通貨ペアの流動性
売買参加者が多く、取引相手を見つけやすい通貨ペアは、一般に価格差が狭くなりやすい傾向があります。流動性が低い通貨は広がりやすくなります。
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FX基礎・取引コスト
FXのスプレッドとは、FX会社が同時に提示する買値(Ask)と売値(Bid)の差です。買うときは高いAsk、売るときは低いBidを使うため、この価格差が取引コストの一つになります。
この20円は、価格と幅が変わらず、別の手数料や約定のずれがない仮定です。買った後に幅が広がった場合は、決済側の価格から評価損益を確かめます。
取引画面には、同じ通貨ペアでも2つの価格が並びます。利用者が買う価格はAsk(アスク、Offerとも呼ばれます)、売る価格はBid(ビッド)です。通常はAskの方が高く、その差をスプレッドと呼びます。
150.002円-150.000円=0.002円=0.2銭
1万通貨をAsk 150.002円で買った直後、同じ瞬間に決済できるのはBid 150.000円です。レートが動いていなければ、差は1通貨あたり0.002円、1万通貨で20円。買った直後の評価損に、この差が表れます。売りから始める場合も、Bidで売ってAskで買い戻すため考え方は同じです。
買いポジションなら、決済に使うBidが建値の150.002円まで上がって、ようやくこの単純例の損益がゼロになります。つまり、まずスプレッド分を埋める値動きが必要です。
単純な1往復の概算で、スプレッド幅を機械的に2倍にはしません。 基準となる価格とスプレッドが新規から決済まで変わらないと仮定すると、Askで入りBidで出る価格差は1スプレッド分です。ただし実際には相場もスプレッドも動きます。決済時の価格が変われば、当初の20円から変わることがあります。
ドル/円の0.2銭は0.002円なので、1万通貨で20円です。一方、ユーロ/米ドルを1pip=0.0001米ドルと数える場合、0.2pipsは0.00002米ドル。1万ユーロ分なら0.20米ドルで、1米ドル=150円と仮定すると30円に相当します。
いずれも価格・幅が変わらない単純例で、現在の各社のスプレッドではありません。非円ペアではまず決済通貨の額を求めてから円換算します。実際のpip表示、円換算レート、端数処理は会社・商品で確認します。自分の数量・取引回数では1回・月間・年間のスプレッドコストを計算できます。
個人向けの店頭FXは、利用者とFX会社が直接取引する相対取引です。各社は銀行などから得るレート、自社内で売り注文と買い注文を相殺するマリー、外部へリスクを移すカバー取引などを組み合わせて価格を作ります。その方法やタイミングは会社ごとに異なるため、同じ通貨ペアでもBid・Askは一律ではありません。
売買参加者が多く、取引相手を見つけやすい通貨ペアは、一般に価格差が狭くなりやすい傾向があります。流動性が低い通貨は広がりやすくなります。
取得するレート、マリーやカバーの方法、価格生成ロジック、約定方式が異なります。「顧客注文をすべて同量で外部へ出す」とは限りません。
同じ会社でも、注文数量、商品区分、注文方法、適用時間で広告スプレッドの対象外になることがあります。最小値だけでは比較できません。
売り手と買い手が減ったり、価格が短時間で大きく動いたりすると、安定した価格を出し続けるのが難しくなります。カバー先の提示幅が広がる、レート配信が止まるといった影響が、利用者向けのBid・Askにも及ぶ場合があります。
市場参加者や取引量が減り、流動性が低下しやすい場面です。クリスマスなど主要国の祝祭日も注意が必要です。
雇用統計など重要指標の前後はレートが急変し、平時よりスプレッドが広がる場合があります。
予想外の出来事で価格が飛びやすくなると、希望価格での約定が難しくなり、スプレッドも拡大し得ます。
新興国通貨などは、主要通貨より売買の相手が少なく、平時から幅が広い、または相場急変時に広がりやすい傾向があります。
早朝に注文・建玉を確認する手順はFXの早朝取引で確認することへ、経済指標の発表予定は経済指標カレンダーへ分けています。
買い建玉は今のBid、売り建玉は今のAskを見ます。広がった幅がそのまま追加請求されるのではなく、決済に使う価格が変わって評価損益に影響します。
最初のドル/円がBid 150.000円・Ask 150.002円だったとして、買いと売りを別々に考えます。買いの建値は150.002円、売りの建値は150.000円で、どちらも1万通貨。以下は同時に両方を持つ勧めではなく、方向による違いを比べる仮定例です。
表は横にスクロールできます。左端の状態を見ながら、買い・売りの列を比べてください。
| 仮定の状態 | 現在のBid/Ask | 幅 | 買いの評価 | 売りの評価 |
|---|---|---|---|---|
| 開始直後 | 150.000円/150.002円 | 0.2銭 | −20円 | −20円 |
| A:中心を変えず、両側に拡大 | 149.991円/150.011円 | 2.0銭 | −110円 | −110円 |
| B:Bidは同じで、Askだけ上昇 | 150.000円/150.020円 | 2.0銭 | −20円 | −200円 |
AとBは、同じ開始時点から考えた別々の仮定です。Aの中心値は(Bid+Ask)÷2=150.001円で一定。Bは中心値も変わっています。現実の価格が必ず対称に動くという意味ではありません。手数料・スワップは除き、現在の価格で全量を決済できるとした評価で、約定価格の保証ではありません。
