移管する
売却注文を出さず保有商品を振り替える。移管先が受入可能で、出庫費用と売買停止期間を許容できるときの候補。
証券口座の移管は、保有する株式や投資信託を売却せず、別の証券会社へ振り替える手続きです。旧口座から出す手続きを「出庫」、新口座で受ける手続きを「入庫」といいます。移せるかどうかは、名義、預り区分、移管先の商品取扱い、注文・貸株・担保の状態で決まります。可否判定から費用、売買できない期間、完了後の照合まで順番に確認します。
最終更新日:
先に結論
まず移管先の公開情報で、移したい商品と預り区分を受け入れられるか仮確認します。次に同一名義の口座を開設し、口座番号や加入者口座コードなど口座固有情報まで確認してから、原則として移管元の証券会社へ出庫を申し込みます。NISAの金融機関変更は別手続きで、保有中のNISA資産を変更先NISAへ直接移すことはできません。
ヒナコ
新しい証券会社と今の証券会社、どちらへ先に連絡すればよいですか?
トシ
まず移管先の公開条件で受入可否を仮確認し、口座を用意して口座固有情報まで確認する。その後、移管元で出庫手続きをするのが基本だ。
ヒナコ
移管を申し込むと、現金や積立設定もまとめて新しい口座へ移るのでしょうか。
トシ
申請した保有商品を振り替える手続きと考えよう。現金、積立、貸株、ポイント、旧口座の解約は自動で同じ状態になる前提にせず、それぞれ確認する。
「証券会社を変える」方法は移管だけではありません。移管費用、売買できない期間、売却損益、移管先の対応可否を同じ表で比べます。
売却注文を出さず保有商品を振り替える。移管先が受入可能で、出庫費用と売買停止期間を許容できるときの候補。
移管不可商品でも整理できる一方、売却損益、売買手数料、買い直すまでの価格変動、非課税口座の扱いを確認する。
移管費用が保有額に比べて大きい場合や移管先が非対応の場合の候補。口座・書類・認証の管理先が増える。
同じ商品名でも、会社の取扱市場、振替制度、預り区分、分配金コース、1株未満サービス等で結論が変わります。次は一般的な確認順であり、最終判断は移管先の受入条件です。
| 商品・状態 | 目安 | 申請前の確認 |
|---|---|---|
| 国内上場株式・ETF・REIT | ○ 受入条件が合えば移管可能 | ほふり取扱銘柄、移管先市場、預り区分、貸株・代用・権利処理 |
| 単元未満株 | △ 会社・サービスで異なる | 通常の単元未満株か、1株未満のサービス持分か。単元未満株のみの受付制限も確認 |
| 投資信託 | △ 同一ファンドの受入が必要 | 移管先取扱い、特定/一般、分配金コース、全口数条件、積立・決算日 |
| 外国株式・海外ETF | △ 市場・銘柄・振替機関で異なる | 移管先の外国証券口座、取扱銘柄、国内証券会社間か、1株未満持分、外貨取得情報 |
| 債券・個人向け国債 | △ 商品・会社別 | 移管先取扱い、振替経路、満期・利払日、銘柄別手数料 |
| 信用・FX・先物等の建玉 | × 通常の現物移管ではない | 建玉の決済・専用手続き、代用有価証券の解除、保証金不足の有無 |
| 現金・積立・ポイント・貸株設定 | 別 自動継承を前提にしない | 出金、積立停止・再設定、ポイント利用、貸株返却、旧口座解約を別に確認 |
| NISA預り | × 変更先NISAへ直接移管不可 | 金融機関変更と保有資産の扱いはNISA金融機関変更ガイドへ |
信託銀行等の株主名簿管理人が管理する「特別口座」から証券口座への振替は、通常の証券会社間移管とは別手続きです。特別口座管理機関と入庫先の証券会社へ、専用書類と預り区分を確認してください。
| 移管元 | 移管先 | 通常の扱い | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 特定口座 | 特定口座 | ○ 条件を満たせば可能 | 移管先に特定口座が必要。取得価額情報を引き継ぐが、移管先に同一銘柄があると再計算される場合がある |
| 一般口座 | 一般口座 | ○ 条件を満たせば可能 | 取得価額・損益の資料を自分で保存・管理する |
| 一般口座 | 特定口座 | × 通常は不可 | 相続・贈与・上場時等の法定例外を一般移管と混同しない |
| 特定口座 | 一般口座 | △ 直接でなく払出しが必要な場合 | 一般預りへ変更後に移管する会社例がある。元へ戻せない場合と税務管理を確認 |
| 同一名義でない口座 | 家族等の口座 | 別 通常移管の対象外 | 贈与・相続等の別書類と税務論点があるため、証券会社と専門家へ確認 |
