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FXと仮想通貨はどっち?
現物・レバレッジの違いと損失額を比較

最終更新日:

ドルや円の値動きを売買したいなら為替FX、ビットコインなどを買って保有したいなら暗号資産の現物取引が候補です。暗号資産にも証拠金を使う取引があるため、まずこの3つを分けて考えます。

選ぶ前に、何円分を取引するか

「どっちが儲かるか」は、商品名や最大レバレッジだけでは決まりません。同じ10万円の元手でも、10万円分を買う場合と50万円分を取引する場合では、同じ値動きに対する損益が5倍違います。

このページでは、売買する対象、損失の出方、管理できる時間を順に比べます。FXにも暗号資産にも元本保証はなく、証拠金取引では預けた資金を超える損失もあり得ます。

FXと仮想通貨の違いは、現物か証拠金取引かで整理する

ここでいうFXは、米ドル/円などを扱う為替FXです。「仮想通貨」は一般的な呼び方で、制度上は「暗号資産」と呼ばれます。以下は日本に住む個人が国内の登録業者で取引する場合の比較です。海外業者・法人・借入金を使う現物購入は含みません。

最初に分けたい3つの取引
比較項目為替FX暗号資産の現物暗号資産FX
何を売買する?米ドル/円などの為替レートビットコインなどの暗号資産そのもの暗号資産の価格を対象とする証拠金取引
資金の使い方証拠金を預けて取引。国内個人の店頭FXは最大25倍購入代金を支払う。借入なしなら手元資金の範囲証拠金を預けて取引。国内個人は最大2倍
下落を狙う取引売りから始められる持っていない銘柄を売ることはできない売りから始められる商品がある
現物を保有・送付通常の差金決済では外貨を受け取らない保有できる。外部送付の対応銘柄・条件は業者ごと価格差を精算。建玉を持っても現物を送付できない
損失の出方ロスカットがあっても証拠金超過損失の可能性価格が下がれば購入代金の全部を失う可能性。購入額を超える価格下落損は生じないロスカットがあっても証拠金超過損失の可能性
売買できる時間原則、月曜から土曜早朝のほぼ24時間土日を含む24時間が基本土日を含む24時間の商品が多い。取引ルールを確認

時間帯にはメンテナンス・祝日等の例外があり、障害時には取引できないこともあります。最大倍率は使える上限であり、使うべき倍率ではありません。暗号資産FXの名称・取引方式・対象銘柄は業者によって異なります。

FXの25倍は、取引金額に対して4%以上の証拠金が必要という国内個人の店頭FXのルールです。金融庁のFXの説明でも、ロスカットが損失の上限を保証するものではないと注意を促しています。

どっちが儲かる?同じ資金10万円で損益を比べる

利益だけを比べる前に、予想が外れたときの金額を見ておきましょう。下の表は円建て価格が1%動くと仮定した計算です。為替と暗号資産が実際に同じだけ動くという予測ではありません。

元手10万円で買い取引をした場合の仮定例
取引の例取引総額1%上昇時1%下落時
暗号資産の現物を10万円分購入10万円+1,000円−1,000円
為替FXを実効1倍で取引10万円+1,000円−1,000円
為替FX/暗号資産FXを実効2倍で取引20万円+2,000円−2,000円
為替FXを実効5倍で取引50万円+5,000円−5,000円

損益=取引開始時の円建て取引総額×価格変化率。費用・税金・スワップ等を含まず、途中のロスカットも考慮しない説明用の計算です。実際の取引は各社の注文単位に合わせます。暗号資産現物は借入なし、10万円の購入代金を全額支払う前提です。

取引額をそろえると

10万円分の買い取引なら、同じ1%の下落による損失はどちらも1,000円です。商品名だけで損失額は決まりません。

取引額を増やすと

20万円分なら2,000円、50万円分なら5,000円。同じ元手でも、持つ金額を増やすほど値動きの影響が大きくなります。

売りから入る証拠金取引では、同じ条件なら上昇時に損失、下落時に利益となり、表の符号が逆になります。暗号資産の現物購入と、売り建玉を使う取引は分けて考えてください。

値動きが大きいことは、儲けやすさの証明にはなりません。相場の方向、取引額、売買のタイミング、費用が結果を左右します。「FXは毎日何%、暗号資産は何%」という固定の値幅を前提に、将来利益を見積もることはできません。

注文前には「この取引が何円分になるか」と「予定した損切りで何円失うか」を確認します。詳しい計算はFXの実効レバレッジの計算・決め方、暗号資産のレバレッジ取引の損益・証拠金で確認できます。損切り注文も指定した価格で成立するとは限りません。

初心者はどっちを選ぶ?目的と管理できる時間で考える

「初心者だからこちら」と一つに決めるより、何をしたいかを先に決めたほうが比較しやすくなります。次の表は利益が出る人の診断ではなく、取引の仕組みが希望に合うかを整理するものです。

