おまとめローンの審査基準と通らない理由【2026年】

⚠️ カードローンは返済義務のある借入です。ご利用は計画的に行ってください。

結論:おまとめの審査は、返済能力に加えて「例外貸付の要件を満たすか」でも決まる

おまとめ専用商品は、通常のカードローンとは別の法的な枠組みに乗せて貸し出されます。そのため審査では、返済を続けられるかという判断に、その枠組みの要件に当てはまるかという判断が上乗せされます。関門が一つ多い、と見ると実態に近くなります。

総量規制での扱い 貸金業者のおまとめ専用商品は「例外」。「除外」でも「対象外」でもない
審査の重心 返済能力 + 例外貸付の要件への適合
申込前に潰せる要因 申告と書類のずれ/在籍確認の段取り

基準日:2026年8月6日。審査基準は各社とも非公開です。各社が公表しているのは申込条件であって、通過の基準ではありません。

30秒セルフチェック:申込前に自分で確認できる8項目

以下は審査結果を予測するものではありません。審査基準は非公開であり、この結果と実際の可否は一致しません。申込前に自分の状況を棚卸しするための自己点検として使ってください。各項目に当てはまるかどうかを確認していきます。

  • 直近1年間、どの返済も期日どおりに済んでいる
  • 借入先の社数と、各社の残高・金利・毎月の返済額を、いま書き出せる
  • 借入残高の合計が、年収に対してどのくらいの割合かを把握している
  • 現在の勤務先で継続して働いており、収入を証明する書類を用意できる
  • 直近半年、他社のローンやクレジットカードへ立て続けに申し込んでいない
  • 勤務先に電話がかかってきたとき、自分か誰かが応対できる状態にある
  • まとめたい借入が、貸金業者や銀行からの借入である(税金の滞納・家賃・親族からの借入ではない)
  • まとめた後、毎月の返済額が下がった分を新たな借入に使わないと決めている

判定の読み方

ほぼ該当申込条件を確認する段階にある。各社の公式サイトで、対象になる借入の範囲と申込条件を照合する 半々該当しない項目の中身で分かれる。第4章の表で「今すぐ直せる」「時間が要る」に仕分ける ほぼ非該当まとめる前に整えるものがある。返済計画そのものの見直しか、公的窓口への相談を先に置く(第11章)

⚠ この自己点検で該当項目が並んでも、審査に通ることを意味しません。おまとめローンは借入です。まとめた後も元本と利息の返済義務は残ります。申込前に、毎月の返済額・返済期間・総返済額を各社の公式サイトで確認してください。

ヒナコ

ヒナコ

複数の借入を1本にまとめるわけですから、貸す側からすれば安心な相手になりますよね。通常のカードローンより審査は通りやすくなると思っていました。

トシ

トシ

逆だ。まとめる金額は、各社の残高を足した大きさになる。貸す側が背負う金額が一気に増えるから、見る目は当然きつくなる。しかも、おまとめ専用の商品は貸金業法の例外規定に乗せて貸す商品だ。返済能力を確かめたうえで、その例外の要件に当てはまるかまで確かめられる。関門が一つ増えていると見たほうが実態に近い。

1. 審査が甘いおまとめローンは存在しない

「おまとめローン」と検索すると、「審査が甘い」「ゆるい」といった語が並びます。先に結論を置きます。そうした商品は存在しません。

各社の公式サイトを見ても、審査が甘い商品は案内されていません。むしろ書かれているのは逆のことです。アコムは借換え専用ローンの注意事項に「審査の結果ご契約いただけない場合もあります」と置き、東京スター銀行はスターワン乗り換えローンの利用条件に「過去に債務整理や自己破産をされていない方」「現在ご利用中のローンを延滞されていない方」「過去(6ヵ月以内)に当行ローンの審査で否決されていない方」を並べています。貸す側は、通しにくい条件のほうを先に開示しているわけです。

通常のカードローンより厳しくなる4つの理由

① 金額が大きくなる

複数社の残高を合算した額を、1社が引き受けます。貸し倒れたときの損失は、1社ごとの少額融資とは桁が変わります。

② 返済専用で、追加の借入ができない

貸す側から見れば、完済まで残高が積み上がらない代わりに、回収の期間が長く固定されます。その間ずっと返済を続けられる相手かどうかを見ることになります。

③ 例外貸付の要件を満たすかの確認が上乗せされる

これが通常のカードローンとの決定的な違いです。第3章で詳しく扱います。

④ 他社の借入明細まで確認される

何を、どこから、いくら借りているかを、申告と信用情報の両方で突き合わせられます。

「甘い」を掲げる相手への注意

審査の甘さを前面に出す業者は、正規の貸金業者としての説明が付きにくい相手です。申込前に、金融庁の登録貸金業者情報検索サービスで登録番号を照会してください。「保証金を先に振り込めば融資する」といった話が出た時点で、その相手とのやり取りを止めることです。