特定口座の制度、源泉徴収あり/なし、一般口座との違いは特定口座ガイドで確認できます。本ページは証券会社間の移管に必要な範囲だけを扱います。
申請書を先に送ると、商品非対応や数量不一致で差し戻されます。移管先、移管元の順に次を確認し、画面や取引報告書を保存します。
移管先口座がまだない場合は、本人確認や初期設定の共通手順を証券口座の開設手順で確認できます。移管先が受け入れる商品と預り区分を決めてから開設すると手戻りを減らせます。
ほふりは個別の申請書記入や加入者口座コードを案内する窓口ではありません。具体的な記入内容は移管先と移管元の証券会社へ確認します。
掲載内容はページ上部の最終更新日時点です。金額は税込です。入庫側が無料でも移管元の出庫費用は残る場合があります。日数は各社が示す起算点からの目安で、書類不備、権利処理、決算・分配金、移管先事情により延びます。
| 移管元 | 国内株式の出庫 | 投信の出庫 | 公式掲載の日数例 | 公式手続き |
|---|---|---|---|---|
| SBI証券 | 無料 | 1銘柄3,300円 | 国内株は書類到着後、通常約1週間 | 国内株の出庫 出庫手数料 |
| 楽天証券 | 無料 | 1銘柄3,300円 | 国内株は手続き後、通常4〜5営業日。投信は書類到着後約2週間決算等で1か月程度の場合あり | 国内株の振替 投信の出庫 |
| 松井証券 | 原則無料 | 1銘柄3,300円 | 商品、権利処理、移管先事情で変動3月・9月末等に受付制限の場合あり | 入出庫ルール |
| マネックス証券 | 無料 | 1銘柄3,300円 | ワン株は書類到着後3〜5営業日、投信は約2週間 | 移管手数料 ワン株の日数 投信の出庫 |
| 野村證券 | 1銘柄あたり20単元未満:基本550円+1単元550円最低1,100円。20単元以上は1銘柄11,000円 | 商品・手続き別に公式確認 | 移管先・銘柄・書類状況で確認 | 手数料・その他費用 |
| 三菱UFJ eスマート証券 | 1銘柄1,100円1回・1口座上限33,000円。所定の無料条件あり | 1銘柄5,500円 | 投信は書類到着後、通常7営業日程度 | 諸手数料 投信移管依頼書の記入例 |
移管元の最新料金表を見ながら入力してください。初期値の投信3,300円は上表の複数社に共通する確認値であり、すべての会社・商品に当てはまる料金ではありません。
「申込から完了まで口座全体が止まる」とは限りません。主に対象銘柄・対象ファンドが、出庫処理の開始から移管先へ反映されるまで売買できなくなります。会社ごとに開始時点と再開時点が異なります。
受入可否、名義、預り区分、注文・貸株・担保・積立を整理する。
不備がなければ出庫処理へ。対象商品の注文を避ける。
対象商品が移管元画面から消え、売却できない期間が生じる。
数量・預り区分・取得価額を確認。売買可能日は移管先表示で見る。
| 差戻し・遅延原因 | 起こること | 先に行う対処 |
|---|---|---|
| 移管先が非取扱い | 銘柄・ファンドを入庫できない | 銘柄コード、商品区分、分配金コースまで移管先へ照会 |
| 名義・登録情報が不一致 | 本人確認情報が一致せず差戻し | 両社の氏名、住所、生年月日を先に更新 |
| 特定/一般が不一致 | 通常の移管経路で受けられない | 移管先口座区分を確認し、必要なら元で一般預りへの払出し可否を確認 |
| 注文・未受渡・積立 | 数量が確定せず処理停止、積立注文がエラー | 注文取消・受渡完了・積立停止の反映後に申請 |
| 貸株・代用有価証券 | 返却・保護預り化が未反映、保証金不足 | 貸株返却日と代用解除を確認し、信用維持率を再計算 |
| 権利・決算・分配金 | 受付停止や処理遅延。楽天証券の投信等では分配金が移管元へ入金される場合がある | 各社公表の受付停止期間を確認。楽天の基準日・資本異動、松井の3月・9月末等の制限例を確認 |
| 手数料残高不足 | 出庫費用を引き落とせず処理停止 | 移管元口座へ必要額と余裕を残す |
株主優待や「継続保有」の判定は、発行会社の基準日、株主番号、保有条件等で異なります。証券会社間の移管だけで認定が必ず継続すると保証できないため、発行会社の株主優待制度と証券会社へ確認してください。
条件を満たす同一名義の移管では、移管元が算出した取得価額情報を引き継ぎます。移管先にも特定口座が必要です。移管先に同一銘柄があると取得日・取得価額が再計算され、表示上の取得単価が変わる場合があるため、移管前の取引報告書と移管後の表示を照合します。
