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FXのロスカットとは?損切りとの違い・計算方法・いくら残るかを図解で解説

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ロスカットは資金を守る安全装置です。損切りとの違い、維持率の計算、発動後に口座へいくら残るかまで図解で解説します。

先に結論(30秒で分かる要点)
  • ロスカットは「罰」ではなく安全装置──証拠金維持率が基準を下回ると、FX会社が損失の拡大を止めるために自動で強制決済する仕組みです。
  • 全額没収ではありません──ロスカット後も口座には資金の一部が残ります(水準100%の会社なら理論上は必要証拠金相当額。本文で計算します)。
  • 借金は通常なりません。ただし例外はあります──普段の相場ではロスカットが先に働くため、証拠金を超える損失にはなりにくい仕組みです。一方で相場急変時は水準どおりの約定が保証されず、証拠金を超える損失(不足金)が発生した事例が実際にあります。両方を知っておくことが大切です。
  • ロスカットに頼らず、自分で損切りする──発動させないための核心は、注文と同時に逆指値で損切りラインを決めておくことです。
▶ 損切りルールの作り方(許容損失からの逆算手順)へジャンプ

ロスカットとは?──損失の拡大を防ぐ「強制決済」の仕組み

ロスカットとは、FX取引で含み損が膨らみ、証拠金維持率があらかじめ決められた水準を下回ったときに、FX会社がポジション(保有中の通貨)を自動的に強制決済する仕組みです。

FXではレバレッジを使い、預けた証拠金の何倍もの金額を取引します(国内の個人口座は法令により証拠金の25倍が上限です。出典:金融商品取引業等に関する内閣府令第117条・金融先物取引業協会)。そのぶん、相場が予想と逆に動いたときの損失も速く膨らみます。もしロスカットがなければ、含み損が証拠金を食いつぶして口座残高がマイナスになる──つまり預けたお金を失うだけでなく、FX会社に対する不足金(事実上の借金)を負うところまで進みかねません。

そうなる前に取引を強制終了させ、損失を証拠金の範囲内に収めようとするのがロスカットです。「強制決済」という響きから罰則のように感じられますが、実際は投資家保護のために各社が備えている安全装置です。

ロスカット=「これ以上の損失拡大を止める最終ブレーキ」。ただし後述のとおり、急変時にはブレーキが効ききらない場合があり、損失額の保証はありません。
ロスカットの仕組み エントリー時 証拠金に余裕 相場が逆行 含み損が拡大 含み損 さらに逆行 水準に到達 含み損 ロスカット水準(点線) 強制決済(自動) 損失を確定し残りは口座へ 含み損が一定水準に達すると、FX会社が自動でポジションを決済する → 損失の際限ない拡大を止める「安全装置」
図①:ロスカットの仕組み

証拠金維持率の計算方法とロスカットレートの逆算

証拠金維持率の計算式

ロスカットが発動するかどうかは、証拠金維持率で判定されます。

証拠金維持率(%)= 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100

※維持率の計算式の細部(注文証拠金の扱い等)は会社により異なります。証拠金用語の詳しい解説はFXの証拠金とは(完全ガイド)をご覧ください。

具体例で計算する(1ドル=160円と仮定)

計算例はすべて「1ドル=160円」という仮定レートで統一します。実際のレートは常に変動するため、数値はご自身の条件で読み替えてください。

条件:口座に30万円を入金し、ドル円160円で1万通貨を買った場合

ここから相場が逆行して含み損が増えると、維持率は下がっていきます。

ロスカット水準が100%の会社なら、この時点で強制決済が執行されます。1万通貨の取引ではドル円が1円動くと損益が約1万円動くため、この例では約23.6円の逆行でロスカットに達する計算です。

「あと何円でロスカットか」の逆算式

本当に知りたいのは、維持率そのものより「あと何円動いたらロスカットされるのか」ではないでしょうか。次の式で概算できます。

ロスカットまでの余裕(円幅)=(有効証拠金 − 必要証拠金 × ロスカット水準)÷ 取引数量

先ほどの例(30万円・1万通貨・水準100%)なら、(30万円 − 6.4万円 × 100%)÷ 1万通貨 = 約23.6円の余裕、ロスカットレートは約136.40円です。

ドル円1万通貨・入金額別「あと何円でロスカット?」早見表(1ドル=160円と仮定)

入金額水準100%の会社水準50%の会社
10万円約3.6円の逆行(約156.40円)約6.8円の逆行(約153.20円)
30万円約23.6円の逆行(約136.40円)約26.8円の逆行(約133.20円)
50万円約43.6円の逆行(約116.40円)約46.8円の逆行(約113.20円)

