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FOMCとは?2026年の日程・日本時間とドル円の動きの見方

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ヒナコ

ヒナコ

FOMCの結果って、日本時間だと夜中の3時に出るんですよね。そもそも、何を決めている会合なんですか?

トシ

トシ

FOMCは米国の中央銀行にあたるFRBが政策金利を決める会合で、年8回開かれる。金利の見通しが変わればドルを買うか売るかの判断も変わる。だからドル円が大きく動きやすく、FXでは特に注目度の高いイベントだ

ヒナコ

ヒナコ

今年から議長がウォーシュさんに代わって、年内利上げの話も出ているって聞きました。次の会合はどうなるんでしょう…?

トシ

トシ

6月のSEPでは年内利上げの可能性が意識される内容だった。ただ結果は毎回わからないから、直前の織り込みはFedWatchで確認するのが基本だ。この記事では、FOMCの意味と2026年の日程、結果の4段階の読み方、当日の立ち回りまで順に解説する

※FX取引はレバレッジを利用するため、投資元本を超える損失が発生する可能性があります。取引は余裕資金で行い、リスクを十分に理解した上でご利用ください。

FOMCはFRBが政策金利を決める年8回の会合です。2026年の日程と日本時間、ドル円の動きの見方から当日の立ち回りまで図解で解説します。

30秒で分かる要点
  • FOMCとは:FOMCとは、米国の中央銀行制度であるFRB(連邦準備制度理事会)が金融政策を決定する会合で、年8回開催されます。政策金利(FF金利の誘導目標レンジ)の変更はここで決まります。
  • 次回はいつ・何時:次回のFOMCは2026年7月28日〜29日で、結果は日本時間7月30日(木)午前3:00発表・会見は通常午前3:30からです。2026年は1月・12月の会合のみ午前4:00で、他の6回は午前3:00です。
    → 2026年の開催日程一覧を見るFRB公式カレンダー(英語) →
  • 現在の政策金利:現在の米国の政策金利(FF金利の誘導目標レンジ)は3.50〜3.75%です(2026年7月18日確認時点)。
  • 直近会合の注目点:直近の2026年6月17日会合は全会一致の据え置きでしたが、年内利上げの可能性が意識されるタカ派的な内容でした。次回の結果を予想するのではなく、最新の織り込みをCME FedWatchで確認するのが基本です。

FOMCとは?FRBが政策金利を決める年8回の会合

FOMCとは、米国の中央銀行制度であるFRBが年8回開き、政策金利をはじめとする金融政策を決定する会合です。

FOMC(Federal Open Market Committee:連邦公開市場委員会)は、米国の金融政策を決定する会合です。日本でいえば、日本銀行の金融政策決定会合にあたる存在です。定例会合は年8回開かれ、FF金利(フェデラル・ファンド金利)の誘導目標レンジをはじめとする金融政策の方針をここで決定します。決定内容は会合最終日に声明文として公表され、世界中の市場参加者が結果を待ち構えています。

会合には、FRBの理事7名と12地区連銀総裁の計19名(定員)が参加して議論します。ただし投票権を持つのは12名で、内訳は理事7名+ニューヨーク連銀総裁+地区連銀総裁4名(1年交代の輪番)です。投票権のない地区連銀総裁も会合に出席し、議論には参加します。

なぜFOMCでドル円が動くのでしょうか。FRBは議会から「雇用の最大化」と「物価の安定」という2つの責務(デュアル・マンデート)を課されており、この2つを軸に利上げ・利下げを判断します。政策金利が変われば米国の金利水準が変わり、ドルを持つ魅力が変わる——これがFOMCで為替が動く基本メカニズムです。なお、責務の「雇用」側を測る代表的な統計が米国雇用統計で、FOMCの判断材料としても特に重視されています(詳しくは米国雇用統計の3指標の見方)。