一般口座では取得価額・損益の管理を自分で行います。画面表示へ取得情報が自動反映される前提にせず、取引報告書等を保存します。
SBI証券の公式案内では、特定預りの円貨の取得単価は引き継ぐ一方、外貨表示の取得単価は引き継がれない例があります。全社共通とせず、移管先の表示仕様を確認します。
NISAから払い出した場合は、払出し日の時価相当額が課税口座での取得価額になります。通常の特定口座間移管と同じ扱いではありません。
移管元から残高が消えただけでは完了確認になりません。移管先へ反映され、数量・預り区分・取得価額・売買可能状態まで確認してから、旧口座の解約要否を判断します。
NISAを利用する金融機関は年単位で変更できます。ただし、その年に変更前の金融機関のNISAで買付け済みなら、その年分の変更はできません。また、変更前のNISAで保有する株式・投信を、変更後の金融機関のNISAへ直接移すこともできません。
保有商品は旧金融機関に残して非課税保有を続けるか、旧金融機関内の課税口座へ払い出します。別の証券会社へ移すなら、その後に課税口座間の通常移管を検討します。変更期間、必要書類、旧NISA資産、積立の再設定はNISA口座の乗り換え・金融機関変更ガイドで確認してください。
移管先をまだ決めていない場合は、移管可否だけでなく、実際に使う商品・費用・アプリ・連携をネット証券の比較で確認できます。
移管先がその銘柄を受け入れ、名義・預り区分などの条件が合えば、国内株式や投資信託は売却せずに移管できます。移管できない商品、手数料が保有額に比べて大きい場合、早く整理したい場合は、旧口座に残す方法や売却して買い直す方法も含めて比較します。
会社、商品、手続きの起算点、権利処理や決算日によって異なります。公式掲載例では、SBI証券の国内株は返送書類の受領後約1週間、楽天証券の国内株は移管手続き後通常4〜5営業日です。投信は約2週間とする会社がありますが、1か月程度かかる場合もあります。提出前に移管元と移管先の両方で最新の目安を確認してください。
入庫側が無料でも、移管元の出庫手数料がかかる場合があります。上部の最終更新日時点では、国内株式の出庫を無料とする主要ネット証券がある一方、投信は1銘柄3,300円の会社、国内株でも銘柄・単元数に応じて有料の会社があります。必ず移管元の商品別料金表で確認します。
条件を満たす特定口座から他社特定口座への移管では、取得価額情報を引き継げます。ただし、移管先の特定口座に同一銘柄があると、取得日・取得価額が再計算され、表示上の取得単価が変わる場合があります。一般口座、NISAから課税口座への払出し、外国株の外貨表示も扱いが異なるため、移管前後の資料と画面を照合してください。
一部移管の可否は商品・預り区分・証券会社で異なります。SBI証券の特定預り国内株式や、マネックス証券の投信出庫など、同一銘柄の全数量・全口数を条件とする手続きがあります。申請書へ数量を書く前に移管元の公式条件を確認してください。
出庫処理が始まると、対象銘柄・対象ファンドを売買できない期間が生じます。積立注文がエラーになったり、処理中の買付で数量不一致になったりする場合もあります。口座全体が一律に停止するとは限りませんが、対象商品の注文予定を空けてから申請します。
できません。NISAの金融機関は年単位で変更できますが、その年に変更前の金融機関のNISAで買付け済みなら、その年分の変更はできません。保有中の商品は変更後のNISAへ直接移せず、旧金融機関に残すか、旧金融機関内の課税口座へ払い出したうえで通常移管を検討します。
すぐには解約せず、移管先の数量・預り区分・取得価額・売買可能状態を確認し、旧口座の現金、未処理の配当・分配金、手数料、取引報告書等も確認します。積立や貸株などは自動で同じ設定になる前提にせず、必要なサービスを移管先で設定し直してから判断します。
制度・税・NISAは公的機関、手数料・日数・受付条件は各証券会社の公式ページを上部の最終更新日時点で確認しました。申請直前には最新情報を再確認してください。
🛠 証券・NISA便利ツール
免責事項:本ページは一般的な情報提供を目的とし、特定の証券会社・商品・売買・移管を勧誘または推奨するものではありません。手数料、受付条件、所要日数、取扱商品、税制は変更されます。申請・売買前に各社の最新公式情報、契約締結前交付書面等を確認し、税務・法務の個別判断は税務署、税理士、弁護士等の専門家へご相談ください。