1ドル=160円で建て、必要証拠金6.4万円が変わらないと仮定した概算です。実際はレートが動くと必要証拠金も変わるため、正確な水準は各社の計算式に従います。スリッページ(すべり)を考慮しない理論値です。

自分の入金額・通貨量・レートで正確に計算したい方は、FXロスカットシミュレーターで数秒で計算できます。

ロスカット水準はFX会社で違う──いくら残るかが変わる

ロスカットが執行される証拠金維持率は、FX会社によって異なります。大きく分けると「維持率100%で早めに執行する会社」「50%までポジションを維持できる会社」「水準を自分で選べる会社(選択制)」の3タイプです。

主要FX会社のロスカット水準(2026年7月時点)

FX会社ロスカット水準備考
DMM FX維持率50%以下維持率70%割れでアラートメール(1営業日1回)
GMOクリック証券 FXネオ維持率50%未満維持率50%以上100%未満でアラートメール(1営業日1回・要配信設定)
みんなのFX(トレイダーズ証券)維持率100%以下ロスカット手数料無料
ヒロセ通商 LION FX有効比率100%未満有効比率200%割れでアラートメール(受信設定時)
外為どっとコム選択制(100〜50%・10%刻み・初期設定100%)毎営業日クローズ直前1時間は設定に関わらず100%割れで執行
松井証券 FX選択制(50・60・70・80・90%から選択)初期設定は50%。建玉保有中は余力不足だと変更不可
楽天証券 楽天FX初期設定50%(コース・水準の選択制)口座開設時はスタンダード25倍コース・水準50%。水準はコースごとに任意設定可(例:25倍コースは50〜95%・5%刻み)

ロスカット水準・アラートの仕様は各社が改定する場合があります(2026年7月時点の情報)。口座開設前に各社公式サイトで最新のルールをご確認ください。

水準の違いで「ロスカット後に残る資金」が変わる

水準の違いは「粘れるかどうか」だけの話ではありません。ロスカット後に口座へ残る金額が変わります。

先ほどの例(入金30万円・ドル円160円・1万通貨・必要証拠金6.4万円)で比べてみましょう。

水準が低い会社はロスカットまでの余裕が大きい反面、発動したときの損失は深くなります。反対に水準が高い会社は早く決済されるぶん、手元に残る資金は多くなります。どちらが優れているという話ではなく、自分が「早めに止めてほしい」タイプか「自分の損切りで管理するから余裕がほしい」タイプかで意味が変わる、口座選びの視点の一つです。

ロスカット後に「いくら残るか」の比較(入金30万円の例) ロスカット水準100%の会社 確定した損失 約23.6万円 口座に残る 約6.4万円 ロスカット水準50%の会社 確定した損失 約26.8万円 口座に残る 約3.2万円 入金30万円・ドル円160円で1万通貨・スリッページなしの理論値 2026年7月時点の水準区分。各社の最新ルールは公式サイトで要確認
図②:ロスカット後に「いくら残るか」の比較

口座選びの視点として

ロスカット水準は、スプレッドやスワップポイントと並ぶ口座選びの比較ポイントの一つです。各社の取引条件を横断的に比較したい方は、FX口座の比較ページで確認できます。

ロスカットされたらどうなる?──資金・借金・追証の現実

結論から言えば、ロスカット後も資金の一部は口座に残り、通常の相場では借金になりません。執行の瞬間に何がどの順で起きるのか、時系列で整理します。

  1. 保有ポジションが自動で決済される(多くの会社では対象口座の全ポジションが対象。新規注文も取り消されます)
  2. 含み損だった金額が「確定した損失」になる
  3. 残った有効証拠金は口座に残る──全額没収ではありません。出金も、(資金が必要証拠金を満たす範囲での)再取引も可能です

このように、通常の相場環境でのロスカットは「損失を証拠金の範囲内で確定させ、残りを守る」仕組みとして機能します。借金にはならないのが原則です。

例外──証拠金を超える損失(追証・不足金)が発生する条件

ただし、この原則には例外があります。DMM FXやみんなのFXの公式サイトにも「規定の維持率での約定や損失額を保証するものではなく、預けた証拠金以上の損失が発生することがある」と明記されています。ロスカットは損失額を保証する制度ではないからです。