よくある混同の整理(FRB・FOMC・Fed):ニュースでは「FRB」「Fed」という言葉も登場します。FRB(連邦準備制度理事会)は米国の中央銀行制度の中枢にあたる理事会、Fedは米国の中央銀行制度全体の通称、FOMCはそのFRB理事と地区連銀総裁が集まって金融政策を決める「会合」です。「FRBが利上げを決めた」というニュースは、正確にはFOMCでの決定を指しています。
新議長ボックス:ウォーシュ体制のFOMC:2026年5月22日、ウォーシュ(Kevin Warsh・報道により「ウォルシュ」表記もあり)氏がFRB議長に就任しました(5月13日に米上院が承認・議長任期は2030年5月まで)。前任のパウエル氏は議長退任後も理事としてFRBに残留するという異例の体制です。ウォーシュ体制での大きな変化は、2026年6月16日〜17日の初会合で声明文が大幅に簡素化され、利下げ示唆(easing bias)の文言が削除されたことです。声明が短くなった分、残った一文一文の変化が持つ重みは増しています(読み方は第4章で解説します)。

FOMCはいつ?2026年の開催日程と発表時間(日本時間)

2026年のFOMCは全8回で、次回は7月28日〜29日です。結果は日本時間の翌日午前3:00(1月・12月のみ午前4:00)に発表されます。

FOMCの声明発表は米東部時間14:00で固定です。日本時間に直すと、米国の夏時間の期間は翌日午前3:00、冬時間の期間は翌日午前4:00になります。議長会見は通常、声明発表の30分後(日本時間午前3:30または4:30)に始まります。2026年の8回をまとめると、1月と12月の会合だけが午前4:00で、他の6回はすべて午前3:00です。

開催日(2026年)結果発表(日本時間)会見開始(通常)SEP
第1回1月27日〜28日1月29日(木) 午前4:00(冬時間)午前4:30
第2回3月17日〜18日3月19日(木) 午前3:00(夏時間)午前3:30
第3回4月28日〜29日4月30日(木) 午前3:00(夏時間)午前3:30
第4回6月16日〜17日6月18日(木) 午前3:00(夏時間)午前3:30
第5回【次回】7月28日〜29日7月30日(木) 午前3:00(夏時間)午前3:30
第6回9月15日〜16日9月17日(木) 午前3:00(夏時間)午前3:30
第7回10月27日〜28日10月29日(木) 午前3:00(夏時間)午前3:30
第8回12月8日〜9日12月10日(木) 午前4:00(冬時間)午前4:30

SEP○=経済見通し(ドットプロット含む)が同時公表される会合です(2026年は3月・6月・9月・12月)。会見開始は通常の運用です。日程・時刻は変更される場合があるため、FRB公式カレンダーで事前に確認してください。出典:FRB公式カレンダー(2026年7月18日確認)。

日程まわりの補足3点
・夏時間・冬時間:米国の夏時間は「3月第2日曜〜11月第1日曜」で、2026年は3月8日〜11月1日です。この期間の発表が午前3:00、それ以外が午前4:00になります(10月会合は夏時間の期間内なので午前3:00です)。
・ブラックアウト期間:FOMCの前には、FRB当局者が金融政策に関する対外発言を控える「ブラックアウト期間」が設けられています。この期間は要人発言による新しい材料が出にくくなり、市場の関心はFedWatchの織り込み(第6章)に集まりやすくなります。
・議事要旨(Minutes):会合の詳しい議論の内容は、約3週間後に議事要旨として公表されます。相場への影響は声明文より限定的なことが多いですが、据え置き・変更の背景を読み込む材料になります。

FOMC以外も含めた年間の重要指標スケジュールは経済指標カレンダーにまとめています。

FOMC発表の4フェーズ——金利・声明文・ドットプロット・会見

結果は①政策金利②声明文③ドットプロット(SEP回のみ)④議長会見の4段階で公表され、各段階で相場が反応することがあります。

FOMCの「結果」は1つの数字ではありません。日本時間の午前3:00(冬時間は4:00)に、①政策金利の決定と②声明文が同時に公表され、SEP回(2026年は3月・6月・9月・12月)は③ドットプロットを含む経済見通しもあわせて出ます。通常はその30分後、午前3:30から④議長会見が始まり、質疑応答の内容で相場が再び動くことがあります。金利だけを見て「据え置きだから動かない」と判断すると、声明文の文言変化やドットプロットのシフト、会見での発言で相場が大きく動く展開についていけません。まずは「4つの情報が順番に出てくる」という全体像を押さえてください。

