日本株・公式仕様を横断比較

銘柄スクリーニングおすすめ5選|ネット証券の機能と使い方を比較

検索項目の数だけで選ばず、長期業績、コンセンサス、テクニカル、条件保存、CSV、データの更新時点まで確認。候補を抽出した後に最新の決算・IRへ戻るところまで、再現できる手順で整理します。

最終更新日:

先に結論

目的に合う機能で選ぶ。万能な1社はない

日本株スクリーナーの用途別候補は次のとおりです。各社の機能は同じ名前でも、対象、条件の定義、更新時刻、利用する画面が異なります。

  • 長期業績から探すマネックス証券の「10年スクリーニング」
  • 条件の幅と視覚調整を重視三菱UFJ eスマート証券の「カブナビ」
  • 財務・予想・テクニカルを横断SBI証券または楽天証券
  • 抽出後の情報確認まで一体で進める松井証券の「マーケットラボ」

重要:スクリーニング結果は、入力条件に合った候補です。買い推奨や値上がり予測ではなく、株式は価格変動や発行者の信用状況などにより損失が生じます。

比較対象と選び方

対象は、国内ネット証券が提供し、ページ上部の最終更新日時点で公式サイト・公式ヘルプから日本株向け仕様を確認できた5社です。海外株専用、注文やチャートを主目的とするツール、仕様を公式に確定できない機能は主比較から外しました。

比較軸対象・利用条件、財務・コンセンサス・テクニカル、保存・CSV、更新時点、抽出後の導線、注意点
優先順位公式に確認できること、用途固有の強み、条件を再実行できること、初心者が誤解しにくいこと
数の読み方「選べる条件総数」「1回に同時指定できる条件数」「保存できる検索数」は別の数字として扱う
広告との関係広告報酬の有無は掲載や並びを決めない。根拠のない総合順位や精密点数を設けず用途別に案内

※「無料」は主に口座保有者向けツールの追加利用料を指します。口座管理、取引、外部情報等の費用はサービスごとに異なるため、申込前に公式条件を確認してください。

銘柄スクリーニングおすすめ5社の機能比較

証券会社・ツール 確認できた主な検索軸 保存・出力 向く使い方 先に知る注意点
マネックス証券
銘柄スカウター
過去10年間の業績、四半期業績、会社予想、アナリスト予想、分析指標、株価など 詳細条件は同時最大10項目/検索10件保存/PC版CSV 長期の業績推移や増収・増益の継続性から候補を探す 口座版とライト版で機能差。チャート形状検索は別ツール
SBI証券
国内株式スクリーニング
市場、規模、業種、企業スコア、投資金額、財務、コンセンサス、テクニカルなど PC Web版の詳細条件は同時最大10項目/最大6セット保存/PC版CSV 多面的な条件を組み、結果を詳細分析へつなげる PC版とHYPER SBI 2版の保存条件は非連動。更新間隔は項目別
楽天証券
スーパースクリーナー
市場、種別、規模、投資金額、財務、コンセンサス、銘柄属性、テクニカルなど Myスクリーナー最大6件/銘柄比較 PC Web・iSPEED・マーケットスピード IIをまたいで使う コンセンサスと会社予想を区別。形状検索はiSPEEDの別機能
三菱UFJ eスマート証券
カブナビ
投資金額、財務、コンセンサス、テクニカル、信用残など200超 詳細指標は同時最大10項目/条件をお気に入り保存/CSV経由でkabuステーションへ連携 条件範囲と該当数を見ながら視覚的に調整する 結果200銘柄以上の条件は検索・保存不可。PCブラウザ向け
松井証券
マーケットラボ
市場、企業規模、決算月、指数、業種、テクニカル、ファンダメンタルなど 日本株版の永続的な条件保存数は公開資料で未確認 おまかせ条件から始め、決算・ニュース・チャートへ進む 日本株版と米国株版は別。米国株版の仕様を流用しない

