消費者金融と銀行カードローンの違いと目的別の選び方

最終更新日:

※お借入れは計画的に。すべての借入れには返済義務が生じます。借入総額は貸金業法の総量規制により原則として年収の3分の1まで(銀行カードローンは法律上の対象外ですが、各行の自主規制があります)。返済にお悩みの方は、日本貸金業協会の相談窓口(0570-051-051)などにご相談ください。
ヒナコ

ヒナコ

カードローンって、消費者金融と銀行のどちらを選べばいいんでしょう? 金利は銀行のほうが低いって聞くので、とりあえず銀行にしておけば損はしない気がするんですけど……。

トシ

トシ

多くの人がそう考える。ただ、金利の数字だけで選ぶと、払わなくてよかった利息を払ってしまうことがある。どちらが向くかは「いくらを・どのくらいの期間で借りるか」で変わってくる。だから今日は、その順番から一緒に整理していこう。

先に結論

短期・少額・急ぎ → 消費者金融

初回30日間などの無利息期間を使い、その間に返し切れば利息は0円で済みます。最短即日の借入れにも対応します。

長期・大口・一本化 → 銀行カードローン

金利が低く、返済が長くなるほど総返済額を抑えやすくなります。まとまった額やおまとめにも向きます。

ただし銀行は、原則として申込当日の融資はできません(最短で翌営業日)。今日・明日にお金が必要なら消費者金融が現実的です。自分がどちらのタイプかは、このあとの「どっち診断」で数問に答えれば見えてきます。

消費者金融と銀行カードローンの違い早見表

まずは全体像です。よく比較される6つの軸を並べました。

比較軸 消費者金融 銀行カードローン
① 根拠となる法律 貸金業法 銀行法
② 金利の上限(実質年率) 年18.0%前後 メガバンクは年14.5%前後
(ネット銀行系は幅が大きい)
③ 融資スピード 最短即日
(例:最短3分で審査結果※)
原則、申込当日は不可
(最短翌営業日)
④ 無利息期間 初回30日間など(大手) 原則なし
(一部に30日無利息の例外)
⑤ 在籍確認 原則、電話による在籍確認なし 電話による在籍確認を行うことが多い
⑥ 総量規制 対象(年収の3分の1まで) 直接の対象外
(各行の自主規制あり)

※「最短3分」は審査結果の連絡までの一例です(プロミスの場合)。お申込み時間や審査によっては、ご希望に添えない場合がございます。金利の上限は利息制限法で借入額ごとに定められています。

金利の低さだけを見れば、たしかに銀行に分があります。ただし「すぐ借りたい」「短期でさっと返す」となると、話は変わってきます。それぞれの軸を、次から順番に見ていきましょう。

そもそも、なぜここまで違うのか

ヒナコ

ヒナコ

そもそも、どうして消費者金融と銀行でこんなに違いが出るんですか?

トシ

トシ

従っている法律が根本から違うからだ。消費者金融(貸金業者)が従うのは貸金業法、銀行が従うのは銀行法。この土台の差が、金利・スピード・借入枠のすべてに効いてくる。一つずつ見ていこう。

消費者金融(貸金業者)

根拠となる法律
貸金業法
借入枠の考え方
総量規制で「年収の3分の1まで」
強みが出る場面
スピード・無利息(短期)

銀行カードローン

根拠となる法律
銀行法
借入枠の考え方
総量規制は対象外/自主規制で上限
強みが出る場面
低金利(長期・大口)

総量規制のしくみ:総量規制(そうりょうきせい)は貸金業法にもとづくルールで、貸金業者からの借入れを「年収の3分の1まで」に制限する仕組みです。対象になるのは消費者金融などの貸金業者で、銀行は直接の対象ではありません。

銀行が原則、当日に融資できない理由:2018年以降、銀行は貸しすぎを防ぐため、申込者の情報を警察庁のデータベースへ照会する運用になりました(全国銀行協会の申し合わせ)。この照会に時間がかかるため、原則として即日融資はできず、早くても翌営業日以降になります。法律で物理的に禁じられているわけではなく、業界の申し合わせによる運用上の理由です。
ヒナコ

ヒナコ

じゃあ、総量規制のない銀行のほうが、たくさん借りられるってことですか?