このうち①の据え置き・変更そのものは、多くの場合、発表前から市場にかなり織り込まれています。だからこそ、実際の値動きを左右するのは②③④の「中身」と、事前の織り込み(第6章)との差になります。②声明文の読み方は第4章、③ドットプロットの見方は第5章で、それぞれ具体例つきで解説します。

FOMC当日の流れ — 日本時間タイムライン(夏時間) 午前3:00 政策金利+声明文を発表 SEP回(3・6・9・12月)は ドットプロットも同時公表 午前3:30〜(通常) 議長記者会見 質疑応答の内容で相場が 再び動くことがあります 東京市場の朝 結果と方向の確認 無理に深夜へ参加せず 朝に確認する方法もあります 発表 会見 確認 ※1月・12月の会合(冬時間)は午前4:00発表・会見は通常午前4:30〜です ※発表前後はスプレッドが拡大しやすい時間帯です
【図解のポイント】
FOMCの結果は日本時間の早朝に段階的に公表されます。夏時間(2026年は3月8日〜11月1日)は午前3:00、冬時間は午前4:00が起点です。各時刻の一覧は第2章の日程表で確認できます。

声明文の読み方——タカ派・ハト派と「文言変化」に注目する

声明文は結果がタカ派(引き締め寄り)かハト派(緩和寄り)か、前回からの文言変化に注目して読みます。

声明文を読むときのキーワードが「タカ派」「ハト派」です。タカ派はインフレ抑制を重視し、利上げや高い金利水準の維持に前向きな姿勢を指します。ドル高(ドル円上昇)方向に働きやすい材料です。ハト派は景気や雇用への配慮を重視し、利下げに前向きな姿勢を指します。こちらはドル安方向に働きやすい材料です。

ポイントは、声明文を毎回ゼロから読むのではなく、前回の声明文と比べて「どの文言が変わったか」を見ることです。FOMCの声明文は毎回よく似た構成で書かれるため、変わった箇所にこそ委員会の意図が表れます。景気認識の表現が強気になった、利下げの可能性に触れた一文が消えた——こうした変化が、タカ派化・ハト派化のサインとして相場を動かします。

実例:2026年6月17日会合の声明変化(ビフォーアフター)
・変更前(2026年前半までの声明):景気認識や先行きの指針を含む比較的長い文章で、利下げの可能性を示唆する文言(easing bias)が含まれていました。
・変更後(6月17日の声明):文章が大幅に簡素化され、利下げ示唆の文言が削除されました。
・読み方:「利下げに前向きな一文が消えた」=緩和方向の姿勢が後退したサインです。政策金利は据え置きだったにもかかわらず、市場はタカ派的な変化と受け止めました。
ウォーシュ体制では声明が短くなった分、文言の増減ひとつが持つ意味が読み取りやすくなっています。

原文はFRB公式サイトで発表と同時に公開されます。英語ですが、前回との差分を見るだけであれば長文読解は不要です。日本語の解説記事やニュースで「前回からの変更点」を確認する方法でも十分です。

ドットプロットの見方——参加者の金利見通しを一枚で読む

ドットプロットは参加者が適切と考える政策金利水準を点で示した分布図で、年4回のSEP回のみ公表されます。

ドットプロットは、SEP(Summary of Economic Projections:経済見通し)に含まれる図の1つです。FOMC参加者それぞれが「適切」と考える政策金利の水準を、年末時点ごとに点(ドット)で匿名プロットしたもので、委員会の金利見通しの分布が一目でわかります。公表されるのはSEP回のみで、2026年は3月・6月・9月・12月の会合です。