おまとめローンそのものの仕組み、借り換えとの違い、まとめることで得になる条件・損になる条件はおまとめローンの基礎ガイドで扱っています。商品ごとの条件を並べて比べる段階ならおまとめ・借り換えの比較へ進んでください。ここから先は「自分は通るのか、落ちたらどうするのか」だけを追います。

2. 審査で見られるのは3層 — 属性情報・信用情報・他社借入

審査で見られる材料は、大きく3つの層に分かれます。この3層は独立していません。申込書に書いた内容が、信用情報と他社の記録で裏を取られる構造になっています。

第1層:属性情報(申込書に書く、あなた自身の情報)

年齢、雇用形態、勤続年数、年収、住居の形態、居住年数、家族構成。ここで見られているのは「収入が続くか」の見通しです。金額の大きさそのものより、来月も再来月も同じ収入が入る蓋然性が高いかどうかを見ています。

第2層:信用情報(信用情報機関に記録された、過去の取引の事実)

契約情報、支払状況、延滞や代位弁済などの事故情報、そして申込情報。申込書に書かなかったことも、ここには残っています。申告と記録がずれると、書き忘れではなく虚偽として扱われることがあります。

第3層:他社借入の状況(いま抱えている返済の重さ)

借入件数、残高の合計、年収に対する残高の比率、毎月の返済額の合計。第2層から機械的に取得できるため、ここは申告の巧拙で動かせません。おまとめの審査では、この層が「まとめる対象の範囲」と直結します。

審査で見られる3層 第1層 属性情報 年収/雇用形態/勤続年数 年齢/住居/家族構成 申告内容の裏を取る 第2層 信用情報 支払状況/事故情報 契約情報/申込情報 記録から自動で算出 第3層 他社借入の状況 借入件数/残高の合計 年収比/毎月の返済額
申込書に書いた内容は信用情報で裏を取られ、他社の借入状況はその記録から算出される。3層は独立していない。

3. 例外貸付の要件が、そのまま審査条件になっている

通常のカードローンの審査には現れず、おまとめの審査にだけ現れる部分です。

まず「除外」と「例外」を分ける

総量規制をめぐって最も混同されているのが、この2語です。別の概念です。

  • 除外:そもそも借入残高に算入しないもの。住宅ローンや自動車ローンなどが該当します。総量規制の計算に最初から乗りません。
  • 例外:借入残高に算入するが、例外的に貸付ができるもの。おまとめ専用商品はこちらです。

おまとめ専用商品で借りた分は、借入残高としてきちんと数えられます。数えたうえで、要件を満たす場合に限って貸すことが認められている、という建て付けです。「総量規制の対象外だから枠が無制限になる」という理解は、ここで誤ります。

銀行のおまとめ商品には、貸金業法の総量規制がそもそもかかりません(銀行は貸金業者ではないため)。この「例外」と「対象外」の違いはおまとめと借り換えの基礎でも整理しています。

除外と例外は別の概念 除外 借入残高の計算 住宅ローン・自動車ローンなど 算入しない 例外 借入残高の計算 おまとめ専用商品 要件を満たす場合に貸付可 算入する おまとめ専用商品が乗るのは右側(例外)
除外は残高に数えない。例外は数えたうえで、要件を満たすときだけ貸せる。おまとめ専用商品は後者にあたる。

おまとめに関わる例外は、じつは2種類ある

日本貸金業協会が挙げる例外貸付けのうち、おまとめに関わるのは①顧客に一方的に有利となる借換えと②借入残高を段階的に減少させるための借換えの2つです。要件は貸金業法施行規則 第10条の23第1項の第1号(①)と第1号の2(②)に定められています。

どちらに基づく商品かは、各社が公式サイトに書いています。アコムの借換え専用ローンは「本商品は貸金業法施行規則第10条の23第1項 第1号の2(約定に基づく返済により借入残高を段階的に減らしていくための借換え)に基づきご提供しております」と明記しています。アイフルのおまとめMAX・かりかえMAXは「第10条の23第1項第1号または第1号の2に基づく商品です」として、どちらの条件で借り換えるかによって対象になる債務が変わることまで書いています。