希望が変わったときの選び直し方
自分の希望・状況検討する取引確認すること・次に読むページ
米ドルや円の値動きを売買したい為替FX通貨ペア・取引額・損切りを決める。FX初心者の口座選びへ
ビットコインを買って保有・送付したい暗号資産の現物銘柄のリスク、保管方法、送付対応を確認。暗号資産の始め方へ
土日に売買したい暗号資産の現物/対応する証拠金取引土日に取引できても、平日の値動きは止まらない。保有中も管理できる金額にする
下落局面で売りから入りたい為替FX/暗号資産の証拠金取引対象が為替か暗号資産かで選ぶ。上昇時の損失、保有費用、ロスカットを確認
急な値動きに対応する時間がない取引額を減らす、取引を見送ることも選択肢現物にも大幅下落はある。生活費を除き、失っても生活に支障のない金額から考える
まだ注文方法や損益計算が分からない資金を入れる前に練習FXのデモ取引/暗号資産の練習方法で操作と記録を試す

FXと仮想通貨を両方持つ場合

両方取引することはできます。ただし、二つに分けただけで安全になるわけではありません。為替と暗号資産が同時に不利な方向へ動く場面も考えて、合計でいくら失うと困るかを先に決めます。

たとえば「暗号資産は現物を保有し、FXは短期間の為替取引に使う」なら、目的、保有金額、損益記録を分けて管理します。片方で損をした分を、もう片方の取引額を増やして取り返そうとしないことが大切です。

取引時間・費用・資産の守られ方も違う

24時間取引できることと、管理しやすいことは別

為替FXは平日を中心に取引でき、週末は通常休止します。週明けに価格が飛ぶこともあり、休場中に決済できないリスクがあります。暗号資産は土日にも取引できますが、その間も価格は動きます。寝ている時間や仕事中の値動きまで考えて保有額を決めましょう。

為替は金融政策・金利・経済指標など、暗号資産はそれらに加えて規制、ネットワークの変更、取引所や個別銘柄の出来事などの影響を受けます。どちらもニュースを一つ見れば値動きが決まるものではありません。

「手数料無料」でも、売買や保有の費用を確認する

取引前に確認したい費用
取引売買するとき保有・移動するとき
為替FX買値と売値の差(スプレッド)。急変時などは拡大することがあるスワップポイントは受取りにも支払いにもなり、変動する
暗号資産の現物販売所の売買価格差、取引所の売買手数料。注文方式によって違う日本円の入出金や暗号資産の送付に費用がかかる場合がある
暗号資産FX売買価格差や取引手数料。商品ごとの料金表で確認建玉の保有に伴う手数料・調整額等。名称・計算方法は業者ごと

比較するときは、同じ銘柄・同じ取引額・同じ保有期間でそろえます。具体的な比較はFXのスプレッド比較、暗号資産の取引・出金・送付コスト比較へ。暗号資産は、先に取引所と販売所の違いを押さえると料金表を読みやすくなります。

信託保全や分別管理は、価格下落の補償ではない

国内の店頭FXでは、顧客から預かった資産を信託銀行等への金銭信託で区分管理する仕組みがあります。一方、暗号資産交換業者にも利用者の金銭・暗号資産を分けて管理するルールがありますが、管理方法や返還の仕組みはFXと同じではありません。

どちらも相場で生じた損失を埋める制度ではありません。暗号資産では不正アクセス、送付ミス、秘密鍵の紛失なども確認が必要です。登録業者であることに加えて、保管・補償の対象と対象外を確認します。金融庁の暗号資産利用者向け情報と、暗号資産のセキュリティ対策を参照してください。

税金は、現在の制度と改正後を分けて比べる

以下は日本居住の個人について、ページ上部の最終更新日時点で確認した一般的な取扱いです。「FXなら誰でも税金が安い」とは言えません。暗号資産の税負担は他の所得や控除によっても変わるため、税率の上限だけを並べても自分の負担は分かりません。

現行の基本的な税の扱い
項目国内の対象FX暗号資産
課税方式原則として申告分離課税。所得税・住民税・付加税を合わせ20.315%売却・使用等による利益は原則として雑所得の総合課税。事業所得等に該当する場合は別
損益通算「先物取引に係る雑所得等」の範囲内で可能。給与などとは通算できないFXの申告分離課税の損益とは通算できない。給与所得などとの通算も原則不可
損失の繰越確定申告等の要件を満たす場合、翌年以後3年間雑所得として扱う現行制度では原則不可
暗号資産FXの注意為替FXの税制を暗号資産へそのまま当てはめない暗号資産のデリバティブ取引も、現行では原則として総合課税

国内FXの範囲と要件は国税庁「外国為替証拠金取引(FX)の課税関係」、暗号資産は国税庁の暗号資産に関する税務資料で確認できます。暗号資産は円への売却だけでなく、別の暗号資産への交換や支払いでも損益の計算が必要になる場合があります。