トシ

トシ

そこは誤解されやすい。銀行は総量規制の直接の対象ではないが、代わりに各行が自主規制をかけている。年収に対して借りられる額に上限があるのは、どちらも変わらない。「銀行なら無制限」という理解は正しくない。

3分でわかる「消費者金融 or 銀行」どっち診断

商品名から選ぶ前に、まず自分の借り方を整理してみましょう。次の質問に「はい/いいえ」で答えるだけです。

Q1借りたいのは、給料日までのつなぎなど、数十日で返せる短期の資金ですか?はい → 消費者金融寄り / いいえ → 銀行寄り
Q2今日または明日中に、お金を用意する必要がありますか?はい → 消費者金融寄り / いいえ → どちらでも可
Q3借りたいのは50万円を超えるまとまった金額ですか?(または複数の借入れを一本化したい)はい → 銀行寄り / いいえ → 消費者金融寄り
Q4数年かけて、じっくり返していく予定ですか?はい → 銀行寄り / いいえ → 消費者金融寄り

Q1・Q2に「はい」が多い → 消費者金融向き

短期・急ぎなら、無利息期間と即日対応の強みが効いてきます。

Q3・Q4に「はい」が多い → 銀行向き

長期・大口なら、金利の低さが総返済額に効いてきます。

どちらとも言えない場合は、このあとの総返済額シミュレーションで数字を見比べると、判断しやすくなります。なお、勤務先に知られずに借りたい場合は、電話による在籍確認が原則ない消費者金融のほうが、気をつかう場面は少なめです(くわしくは在籍確認へ)。

消費者金融が向いている人

  • 給料日までのつなぎなど、短期間で返し切れる見込みがある
  • 今日・明日中にお金を用意したい
  • 勤務先への電話連絡をできるだけ避けたい

強み① 無利息で利息0円にできる

大手消費者金融には初回30日間などの無利息期間があり、その間に返し切れば利息は0円です(プロミスはメールアドレス登録とWeb明細の利用が条件で、初回借入れの翌日から起算)。初回30日間の無利息は、プロミスアコムアイフルなど大手が用意しています。レイクのように型によって無利息期間がさらに長い会社もあり、その使い分けは無利息の使い方で解説しています。

強み② 最短即日で借りられる

審査結果は最短3分(プロミスの例※)というスピードで、申込当日の借入れにも対応しています。即日で借りる際の流れは即日融資を参考にしてください。

※「最短3分」は審査結果の連絡までの一例です。お申込み時間や審査によっては、ご希望に添えない場合がございます。

強み③ 原則、電話による在籍確認なし

在籍確認は、原則として電話ではなく書類や申告で代えられます。プロミスは「原則、勤務先への電話確認なし」、アコムは電話での在籍確認を実施せず、書面や申告内容で確認するとしています。SMBCモビットのように、WEB完結なら電話連絡・郵送物なしという形もあります(Web完結)。

注意点:上限金利は年18.0%前後と、銀行より高めです。短期で返す前提なら気になりませんが、返済が長期化すると利息はふくらんでいきます。「短く借りて早く返す」が消費者金融の得意分野だと考えておきましょう。消費者金融の中での各社の違いは大手3社の違いで比較できます。

銀行カードローンが向いている人

  • できるだけ低い金利で借りたい
  • まとまった金額(大口)を借りたい
  • 複数の借入れを一本化(おまとめ)したい
  • 数年かけてじっくり返していく

強み① 金利が低め

メガバンクの上限金利は年14.5%前後で、消費者金融の18.0%前後より低めです。長期・大口になるほど、この金利差が総返済額にはっきり効いてきます。金利を横並びで見たいときは金利比較表低金利・銀行系ランキングが参考になります。