見方のポイントは3つです。

  1. 中央値:点を並べたときの真ん中の値です。市場が「委員会の標準シナリオ」として最も注目する数字です。
  2. 分布の広がり:点がばらけているほど、参加者の意見が割れていることを示します。
  3. 前回からのシフト:前回のSEPと比べて点の集まりが上下どちらに動いたかです。シフトの方向が、タカ派化・ハト派化のシグナルとして相場を動かします。

実例を見てみます。2026年6月のSEPでは、2026年末の政策金利見通し(参加者見通しの中心的な範囲=中心傾向)が前回3月の3.1〜3.6%から3.6〜4.1%へ上方シフトし、中央値も3.4%から3.8%へ上がりました。現在の政策金利(3.50〜3.75%・2026年7月18日確認時点)より高い水準を見込む参加者が増えた形で、「年内利上げの可能性」が意識されるタカ派的な内容と受け止められました。政策金利そのものは据え置きでも、ドットプロットのシフトが相場の方向を決めることがある——この点は第7章の2024年12月の実例(利下げしたのにドル高)でも確認できます。

FedWatchの見方——市場の「織り込み」を数字で確認する

FedWatchはCMEグループ公式の無料ツールで、利上げ・利下げ・据え置きの織り込み確率を確認できます。

発表前の市場が「どの結果を何%くらい見込んでいるか」を数字で確認できるのが、CMEグループ(米国の取引所グループ)公式のFedWatchです。30日物FF金利先物の価格から、各FOMC会合の金利水準ごとの織り込み確率を算出して表示するツールで、無料・口座登録不要で閲覧できます(URL:CME FedWatch →)。

使い方はシンプルです。FedWatchのページを開き、会合の日付タブ(例:次回会合)を選ぶと、金利レンジごとの確率が棒グラフで表示されます。なお、確率の計算は「政策変更は0.25%(25bp)刻み」を前提とした仕組みです。

この織り込み確率は、当日の値動きの読み方に直結します。一般に、市場の織り込みが高い(例:9割前後)決定はサプライズになりにくく、織り込みが割れている会合ほど発表直後の変動が大きくなりやすい、と解釈されることが多いです。ただし、確率はあくまで先物価格から逆算した市場予想であり、結果を保証するものではありません。本記事では次回会合の結果予想はしません。発表前には、その時点の最新の織り込みをFedWatchで確認してください。

FedWatchの読み方(画面の模式図・例) 会合タブ:次回会合を選択 次々回の会合… 3.25〜3.50%(利下げ) 15% 3.50〜3.75%(据え置き) 60% 3.75〜4.00%(利上げ) 25% ※確率の数値は読み方説明用の例です(確認日2026-07-18時点の画面構成に基づく)。 最新の確率はCME FedWatchで確認してください。 織り込みが高い決定 →サプライズになりにくいとされる 織り込みが割れている会合 →発表直後の変動が大きくなりやすい
【図解のポイント】
FedWatchでは会合ごとの織り込み確率を金利レンジ別に確認できます。確率は先物価格から逆算した市場予想であり、結果を保証するものではありません。

FOMCでドル円はどう動くか——基本パターンと実例

基本はタカ派ならドル高(ドル円上昇)、ハト派ならドル安方向です。ただし織り込み済みの結果では逆に動くこともあります。

基本パターンはシンプルです。利上げやタカ派的な内容ならドル高(ドル円上昇)方向、利下げやハト派的な内容ならドル安(ドル円下落)方向に働きやすくなります。なお、ユーロドルはドル円と概ね逆方向に動きやすい通貨ペアです(ドル円との使い分けはユーロドルの特徴と動き方)。

ただし、実際の値動きは「結果」だけでは決まりません。鍵は第6章の織り込みです。市場が事前に織り込んでいた通りの結果なら、材料出尽くしで反応が限定的になったり、むしろ逆方向に動いたりすることがあります。相場格言でいう「Buy the rumor, Sell the fact(噂で買って事実で売る)」です。反対に、織り込みと異なるサプライズ結果ほど、発表直後の変動は大きくなりやすいとされます。