①と②は名前が似ていますが、要件の中身が違います。この違いが、そのまま審査の通りやすさと、まとめた後の総返済額に効いてきます。

おまとめに関わる2つの例外貸付けの要件(貸金業法施行規則 第10条の23第1項)
要件 ① 一方的に有利となる借換え
(第1号)
② 残高を段階的に減少させる借換え
(第1号の2)
まとめられる債務の範囲条文上の限定なし(対象範囲は商品ごとに定められる)すべてが貸金業者(みなし貸金業者を含む)への債務であること(イ)
金利条文上の直接の定めなし新しい契約の貸付利率が、弁済する債務の利率を上回らないこと。複数社をまとめる場合は、弁済時の残高で加重平均した利率と比べる(ロ)
毎月の返済額新しい契約の1月の負担が、既存の債務の1月の負担を上回らないこと(イ)左に同じ(ニで第1号イを準用)
総返済額将来支払う返済金額の合計額に、元本と利息以外の負担を足した額が、既存の債務の将来支払う返済金額の合計額を上回らないこと(ロ)条文上の定めなし(第1号ロは準用されていない)
残高の減り方定めなし定期の返済により、残高が段階的に減少することが見込まれること(ハ)
担保・保証既存の債務に供されている以外の物的担保を供させない。保証人も既存の債務の保証人以外にしない。条件を不利にしない(ハ〜ヘ)左に同じ(ニで第1号ハ〜ヘを準用)

出典:貸金業法施行規則 第10条の23第1項第1号・第1号の2(e-Gov法令検索・確認日 2026年8月6日)。表は条文の要件を要約したものです。実際に対象となる債務の範囲は商品ごとに定められます。アイフルは第1号に基づく場合を「銀行や貸金業者からの借入債務のほか、クレジットカードのショッピング債務等」、第1号の2に基づく場合を「貸金業者(みなし貸金業者含む)からの借入債務に限ります(銀行、クレジットカードのショッピング等は対象外)」と書き分けています(確認日 2026年8月6日)。

⚠ 見落とされやすい違い:②には「総返済額が増えない」という要件がありません。①には将来の返済金額の合計を上回らせない要件(第1号ロ)がありますが、②はこれを準用していません。この差は商品説明にもそのまま出ています。アイフルは第1号に基づく場合を「既存のお借入れからの月額返済金額および総返済額を軽減します」、第1号の2に基づく場合を「既存のお借入れからの月額返済金額および金利負担を軽減します」と書き分けています。アコムも借換え専用ローンの注意事項に「返済期間などのご返済計画によって総返済金額が増加する可能性があります」と明記しています。まとめる前に、契約前の書面で総返済額を確認してください。

要件が審査条件になるとはどういうことか

この要件は制度の説明で終わりません。申込者ごとに満たすかどうかが判定されるため、実質的に審査条件として機能します。

  • いまの適用金利が既に低い人は、②の金利の要件を満たしにくくなります。複数社をまとめる場合に比べられるのは、単純平均ではなく残高で加重平均した利率です。残高の大きい借入の金利が低いと、平均も低くなり、それを下回る金利を提示できなければ例外に乗れません。
  • 銀行のカードローンが混ざっていると、②では対象にできません。②の要件イは、弁済する債務のすべてが貸金業者(みなし貸金業者を含む)への債務であることを求めています。銀行や信用金庫からの借入は貸金業者への債務ではないため、この枠には入りません。アコムも借換え専用ローンの対象を「消費者金融からの借入、クレジットカードでのキャッシングに限ります(銀行のカードローン、クレジットカードのショッピング利用は対象外)」としています。銀行の借入も含めてまとめたいなら、銀行側のおまとめ商品か、①に基づく商品を検討することになります。
  • 残高より多く借りることは、原則としてできません。生活費を上乗せしたいという希望は、この枠組みと正面から衝突します。アコムは「貸付金額はお申し込み時の借換え対象となるローン残高(元金のみ)の範囲内に限ります」と明記しています。限度額が「まとめる残高の合計」で頭打ちになるのは、営業方針ではなく制度上の帰結です。
  • 一部の借入だけがまとめられ、残りが対象外になることがあります。この場合、返済先は1本には減りません。

なお、契約後の振込は借り手を通さない運用が一般的です。アコムは借換え専用ローンについて「契約後は、原則アコムがお客さま名で他社へ振込いたします」と公式サイトに記載しています。まとめた資金を自分の口座で受け取って使ってしまう余地を、はじめから作らない設計になっているわけです。

4. 通らない理由7つと、今すぐ直せるか

否決の理由は本人に開示されません。開示されない以上、申込前に自分で潰しておくしかないという前提で読んでください。「今すぐ直せるか」の列は、申込を先送りするかどうかの判断に直結します。

