テクニカル分析

RSIの手法と設定値【図解】

RSI(Relative Strength Index)はJ.ウエルズ・ワイルダーが開発したオシレーター系指標で、0〜100の数値で相場の過熱感を測定する。70以上で「買われすぎ」、30以下で「売られすぎ」が基本ルール。

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ヒナコ

ヒナコ

RSIって「買われすぎ」「売られすぎ」を見る指標よね。70を超えたら売り、30を下回ったら買いでいいの?

トシ

トシ

基本はその通りだが、強いトレンドが出ている時は70を超えても上がり続ける「ダマシ」が発生するのだ。

ヒナコ

ヒナコ

えっ、じゃあRSIだけじゃ判断できないの?ダマシを避ける方法はあるのかしら。

トシ

トシ

RSIを単独で使うのではなく、移動平均線やMACDと組み合わせることでダマシを大幅に減らせる。具体的な方法を解説していくのだ。

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※FX取引はレバレッジを利用するため、投資元本を超える損失が発生する可能性があります。取引は余裕資金で行い、リスクを十分に理解した上でご利用ください。

1. 70/30ルールとレンジ相場での逆張り

RSIの最も基本的な使い方は「70超で売り、30以下で買い」の逆張り手法だ。レンジ相場では価格が一定の範囲内で上下するため、RSIの天井・底が明確に機能しやすい。ただしトレンド相場では注意が必要だ。

RSIの70/30ルール(レンジ相場) 【価格チャート(レンジ相場)】 レジスタンス サポート 売り 売り 売り 買い 買い 【RSI(期間14)】 100 70 30 0 70 30 ※レンジ相場ではRSIが70と30の間を行き来し、逆張りシグナルが有効に機能する
【図解のポイント】
レンジ相場ではRSIの70/30ルールが有効に機能する。
RSI 70超(買われすぎ):価格が天井圏に達している可能性が高く、売りを検討するポイント。
RSI 30以下(売られすぎ):価格が底値圏に達している可能性が高く、買いを検討するポイント。
ただし、この逆張り手法はレンジ相場でこそ威力を発揮する。強いトレンドが発生している場面ではRSIが70以上に張り付いたまま上昇が続くこともあるため注意が必要だ。

2. 期間設定(9 vs 14 vs 25)の比較

RSIの期間設定によってシグナルの感度が大きく変わる。開発者ワイルダー氏が推奨する期間14が最もバランスが取れているが、トレードスタイルに応じて9や25を使い分けることもできる。

RSI期間設定の比較(9 vs 14 vs 25) 期間9(感度高・短期向き) 期間14(バランス型) 期間25(安定・長期向き) 100 70 30 0 期間9:ダマシ多い 期間14:万能型 期間25:シグナル遅い
【図解のポイント】
同一チャートに3つの期間設定のRSIを重ねて比較した図。
期間9(赤・細線):感度が最も高く、短期トレード向き。70/30を頻繁に超えるためシグナルは多いが、ダマシも増える。
期間14(青・中太線):開発者ワイルダー推奨のバランス型。感度と信頼性のバランスが最も優れており、初心者はまずこの設定で習熟すべきだ。
期間25(緑・太線):動きが滑らかで安定感が高い。長期的なトレンド判断に向くが、シグナルの発生が遅れるデメリットがある。

3. トレンド相場でのダマシ回避(移動平均線併用)

上昇トレンドではRSIが70以上に張り付く現象が起きる。ここで安易に「売り」と判断するのはダマシに引っかかる典型的なパターンだ。移動平均線でトレンド方向を確認し、トレンド方向の売買のみ行うことでダマシを回避できる。

上昇トレンドでのRSI活用法(ダマシ回避) 【価格チャート + 20期間移動平均線】 MA20 押し目買い 押し目買い 押し目買い × 売らない × 売らない 【RSI(期間14)】 100 70 50 30 0 50 RSI50付近 = 押し目買いポイント RSI70超でも上昇トレンド中は売らない
【図解のポイント】
上昇トレンドではRSIの見方が変わる。
RSI70超でも売らない:移動平均線(MA20)が上向きなら上昇トレンド継続中。RSIが70を超えても安易に逆張りの売りを入れてはいけない。
RSI50付近が買いポイント:上昇トレンドではRSI50がサポートラインとして機能する。RSIが50付近まで押した後に反発するタイミングが、押し目買いの好機だ。
移動平均線の方向が鍵:MA20が上向き=買いのみ、下向き=売りのみに限定することで、ダマシを大幅に減らせる。

RSIのヒドゥン・ダイバージェンス -- トレンド継続のサイン

ヒドゥン・ダイバージェンス(隠れたダイバージェンス)は、通常のダイバージェンスとは逆の現象だ。上昇トレンドで価格が安値を切り上げているのにRSIが安値を切り下げている場合、一見弱気に見えるが、実はトレンド継続のサインとなる。通常のダイバージェンスが「トレンド転換」を示すのに対し、ヒドゥン・ダイバージェンスは「トレンド継続」を示す点が大きな違いだ。押し目買い・戻り売りのタイミングを計るのに非常に有効な手法であるが、通常のダイバージェンスと混同しやすいため、価格の安値・高値とRSIの安値・高値の関係を正確に把握する必要がある。

RSIに関するよくある質問(FAQ)

Q. RSIの期間設定は14のままでいいですか?

A. 期間14はRSI開発者のワイルダー氏が推奨する設定値で、最も多くのトレーダーに使われています。変更する場合、期間9は短期トレード向きで感度が高い反面ダマシも増えます。まずは14で使い慣れてから、トレードスタイルに合わせて微調整するのがベストです。

Q. RSIとストキャスティクスはどちらを使うべきですか?

A. RSIは計算がシンプルで初心者にも分かりやすく、幅広い相場環境で使えます。ストキャスティクスはRSIよりも感度が高く、短期トレードに向いています。どちらが優れているということはなく、自分のトレードスタイルに合った方を選んでください。両方併用するトレーダーも多くいます。

Q. RSIが50付近で停滞している時はどう判断すればいいですか?

A. RSIが50付近で推移している場合、相場に方向感がなくレンジ状態であることを示しています。この状態ではエントリーを控え、RSIが明確に70超または30以下に動くか、50ラインを明確にブレイクする方向を待つのが賢明です。

【公的機関・一次情報】

FX取引はレバレッジを利用するため、投資元本を超える損失が発生する可能性があります。

金融先物取引業協会 → 金融庁 →

まとめ:RSIは本当に使いこなせているか?

RSIの70/30ルールを知っているトレーダーは多い。しかし「レンジ相場では逆張り」「トレンド相場ではRSI50を押し目の目安にする」「移動平均線の方向でフィルタリングする」——ここまで実践できているトレーダーはどれほどいるだろうか。

RSIは単純なオシレーターに見えて、使い方次第で初心者にも上級者にも応えてくれる奥深い指標だ。今日学んだ「相場環境に応じたRSIの使い分け」を実際のチャートで検証し、自分のトレードルールに組み込んでみてほしい。まずはデモトレードで期間14のRSIとMA20の組み合わせを試すところから始めてみないか。

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