織り込み × 結果 — 値動きの典型パターン 結果が織り込みどおり 結果がサプライズ 織り込みが ほぼ一方向に 固まっている 織り込みが 割れている 反応は限定的になりやすい 材料出尽くしで逆方向 (Sell the fact)もある 大きく動きやすい 決着した方向へ動きやすい 特に大きく動きやすい ※典型パターンの整理であり、実際の反応は毎回異なります
【図解のポイント】
値動きを読む出発点は「結果」と「事前の織り込み」の組み合わせです。発表前にFedWatchで織り込みを確認しておくと、発表後の値動きの理由を整理しやすくなります。

実例を2つ見てみます。いずれも方向と日次ベースの値動きで整理します(発表直後の分単位の値幅は扱いません)。

2026年6月17日会合:タカ派据え置きでドル円は6月末162円台へ

政策金利は12対0の全会一致で3.50〜3.75%に据え置き。しかし声明文の簡素化と利下げ示唆文言の削除(第4章)、SEPの上方シフト(第5章)が重なり、市場はタカ派的な内容と受け止めました。利下げ観測の後退を背景にドル高円安方向の流れとなり、会合当日6月17日の日次レート160.62円から、6月30日には162.62円と年初来高値をつけました(2026年のドル円の安値は1月27日の152.59円)。「据え置き=動かない」ではなく、声明とドットプロットの中身で動いた典型例です。

2024年12月18日会合:利下げでもドル高(タカ派利下げ)

0.25%の利下げで政策金利は4.25〜4.50%へ。金利だけ見ればドル安要因ですが、同時公表のドットプロットで2025年の利下げ見通しが4回から2回へ半減し、市場は「タカ派利下げ」と受け止めました。結果、利下げにもかかわらずドル買いが優勢となり、ドル円は円安方向へ大きく動きました(当日の日次レートは154.65円)。金利の上げ下げそのものより、先行きの見通しが相場を動かした実例です。

※過去の反応は将来の値動きを保証するものではありません。ハト派方向のサプライズであれば、上の例とは逆にドル安方向へ大きく動く可能性があります。

FOMC当日の立ち回りと防衛策

当日はポジションを普段より小さくし、初動を静観して方向確定後に参加する「後乗り」を基本とするとリスクを抑えやすくなります。

FOMCは日本時間の深夜〜早朝に結果が出ます。雇用統計のような夜9時台のイベントと違い、リアルタイムで見守ること自体に無理がある時間帯です。この前提を踏まえると、当日の立ち回りは次の4ステップに整理できます。

  1. 発表前(前日の夜まで):ポジション整理。保有ポジションは普段より小さくするか、決済しておきます。レバレッジも抑えめにし、急変動で含み損が膨らむリスクを事前に外しておきます。就寝中に発表をまたぐ場合は、損切り注文(ストップ)の設定を事前に確認してください。値が飛ぶ場面ではストップの幅にも余裕を持たせることが大切です。
  2. 発表時刻(午前3:00〜):静観。初動には飛び乗らず、結果と値動きを観察します。発表前後はスプレッドが拡大し、注文が通りにくくなったり約定価格がずれたりする場合があります(スプレッドの仕組みはスプレッドと約定の基礎知識)。
  3. 会見終了後〜東京市場の朝:方向確認。声明文の文言変化(第4章)・ドットプロット(第5章・SEP回のみ)・会見の内容と、事前の織り込み(第6章)を照らし合わせて方向性を分析します。深夜に起きていなくても、東京時間の朝にここから始める形で十分です。
  4. 方向確定後:後乗りエントリー。方向が確定したと判断できたら、普段より抑えたレバレッジで参加します。

リスク注意:後乗りでも損失リスクがなくなるわけではありません。エントリー前に損切りラインと許容損失額を決め、余裕資金の範囲で参加するか、今回は見送るかを判断してください。

ポジションの大きさやレバレッジの適正水準は、資金量や経験によって一人ひとり異なります。ご自身の取引数量でどれだけのリスク額になるかは、指標発表のリスク額を自分の数値で計算するで事前に確認できます。

