📅 最終更新日:2026年4月29日 / 監修:トシ(FP2級・元金融コンサルタント/M&A・IPO実務経験)

FX上級・プロの判断軸 完全攻略

FXチャート分析【上級編】
マルチタイムフレーム・通貨強弱・IMM・プロの判断フローまで

中級の5指標は使いこなせるようになった。けれども勝率は5割前後で頭打ち、ヘッジファンドや銀行ディーラーが何を見ているのかが見えない。これが多くの中級者の限界だ。本記事は11章・SVG12枚で、上級者が常識として持っている マルチタイムフレーム分析・エリオット波動・通貨強弱・IMM建玉・ロンドンFix・プロの総合判断フローまでを体系化する。さらに当サイト独自の論点として、2026年現在の市場構造(HFT・アルゴ・中銀介入・CTA)の現実認識も加える。読み終わるころには、相場をプロ視点で立体的に捉える土台が完成する。

📖 このページを読み終わると、こう変わる

BEFORE ✕ 5割勝てるが頭打ち ✕ プロの視点が見えない ✕ 急変動で振り回される AFTER 💡 💪 ○ MTFで大局を捉える ○ 通貨強弱・IMMで実需把握 ○ プロ判断フローで体系化

📊 中級者の壁 × 上級者が見ている景色

中級者と上級者の最大の違いは、「単一指標/単一時間軸」で見るか「複合的・立体的」に見るかだ。下表は両者の視点ギャップを整理したもの。本記事はこのギャップを11章で埋める設計になっている。

判断軸 中級者の視点 上級者の視点
時間軸5分足・1時間足単独日足→1時間足→5分足のMTF整合
波動直近の上下動を追うエリオット波動でカウント
通貨選定USD/JPYだけ8通貨の強弱マトリクスで最強×最弱を選ぶ
需給テクニカル指標のみIMM建玉・CFTCで投機筋ポジション確認
時間帯意識せずトレードロンドンFix・NYカットを把握
市場構造ローソク足=買い手と売り手HFT・アルゴ・CTA・中銀の存在を前提に判断

※「上級者」の定義は流派により異なる。本表はサイト独自の整理。

監修:トシ(FP2級・元金融コンサルタント/M&A・IPO実務経験)/ 上級者がプロ視点で相場を立体的に捉えるための判断軸を、独自の総合判断フローを軸に解説する。

ヒナコ

ヒナコ

トシさん、5指標の使い分けは中級記事でだいぶ覚えました!でも勝率5割で頭打ちで……。プロの人たちって、私と何が違うんでしょうか?

トシ

トシ

違いは「立体感」だ。プロは 時間軸を3段階で見る・通貨強弱で最強×最弱を選ぶ・IMM建玉で実需を読む・ロンドンFixを意識する、これを当然の作法としてやっている。さらに2026年の今は、HFTやCTA(システマティック)が相場の半分以上を動かす時代だ。これを知らずに勝負するのは情報戦で不利だ。今日は11章で、その全部を順に整理する。

第1章 マルチタイムフレーム分析(MTF)

○ 全相場で必須 ✕ 短期足だけ見るとトレンド逆走 優先度:★★★★★

マルチタイムフレーム分析(MTF)は、上級者が必ず最初に身につける作法だ。日足で大局のトレンド方向 → 1時間足でエントリーゾーン特定 → 5分足で執行タイミングの3段確認を徹底する。短期足だけで判断すると、日足の大トレンドに逆らうエントリーを連発し、勝てない原因になる。

SVG① MTF:3段ピラミッド構造 STEP 1:日足で大局のトレンド方向を判定 200日MA・週足の勢い・大きな水平線 STEP 2:1時間足でエントリーゾーン特定 水平線・MA・フィボナッチ・チャートパターン STEP 3:5分足で執行タイミング プライスアクション・ローソク足の確定