各社で条件の数え方が異なるため、条件数だけで優劣は決めていません。対象市場やETF・REITの扱いも、実行時に各ツールで再確認してください。

主要5社の特徴と、比較表だけでは分からない注意点

マネックス証券:長期業績の変化を条件にしたい人向け

長期業績

「10年スクリーニング」は、過去10年間の業績、3・5・10年の成長率、四半期業績、会社予想、アナリスト予想などを条件にできます。銘柄画面の「過去10期以上」と、検索条件の「過去10年間」は意味が異なるため、同じ数字として扱いません。

条件の再利用
マイスクリーニングは10件。PC版では結果をCSV出力できます。
利用条件
銘柄スカウターは証券総合取引口座が必要で、口座保有者のツール利用料は無料です。
形状検索
チャート形状を探す「チャートフォリオ」は別ツールです。銘柄スカウター本体の条件とは記載しません。

公式ヘルプで分かる落とし穴:「連続非減配年数(10年)」には配当がない銘柄も含まれます。配当のある銘柄だけを探す場合、公式は「実績配当利回り0.01%以上」の追加を案内しています。

公式:銘柄スカウター10年スクリーニング操作条件一覧

SBI証券:約100超の項目から選びたい人向け

多面的な検索

HYPER SBI 2の国内株式スクリーニングでは、企業スコア、投資金額、財務、コンセンサス、株価パフォーマンス、テクニカルなど約100超の項目から条件を選べます。PC Web版の詳細条件は同時最大10項目で、結果のCSV出力から詳細分析へ進めます。

条件の再利用
最大6セット。HYPER SBI 2版とPC Web版の保存条件は連動しません。
利用条件
SBI証券の口座を持つ利用者はHYPER SBI 2を無料で利用できます。
データ時点
主要財務データは決算公表後、最長5営業日程度。テクニカルは1時間ごとなど、項目で異なります。
形状検索
25種類のチャート形状銘柄検索を確認できますが、通常スクリーナーとは別の検索機能です。

「リアルタイム」と一括表示すると財務データまで即時に見えると誤解されます。最新決算が出た直後は、ツール反映前の可能性を考えて企業IRを先に確認します。

公式:データ定義操作マニュアルHYPER SBI 2 銘柄検索

楽天証券:複数端末でスーパースクリーナーを使いたい人向け

PC・スマホ

スーパースクリーナーは、市場、種別、投資金額、財務、コンセンサス、銘柄属性、テクニカルなどを条件にでき、PC Web、iSPEED、マーケットスピード IIから利用できます。複数アナリスト予想の集計であるコンセンサスと、会社自身の業績予想は区別します。

条件の再利用
Myスクリーナーは最大6件。抽出した複数銘柄の比較にも対応します。
利用条件
楽天証券の総合口座を持つ利用者向けで、ツール利用料は無料です。
データ時点
財務・コンセンサス・銘柄属性に含まれる株価データは1日1回18時頃に再計算されます。主な財務データは公表日の翌日から最長5営業日程度、テクニカルは1時間ごとです。
形状検索
iSPEEDの「チャートの形状」は別の検索機能であり、スーパースクリーナーの条件ではありません。

同じ楽天証券内でも機能を使う画面が異なります。「証券会社として対応」と「スーパースクリーナー本体の条件」を分けて確認してください。

公式:スーパースクリーナーの使い方銘柄の探し方ツール一覧

三菱UFJ eスマート証券:条件範囲を視覚的に調整したい人向け

200超条件

PCブラウザ向けのカブナビは、投資金額、財務、コンセンサス、テクニカル、信用残など200を超える条件を案内しています。200超は選べる条件の総数で、詳細指標として同時に設定できるのは最大10項目です。スライダーで範囲を変えながら該当数を確認できます。

条件の再利用
よく使う条件をお気に入り保存できます。
利用条件
カブナビは無料ですが、三菱UFJ eスマート証券の口座とログインが必要です。
結果の連携
CSVを出力し、kabuステーションの銘柄登録リストへ取り込む流れです。
データ時点
基準株価は直近20分以内と案内されています。ほかの条件まで同じ時点とは限りません。