おまとめの審査で通らない主な理由と、対処の可否
理由 何が起きているか 今すぐ直せるか 対処
① 直近に返済の遅れがある信用情報の支払状況欄に遅れの記録が残り、返済の継続性に疑いが持たれる時間が要るまず延滞を解消し、以後の期日を守る。記録の残り方は第6章
② 短期間に複数社へ申し込んでいる申込情報が集中し、資金繰りが逼迫していると読まれる時間が要る申込をいったん止め、申込情報が消えるのを待つ(第6章の表)
③ 借入件数が多い返済管理の負荷が高いと判断される。商品側の申込条件に抵触することもある時間が要る残高の小さいものから順に完済し、件数そのものを減らす
④ 借入残高の合計が年収に対して大きい年間の返済額が収入に対して重く、返済能力の想定を超える時間が要る残高を減らす。まとめた場合の返済額はおまとめシミュレーターで試算できる
⑤ 申告内容と書類の記載が食い違っている年収・勤続年数・他社件数のずれが、書き間違いではなく虚偽として扱われる直せる源泉徴収票と各社の明細を手元に置いたうえで申告する
⑥ 在籍確認が取れない勤務の実態を確認できず、審査がその時点で止まる直せる部署名・受電できる時間帯・呼び出し方を先に申告する。書類での代替の可否も確認する
⑦ 収入が不安定、または返済の原資を確認できない例外貸付であっても、返済能力があることが前提になっている変えられない収入が安定するまで待つか、第11章の線引きの見直しへ進む

「直せる」=申込前の準備で解消できるもの。「時間が要る」=記録の経過や残高の減少を待つもの。「変えられない」=その時点の状況では手段そのものを見直すもの。

このほか、まとめたい債務そのものが商品の対象外というケースがあります。日本貸金業協会は、借換えの対象になる債務について「親族・知人などからの借入債務は対象になりません」としています。銀行からの借入やクレジットカードのショッピング利用も、商品によって対象・対象外が分かれます。対象の範囲は商品ごとに定められているため、申込前に各社の公式サイトで確認してください。まとめられない債務が残ると、返済先は1本には減りません。

5. 借入件数と年収比の目安は、どこまで言えるのか

先に事実を置きます。審査基準は各社とも非公開です。「何件までなら通る」「年収の何割までなら通る」を公表している会社はありません。公表されているのは申込条件(年齢・収入の有無など)であって、通過の基準ではありません。

インターネット上に流通している「◯件以上は厳しい」という数字も、各社の公表値ではありません。数字の出どころが確認できないものを、自分の判断の土台に置かないことです。

自分で計算できる指標がひとつある

読者が自分で出せる指標が返済比率です。年間の返済額を年収で割った値で、貸す側が返済能力を測るときの考え方と方向は同じです。

計算式年間の返済額の合計 ÷ 年収 = 返済比率 出し方各社の毎月の返済額を合計して12倍する。ボーナス返済があれば加える 使い方自分の数字を把握しておけば、無理のある希望額を出さずに済む

返済比率はあくまで自己点検の道具であり、各社が公表している審査基準ではありません。

なお、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える場合、新規の借入れはできません(総量規制。平成22年6月18日から実施)。3分の1と比べるのは、貸金業者1社ごとの残高ではなくすべての貸金業者からの借入れの合計です。年収に含まれるのは給与・年金・恩給・定期的に受領する不動産の賃貸収入(事業として行う場合を除く)・安定的と認められる年間の事業所得で、宝くじや競馬などの一時的な収入は含まれません。

おまとめ専用商品はこの原則の例外にあたるため、3分の1の線を超えた状態でも申し込む余地があります。ただし例外である以上、返済能力を超えると判断されれば減額も否決もあります。日本貸金業協会も「年収の3分の1以内であれば必ず借りられるというわけではありません」と明記しています。

出典:金融庁「貸金業法のキホン」、日本貸金業協会「お借入れは年収の3分の1まで」(確認日 2026年8月6日)。銀行・信用金庫・信用組合・労働金庫からの借入れは貸金業法の総量規制の対象外です。

6. 信用情報に何が何年残るのか

信用情報機関は3つあり、加盟している事業者の顔ぶれが異なります。おまとめの申込では、申込先が加盟する機関の情報が照会されます。

  • CICJICC … いずれも貸金業法にもとづく指定信用情報機関です。貸金業者は個人と貸付けの契約を締結しようとする場合、返済能力の調査にあたり指定信用情報機関が保有する信用情報を使わなければならないと定められています(貸金業法第13条第2項。極度方式貸付けに係る契約など一部は除かれます)。
  • 全国銀行個人信用情報センター(KSC) … 全国銀行協会が設置・運営する機関です。加盟資格は「銀行または法令によって銀行と同視される金融機関」「政府関係金融機関またはこれに準じるもの」「信用保証協会」「個人に関する与信業務を営む法人で、銀行等の推薦を受けたもの(クレジットカード会社、保証会社等)」と公表されています。