SVG①:上位足の方向性に下位足を合わせる「整合性」が原則。

原則は単純で、「上位足の方向に逆らわない」これに尽きる。日足が上昇トレンドなら、1時間足では押し目買いゾーンを探し、5分足で買いタイミングを計る。日足が下降なら逆。3つの時間軸の方向が揃ったときだけエントリーする、これがMTFの極意だ。

トシ

トシのひとこと

MTFを徹底するだけで、勝率が10〜15%上がる体感がある。中級から上級への壁の8割はここだ。逆に言えば、MTFをやらない上級者はいない。

ヒナコ

こんな失敗には気をつけよう

5分足だけ見て「強い陽線が出た!」と買いエントリーしたんですけど、後から日足を確認したら明確な下降トレンド真っ只中でした……。短期の戻りに飛びついた形になって、すぐ反落して損切り。日足を先に見ていれば避けられた失敗ですね。

第2章 エリオット波動 基本3原則+カウントの主観性

○ 大局の波動把握 ✕ カウントは主観的 優先度:★★★★☆

エリオット波動理論は1930年代にラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した波動分析の古典だ。相場は 推進5波(1-2-3-4-5)+修正3波(A-B-C)の8波で1サイクルが完結するという仮説で、世界中のヘッジファンドが今も参考にしている。

SVG② エリオット波動:5波+3波 1 2 3 4 5 A B C 推進5波(インパルス) 修正3波(コレクティブ)

SVG②:上昇局面の典型例。1-3-5が推進、2-4が中段の修正、A-B-Cが大きな修正。

カウントを正しく行うには 3つの不可侵原則を守る必要がある。①第2波は第1波の起点を割り込まない、②第3波は1・3・5波のなかで最短にならない、③第4波は第1波の終点と重ならない。この3条件のうち1つでも崩れた瞬間、そのカウントは無効となる。

とはいえ エリオット波動の最大の弱点はカウントの主観性だ。同じチャートを見ても、アナリストごとに「ここが第3波」「いやここはまだ第1波」と判断が分かれる。海外のフォーラムでも著名アナリストのカウントが食い違うのは日常茶飯事だ。だから上級者はエリオット波動を 「1つの仮説として参照する」姿勢で使う。これだけで判断するのは危険だ。

トシ

トシのひとこと

エリオットは「使えない」と切り捨てる人もいるが、3波目の伸びを狙う発想だけでも実戦的価値が高い。完璧なカウントを目指さず、大局の波動感覚を養うツールとして使うのが賢明だ。

第3章 修正波3パターン(ジグザグ/フラット/トライアングル)

○ 修正局面のパターン認識 ✕ パターン進行中の途中判断は危険 優先度:★★★☆☆

エリオット波動の修正3波(A-B-C)には、波形によって ジグザグ・フラット・トライアングルの3パターンがある。各パターンは内部の波数(5-3-5 or 3-3-5)と進行スピードで判別する。これを知っていると「修正がどこまで深く進むか」の予測精度が上がる。

SVG③ 修正波3パターン ジグザグ(5-3-5) 深く・速い修正 フラット(3-3-5) 横ばい・浅い修正 トライアングル 収束・継続パターン

SVG③:ジグザグは深く速く、フラットは横ばい、トライアングルは収束後の継続。

実戦では、修正の 深さが次の推進波の強さに反比例する傾向がある。浅いフラット型修正の後は強い推進波が続きやすく、深いジグザグ型修正の後は推進が弱まる傾向だ。これを踏まえてポジションサイズを調整するのが上級者の作法だ。

トシ

トシのひとこと

修正波の判定は完成後でないと難しい。進行中に「これはフラットだ」と決めつけるのは早計だ。完成を待ってから次の推進波を狙うのが安全な使い方だ。

第4章 フィボナッチ・エクステンション(推進波の到達目標)

○ 利確水準の目安 ✕ 単独使用は信頼性低 優先度:★★★☆☆

中級で扱ったフィボナッチ・リトレースメント(押しの目安)に対し、上級では フィボナッチ・エクステンション(伸びの目安)を使う。代表的な水準は Fib 1.618・2.000・2.618。第3波の到達目標として最もよく意識される。