分離課税への改正を、今の取引に先取りしない

令和8年度税制改正では、一定の暗号資産について所得税15%・住民税5%の分離課税や、損失の3年繰越を導入する措置が設けられています。ただし、対象となる暗号資産・取引に条件があり、適用は関連する金融商品取引法改正の施行年の翌年1月1日以後とされています。付加税を含む実際の税負担も確認が必要です。

改正が成立したことと、今年の利益へ適用できることは別です。改正内容だけを見て2026年分を一律20%で計算せず、申告対象となる所得年分の制度を確認してください。根拠は財務省「令和8年度 税制改正の解説」暗号資産の課税関係です。

申告の要否・損益計算はFXの税金・確定申告と暗号資産の税金・改正の適用条件へ。個別の所得区分や申告判断は税務署・税理士に確認してください。

「仮想通貨FX」は、為替FXとは別の商品

「ビットコインFX」「暗号資産FX」と書かれていても、米ドル/円を扱う為替FXと同じ商品ではありません。暗号資産価格を対象にした証拠金取引です。現物を買わずに売買差額を精算するため、建玉を保有しても、その暗号資産をウォレットへ送れるわけではありません。

選ぶときは、①対象銘柄、②取引総額と証拠金、③ロスカット条件、④保有費用、⑤税区分を一組で確認します。国内個人向けの最大2倍でも、価格が大きく動けば損失は大きくなります。

仕組みは暗号資産レバレッジ取引の解説、提供会社の条件は国内のレバレッジ対応取引所比較で確認できます。暗号資産を保有することが目的なら、現物取引へ戻って比較しましょう。

商品を決めてから、口座・取引所の条件を比べる

FXか現物かが決まったら、注文単位、売買コスト、管理方法を比べます。ここでは掲載中のサービスの確認点をまとめました。利益の出やすさや安全性の順位を示す一覧ではありません。より広い選択肢はFX口座の比較と暗号資産取引所の比較で確認できます。

為替FXの確認先

DMM FX

主要4通貨ペアのミニ通貨ペアは1,000通貨から取引できます。通常・ミニ・ラージで注文単位やスプレッドの条件が違うため、注文画面の商品区分を確認します。

確認点:少額の注文でも、最大25倍を使う必要はありません。必要証拠金と、実際に預ける資金は分けて考えます。

ミニ・ラージ通貨ペアの公式条件

みんなのFX

基本は1,000通貨から。ハンガリーフォリント/円など注文単位が異なる通貨ペアもあります。スワップは固定収入ではなく、受払いと金額が変わります。

確認点:「みんなのFX」と「LIGHT FX」は別のサービスです。このリンクはみんなのFXの案内です。

公式の取引単位・証拠金

松井証券のFX

1通貨から取引できます。取引額を小さく調整したい場合の確認先です。必要資金は通貨ペアの価格やレバレッジ設定によって変わります。

確認点:少額でも値動きによる損失は生じます。数量の入力と、決済注文の出し方を確認してから利用します。

公式の取引ルール

暗号資産の確認先

Coincheck

現物を買う前に、利用する画面が販売所か取引所かを確認します。売買価格差と手数料、希望銘柄の取扱いは画面・サービスごとに確認が必要です。

確認点:アプリの見た目だけで決めず、同じ金額で何単位買えるか、売ると何円になるかを確認します。

GMOコイン

現物とレバレッジ取引は別の取引です。注文するサービスを選び、取扱銘柄、売買費用、出金・送付条件を確認します。

確認点:暗号資産を保有したいときに、誤って証拠金取引を選ばないようにします。

bitbank

取引所で現物を売買する場合は、指値・成行の違いと、注文が成立する条件を確認します。手数料だけでなく希望数量を売買できる価格も見ます。

確認点:すぐに成立しない注文や、希望価格からずれる取引もあります。入出金・送付の条件も確認します。

最後に、取引額と管理方法を決める

為替を売買したいのか、暗号資産を保有したいのか。まず目的を決め、その後に何円分持つか、いつ確認できるか、損失が出たらどうするかを考えます。

迷っている段階なら、急いで両方の取引を始める必要はありません。比較表へ戻り、自分の希望に合う取引と、まだ分からない条件を一つずつ確かめていきましょう。

3つの取引の違いを見直す / 自分の目的から選び直す

編集・確認について

編集:金融ナンバーワンサイト。日本居住の個人による国内登録業者の利用を前提に、金融庁・国税庁・財務省と各社の公式取引条件を照合しています。損益表は実績や予測ではなく、条件をそろえた説明用の計算です。

調査・構成整理にAIを使用しています。掲載の考え方と訂正窓口は編集方針をご覧ください。

取引前に確認したいリスク

FX・暗号資産はいずれも元本や利益が保証されません。FXと暗号資産の証拠金取引は、急変時に預けた証拠金を超える損失が生じることがあります。現物にも大幅な価格下落、不正アクセス、送付・保管上のリスクがあります。生活費や借入金を使わず、仕組みと費用を理解した範囲で判断してください。

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