抽出結果が200銘柄以上になる条件は検索・保存できません。最初から細かい条件を重ねるのではなく、母集団を決めてから1条件ずつ追加します。

公式:カブナビ機能・動作環境活用事例

松井証券:抽出後の情報確認まで一画面群で進めたい人向け

初心者向け条件

マーケットラボは、市場、企業規模、決算月、指数、業種、テクニカル、ファンダメンタルなどを組み合わせるほか、「成長期待」「安定配当」などのおまかせスクリーニングを案内しています。抽出後は決算、四季報、ニュース、詳細チャート、注文画面へ進めます。

利用条件
松井証券の口座を持つ利用者は無料で利用できます。
向く場面
最初は用意された条件で操作を理解し、その後に自分の条件へ変える流れです。
確認できない点
日本株版の永続的な条件保存数は、公開一次資料で確認できませんでした。

マーケットラボ米国株は別サービスです。米国株版で確認できる保存数や比較仕様を、日本株版の機能として扱いません。

公式:マーケットラボ銘柄を探す方法

口座を開設せずに試すなら銘柄スカウターライト

まだ証券会社を決めていない場合、マネックス証券の「銘柄スカウターライト」は口座開設不要・無料で利用できます。過去5期の企業業績、四半期業績、過去5年間のPER・PBR・配当利回り推移など、口座版の一部機能を試せます。

ただし、ライト版を使えたことと、口座版の10年スクリーニングを同じ範囲で使えることは別です。まず操作やデータの見方を確認し、必要な機能が限定版にない場合だけ口座版の利用条件を検討します。

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条件を作る4手順|最初から数値を重ねすぎない

  1. 対象を固定
    日本株の普通株か、ETF・REITも含めるか。市場、業種、投資予算、売買単位を決めます。ETF・REITは普通株と商品構造や固有リスクが異なるため、同じ基準で一括評価しません。
  2. 目的を1つ決める
    割安性、成長性、配当、値動きなど、今回探す理由を一つに絞ります。
  3. 3〜5条件を追加
    実績か予想か、会社予想かコンセンサスか、対象期間をそろえます。
  4. 条件と日時を記録
    市場、条件名、基準値、実行日時、結果件数を保存またはメモします。

条件の重複を避ける

似た意味の指標を重ねるほど検索が優れるとは限りません。たとえばPER、PBR、配当利回りだけを並べても、業績の持続性や財務状態は別に確認が必要です。指標の定義・計算・業種差は、PERガイドPBRガイドROEガイド配当利回りガイドへ分けて解説しています。

目的別の条件例|数値は正解ではなく操作の出発点

目的 先に決める条件 次に足す条件 抽出後に疑う点
割安性を比較 同じ市場・業種、時価総額帯 予想PER、PBR、利益の継続性 赤字でPERなし、一時利益、構造的な業績悪化
成長性を比較 業種、売上規模、実績期間 売上・営業利益の成長率、利益率 買収効果、会計基準変更、来期予想の反動
配当候補を探す 予想か実績か、配当の有無 配当利回り、利益・CF、配当履歴 株価下落で利回り上昇、特別配当、減配余地
値動きを探す 市場、売買代金、観察期間 移動平均乖離、出来高、RSI等 流動性、決算・材料、指標の更新時刻

「PER15倍以下」「PBR1倍以下」「配当利回り3%以上」などは操作例として使えますが、全業種に共通する買い基準ではありません。業種内比較、利益の質、将来予想を併せて見ます。

候補が0件・多すぎる・指標が空欄のときの直し方

症状 考えられる理由 見直す順番
0件になる 条件の重ねすぎ、単位違い、欠測、赤字でPER未算出、アナリスト未カバー 入力単位と予想/実績を確認し、最後に追加した条件を一つだけ外す
候補が多すぎる 市場・業種・予算・流動性の母集団が広い 売買可能な範囲を先に絞り、目的に直結する条件を一つ足す
指標が空欄 赤字、上場直後、未カバー、更新待ち、算出条件を満たさない 0として扱わず、企業IRとツールのデータ定義を確認する
会社間で件数が違う 対象市場、ETF/REIT、提供元、更新時刻、欠測、指標定義が異なる 条件名、母集団、実績/予想、実行時刻をそろえて比較する