Aの買いは(149.991−150.002)×10,000=−110円。売りは(150.000−150.011)×10,000=−110円です。
同じ2.0銭の幅でも、AとBの損益は違います。現在の幅だけを見て「200円損した」と判断せず、自分の建値と決済側の価格を照合します。これらの価格差にスプレッドの影響は含まれているので、さらに200円を引く必要もありません。
これから注文するなら、自分で決めた幅を超えた時点で見送れます。すでに建玉がある場合は、幅が戻るのをただ待つのではなく、決済側のBid・Ask、損切り注文、証拠金の状態を確認します。価格変動で損失が増えることもあるためです。数量や建玉を整理する手順はFXのポジション管理で確認できます。
チャートと注文価格が合わないと感じたら、表示がBidかAskかも確認します。買い・売りのどちらの価格を注文判定に使うか、逆指値の発動条件は利用商品の注文ルールで確認してください。詳しくは指値・逆指値の注文方法を参照できます。
「原則固定0.2銭(例外あり)」は、一日中、すべての注文に0.2銭を保証する表示ではありません。比較するときは、小さな数字だけでなく、その数字が適用される範囲と実績を同じ画面で確認します。
| 確認項目 | 見る内容 | 見落とすと起こること |
|---|---|---|
| 1. 通貨ペア・商品 | 通常、ミニ、ラージなどの商品区分も含めて一致しているか | 別商品の数値を自分の注文へ当てはめる |
| 2. 適用時間 | タイムゾーン、曜日、標準時間・夏時間、除外時間 | 時間外でも同じ幅だと思い込む |
| 3. 注文数量・方法 | 数量帯、成行・ストリーミング等の対象条件 | 大口や対象外注文で幅が変わる |
| 4. 例外・当日告知 | 指標、祝日、相場急変、キャンペーン、有効期限 | 通常時の広告値を急変時にも期待する |
| 5. 直近4週の実績 | 広告値以下の提示率、最大スプレッド、価格・約定の停止時間 | 最小値の狭さだけで安定性を判断する |
提示率は、集計対象の時間のうち広告表示のスプレッド以下だった時間の割合です。資料ごとの対象商品・数量・時間帯と、配信停止時間の扱いも確認します。金融先物取引業協会(FFAJ)のルールでは、数値を使った店頭FX広告について、直近4週の提示率、最大値、配信・約定停止時間などの実績公表を求めています。
FFAJのQ&Aでは、固定値広告について、契約上取引可能な時間帯で例外的な事象が発生した場合を含め、提示スプレッドの95%以上が広告値以下であることを、広告開始・継続の監査上の目安としています。ただし、これは「原則固定」の語義だけを定めるものではありません。例外の具体表示や、直近4週の最大値・停止時間も併せて確認します。提示率は、個々の注文がその幅で約定する確率ではありません。
たとえばFXTFのゼロスプレッド案内では、FXのゼロ表示に例外があり、別途「建玉連動手数料」がかかることを明示しています。0銭という数字だけで費用ゼロとは判断できません。自分の取引にかかる手数料と、実際の約定価格も確認します。
現在の会社別条件はFXスプレッド比較、公表値と提示状況の違いはリアルタイムのスプレッド確認方法で確認できます。
表示スプレッドが狭くても、実際の取引コストが同じとは限りません。混同しやすいのは、次の3つの価格です。
2つの提示価格の差がスプレッドです。発注前の取引画面で確認できます。
注文ボタンを押したときの表示価格、または指値・逆指値で指定した価格です。
注文が成立した価格です。注文時価格との差がスリッページになります。
| 要素 | 何の差・費用か | 確認場所 |
|---|---|---|
| スプレッド | 同時点のAskとBidの差 | 取引画面、公式スプレッド条件・実績 |
| スリッページ | 注文時の表示・指定価格と実際の約定価格の差 | 注文設定、約定履歴 |
| 取引手数料 | 取引ごとに別途かかる費用、またはスプレッドへ組み込むマークアップ | 契約締結前交付書面、手数料表 |
| スワップポイント | 通貨間の金利差等に基づく受払い | 各社のスワップ表、約定・口座履歴 |
金融庁の監督指針も、低スプレッド広告について、別の費用やスリッページにより広告から受ける印象より負担が大きくなるおそれを挙げています。狭いかどうかは、同じ通貨ペア・数量・注文方法・時間の条件をそろえ、約定後の結果まで見て判断します。
スリッページの原因・金額・許容幅はFXのスリッページとは、注文が成立する仕組みと履歴の見方はFXの約定とは、会社別の約定力はFX口座の約定力比較へ分けています。
「広告では狭かったのに、思ったよりコストがかかった」を防ぐには、固定の安全時刻を覚えるより、自分が出す注文の条件と実際の画面を照合する方が確実です。
まずAskとBidの差を確認します。レートがほぼ動いていないなら、スプレッド分が評価に表れている可能性があります。
適用時間、数量区分、注文方法、例外条件、当日告知と、直近4週の提示実績を確認します。
約定履歴でスリッページを確認します。スプレッドとは別の価格差です。
取引手数料やスワップポイントを確認します。すべてをスプレッドのせいにしないことが大切です。
定義、計算、広告実績、原則固定の例外、価格生成、スリッページ、FXのリスクはページ上部の最終更新日時点で確認しています。会社別のスプレッド値や適用条件は変わるため、本ページでは固定表にせず、利用会社の最新情報も確認する前提にしています。