SVG④ フィボナッチ・エクステンション 起点 第1波終点 第2波 第3波(伸び) Fib 1.000 Fib 1.272 Fib 1.618 Fib 2.000 Fib 2.618 Fib 1.618 で利確が定石

SVG④:Fib 1.618は第3波の最頻反転水準。利確の主戦場。

とくに Fib 1.618は黄金比の代表数値で、第3波の到達目標として最頻反転水準だ。利確を Fib 1.618 で機械的に置く戦略だけで、利益確定の判断ストレスが大幅に減る。Fib 2.618 まで伸びる場面はトレンドが極端に強い場合に限られる。

トシ

トシのひとこと

エクステンションは「目標水準」として置いておくと心理的に強い。利確の指値を Fib 1.618 に置くだけでも、欲張りすぎて利益を逃す失敗を減らせる。

第5章 通貨強弱分析(USD含む主要8通貨マトリクス)

○ 通貨ペア選定の精度向上 ✕ 短期スキャルピングには不向き 優先度:★★★★★

上級者は「USD/JPYだけ」を見ない。USD・EUR・JPY・GBP・AUD・NZD・CAD・CHFの主要8通貨を並べて、最強通貨と最弱通貨を組み合わせて取引する。これが通貨強弱分析の核心だ。USDが最強でJPYが最弱なら、USD/JPYは買い。EURが最弱でGBPが最強なら、GBP/EURが買い(EUR/GBPなら売り)となる。

SVG⑤ 主要8通貨 強弱マトリクス(イメージ) 通貨 USD EUR JPY GBP AUD NZD CAD CHF 強弱 USD +0.8 +1.5 +0.6 +0.4 +0.7 +0.3 +0.5 最強 JPY -1.5 -1.0 -0.9 -0.7 -0.8 -0.6 -1.0 最弱 EUR …(省略)… 中立 GBP …(省略)… やや強 結論:USD(最強)× JPY(最弱)→ USD/JPY 買い狙い 同時に、USD/CHF(USD強×CHF中立 → 弱め強気)よりも USD/JPY のほうが強弱の差が大きく、リスクリワード比が良い ※強弱値はイメージ。実値はOANDA等のCurrency Strength Meterで確認

SVG⑤:8通貨マトリクスから「最強×最弱」を選ぶのがプロの定石。

強弱の算出方法は流派によって異なる(ISO通貨インデックス・対バスケット平均・ATR重み付けなど)。プロのプラットフォームでは「Currency Strength Meter」が標準実装されている。OANDA・TradingView等で簡易版が無料で確認できる。

注意点として、強弱は 時間軸を固定して見る。日足ベースの強弱と1時間足ベースの強弱では結果が変わる。MTFと同じく、自分のトレード時間軸に合わせて強弱を計算するのが原則だ。

トシ

トシのひとこと

「USD/JPY しか触らない」というスタイルでは勝率の上限がある。8通貨マトリクスで通貨ペアそのものを選び直すと、選択肢が28通貨ペアに広がる。これがプロと中級者の最大の差だ。

第6章 IMM通貨先物・CFTC建玉報告(実需フローを読む)

○ 投機筋ポジションの極端値検知 ✕ 報告は週1回・タイムラグあり 優先度:★★★★☆

IMM(International Monetary Market)通貨先物は、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)に上場している通貨先物市場で、ヘッジファンドや大口投機筋が利用する。米CFTC(商品先物取引委員会)が毎週金曜(火曜時点のポジション)を「Commitments of Traders(COT)レポート」として公表しており、無料で誰でも閲覧できる

SVG⑥ ノンコマーシャル建玉の極端値(イメージ) USD/JPY 為替レート 投機筋(ノンコマーシャル)建玉 0 極端買い 極端売り 買い極端→反転 売り極端→反転