おまとめの申込先が消費者金融なら指定信用情報機関が、銀行なら保証会社を含めた照会先が見られます。どの機関を見られるかは申込先で変わりますが、3機関のあいだには提携による情報交流があり、一部の情報は機関をまたいで参照されます。「この機関には記録がないから大丈夫」という読み方は成り立ちません。

信用情報機関ごとの登録情報と保有期間
機関 契約情報 延滞・異動情報 申込情報
CICクレジット情報(契約内容と支払状況)=契約期間中および契約終了後5年以内延滞・保証履行・破産の有無はクレジット情報の支払状況に含まれる=契約期間中および契約終了後5年以内申込情報=照会日より6ヶ月間
利用記録=利用日より6ヶ月間
JICC契約内容に関する情報=契約継続中および契約終了後5年以内返済状況に関する情報(延滞を含む)と取引事実に関する情報(債務整理・保証履行・強制解約・破産申立等)=契約継続中および契約終了後5年以内申込みに関する情報=照会日から6か月以内
KSC(全国銀行個人信用情報センター)取引情報(契約内容と返済状況)=契約期間中および契約終了日から5年を超えない期間。完済されていない場合は完済日から起算延滞・代位弁済・強制回収手続の事実は取引情報に含まれる=左に同じ。官報情報(破産・民事再生手続開始決定)は決定日から7年を超えない期間照会記録情報=利用日から会員への提供は6か月を超えない期間(本人開示の対象は1年を超えない期間)

出典:CIC「CICが保有する信用情報」、JICC「信用情報の内容と登録期間」、全国銀行個人信用情報センター「センターの概要」および同センター公式サイト「情報交流」、全国銀行協会「一部情報の登録終了および登録期間の短縮について」(2022年11月4日)(いずれも確認日 2026年8月6日)。JICCの登録期間は契約日2019年10月1日以降のものを記載しています。KSCの官報情報は2022年11月4日に10年から7年へ短縮されました。保有期間は各機関が定めるもので改定されることがあります。

全国銀行個人信用情報センターは「個人信用情報機関と提携して情報交流を実施しております」と公表しています。CICとJICCにも他機関との情報交流の仕組みがあります。3機関は独立して並んでいるのではなく、つながっていると見ておくほうが実態に近くなります。

表を見ると、3機関に共通しているのは「契約が終わってから5年」という長さです。延滞の記録だけが特別に長く残るわけではなく、契約情報そのものが5年残ります。一方で申込の記録は6か月と短く、ここは待てば消えます。第4章の②(短期間に複数社へ申し込んでいる)が「時間が要る」に分類されるのは、この6か月を指しています。

起算点を取り違えない

保有期間で読者がつまずくのは年数ではなく、どこから数えるかです。延滞の記録は「延滞が始まった日」からではなく、多くの場合「延滞が解消した日」や「契約が終了した日」から数えます。払わずに放置している間は、時計が動き出していません。先に延滞を解消することが、記録を減らす順序として先に来ます。

推測せず、開示して確かめる

落ちた理由は開示されませんが、自分の信用情報は開示できます。心当たりを想像で埋めるより、実物を1回取り寄せたほうが早く片が付きます。開示の手順と、記録が残っている状態での立て直し方はブラックリストの仕組みと信用回復信用情報の仕組みと開示請求の手順で扱っています。

7. 必要書類と在籍確認

必要書類

おまとめの申込では、通常のカードローンより求められる書類が増えます。

  • 本人確認書類:運転免許証、マイナンバーカードなど
  • 収入証明書類:源泉徴収票、給与明細、確定申告書など
  • 他社の借入内容が分かる書類:各社の利用明細、返済予定表、残高が分かる画面など

3つ目が、おまとめ特有の書類です。まとめる対象を特定するために、どこから、いくら、どの条件で借りているかを示す資料を求められます。申込の前に各社のアプリや会員ページから残高照会をして、手元に揃えておいてください。

収入証明書類の提出が求められる金額の基準は、貸金業法第13条第3項に定められています。次のどちらかに当てはまる場合、貸金業者は収入証明書類の提出を受けなければなりません。

1社基準その貸金業者からの借入(申込分+その社の既存残高)の合計が50万円を超えるとき 他社合算上の額に、指定信用情報機関で判明した他の貸金業者の残高を足した額100万円を超えるとき(1社基準に当たる場合を除く)

出典:貸金業法 第13条第3項第1号・第2号(e-Gov法令検索・確認日 2026年8月6日)。他社合算の100万円は「自社分+他社分」の合計であって、他社分だけの額ではありません。おまとめは金額が大きくなりやすいため、実務上はこの基準に触れることがほとんどです。なお、すでに収入証明書類の提出を受けている場合は、あらためての提出は求められません。