例外が起きるのは、主に次の2つの場面です。

この場合、確定損失が証拠金を上回り、不足分をFX会社に支払う義務(いわゆる追証・不足金)が生じます。実例として、2015年1月のスイスフランショックでは金融先物取引業協会(FFAJ)調べ(速報値)で合計1229件・約33.88億円、2019年1月のフラッシュクラッシュではFFAJ調べ(速報値)で合計6598件・約9.43億円の未収金が国内FXで発生しています。

ロスカットは損失を証拠金の範囲内に収めることを保証する制度ではありません。急変時には預けた資金を超える損失が発生する可能性があります。

追証が発生する詳しい条件や、海外FXの「ゼロカット」との違い・注意点は、追証とゼロカットの完全ガイドで深掘りしています。

ヒナコ

ヒナコ

「FXで借金」って検索するとかなり怖い話が出てきて…。ロスカットされたら借金を背負うんじゃないかと不安なんです。実際のところ、どうなんですか?

トシ

トシ

通常の相場では借金にならない。ロスカットは損失が証拠金を超える前に取引を止める仕組みで、発動しても口座には資金の一部が残る。「ロスカット=全額没収+借金」というイメージは実態と違う

ヒナコ

ヒナコ

じゃあ、ネットで見る「FXで借金した」という話は全部ウソなんですか?

トシ

トシ

ウソではない。相場が一瞬で大きく飛ぶ急変時には、ロスカットが水準どおりに約定せず、証拠金を超える損失が出た事例が実際にある。2015年のスイスフランショックが代表例だ。ただ、それは毎日の相場で起きることではなく、頻度の低い例外だ。怖がりすぎるのも安心しきるのも違う。例外の存在を知った上で、低レバレッジと週末前のポジション整理で例外に近づかない。それが等身大の付き合い方だ

ロスカットと損切りの違い──3層の防衛ライン

ロスカットと損切りは、どちらも「損失を確定させる決済」ですが、主体がまったく違います。

この2つは対立するものではなく、防衛ラインの深さが違うと捉えるのが正確です。実際の口座では、次の3層構造になっています。

  1. 第1防衛ライン:自分の損切り(逆指値)──最も浅い位置。損失を小さく限定できる唯一の層で、位置とルールを自分で決められます
  2. 第2防衛ライン:アラート通知(マージンコール)──維持率が一定水準を下回ると、FX会社が警告のメール等を送ります。発動水準や呼び方は会社ごとに異なります。なお「マージンコール」を追加証拠金の請求の意味で使う会社もあるため、自分の口座での定義を確認しておきたいところです
  3. 最終防衛ライン:ロスカット──最も深い位置。ここまで到達した時点で、損失は第1ラインで切った場合より大きくなっています

健全な取引では、決済のほとんどが第1ライン(自分の損切り)で完結し、ロスカットの出番はありません。ロスカットが頻繁に発動している状態は、第1防衛ラインが機能していないサインです。

3層の防衛ライン エントリー価格 相場の逆行 (含み損の拡大) 第1防衛ライン:自分の損切り(逆指値) 損失:小/自分で決められる 第2防衛ライン:アラート通知 水準は会社ごとに異なる 最終防衛ライン:ロスカット(強制決済) 損失:大/タイミング選べず 損失のほとんどを第1防衛ラインで止めるのが理想。ロスカットは「使わない前提の最終装置」
図③:3層の防衛ライン

損切りルールの作り方

ここからが本ページの核心です。損切りルールは「何pips下がったら切る」という数字から入るのではなく、「1回の取引で失ってよい金額」から逆算して作ります。手順は3ステップです。

ステップ1──許容損失額を決める(資金の1〜2%を目安とする考え方)

まず基準となる資金を決めます。ここでの「資金」とは、FX口座に入れている取引用の資金全体(生活費とは切り離した余裕資金)を指します。

その上で、1回の取引で許容する損失を資金の1〜2%程度を目安とする考え方が、資金管理の世界では広く知られています。この範囲なら、数回連続で損切りになっても資金の大半が残り、再起できるからです。

数値例:資金30万円の場合 → 1回あたりの許容損失は3000〜6000円が目安。ここでは3000円(1%)とします。

ステップ2──損切りラインを「チャートの根拠」で決める

次に、損切りの逆指値をどこに置くかを決めます。基準は金額ではなくチャート上の根拠です。買いポジションなら直近安値の少し下、サポートラインの少し下など、「そこを割れたら想定シナリオが崩れる」価格に置きます。

数値例:直近安値の少し下に置くと、エントリー価格から30銭(0.3円)下になったとします。

ステップ3──取引量(ロット数)を逆算する

最後に、許容損失額と損切り幅から取引量を逆算します。

取引量 = 許容損失額 ÷ 損切り幅(円)