SVG⑥:投機筋ポジションが極端値に達すると、相場が反転しやすい。

使い方の核心は 「投機筋ポジションの極端値で逆張りを警戒する」。買いポジションが過去最高水準に達した時、それ以上の買いを入れる新規プレーヤーが減るため、相場は重くなる傾向がある。逆も同じだ。これを 逆張り指標として活用する。ただし、極端値に達してから反転までは 数週間〜数ヶ月かかることも多く、短期トレード向きではない。

無料で確認できる場所は CFTCの公式サイト(cftc.gov)。日本語の集計サイトでは 外為どっとコム「投機筋ポジション」等で和訳サマリが提供されている。

トシ

トシのひとこと

IMMは「相場の足跡」を後追いで見る指標だ。リアルタイム性はないが、投機筋が今どちら向きにポジションを傾けているかを把握できるのは大きな武器になる。週1回チェックする習慣をつけたい。

ヒナコ

こんな失敗には気をつけよう

IMM建玉で「投機筋の買いが極端だ」と確認した翌日に、即逆張りの売りを仕掛けてみたんです。でも数週間も極端値が続いて、その間ずっと含み損が拡大……。最終的にポジションを耐えきれず損切りでした。極端値からの反転には数ヶ月かかることもあるんですね。短期売買の即効ツールとして使うのは無理だったみたいです。

第7章 ロンドン時間・NY時間の戦略

○ 時間帯特性で戦略を切り替え ✕ 時間帯を意識しないとダマシ多発 優先度:★★★★★

FXは24時間市場だが、各時間帯の流動性とボラティリティは大きく異なる。上級者は 東京・ロンドン・NYの3大セッションを意識して、戦略を切り替える。

SVG⑦ 24時間タイムゾーン(JST基準) 0:00 3:00 6:00 9:00 12:00 15:00 18:00 21:00 24:00 東京(9:00〜15:00) ロンドン(16:00〜翌1:00 冬時間) NY(21:00〜) 最大流動性 ⚡ 21:00〜24:00(JST)= ロンドン×NY重複時間 = 1日のうち最も動く時間帯

SVG⑦:JST 21:00〜24:00 がロンドンとNYが重なる「ゴールデンタイム」。

各セッションの特徴は明確だ。東京時間はレンジ気味で動きが小さい。ロンドン時間(JST 16:00〜翌1:00 冬)はトレンドが発生しやすく、欧州勢の本格的な売買が始まる。NY時間(JST 21:00〜)は経済指標発表が集中し、最大級の値動きが起こる。とくに JST 21:00〜24:00 のロンドン×NY重複帯は1日で最も流動性が高く、トレンドフォローに最適だ。逆に東京時間にトレンドフォロー戦略を仕掛けても、ボラ不足で利益が伸びにくい。

トシ

トシのひとこと

東京時間にトレンドフォローを仕掛けて勝てない、と嘆く中級者が多い。それは戦略と時間帯のミスマッチだ。東京はレンジ戦略、ロンドン・NYはトレンド戦略、と切り替えるだけで勝率が変わる。

第8章 ロンドンFix・NYオプションカット

○ 機関投資家フローを意識 ✕ 個人で逆張りは難易度高 優先度:★★★★☆

上級者が必ず把握しているのが ロンドンFixNYオプションカットの時刻だ。これは機関投資家のフローが集中する時間帯で、相場が大きく動く要因となる。

SVG⑧ ロンドンFix・NYオプションカットの時刻 17:00 19:00 21:00 23:00 翌1:00 翌3:00 翌5:00 (JST) NYオプションカット 夏 23:00 / 冬 24:00 JST ロンドンFix 夏 0:00 / 冬 1:00 JST ⚠ 月末・四半期末は荒れやすい 機関投資家のリバランス需要が集中