書類の種類ごとの要件や、用意できないときの代替は収入証明書の提出条件と取得方法にまとめています。

在籍確認

在籍確認は、申告した勤務先で実際に働いているかを確かめる手続きです。原則として実施されます。

「原則電話による在籍確認なし」と案内している会社もあります。ここで読み違えやすいのは、この表現が意味するのは電話という手段を原則として使わないことであって、在籍確認そのものが無くなるわけではない、という点です。書類による確認に置き換わる場合がありますが、どの書類が使えるかは会社によって異なるため、申込時に確認してください。

電話がかかる場合の配慮を公式に明記している会社もあります。東京スター銀行はスターワン乗り換えローンについて「審査の過程で、一部のお客さまにはご勤務先へ在籍確認のお電話が必要となる場合がございます。その際には、先にお客さまのご同意をいただいてからご勤務先へお電話させていただきます(銀行名ではなく個人名でご連絡させていただくことも可能です)」と案内しています(確認日 2026年8月6日)。同意を取ってから電話する運用や、個人名でかける運用は、申込時に確認すれば使えることがあります。

職場に用件が伝わりにくくするために、申込時にできることがあります。

  • 受電できる時間帯と、電話に出る部署名を申告する
  • 会社名ではなく担当者の個人名でかけてもらえるかを確認する(明記している会社がある)
  • 書類での代替が可能か、可能ならどの書類が使えるかを先に確認する

在籍確認の実務は在籍確認と会社連絡の基礎で詳しく扱っています。第4章の表で⑥を「直せる」に分類した理由がここにあります。申込前の一手間で防げるからです。

8. 属性別の可否一覧

可否は商品ごとに異なります。以下は制度上の考え方から整理した傾向であり、個別の可否を示すものではありません。

属性ごとのおまとめ専用商品の扱い(傾向の整理)
属性 専用商品 条件・ハードル 関連ページ
専業主婦(本人に収入がない)難しい例外貸付でも本人の返済能力が前提になる。配偶者の収入を合算する配偶者貸付は別の類型で、本人と配偶者を合算した借入が両者の年収の3分の1以内であることと配偶者の同意が要件(施行規則 第10条の23第1項第3号)。あわせて配偶者の同意書婚姻関係を証明する書面(市町村長の証明書もしくは戸籍抄本、事実婚の場合はその事情を証明する書面)の保存が求められる(同条第2項第3号)専業主婦と配偶者貸付
個人事業主条件つき確定申告書等での収入確認が求められる。事業のための借入は対象外になることがあり、家計の借入と事業の借入を分けて説明できる状態が要る個人事業主・自営業の借入
パート・アルバイト条件つき継続的な収入があれば申込自体は可能。勤続期間・収入の安定性と、希望額との釣り合いが焦点になるパート・アルバイトの借入
年金受給者条件つき〜難しい申込年齢の上限を設けている商品が多い(例:オリックス銀行おまとめローンは満20歳以上69歳未満、東京スター銀行スターワン乗り換えローンは満20歳以上65歳未満)。アイフルのおまとめMAXは貸付対象者を「満20歳以上の定期的な収入と返済能力を有する方で当社基準を満たす方」としたうえで「※年金収入のみは除く」と注記している。東京スター銀行も「ご収入は正社員・契約社員・派遣社員としての給与所得のみとなります。副業収入・不動産収入・年金収入等は合算できません」としている第11章(線引きの見直し)
学生難しい収入と返済期間の見通しが立ちにくい。まとめたい債務が奨学金の場合、おまとめ専用商品の対象に含まれないのが一般的第11章(線引きの見直し)

「難しい」「条件つき」は制度と一般的な申込条件から整理した傾向であり、特定の申込者の可否を判定するものではありません。商品条件の出典:アイフル「おまとめMAX・かりかえMAX」、オリックス銀行「おまとめローン」、東京スター銀行「スターワン乗り換えローン」各公式サイト(確認日 2026年8月6日)。商品条件は改定されます。

9. 審査に落ちた後の3ステップ

落ちた直後にやることは、次の申込先を探すことではありません。申込を止めることです。

ステップ1(当日):追加の申込を止める

落ちた直後に別の会社へ申し込む動きは、申込情報として記録に残ります。短期間に申込が並ぶと、次の審査でそれ自体が不利な材料になります。第4章の②は、まさにこの動きで作られます。

ステップ2(数日〜数週間):信用情報を開示して、事実を確かめる

否決の理由は開示されません。しかし自分の信用情報は開示できます。延滞の記録があるのか、申込情報がいくつ並んでいるのか、他社の残高が自分の認識とずれていないか。ここを実物で確認します。