強み② 大口・一本化に向く

総量規制の直接の対象ではないため、年収に対する借入枠が比較的大きめに設計されている点も、大口やおまとめには向いています。

注意点① 原則、当日は借りられない:銀行は原則として申込当日の融資ができず、早くても翌営業日以降です。審査も消費者金融よりは時間がかかり、慎重な傾向があります。審査の流れは審査で確認できます。
注意点②「銀行=一律に低金利」ではない:ネット系の銀行では上限金利の幅が大きく、auじぶん銀行17.8%・PayPay銀行18.0%・オリックス銀行14.8%など、消費者金融に近い水準の例もあります。銀行という看板だけで低金利と決めつけず、個別の金利を確かめておきたいところです。

借りる期間で「正解」は逆転する

「金利が低い=いつでも得」とは限りません。借りる期間によって、有利なほうが入れ替わります。同じ条件で試算して見比べてみましょう。

ケースA:10万円を30日で一括返済(短期)

 消費者金融銀行(メガバンク14.5%)
無利息の適用初回30日間は無利息無利息期間なし
30日分の利息0円約1,200円

→ 短期・少額でさっと返すなら、無利息が使える消費者金融が有利です。

ケースB:50万円を3年(36回)で返済(長期)

 消費者金融(18.0%)銀行(14.5%)
総利息の目安約15万円約12万円
約3万円 少ない
消費者金融 18.0%
銀行 14.5%

→ 長期・大口になると、金利の低い銀行のほうが総返済額を抑えられます。

ヒナコ

ヒナコ

同じ2社を比べているのに、期間が違うだけで有利なほうが逆転しちゃうんですね……。

トシ

トシ

そこがこのテーマの肝だ。金利の数字は、長く借りるほど効いてくる。逆に数十日で返すなら、無利息のほうが効く。だから「どっちが得か」は、期間を決めないと答えが出ない。

※上記はいずれも概算の試算です。無利息期間の条件、実際に適用される金利、返済月数によって金額は変わります。

ありがちな「選び方のミスマッチ」2つ

相談の現場でよく見かける、選び方のすれ違いを2つ紹介します。どちらも「イメージだけで決めてしまった」ことがきっかけになりやすいものです。

ミスマッチ① 金利のイメージだけで銀行を選び、無利息を取り逃す

「銀行のほうが金利が低いから」と、5万円を10日で返すだけの短期資金まで銀行で借りるケースです。短期なら消費者金融の無利息期間で利息0円にできたのに、わずかとはいえ利息が発生してしまう、という取り逃しが起きやすくなります。

ミスマッチ② 長期化を軽く見て、18%の利息がふくらむ

「すぐ借りられたから」と消費者金融で大きめの金額を借り、無利息期間内に返し切れず、そのまま数年返済が続くケースです。上限18%前後の金利が長くかかると、利息の総額は当初のイメージより大きくなりやすくなります。

どちらも、その時点で急いでいた・金利の数字だけを見た、というだけのことで、本人に落ち度があるわけではありません。ただ、借りる前に「いくらを・どのくらいの期間で」を決めておくと、こうしたすれ違いはかなり避けられます。

トシ

トシ

失敗の多くは、能力ではなく順番の問題だ。金額と期間を先に決めてから、それに合うほうを選ぶ。先に逆算しておけば、たいていのミスマッチは防げる。

安心して選ぶために知っておきたいこと

正規の貸金業者と闇金(ヤミ金)の違い

現在の大手消費者金融は、すべて上場企業やメガバンクグループの傘下にあり、貸金業法の規制のもとで営業する正規の貸金業者です。正規の貸金業者では、かつてのような厳しい取り立ては貸金業法により行われません。一方で、SNSの「個人融資」や登録のない業者(闇金)は、法外な金利や違法な取り立てのリスクがあります。こうした相手には手を出さないようにしましょう。

総量規制は、借り手を守るしくみでもある

年収の3分の1という上限は、返しきれない額を借りてしまわないためのブレーキです。枠が足りないと感じたときこそ、いったん立ち止まる合図と考えておきましょう。なお、契約の情報は完済・解約後もおおむね5年間、信用情報機関(CIC・JICC)に残ります。