SVG⑧:JSTの「夏」「冬」で時刻が1時間ずれる点に注意。

ロンドンFixは16:00 London Time(JSTで冬1:00/夏0:00)に決定される為替の基準値だ。年金基金や投資信託のリバランスが集中するため、Fix前後30分は 説明のつかない大きな値動きが頻発する。とくに月末・四半期末はリバランス需要が膨大で、相場が荒れやすい。

NYオプションカットは10:00 AM ET(JSTで冬24:00/夏23:00)に通貨オプションが満期となる時刻だ。大口のオプション行使価格付近では「ピン留め(Pinning)」と呼ばれる現象で値動きが収束することがある。逆に、行使価格を抜けた瞬間に大きく動くこともある。

個人がこれらの時刻に逆張りで挑むのは難易度が高い。守りの姿勢として 「Fix前後30分はポジションを縮小する」「オプションカット直前のレンジは触らない」と決めておくのが賢明だ。

トシ

トシのひとこと

ロンドンFixは「テクニカルが効かない時間帯」だと割り切るのが大人の対応だ。説明のつかない動きを無理に解釈しても、次の取引には活きない。

第9章 【独自】プロの総合判断フロー(7ステップ)

○ 体系化された判断手順 ✕ 慣れるまで時間がかかる 優先度:★★★★★

ここまでの章で扱った要素を 「実戦で使える1本のフロー」に統合する。これが当サイト独自の プロの総合判断フロー(7ステップ)だ。エントリー前にこのフローを順に確認することで、感情や思いつきによる衝動エントリーを排除できる。

SVG⑨ プロの総合判断フロー(7ステップ) STEP 1 通貨強弱マトリクスで「最強通貨×最弱通貨」を選定 → 取引する通貨ペアを決める(28通貨ペアから絞り込み) STEP 2 日足で大局のトレンド方向を確認(MTF最上位) → 200日MA・週足・大水平線でトレンド判定 STEP 3 IMM建玉で投機筋ポジションが極端値でないか確認 → 過去5年で最高水準なら逆張り注意・順張り見送り STEP 4 1時間足でエントリーゾーン特定(中級指標で確認) → 水平線・MA・フィボ・パターン・MACD/RSI合致 STEP 5 時間帯チェック:ロンドン・NY・Fix・指標発表時刻 → ロンドンFix前後30分・指標発表±30分は回避 STEP 6 5分足で執行タイミング+損切り・利確水準を事前設定 → 利確はFib 1.618/損切りは直近スイング外 STEP 7:エントリー実行+設定通りに執行・例外を作らない

SVG⑨:上から順に確認、1つでも条件を満たさなければエントリー見送り。

このフローの本質は 「複数の独立した観点で同方向のサインが揃ったときだけエントリー」することにある。通貨強弱・トレンド方向・需給・テクニカル・時間帯、これらは互いに独立した情報源だ。独立な観点が揃った時、その判断の信頼度は単独確認の数倍になる。逆に1つでも条件を満たさなければ「今日は見送り」が賢明だ。

トシ

トシのひとこと

このフローを徹底するとエントリー回数は激減するが、勝率は跳ね上がる。プロが「打数より勝率」を重視する理由がここにある。中級者の多くは打数ばかり増えて勝率が頭打ちになる。

第10章 【独自】2026年FX市場の現実認識(HFT・アルゴ・中銀介入・CTA)

○ 市場構造の前提知識 ✕ ローソク足だけ見る発想は古い 優先度:★★★★☆

2026年現在のFX市場は、ヘッジファンド・銀行ディーラーが手作業で発注する20世紀型の市場ではない。市場参加者の構造を知らずにテクニカルだけ見ていると、説明のつかない動きに何度も振り回される。上級者は以下の 4つの主要プレーヤーを前提に判断する。

SVG⑩ 2026年FX市場の主要プレーヤー 2026年 FX市場 HFT(高頻度取引) マイクロ秒単位で売買・スキャル全否定 流動性提供と剥奪を瞬時に切替 アルゴ取引 VWAP/TWAP・パターン認識自動化 三尊・逆三尊もアルゴが先回り 中銀介入 日銀・財務省・FRB・ECB 介入直後は数百pipsの瞬間移動も CTA(システマティック) トレンドフォロー型ファンド 200日MAブレイクで一斉参戦

