FXと暗号資産(仮想通貨)はどっちが儲かる?初心者向けの選び方
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FXと暗号資産(仮想通貨)は、似ているようで別物です。どちらが儲かるかは値動き・税金・リスクの取り方で変わります。7項目で比べましょう。
ヒナコ
FXと暗号資産(仮想通貨)って、どちらもレバレッジをかけて売買するイメージなんですけど、初心者が始めるならどっちがいいんでしょう?
トシ
まず前提が違う。FXは2つの通貨の交換レートを売買し、暗号資産はビットコインなどの銘柄そのものを売買する。仕組みも値動きの荒さも税金も別物だ。ひとくくりにして選ぶと痛い目を見る。
ヒナコ
そうなんですね……。じゃあ、税金の面ではどちらが有利なんですか?
トシ
現行の制度では、利益に一律およそ20%が課される申告分離課税のFXのほうが、税負担は軽い。ただし暗号資産も分離課税へ移る改正がすでに成立している。適用が始まる時期はまだ決まっていないが、今の有利不利がずっと続くと考えるのは早い。
- 安定してコツコツ、税金の軽さも重視するなら → FX。利益に一律およそ20%の申告分離課税で、損失は3年繰り越せます(現行制度)。
- 短期で大きく狙いたい・長期の成長に賭けたいなら → 暗号資産(仮想通貨)。値動きが大きいぶんチャンスも損失も大きく、現行の税制はFXより重くなりがちです。
- 初めての1つは、少額で仕組みに慣れられるほうから。どちらも余裕資金の範囲で、小さく始めて確かめるのが安全です。
※「どっちが儲かる」に一つの正解はありません。値動きの大きさ・税金・自分の生活リズムを重ねて選ぶのが近道です。
| 値動きを抑えて安定志向で持ちたい | FX/主要通貨ペアは1日の値動きが小さめ。FX初心者の口座選び |
| 短期で大きな値幅を狙いたい | 暗号資産/1日で二桁%動くことも。損失も大きくなりやすい。仮想通貨の始め方 |
| 税金の負担を抑えたい(現行制度では) | FX/申告分離課税で一律およそ20%。FXの確定申告ガイド |
| 少額から試したい | どちらも可/FXは1通貨単位の口座、暗号資産は数百円から。FX口座/取引所 |
| 長期での成長に賭けたい | 暗号資産/値上がり益をねらう買い持ちが中心。取引所ランキング |
まず押さえる、決定的な違い
FXと暗号資産(仮想通貨)は、そもそも「何を売買しているか」からして違います。FXは米ドルと日本円のような2つの通貨を交換し、その交換レートが動いた分だけ損益が出ます。売買しているのは、いわば「通貨と通貨の力関係」です。一方の暗号資産は、ビットコインやイーサリアムといった銘柄そのものを買い、その価格が上がるか下がるかで損益が決まります。ここが腑に落ちると、このあとの税金やレバレッジの違いもぐっと理解しやすくなります。
暗号資産は世界に数千種類以上あるとされ(総数は日々変動します)、銘柄ごとに値動きの性格が大きく異なります。FXの通貨ペアも数は多いのですが、取引の中心は米ドル/円などの主要通貨ペアで、国の経済という土台がある分、暗号資産ほど極端には荒れにくい傾向があります。
| 項目 | FX | 暗号資産(仮想通貨) |
|---|---|---|
| 取引の対象 | 米ドル/円などの法定通貨ペア | ビットコイン等の個別銘柄 |
| 最大レバレッジ(国内) | 25倍 | 2倍 |
| 値動きの大きさ | 1日1〜2%程度が目安 | 1日10〜30%超のことも |
| 取引時間 | 平日24時間・土日は休場 | 365日24時間 |
| 税金(現在) | 申告分離課税 一律20.315% | 総合課税(雑所得)最大55% |