抽出後に確認する8項目|スクリーナーだけで買わない

SBI証券と楽天証券の公式情報では、主要財務データの反映が決算公表後、最長5営業日程度かかる場合があります。決算発表の直後は、スクリーナーより企業の最新開示が先行し得ます。

  • 最新の決算短信と決算説明資料
  • 業績予想・配当予想の上方または下方修正
  • 一時利益・一時損失が数値を押し上げていないか
  • セグメント別の売上・利益の変化
  • 営業キャッシュフローと資金繰り
  • 増資・新株予約権など希薄化につながる開示
  • 売買単位、出来高、売買代金など流動性
  • ツール表示時刻とIR公表時刻の前後関係

企業IRに加え、TDnetで適時開示、EDINETで有価証券報告書等を確認できます。チャート、板、注文機能の比較はPC取引ツール比較、スマホ操作は株アプリ比較へ分けています。

投資リスク:国内株式は、株価・金利・為替・発行者の信用状況、市場の流動性などで価格が変動し、投資元本を下回ることがあります。スクリーニング、会社予想、アナリスト予想のいずれも成果を保証しません。ツールの利用条件は各社の公式ヘルプ、取引の手数料・リスクは契約締結前交付書面等で確認してください。

まとめ|スクリーナーは候補抽出、最終判断は最新情報で

銘柄スクリーニングにおすすめの証券会社は、条件数の多さだけでは決まりません。長期業績、コンセンサス、テクニカル、条件保存、CSVなど、自分が繰り返し使う目的から選びます。

  • 「選べる総数」「同時指定数」「保存数」を分けて比較する
  • 対象市場、条件名、実績・予想、実行日時、結果件数を記録する
  • 候補が出たら最新の決算・適時開示・有価証券報告書を確認する

抽出結果は買い推奨ではありません。データの定義と更新時点を確認し、最新の公式開示を基に自分で投資判断を行ってください。

銘柄スクリーニングのよくある質問

銘柄スクリーニングは無料で使えますか?

この記事で比較した5社の主なスクリーニング機能は、原則として各社の証券口座を持つ利用者向けに追加のツール利用料なしで提供されています。ただし、取引手数料や一部の追加情報料まで無料という意味ではありません。マネックス証券の銘柄スカウターライトは、口座を開設せず無料で試せますが、口座版より利用できる機能が限られます。

PERやPBRはいくつに設定すればよいですか?

すべての業種や局面に共通する数値はありません。赤字企業ではPERが算出されないことがあり、PBRや配当利回りも業種、成長性、一時的な利益、将来予想で意味が変わります。まず同業種で比較し、操作練習に使った数値を買い判断へそのまま流用しないことが大切です。

同じ条件でも証券会社によって検索結果が違うのはなぜですか?

対象市場、ETFやREITの扱い、データ提供元、更新時刻、欠測値の扱い、実績値・会社予想・コンセンサスの定義が異なるためです。会社間で件数が一致しなくても直ちに誤りとは限りません。条件名とデータ時点を確認してください。

スクリーニングで出た銘柄は買ってよいですか?

抽出結果は入力条件に合った候補であり、買い推奨や値上がり予測ではありません。最新の決算短信、業績・配当予想の修正、適時開示、キャッシュフロー、希薄化、売買のしやすさを確認し、自分で投資判断を行います。

米国株のスクリーナーも同じ機能ですか?

同じ会社でも日本株版と米国株版は対象銘柄、条件、保存数、利用資格が異なることがあります。このページは日本株向け機能を比較しています。米国株を探す場合は、各社の米国株版の公式仕様を別に確認してください。

主な公式情報

機能、保存数、更新時点、利用条件はページ上部の最終更新日時点で各社公式情報を確認しています。仕様は変更されるため、実行前にリンク先で再確認してください。

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