数値例:3000円 ÷ 0.3円 = 1万通貨。この取引では1万通貨までが適正サイズです。

順序が重要です。「1万通貨買いたいから損切りは浅めに」ではなく、「損切り幅がこれだけ必要だから、取引量をこれに抑える」──pipsや取引量は、許容損失額から導かれる従属変数です。この順序を守るだけで、1回の負けが致命傷になることを構造的に防げます。

そして、決めた損切りラインは新規注文と同時に逆指値注文で発注しておきます。ポジションを持ってから考えるのでは、次の掛け合いで扱う「損切りできない心理」に飲み込まれるからです。逆指値をはじめとする注文方法の種類と使い方は、FX注文方法ガイドで解説しています。

損切りルールの逆算フロー(貫通数値例つき) ① 1回の許容損失額を決める 一般式:資金 × 1〜2%(目安) 数値例:資金30万円 × 1% = 3000円 ② 損切り幅をチャートの根拠で決める 一般式:直近安値・サポートの少し下 数値例:エントリーから30銭(0.3円) ③ 取引量(ロット数)を逆算する 一般式:許容損失額 ÷ 損切り幅 数値例:3000円 ÷ 0.3円 = 1万通貨 新規注文と同時に逆指値を発注 感情の入り込む余地をなくす pips・取引量は「先に決めるもの」ではなく、許容損失額から逆算される値
図④:損切りルールの逆算フロー
ヒナコ

ヒナコ

ルールの作り方は分かったんですけど…正直、いざ含み損になったら「もう少し待てば戻るかも」って、逆指値をずらしてしまいそうです。

トシ

トシ

それは意志が弱いからではなく、人間に共通する心理のクセだ。行動経済学のプロスペクト理論では、人は同じ金額でも利益の喜びより損失の痛みを強く感じ、損失の確定を先延ばしにする傾向があるとされる。

ヒナコ

ヒナコ

私だけじゃないんですね…。でも、生まれつきのクセだとしたら、どうやって対処すればいいんでしょうか?

トシ

トシ

意志の力で心理と戦わないことだ。新規注文と同時に逆指値を入れてしまえば、含み損を前にして判断する場面そのものがなくなる。感情が動き出す前に、決断を注文システムに預けておく。小さな利益を積んで一度の大損で吐き出す「コツコツドカン」は、ほぼ例外なく損切りの先延ばしから生まれる。資金管理と投資心理の全体像は資金管理・メンタルの教科書で詳しく解説している。

ロスカットを避ける方法──優先順位つきの実践策

ロスカット回避策としてよく「追加入金・一部決済・低レバレッジ」が並列で紹介されますが、これらは同格ではありません。効果と健全性に明確な優先順位があります。

優先度1──低レバレッジ+逆指値をセットで(これが本命です)

実効レバレッジを低く抑えれば、維持率に大きな余裕が生まれ、ロスカット水準まで相場が到達すること自体が起きにくくなります(レバレッジと維持率の関係はFXレバレッジとはで詳解)。そこに損切りルールの逆指値を組み合わせれば、ロスカットよりずっと浅い位置で損失が確定します。「低レバレッジで水準を遠ざけ、逆指値で先に切る」──この組み合わせが回避策の本体で、以下の策はすべて補助です。

優先度2──維持率の「自分の見直し基準」を先に決めておく

「維持率が何%を割ったらポジションを減らす・見直す」という自分の基準を、ポジションを持つ前に決めておきます。含み損を抱えてから考えると、判断は楽観に寄りやすいためです(掛け合いで扱ったプロスペクト理論の帰結です)。なお「スキャルピングなら○%、スイングなら○%」といった目安数値が紹介されることがありますが、統一された出典のある数字ではないため、本ページでは特定の数値は挙げません。大切なのは数値の高低より、自分の基準を事前に文字で決めておくことです。

優先度3──「追加入金で耐える」は原則避ける

維持率が下がったとき追加入金すればロスカットは遠のきます。しかし、これは損失を確定させたくない心理のまま賭け金を増やす行為であり、当初の資金計画が崩壊しているサインです。窓開けに備えて計画的に余裕資金を厚くするのとは別物で、含み損を理由にした後追いの入金は原則避けたい行動です。

優先度4──週末・重要指標の前にポジションを整理する

先ほど見たとおり、証拠金を超える損失の主因は週明けの窓開けと急変動です。金曜のクローズ前に含み損ポジションを縮小・整理する、重要指標の発表前に取引量を落とすといった習慣は、ロスカット回避と同時に「例外的な借金リスク」への実効的な備えになります。