| 損失の繰越 | 3年繰越可 | 現在は原則不可・改正で3年へ(後述) |
| 取引の方向・収益源 | 買い・売り両方+スワップ金利あり | 現物は買い中心・スワップなし |
・暗号資産のレバレッジ上限「2倍」の根拠は、資金決済法ではなく金融商品取引法のデリバティブ規制と、JVCEA(日本暗号資産等取引業協会)の自主規制です。資金決済法は主に暗号資産の現物取引や交換業者の登録を定める法律です。
・値動きの幅(%)はあくまで目安で、通貨ペアや銘柄・相場局面によって大きく変わります。
比較表とレーダー図から見えてくるのは、「どちらかが全面的に優れている」という単純な話ではない、ということです。FXは税金の軽さ・損失の繰り越し・スワップ金利という「守りと積み上げ」に強みがあり、暗号資産は値動きの大きさと24時間365日という「攻めと自由度」に強みがあります。自分がどちらの性格を求めているかで、選ぶべき方向は変わってきます。
国内FXでは、顧客から預かった証拠金を会社の財産と分けて信託銀行などに預ける信託保全が義務づけられています。暗号資産の交換業者にも、顧客の金銭は信託、暗号資産の現物はコールドウォレット等で分別管理する義務がありますが、破綻したときに資産が返ってくる仕組みはFXの信託保全ほど確立されておらず、まだ発展途上の面があります。値動きの派手さの裏に隠れがちな論点なので、口座を選ぶ前に押さえておきたいところです。くわしくはFXの信託保全と暗号資産取引所の安全性で解説しています。
税金の違い(このページで一番大事なところ)
税金は、同じだけ稼いでも手元に残る金額を大きく左右します。そしていま、暗号資産の税制はちょうど大きな転換点を迎えています。だからこそ「現在」と「これから」を分けて理解することが欠かせません。
現在(2026年7月時点)の税制
- FX(国内):利益は申告分離課税の対象で、税率は一律20.315%(所得税15%+復興特別所得税0.315%+住民税5%)です。給与など他の所得と切り離して計算されるため、いくら稼いでも税率は変わりません。さらに、その年に損失が出ても確定申告をしておけば3年間繰り越して翌年以降の利益と相殺できます。
- 暗号資産(仮想通貨):利益は雑所得・総合課税の対象です。給与などと合算され、所得が大きいほど税率が上がる累進課税で、住民税と合わせると最大55%(所得税45%+住民税10%)に達することもあります。損失の繰り越しは現在は原則できません。
つまり現行制度では、税負担の面でFXのほうが軽くなりやすい、というのは事実です。ただしこれを「FXはこの先もずっと税制で有利」と、変わらない前提のように受け取るのは早計です。次の改正の動きがあるからです。
これから(成立済みの改正・適用開始は未定)
- 令和8年度(2026年度)の税制改正で、暗号資産の利益に申告分離課税20%(所得税15%+住民税5%)と、損失の3年間繰越控除を導入する改正法が成立・公布されました(2026年3月31日)。
- ただし、実際に適用されるのは金融商品取引法の改正法が施行された日の属する年の翌年1月1日以後の取引からです。この改正法は2026年7月15日に国会で可決・成立しましたが、暗号資産に関する部分の施行日は「公布の日から1年を超えない範囲内で政令で定める日」とされており、2026年7月時点ではまだ決まっていません。そのため適用開始が2027年1月になるか2028年1月になるかも確定していません。
- 対象は改正法上「特定暗号資産」とされる、金融商品取引業者登録簿に登録された暗号資産に限定され、その現物取引とデリバティブ取引が対象です。