SVG⑩:個人トレーダーは「この4プレーヤーが作る相場の上に乗る」立場。

HFTはマイクロ秒単位で売買を繰り返す高頻度取引業者で、流動性を瞬時に提供・剥奪する。ローソク足5分足の中でHFTが何百回も売買している、と認識するのが正しい。アルゴ取引は三尊・逆三尊・ブレイクなどの古典的パターンを自動認識して先回りするため、パターンが完成する前に動きが起こるケースが増えている。

中銀介入は2022年・2024年の日銀ドル売り円買い介入で記憶に新しい通り、数十分で数百pips動かす力がある。財務省・日銀の発言(口先介入)でも反応する。CTA(Commodity Trading Advisor)はトレンドフォロー型のシステマティックファンドで、200日MAや100日MAのブレイクで一斉に同方向のポジションを取る傾向がある。これが「テクニカルが機能する」根本理由でもある。

個人トレーダーがこの4プレーヤーと同じ土俵で戦うのは無理だ。「彼らが作る相場の上に乗る」意識で、流れに逆らわないトレードに徹するのが2026年の上級者の作法だ。

トシ

トシのひとこと

個人がHFTとスピードで勝負することはできない。けれども時間軸を 4時間足以上に上げれば、HFTの世界とは別の戦場になる。中長期目線に切り替えることが、個人がプロと並ぶ唯一の道だ。

ヒナコ

こんな失敗には気をつけよう

三尊が完成するまで待ってから売りエントリーしようとしたら、ネックライン到達前にすでに大きく下げていて、エントリーポイントを逃してしまったんです……。アルゴ取引が三尊を先回り認識して動いていたみたいですね。古典的パターンも、2026年はアルゴが先回りしているのが現実だったんです。