FOMC当日の防衛策 — 4ステップ 1 前日の夜まで ポジション整理 普段より小さく レバレッジも抑えめに 2 午前3:00〜 静観 初動に飛び乗らない スプレッド拡大に注意 3 会見後〜東京の朝 方向確認 声明・ドット・会見と 織り込みを照合 4 方向確定後 後乗りエントリー 余裕を持ったストップで 参加する ※適正な数量・レバレッジは資金量や経験により異なります。 無理に参加しない選択も有効です。
【図解のポイント】
当日の立ち回りは「小さく・静観・照合・後乗り」の4ステップが基本です。深夜の発表に合わせて無理をせず、東京時間の朝から方向確認を始める形でも十分です。

よくある質問(FAQ)

Q1. FOMCの結果はどこで確認できますか?

A. 発表元であるFRBの公式サイトで、声明文・経済見通し(SEP)・会見の情報を確認できます。日本語では、各FX会社の経済指標カレンダーや金融ニュースサイト・アプリでもほぼリアルタイムで配信されます。利上げ・利下げの織り込み確率はCME FedWatchで確認できます。経済指標全般の確認方法は重要経済指標の一覧と発表時の対策で、スマホでの速報確認に役立つアプリはFXニュースアプリの選び方で紹介しています。

Q2. FOMCの日は取引を控えるべきですか?

A. リスク管理に不安がある場合は、発表前後の新規取引を控えるのが無難です。結果は日本時間の深夜〜早朝に出るため、無理に起きて参加せず、東京時間の朝に方向を確認してから判断する方法もあります。取引する場合も、ポジションを普段より小さくし、方向確定後の後乗りから始めるとリスクを抑えやすくなります。無理に参加しない判断も選択肢のひとつです。

Q3. FOMCと日銀の金融政策決定会合は何が違いますか?

A. FOMCは米国の中央銀行制度であるFRBの会合で、ドル側の材料です。日銀の金融政策決定会合は日本銀行の会合で、円側の材料です。ドル円はこの両方の影響を受けて動きます。日銀会合の日程や結果の読み方、急変動への備えは日銀金融政策決定会合とドル円の動きで詳しく解説しています。

Q4. ドットプロットが公表されない会合もあるのですか?

A. あります。ドットプロットを含むSEP(経済見通し)が公表されるのは年8回の会合のうち4回で、2026年は3月・6月・9月・12月の会合です。それ以外の会合では、政策金利の発表・声明文・議長会見が情報の中心になります。公表予定はFRB公式カレンダーのSEP印で確認できます。

FOMCと日銀会合の違いは、次の対比で整理できます。

項目FOMC日銀金融政策決定会合
主体FRB(米国)日本銀行
動く通貨の側ドル側の材料円側の材料
決めるものFF金利の誘導目標レンジなど米国の金融政策日本の金融政策
結果発表(日本時間)翌日午前3:00(冬時間は4:00)会合2日目の正午前後

※日銀会合の詳細(日程・展望レポート・為替介入)は本記事では扱わず、FAQ Q3で紹介しているページに委ねます。

リスクについて:FX取引はレバレッジを利用するため、投資元本を超える損失が発生する可能性があります。特にFOMCのような重要イベントの発表前後は、スプレッドの拡大やスリッページ(注文価格と約定価格のズレ)により、意図した価格で約定できない場合があります。取引は生活資金と切り離した余裕資金で行い、ご自身のリスク許容度の範囲内で判断してください。

まとめ|FOMCは「日程を知り、4段階で読む」

FOMCは、金融政策と為替のつながりを年8回のペースで学べる、いわば定期教材でもあります。まずは取引せずに、発表翌朝のチャートと声明文の変更点を見比べるところから、自分のペースで始めてみてください。

【公的機関・一次情報】

FX取引はレバレッジを利用するため、投資元本を超える損失が発生する可能性があります。政策・制度の最終確認は、以下の公的機関・公式情報をご参照ください。

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