まとめると、税金の差は「現在は大きいが、改正の適用が始まれば縮まる見込み」です(適用開始の時期は未定)。今の一時点だけを見て「どちらが恒久的に得か」を決めつけないことが、この先で後悔しないためのポイントになります。
海外FXは扱いが違うので注意
同じ「FX」でも、海外業者を使った取引は国内FXと税制が異なります。海外FXの利益は総合課税(雑所得)の扱いで、所得が大きいほど税率が上がり、損失の繰り越しもできません。国内FXの申告分離課税とは負担がかなり変わってくるので、混同しないよう気をつけましょう。くわしい違いは国内FXと海外FXの違いで解説しています。
自分のケースで試算したいとき
税金は前提条件で大きく変わります。ざっくり自分の手取りを見たいときは、税額を試算できるFX税金計算ツールや、暗号資産側の仮想通貨の税金シミュレーターが便利です。税制の各論はFX側がFXの確定申告ガイド、暗号資産側が暗号資産の確定申告ガイドにまとめてあります。
どっちが儲かる?値動きとリスクの違い
「どっちが儲かるか」は、多くの人が一番知りたいところだと思います。ただ、これは「どちらのほうが値動きが大きく、チャンスもリスクも大きいか」という問いに置き換えると、ずっと考えやすくなります。利益を保証するものではない、という前提でお読みください。
値動きの大きさ(ボラティリティ)が違う
FXの主要通貨ペアは、1日の値動きがおおむね1〜2%程度に収まることが多いとされます。もちろん経済指標の発表などで大きく動く日もありますが、国の経済という土台がある分、極端な急変は起こりにくい傾向です。
一方、暗号資産は1日で10〜30%を超えて動くことも珍しくありません。うまくいけば短期間で大きな利益になりますが、逆に動けば同じスピードで資産が目減りします。「大きく増える可能性」と「大きく減る可能性」は表裏一体――この点を最初に受け止めておくことが大切です。
稼ぎ方(収益源)が違う
FXは、値上がりを狙う「買い」だけでなく、値下がりを狙う「売り」からも入れます。相場が下がる局面でも利益を狙える設計です。さらに、2国間の金利差から生じるスワップ金利を、ポジションを持っている間コツコツ受け取れる場合があります(スワップは固定ではなく変動します)。
暗号資産の現物取引は、基本的に「安く買って高く売る」買い持ちが中心で、スワップのような金利収入はありません。保有で利息のようなものを得たい場合は、ステーキングなど別の仕組みが用意されていることもありますが、これはFXのスワップとは別物です(可否や条件は銘柄と取引所によります)。稼ぎ方の入り口が違うことは、戦略の立て方にも影響してきます。
大きく損をするリスク
どちらもレバレッジをかけられるため、予想と反対に動けば損失が膨らみ、証拠金以上の損失が生じることもあります。とくに暗号資産は値動きが大きいぶん、短時間で大きな含み損を抱えやすい点に注意が必要です。どちらを選ぶにしても、余裕資金の範囲で、レバレッジを抑えて始めるのが基本になります。レバレッジの仕組みはFX側がFXのレバレッジとは、暗号資産側が暗号資産のレバレッジ取引とはでくわしく扱っています。
向いている人の整理
FXが向いている人
値動きを抑えて安定的に取り組みたい/税金の軽さや損失繰越を重視する/売りからも入る戦略や金利収入に関心がある。
暗号資産が向いている人
短期で大きな値幅を狙いたい/長期の成長に賭けたい/値動きの大きさを受け止められるだけの余裕資金と心の準備がある。
取引時間と、相場を動かす要因の違い
FXは平日なら24時間取引できますが、土日は主要な為替市場が閉まるため休場になります。休みの間に大きなニュースが出ると、週明けにレートが飛ぶ「窓開け」が起きることがあります。相場を動かす主な要因は、各国の中央銀行の金融政策(金利)や、GDP・雇用統計といった経済指標です。国の経済という手がかりがあるため、材料を追いながら値動きの背景を読み解きやすいのが特徴です。