まとめ:ロスカットを「使わない保険」のままにする

まとめ

ロスカットは、証拠金維持率が基準を下回ったときにFX会社が行う強制決済であり、投資家の資金を致命傷から守る安全装置です。発動しても口座には資金の一部が残り、通常の相場では借金になりません。

ただし急変時には水準どおりの約定が保証されず、証拠金を超える損失が発生した事例もあるため、「通常はならない・例外はある」の両方を前提に備えることが大切です。

実務の核心は、ロスカットを使わないこと──資金の1〜2%を目安に許容損失を決め、チャートの根拠で損切り幅を置き、取引量を逆算して、新規注文と同時に逆指値を入れる。この習慣が身につけば、ロスカットはあなたの取引に登場しない「保険」のままで終わります。

まずはFXロスカットシミュレーターで、ご自身の条件のロスカットラインを確かめてみてください。

よくある質問(FAQ)

Q. ロスカットされたら借金になりますか?

通常はなりません。ロスカットは損失が証拠金を超える前に取引を強制終了する安全装置で、発動後も口座には資金の一部が残ります。ただし、週明けの窓開けや急変動時にはロスカットが水準どおりに約定せず、証拠金を超える損失(不足金)が発生する場合があります。2015年のスイスフランショックでは金融先物取引業協会調べ(速報値)で合計1229件・約33.88億円の未収金が発生した事例があります。低レバレッジと週末前のポジション整理がこの例外への備えになります。

Q. ロスカットと損切りの違いは何ですか?

主体が違います。ロスカットはFX会社が証拠金維持率の低下を検知して自動的に行う強制決済で、タイミングを選べず損失も大きくなりがちです。損切りは投資家自身が「ここまで逆行したら決済する」と決めて行う自発的な決済で、逆指値注文を使えば自動化できます。損切りは浅い位置に置ける第1の防衛ライン、ロスカットは最終防衛ラインという関係で、ロスカットに頼らず自分の損切りで管理することがリスク管理の基本です。

Q. ロスカット水準はFX会社によって違いますか?

違います。証拠金維持率50%前後で執行する会社(DMM FXなど)、100%で執行する会社(みんなのFXなど)のほか、外為どっとコムや松井証券のように水準を自分で選べる選択制の会社もあります。水準が高いほど早く決済されるぶんロスカット後に口座へ残る資金は多くなり、低いほど粘れるぶん残る資金は少なくなります。水準や仕様は改定される場合があるため、口座開設前に各社公式サイトで最新のルールを確認してください。

Q. 週末にロスカットは執行されますか?

されません。FX市場は土日に閉まっているため、週末の間はロスカット判定も執行も行われません。週末に重大なニュースがあると、月曜の始値が金曜の終値から大きく離れて始まる「窓開け」が起き、取引再開と同時にロスカット水準を大きく下回ったレートで約定する可能性があります。この場合は証拠金を超える損失につながることもあるため、含み損のポジションを金曜のうちに縮小・整理しておくことが有効な備えになります。

Q. ロスカットされたらお金は戻ってきますか?

全額は戻りませんが、全額没収でもありません。ロスカットは含み損を確定させる決済なので、確定した損失を差し引いた残りの有効証拠金はそのまま口座に残り、出金もできます。理論上は、水準100%の会社なら必要証拠金相当額、水準50%の会社ならその半分程度が残る計算です。ただしこれはスリッページのない理論値で、急変時には残る金額が想定より少なくなる場合や、証拠金を超える損失となる場合があります。

Q. 損切りの目安は何pipsですか?

「何pips」という固定の正解はありません。損切りは、資金の1〜2%程度を目安に1回あたりの許容損失額を先に決め、チャート上の根拠(直近安値の少し下など)で損切りラインを置き、その幅で許容損失額を割って取引量を逆算する、という順序で設計します。pipsの幅は相場状況と取引量によって変わる従属的な数値であり、先に決めるものではありません。詳しい手順は本文の「損切りルールの作り方」で数値例つきで解説しています。

監修・データ出典

リスクに関する重要事項:FX(外国為替証拠金取引)はレバレッジ取引であり、預けた証拠金を超える損失が発生する可能性があります。ロスカット制度は損失の拡大を防ぐための仕組みですが、相場の急変時にはロスカットが間に合わず、証拠金以上の損失が発生する場合があります。取引を始める前に仕組みとリスクを十分に理解し、余裕資金の範囲内で行ってください。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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