第11章 上級者でハマるダマシ5パターン+上級チートシート

⚠ FX上級で頻発するダマシ5パターン

上級者がハマるダマシは、中級のそれよりさらに巧妙だ。MTF整合や通貨強弱まで確認しても、なお引っかかる5パターンを以下に整理する。

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① エリオット カウントの主観ハマり

「これは第3波だ」と決めつけてエントリー、実は第Bだった。

対策:カウントは仮説、他指標と合致した時だけ採用する。

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② IMM極端値の早すぎる逆張り

買い建玉が過去最高でも、反転までさらに数ヶ月続くことがある。

対策:IMMは中長期指標、短期売買では参考程度に留める。

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③ ロンドンFix前後の動き解釈

テクニカル無視の機関投資家フローを、テクニカルで説明しようとする。

対策:Fix前後30分はポジションを縮小、解釈を諦める。

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④ 中銀介入・口先介入の無警戒

テクニカル買いシグナルが出た直後に介入で数百pips逆行。

対策:USD/JPY 152〜160円帯では介入警戒モードに切り替える。

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⑤ アルゴの先回りで古典パターン崩壊

三尊・逆三尊が完成する前にアルゴが動いてエントリーポイント消失。

対策:4時間足以上に時間軸を上げ、アルゴ反応の影響を薄める。

最後に、上級者がチャートを開いた瞬間にチェックすべき手順をチートシートにまとめる。スマホに保存して使うのが便利だ。

📱 縦長チートシート(スマホ保存推奨)
FX上級チートシート STEP 1:通貨強弱マトリクス ・主要8通貨を強弱スコア化 ・最強×最弱の組み合わせを選定 ・OANDA・TradingViewで確認 STEP 2:MTF(日足→1H→5分) ・日足で大局、200日MA ・1時間足でゾーン特定 ・5分足で執行タイミング STEP 3:IMM建玉確認 ・CFTCの週次COTレポート ・極端値→順張り見送り ・中立帯でのエントリーが安全 STEP 4:時間帯チェック ・JST 21〜24時:最大流動性 ・ロンドンFix(冬1:00/夏0:00)回避 ・NYカット(冬24:00/夏23:00)回避 STEP 5:フィボエクステンション ・利確:Fib 1.618 が定石 ・損切:直近スイング外 ・Fib 2.618 まで伸ばすのは強気場面のみ STEP 6:プロ判断フロー7段 ・通貨強弱→MTF→IMM→指標→時間帯→執行 ・1つでも不一致なら見送り ・打数より勝率を重視 ❌ 2026年ならではの注意 ・アルゴ先回りで古典パターン崩壊 ・USD/JPY 152〜160円は介入警戒 ・4時間足以上で勝負する ・HFTとは違う土俵で戦う finance-no1.com / FX上級リライトv1

FX上級チートシート(縦長・モバイル保存推奨)

プロの判断フローを、本番口座で試してみよう

上級の判断フローは、デモ口座では身につかない。実際にポジションを持って 「見送る判断」を体感しないと、次のステージに進めない。
上級者が MTF分析・通貨強弱・IMM建玉・ロンドンFix回避のすべてをこなすには、多通貨ペア対応・スプレッド業界最狭水準・経済指標カレンダー内蔵の「DMM FX」が最適だ。まずは口座を無料開設し、本記事の7ステップ判断フローを実チャートで実行する価値が高い。

※口座開設費・アプリ利用料は無料。FXは元本保証ではなく、為替変動により損失が発生するリスクがあります。投資は自己責任で行ってください。

チャート学習 9ページマップ

3ジャンル × 3レベル=計9ページ。今いる場所と次に読むべきページが一目でわかる。

初級 中級 上級
暗号資産 初級

ローソク足9種・取引所スプレッド

中級

BB・MACD・RSI・一目・半減期

上級

機関投資家視点・MTF・オンチェーン

FX 初級

ローソク足9種・サポレジ・出来高

中級

人気5指標の組み合わせ方

上級

MTF・通貨強弱・IMM・プロ判断

ネット証券 初級

ローソク足9種・移動平均線・出来高

中級

MACD・RSI・一目・三尊天井

上級

板読み・歩み値・フル板

FXチャート上級・プロ視点に関するよくある質問

Q1. 上級者になるのに何年かかりますか?

期間より「打数×振り返り」の量が重要だ。月100トレード×3年(=3,600トレード)を、毎回ノート記録+振り返りすれば、多くの人が上級レベルに到達する。漫然とトレードしているだけでは10年経っても中級のままだ。

Q2. エリオット波動は本当に使えますか?

単独では使えない。カウントの主観性が高く、同じチャートを見ても判断が分かれる。けれども3波の伸びを狙う発想や、修正波の3パターン認識は実戦的価値が高い。「1つの仮説」として参照するのが賢明だ。

Q3. IMM建玉はどれくらいの頻度で見るべきですか?

週1回(毎週土曜の朝)でちょうど良い。CFTCのレポートが金曜公開なので、土曜朝に確認する習慣をつけたい。短期売買のシグナルではなく、中長期トレンドの背景情報として使うのが正しい使い方だ。

Q4. HFTやアルゴに個人は勝てないのですか?

同じ土俵では勝てない。けれども時間軸を 4時間足以上に上げれば、HFTの世界とは別の戦場になる。アルゴも瞬間的な動きには強いが、長期トレンドでは個人と同じ土俵に戻る。日足・週足での判断が個人の活路だ。

Q5. ロンドンFixの時刻が冬と夏でずれるのが覚えにくいです

「冬1:00/夏0:00 JST」と覚える。サマータイム移行は3月第2日曜(米国)と3月最終日曜(欧州)でずれるため、3月後半〜4月上旬は時刻表記が業者やサイトによって食い違う期間がある。自分のFX業者の表記を必ず確認したい。

【参考一次情報・公的機関】

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