ステップ3(開示のあと):直せるものから片づけ、時期を待つ

開示で分かった事実を、第4章の表の「直せる/時間が要る/変えられない」に当てはめて仕分けます。書類の不備や在籍確認の段取りは、その週のうちに片づけられます。延滞や申込の集中は、記録が消えるのを待つほかありません。再申込の時期は、第6章の申込情報の保有期間を目安に置いてください。

否決の直後にやることは、次の申込ではない 否決 再申込の検討 申込を止める 信用情報を開示する 直せる項目を片づける この間、申込情報は信用情報機関に残っている(期間は第6章の表)
否決の直後にやることは次の申込ではない。止めて、開示して、直す。この順序で時間を使う。

⚠ 審査に落ちた直後は、「審査を通す」「どこでも借りられる」と持ちかけてくる相手に接触しやすい時期です。融資の前に保証金・保険料・手数料の振込を求める話は、正規の貸金業者の実務にありません。相手の登録番号を金融庁の登録貸金業者情報検索サービスで照会し、確認が取れない相手とはやり取りを続けないことです。

10. 通常のカードローン審査と何が違うのか

カードローン一般の審査の仕組みはカードローン審査の仕組みで扱っています。ここでは、おまとめの審査だけに現れる差分を並べます。

通常のカードローンとおまとめ専用商品の審査の差分
観点 通常のカードローン おまとめ専用商品
貸すもの新規の与信枠既存債務の付け替え
総量規制枠内に収まることが前提例外として、枠を超える申込が成り立つ
契約後の借入枠の範囲で繰り返し借りられる返済専用。追加の借入はできない
見られる書類本人確認書類+収入証明書類上記に加えて、他社の借入明細
減額されたとき減額された枠で使えるまとめきれず、返済先が1本に減らないことがある

最後の行が、おまとめ特有の落とし穴です。通常のカードローンなら、希望額が減額されても枠として使えます。おまとめは、まとめる対象の全額に届かなければ、目的そのものが半分しか達成されません。希望額を大きくすれば通りにくくなり、小さくすればまとめきれない。この綱引きが、おまとめの審査を難しくしている実務上の理由です。

制度の側からの整理、まとめることで得になる条件と損になる条件はおまとめローンとは(借り換えの基礎)にあります。

11. それでも通らないなら、線引きを変える

おまとめが向いているのは、返済を続けられる人です。金利と管理を見直して、完済までの道筋を引き直す手段だからです。

判断の軸は一つです。利息がゼロになったとして、いまの収入で元本を返しきれるか。

  • 返しきれる見通しが立つなら、おまとめや返済計画の見直しが手段として噛み合います。
  • 利息をゼロにしても元本に届かないなら、手段そのものを変える段階にあります。

後者で検討することになるのが債務整理です。4つの手続きの中身、費用、信用情報への影響は債務整理とは(4手続きの比較と選び方)にまとめています。どこへ相談すればよいかの選び方は返済が苦しい時の立て直し手順と相談先を参照してください。

⚠ 返済のために新たな借入を重ねる状態が続いているなら、その時点で手段の選び直しが要ります。相談は無料の公的窓口があります。一人で判断を先送りしないでください。

よくある質問

Q. おまとめローンは自分にとって得になりますか、損になりますか。

毎月の返済額は下がっても、返済期間が延びた結果として総返済額が増えることがあります。得か損かは、適用される金利がいまより下がるか、返済期間がどれだけ延びるかの2つで決まります。この2つは申込前に各社の公式サイトと契約前の書面で確認できます。おまとめによる損得の条件と試算は、おまとめローンの基礎ガイドとシミュレーターのページで扱っています。

Q. 何件まで、いくらまでなら審査に通りますか。

審査基準は各社とも非公開のため、件数や金額の線を示すことはできません。各社が公表しているのは年齢や収入の有無といった申込条件で、通過の基準ではありません。インターネット上に流通している「何件以上は厳しい」という数字も各社の公表値ではないため、そのまま受け取らないでください。自分で把握できる指標としては、年間の返済額を年収で割った返済比率が使えます。

Q. 信用情報に傷があると、おまとめはできませんか。

延滞や事故の記録があると審査は厳しくなりますが、記録には保有期間があり、期間を過ぎれば消えます。重要なのは起算点で、延滞の記録は延滞が解消した時点や契約が終了した時点から数えるのが一般的です。放置している間は期間が進まないため、まず延滞を解消することが順序として先に来ます。自分の記録は各信用情報機関へ開示請求すれば確認できます。

Q. 在籍確認は行われますか。電話は避けられますか。

在籍確認は原則として行われます。会社によっては原則電話による在籍確認なしと案内していますが、これは電話という手段を原則使わないという意味で、確認そのものが省かれるわけではありません。多くの場合、給与明細や社会保険証などの書類による確認に置き換わります。電話を避けたい事情があるなら、申込時に書類での代替が可能かを先に確認してください。