暗号資産は365日24時間、土日も休みなく取引できます。いつでも売買できる自由度がある反面、常に相場が動いているため、気づかないうちに大きく動いていた、ということも起こります。相場を動かすのは需給や市場心理、規制やETFに関するニュースなどで、株や為替との連動が比較的小さく、独自の動きをしやすい点が特徴です。値動きが読みにくい局面が多いことも、リスクとして押さえておきたいところです。
「仮想通貨FX(レバレッジ取引)」と「為替FX」は別物
初心者がとても混同しやすいのが、「仮想通貨FX」という言葉です。これは暗号資産を証拠金取引(レバレッジ取引)で売買することを指し、通貨を売買する「為替FX」とは別物です。整理すると、次の3つに分けられます。
為替FX
米ドル/円などの通貨ペアを証拠金取引で売買する、いわゆる「FX」。
暗号資産の現物取引
ビットコインなどの銘柄そのものを買って保有する取引。
仮想通貨FX(暗号資産のレバレッジ取引)
暗号資産を証拠金取引で売買する取引。国内のレバレッジ上限は2倍。
このページで「FX」と呼んでいるのは、原則として為替FXのことです。名前が似ているために「FX=暗号資産のレバレッジ取引」と思い込んでしまうと、税金やレバレッジ倍率の話がかみ合わなくなります。仮想通貨FX(暗号資産のレバレッジ取引)そのもののやり方や取引所選びに踏み込みたい場合は、暗号資産のレバレッジ取引とはや暗号資産レバレッジ取引の取引所比較を参照してください。ここでは用語の交通整理にとどめます。
違いばかりを見てきましたが、共通点もあります。どちらも証拠金を預けて取引する仕組みで、元本が保証される取引ではなく、レバレッジをかければ損失も大きくなり得ます。だからこそ、どちらを選ぶにしても余裕資金の範囲で、無理のない倍率から始めることが、両者に共通する基本になります。
初心者はどっちから始める?両方やる場合の考え方
「両方気になる」という人も多いと思います。よく言われるのが、「最初から欲張らず、まずはどちらか一方に集中し、基礎が固まってからもう一方に広げる」という考え方です。これは急がせるための助言ではなく、仕組みの理解を一つずつ積み上げるための順序です。
- まず一方に集中する:注文方法・レバレッジ・税金の申告といった基礎は、一方をやり切るなかで身についていきます。土台ができてから二つ目に進むほうが、混乱が少なくて済みます。
- 両方やるなら役割を分ける:たとえば「安定してコツコツの部分はFX、値動きに賭ける少額の部分は暗号資産」のように、目的ごとに分けて考えると管理しやすくなります。
- どちらも余裕資金で:二つに分散しても、リスクの総量が増えては本末転倒です。全体でいくらまでなら失っても生活に影響しないか、を先に決めておきましょう。
このフローはあくまで考え方の整理で、答えを一つに押し付けるものではありません。自分の生活リズム(土日に相場を見たいか)、リスクをどこまで受け止められるか、税金をどう考えるかを重ねて、納得できるほうから始めてください。FXの始め方はFX初心者の口座選び、暗号資産の始め方は仮想通貨初心者の始め方にまとめてあります。
始めるならここ(目的別おすすめ)
ここからは、実際に始める人に向けた目的別のおすすめです。順位は「どんな人に扱いやすいか」という観点で並べています。まずFX口座を3つ、続いて暗号資産(仮想通貨)取引所を3つ紹介します。各社の詳しい比較はFX口座おすすめランキングと暗号資産取引所ランキングで確認できます。
FX口座おすすめ(3社)
1 DMM FX
