みの詳しい解説は損益通算とは?でも扱っています。

損失は3年繰り越せる(毎年続けて申告)

損益通算でも相殺しきれなかった損失は、翌年以降3年間にわたって繰り越し、将来の利益から差し引けます。これが「繰越控除」です。

損益通算と繰越控除の仕組み 通算できる(先物取引に係る雑所得等) ・他社のFX   ・くりっく365 ・商品先物   ・日経225先物 ・店頭CFD など → 利益と損失を相殺して課税所得を圧縮 通算できない ・株式の譲渡益/配当 ・暗号資産  (総合課税の雑所得) 相殺しきれない損失は3年間繰り越せる 損失の年 申告して繰越 1年目 利益と相殺 2年目 利益と相殺 3年目 利益と相殺 ※繰越には、損失の年から毎年続けて確定申告することが条件

負けた年こそ、申告しておく

繰越控除を受ける条件は、損失が出た年から毎年続けて確定申告をしておくことです。取引を休んだ年や、利益が出なかった年でも、申告を止めてしまうと繰越の権利は消えます。利益が出ていない年ほど、将来の税金を軽くするために申告しておく——ここは見落としやすいので、強くおすすめしたいところです。

経費にできるもの

FXの利益から「経費」を差し引ければ、課税される所得を減らせます。認められるのは「FX取引に直接必要な支出」に限られます。たとえば取引手数料、パソコンやスマートフォンの購入費用(FXに使う割合のぶんだけ)、関連書籍代、セミナー参加費などが当てはまります。詳しい一覧と計上の条件は、FXで経費にできるもの一覧で確認できます。

必要書類と申告の流れ

確定申告は、おおまかに次の4ステップで進みます。

申告の流れ(4ステップ) 1 年間取引 (損益)報告書 をDL 2 計算明細書 を作成 3 確定申告書 (第三表) に記入 4 e-Tax または郵送 で提出

提出に必要なのは、確定申告書(第一表・第二表・第三表=分離課税用)、先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書、そして各FX会社からダウンロードできる年間取引(損益)報告書です(損失を繰り越す年は付表も使います)。

還付申告は翌年の1月から、納付をともなう通常の申告は原則2月16日から3月15日までに行います。2026年分(いま利益が出ている年)は、2027年の2〜3月が申告の時期です。還付金の受け取りや納税にはネット銀行の口座も使えます(確定申告とネット銀行活用)。実際の税額がどのくらいになるか先に知っておきたい方は、税額をシミュレーターで試算で概算を出せます。

海外FX・暗号資産との違い

国内FXと海外FX、暗号資産では、課税のされ方そのものが違います。下の表で見比べてください。

国内FX申告分離課税一律 20.315%損益通算:先物取引に係る雑所得等の枠内のみ
海外FX総合課税(雑所得)累進・最大約55%国内FXとは損益通算できない
暗号資産(現在)総合課税(雑所得)累進・最大約55%損益通算できない
📌暗号資産はこの先変わります。2026年3月に成立した改正で、特定暗号資産は申告分離課税(20.315%)へ移行することが決まりました。適用は金融商品取引法の改正の施行が前提で、早くても2028年分から。2027年分まではこれまでどおり総合課税(最大約55%)です。最新の施行時期は国税庁の公表情報でご確認ください。

まとめ

所得税の申告(FXのみ)104万円
住民税の申告(基礎控除)43万円〜
扶養から外れる62万円

いずれも2026年分。金額は年によって変わります。

FXの確定申告でいちばん大事なのは、自分の状況と、それぞれのラインを混同しないことです。税率は一律20.315%とシンプルですが、申告が必要になる金額は、会社員なら年間20万円、給与のない方なら104万円(2026年分)と立場で変わります。さらに住民税(基礎控除43万円)や扶養(62万円)など、所得税の申告ラインとは別の基準がいくつも並んでいます。

数字は毎年のように動いています。古い情報のまま判断せず、いまの制度の数字で準備を進めてください。そして、損失が出た年ほど申告しておく——これだけは忘れないでおくと、将来のあなたを助けてくれます。申告が必要かどうかなど個別の判断は、所轄の税務署や税理士にご確認ください。

よくある質問(FAQ)

FXの確定申告はいくらから必要ですか?

会社員の場合は副業の所得が20万円を超えたら、給与がなくFXのみの場合は104万円(2026年分)を超えたら必要です。金額は年度によって変わるため、申告前に最新の基準を確認してください。

損失でも申告したほうがいいですか?

はい。損失を翌年以降3年間繰り越して、将来の利益と相殺できます。このメリットを受けるには、損失が出た年から毎年続けて申告しておく必要があります。

所得税の申告が不要でも住民税はどうなりますか?

住民税は別の制度です。基礎控除が43万円と低いため、所得税の申告が不要でも住民税の申告が必要になることがあります。詳しくはお住まいの自治体にご確認ください。

確定申告しないとどうなりますか?

申告義務があるのに怠ると、無申告加算税や延滞税などが課されることがあります。また、住民税の手続きが別途必要になる場合もあります。

スワップポイントだけでも課税されますか?

決済して受け取ったスワップポイントは課税対象です。未決済のままポジションに付いているスワップポイントは、個人の場合は原則として対象外ですが、扱いはFX会社によって分かれます。

経費は何が認められますか?

取引手数料、関連書籍代、セミナー参加費など、FX取引に直接必要な支出が認められます。詳細はFXで経費にできるもの一覧をご覧ください。

海外FXの税金は国内と違いますか?

違います。海外FXは「総合課税の雑所得」で累進課税となり、国内FXとの損益通算もできません。詳しくは国内FXと海外FXの違いをご覧ください。

会社(職場)にFXが知られることはありますか?

住民税の徴収方法を「普通徴収(自分で納付)」にすることで、給与から知られにくくできる場合があります。公務員の方は公務員のFXも、法人口座を検討する方はFX法人口座も参考にしてください。

出典・監修

  • 国税庁「No.1521 先物取引に係る雑所得等の課税の特例」(FX税制・20.315%)
  • 国税庁「令和8年度税制改正による所得税の基礎控除の引上げ等について」(2026年分の基礎控除・扶養親族等の所得要件)
  • 国税庁「令和7年度税制改正による所得税の基礎控除の見直し等について」
  • 財務省「令和8年度税制改正の大綱」(基礎控除の特例・年収の壁・暗号資産の分離課税)
  • 国税庁「No.1522」「No.1523(先物取引の差金等決済に係る損失の繰越控除)」

監修:当サイト編集部(元金融コンサルタント)/本ページは2026年6月時点の公開情報にもとづいて整理しています。税制は年分・施行日・申告のタイミングで扱いが分かれます。最終的な判断は所轄の税務署・税理士にご確認ください。

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