Q. 他社の契約は解約しないといけませんか。

商品によっては、まとめた借入を完済したうえで契約を解約することを求められる場合があります。解約が契約条件になっているのに手続きをしないと、契約違反として扱われる可能性があります。解約を求める理由は、枠を残すと再び借りて借入総額が元に戻ってしまうためです。解約の要否と期限は商品ごとに異なるため、契約前に各社の公式サイトと契約書面で確認してください。

Q. 借入残高より多く借りて、生活費に充てられますか。

原則としてできません。おまとめ専用商品は、借り手にとって条件が有利になる借換えという枠組みで認められているため、まとめる残高を超える貸付は枠組みの外に出てしまいます。限度額がまとめる残高の合計で頭打ちになるのは、会社の方針ではなく制度上の帰結です。生活費が不足している状態が続いているなら、借入を増やす方向ではなく公的な相談窓口を先に使ってください。

Q. 審査に落ちたら、次はいつ申し込めますか。

申込の記録は信用情報機関に一定期間残るため、その期間が過ぎるのを待つのが一つの目安になります。ただし期間の経過だけでは、落ちた原因は変わりません。待っている間に、書類の不備や在籍確認の段取りといった今すぐ直せる項目を片づけ、延滞があれば解消しておいてください。落ちた直後に別の会社へ申し込む動きは、申込の記録を増やして次の審査を不利にします。

Q. おまとめと債務整理は、どちらを先に検討すべきですか。

判断の軸は、利息がゼロになったとして、いまの収入で元本を返しきれるかどうかです。返しきれる見通しが立つならおまとめや返済計画の見直しが噛み合い、元本に届かないなら債務整理を検討する段階にあります。おまとめの審査に通らなかったという事実自体が、返済能力を超えているという判断の材料になることもあります。判断に迷うときは、法テラスなどの公的な窓口で無料の法律相談を受けられます。

まとめ

おまとめの審査は、返済能力に加えて、貸金業法の例外貸付の要件を満たすかで決まります。要件は制度の説明にとどまらず、申込者ごとに判定されるため、実質的な審査条件として働きます。基準そのものは非公開ですが、自分の側で潰せる項目は先に潰せます。

今日のうちにできることを3つ挙げます。

  1. 借入の棚卸しをする。各社の残高・金利・毎月の返済額を1枚に書き出し、合計を出す。年間の返済額を年収で割って返済比率を確認する。第2章の3層のうち、第3層はこれで自分でも見えるようになります。
  2. 信用情報を開示する。心当たりを想像で埋めるより、実物を取り寄せたほうが早く片が付きます。延滞の記録の有無と、申込情報がいくつ並んでいるかを確認してください。
  3. 今すぐ直せる項目を片づける。書類を揃える。在籍確認の段取りを決める。申告する数字を書類と一致させる。第4章の表で「直せる」に分類した2項目は、申込前の一手間で消せます。

そのうえで、利息がゼロでも元本を返しきれない状態だと分かったなら、まとめる方向ではなく相談する方向へ切り替えてください。判断を先送りするほど、選べる手段は減ります。

返済が難しくなったときの相談窓口(いずれも無料)

  • 法テラス・サポートダイヤル(日本司法支援センター) 0570-078374 — 多重債務・闇金被害の無料法律相談
  • 日本貸金業協会 貸金業相談・紛争解決センター 0570-051-051
  • 金融庁 多重債務者相談窓口 — 各財務局・都道府県の窓口を案内

受付時間と電話番号は変わることがあります。かける前に各窓口の公式サイトで確認してください。

信頼できる情報源

本ページの制度・法令に関する記述は、以下の一次情報をもとにしています。商品の条件は改定されるため、申込みの前に各社の公式サイトで最新の内容を確認してください。

【免責事項】掲載内容は一般的な情報提供を目的としたもので、特定の商品の申込みを勧めるものではありません。審査基準は各社とも非公開であり、掲載内容は審査結果を保証するものではありません。制度・商品条件は改定されます。申込みや契約の判断にあたっては、各社の公式サイトおよび契約書面で最新の条件を確認してください。掲載内容の基準日は2026年8月6日です。

更新履歴
  • 2026年8月7日:ページの役割を「おまとめローンの審査」に絞り、全面刷新。審査で見られる3層、例外貸付の要件が審査条件として働く仕組み、通らない理由7つと対処の可否、信用情報の保有期間、属性別の可否、落ちた後の手順を新規に追加。図解3点を実装し、比較表の横スクロールを解消。
  • 2026年5月19日:記載内容を確認。
  • 2026年3月19日:初版公開。

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