★大手ならではの安心感と、主要通貨ペア全般での低コストが持ち味です。スマホアプリが見やすく操作しやすいため、最初の1社としても扱いやすい環境です。取引単位は1万通貨が中心です。
こんな人に:大手の安心感と低コストで、落ち着いて始めたい人
⚠注意:1万通貨単位が中心のため、ごく少額から始めたい人は、次に挙げる少額対応の口座もあわせて検討しましょう。
2 みんなのFX / LIGHT FX
★買いスワップが高めの水準で、スワップ収入も重視したい人の選択肢になります。スプレッドも狭めで、1,000通貨から取引できます。
こんな人に:スワップ収入も意識しつつ、少額から試したい人
⚠注意:スワップは固定ではなく金利差で変動します。水準はFXスワップポイント比較で最新を確認しましょう。
3 松井証券のFX
★1通貨単位で始められ、数百円の少額から試せるのが強みです。少額の積立にも向き、まず仕組みに慣れたい初心者に扱いやすい環境です。
こんな人に:とにかく少額で、まず仕組みに慣れたい人
⚠注意:少額で慣れたら、取引コストや通貨ペアの幅も含めて自分に合う口座を見直すと良いでしょう。
暗号資産(仮想通貨)取引所おすすめ(3社)
1 Coincheck
★アプリの使いやすさに定評があり、暗号資産が初めての人が始めやすい取引所です。少額(数百円〜)から主要銘柄を買えるのが利点です。
こんな人に:まずアプリで手軽に、少額から触ってみたい人
⚠注意:暗号資産は値動きが大きく、短時間で価格が大きく動くことがあります。余裕資金で始めましょう。
2 GMOコイン
★取扱銘柄や各種サービスの幅が広く、いろいろ試したい人に向きます。現物・積立などサービスが多彩で、各種手数料の水準は仮想通貨取引所の手数料比較で確認できます。
こんな人に:銘柄やサービスの幅広さで選びたい人
⚠注意:銘柄によって値動きの荒さが大きく異なります。よく分からない銘柄に一度に多くを投じないようにしましょう。
3 bitbank
★取引ツールや流動性に定評があり、現物取引をじっくり行いたい人に向きます。板取引で自分のペースで売買したい人の選択肢になります。
こんな人に:板取引で、現物をじっくり取引したい人
⚠注意:取引所が破綻した場合の資産の扱いはFXの信託保全とは異なります。事前に暗号資産取引所の安全性で確認しておきましょう。
取引コスト(スプレッド・手数料)の細かい比較は、FXがFXスプレッド比較、暗号資産が仮想通貨取引所の手数料比較の各ページが主戦場です。ここでは深掘りせず、目的に合う入り口を示すにとどめます。
まとめ
FXと暗号資産(仮想通貨)は、売買する対象も、値動きの大きさも、税金の仕組みも別物です。ここまでの内容を、次の一歩につながる形で整理しておきます。
- 性格の違いで選ぶ:安定・税制の軽さ・損失繰越・スワップを重視するならFX、値動きの大きさと24時間365日の自由度、長期の成長に賭けたいなら暗号資産、という軸で考えます。
- 税金は「今」と「これから」を分ける:現行はFXの税負担が軽めですが、暗号資産も申告分離課税へ移る改正がすでに成立しており、差は縮む方向です(適用開始の時期は未定)。一時点の有利不利だけで決めないことが大切です。
- 最初の一歩は小さく:どちらも余裕資金の範囲で、レバレッジを抑え、少額で仕組みに慣れてから広げます。両方やるなら目的ごとに役割を分けます。
- 自分のケースで確かめる:税金はFX税金計算ツールや仮想通貨の税金シミュレーターで試算し、口座・取引所はFX口座・取引所ランキングで自分に合うものを選びましょう。
「どっちが儲かるか」に唯一の正解はありません。値動き・税金・自分の生活リズムを重ねて、納得できるほうから、無理のない範囲で始めていただければと思います。
よくある質問(FAQ)