返済に困ったら、早めに相談を

返済が苦しくなったら、一人で抱え込まず、公的な窓口に相談できます。

  • 日本貸金業協会 貸金業相談・紛争解決センター:0570-051-051
  • 法テラス(日本司法支援センター):0570-078374
  • 金融庁 利用者相談室:0570-016811

複数の借入れで行き詰まったときの考え方は多重債務、返済がどうしても難しい場合の選択肢は債務整理で解説しています。

ヒナコ

ヒナコ

「どっちが正解」じゃなくて、「自分の借り方に合うのはどっち」で考えればいいんですね。ちょっと肩の力が抜けました。

トシ

トシ

その理解でいい。金利の数字は大事だが、それ以上に「いくらを・どのくらいの期間で借りるか」が効いてくる。短期・急ぎなら消費者金融、長期・大口なら銀行。まずは自分の借り方を書き出してみると、向いているほうが自然と見えてくる。

まとめ

消費者金融と銀行カードローンは、どちらが上ということではなく、得意な場面が違うだけです。

短期・少額・急ぎ

無利息と即日対応が効く消費者金融

長期・大口・一本化

金利の低さが効く銀行カードローン

ただし銀行は原則、当日の融資は不可。消費者金融も短期で返せば利息は0円。大事なのは、商品名から選ぶことではなく、「自分はいくらを、どのくらいの期間で借りるのか」を先に決めることです。そこさえ決まれば、向いているタイプは自然と絞られてきます。

具体的にどの会社・どの商品が良いかを見比べる段階になったら、具体的な商品比較・おすすめで個別に比較できます。総合的に選ぶなら総合ランキング、低金利・銀行系で選ぶなら低金利・銀行系ランキング、無利息で選ぶなら無利息ランキングが参考になります。

よくある質問

Q. 結局、消費者金融と銀行カードローンはどっちが得ですか?

借りる期間と金額によって変わります。数十日で返せる短期・少額なら、初回30日間などの無利息期間を使える消費者金融が有利で、利息0円にできる場合もあります。数年かけて返す長期・大口なら、金利の低い銀行カードローンのほうが総返済額を抑えやすくなります。まず「いつまでに返すか」を決めると判断しやすくなります。

Q. 銀行カードローンなら、年収の3分の1以上でも借りられますか?

銀行は総量規制(年収の3分の1まで)の直接の対象ではありませんが、無制限ではありません。各銀行が自主規制として、年収の3分の1〜2分の1程度を目安に借入枠を設けています。「銀行なら青天井で借りられる」ということはありません。

Q. 消費者金融は怖くないですか?

現在の大手消費者金融は、上場企業やメガバンクグループの傘下にある正規の貸金業者で、貸金業法の規制のもとで営業しています。正規の貸金業者では、かつてのような厳しい取り立ては貸金業法により行われません。一方、SNSの個人融資や登録のない業者(闇金)は別物で、違法なリスクがあるため利用は避けてください。

Q. 消費者金融と銀行の両方に申し込んでもいいですか?

制度上、複数社への申し込みは可能です。ただし短期間に何社も申し込むと、申込情報が信用情報機関に一定期間(申込情報は約6か月)残り、審査で「借り急いでいる」と受け取られることがあります。まずは自分に向いた1〜2社に絞るのが無難です。

Q. 金利18%は違法ではないのですか?

違法ではありません。利息制限法では、借入元本が10万円未満なら年20%、10万円〜100万円未満なら年18%、100万円以上なら年15%までが上限と定められています。大手消費者金融の上限金利である18.0%前後は、この範囲内の合法な金利です。

Q. 返せなくなったらどうすればいいですか?

早めに相談することが大切です。まずは借入先に返済相談をし、それでも難しい場合は公的な窓口(日本貸金業協会 0570-051-051、法テラス 0570-078374、金融庁 利用者相談室 0570-016811)に相談できます。状況によっては債務整理という選択肢もあります。放置せず早い段階で動くほど、選べる手段は多くなります。

信頼できる情報源・相談窓口

関連記事

あわせて読みたい