Q. FXと暗号資産(仮想通貨)は、どちらが税金で有利ですか?
現行制度では、申告分離課税で一律20.315%が課され、損失も3年繰り越せるFXのほうが税負担は軽くなりやすいです。暗号資産は雑所得の総合課税で最大55%になることがあり、損失の繰り越しも現在は原則できません。ただし暗号資産についても、申告分離課税20%(所得税15%・住民税5%)と損失の3年繰越を導入する改正所得税法が2026年3月31日に成立・公布されており、将来は差が縮む見込みです。適用が始まるのは金融商品取引法の改正法が施行された日の属する年の翌年1月1日からで、その施行日は2026年7月時点でまだ政令で定められていません。最新の情報は国税庁でご確認ください。
Q. 暗号資産の税金は、改正で20%になるのですか?
令和8年度の税制改正で、暗号資産の利益に申告分離課税20%(所得税15%・住民税5%)と損失の3年繰越を導入する改正所得税法が、2026年3月31日に成立・公布されました。ただし実際に適用が始まるのは、金融商品取引法の改正法が施行された日の属する年の翌年1月1日からです。この改正法は2026年7月15日に国会で可決・成立しましたが、暗号資産に関する部分の施行日は「公布の日から1年を超えない範囲内で政令で定める日」とされており、2026年7月時点ではまだ決まっていません。そのため適用開始が2027年1月になるか2028年1月になるかも確定していません。現時点(2026年7月)ではまだ総合課税のままです。対象は改正法上「特定暗号資産」とされる、金融商品取引業者登録簿に登録された暗号資産で、その現物取引とデリバティブ取引が対象です。
Q. 初心者はどちらから始めるのがいいですか?
一つの正解はありません。値動きを抑えて安定的に取り組みたい・税金の軽さを重視するならFX、短期で大きく狙いたい・長期の成長に賭けたいなら暗号資産が向きます。まずは一方に集中し、基礎が固まってからもう一方に広げるのが分かりやすい進め方です。どちらも余裕資金の範囲で、少額から始めましょう。
Q. FXと暗号資産は両方できますか?
両方取引することはできます。その場合は「安定の部分はFX、値動きに賭ける少額の部分は暗号資産」のように目的で役割を分けると管理しやすくなります。ただし分散してもリスクの総量が増えては意味がないので、全体でいくらまでなら失っても生活に影響しないかを先に決めておきましょう。
Q. レバレッジや取引時間はどう違いますか?
国内の最大レバレッジはFXが25倍、暗号資産が2倍です。暗号資産の2倍は、資金決済法ではなく金融商品取引法のデリバティブ規制とJVCEA(日本暗号資産等取引業協会)の自主規制によるものです。取引時間はFXが平日24時間(土日休場)、暗号資産が365日24時間です。値動きはFXが1日1〜2%程度、暗号資産は10〜30%を超えることもあり、暗号資産のほうが大きく動きやすい傾向です(値幅は目安)。
公的機関・一次情報
本記事は以下の公的機関・一次情報をもとに作成しています。最新の規制・税制情報は各機関の公式サイトで確認してください。暗号資産の申告分離課税への移行は、改正所得税法は成立済みですが適用開始の時期が未定のため、一次情報での最終確認をおすすめします。
監修・データ出典
- 監修:トシ(元・金融コンサルタント)
- データ出典:国税庁・金融庁・日本暗号資産等取引業協会(JVCEA)・金融先物取引業協会(FFAJ)・各社公表資料
- 方針:広告による順位操作はありません
【FX リスク警告】
FX取引はレバレッジを利用するため、相場が予想と反対に動くと投資元本を超える損失が発生する可能性があります。取引は余裕資金で行い、レバレッジを抑え、リスクを十分に理解したうえでご利用ください。
【暗号資産(仮想通貨)リスク警告】
暗号資産(仮想通貨)は価格変動が非常に大きく、短期間で資産価値が大幅に下落する可能性があります。暗号資産交換業者は金融庁・財務局への登録が必要ですが、破綻時の資産保護などの制度はFXに比べて整備が後発です。十分なリスク管理のもと、余裕資金の範囲で取引を行ってください。

