国内FXと海外FXの違いを比較|結局どっちを選ぶべきか
国内FXと海外FXは何が違うのか。税金・レバレッジ・安全性を公的な一次情報で比較し、どちらを選ぶべきかを中立に整理します。
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- 違いの本質は「日本の金融庁の規制の内側か外側か」という一点です。国内FXは金融庁の監督下にあり、海外FXの多くは日本で無登録です。よく語られる「高いレバレッジ」も「ゼロカット」も、日本の規制の外にあるからこそ提供できている仕組みだと理解すると、比較の見通しが一気に良くなります。
- 当サイトは金融庁の監督下にある国内FXをおすすめする立場です。ただし海外FXを一方的に貶めることはしません。無登録の海外業者はトラブルが多数報告され、日本の法的な保護(信託保全・金融ADR)が及ばない、というのが事実です。「全部が詐欺」といった断定はせず、判断材料を正確に並べます。
- 「海外は税金が安い」は条件つきです。課税所得が低い層では海外のほうが低くなる場合もありますが、損益通算や3年繰越まで含めて見ると、継続的に取引するほど国内が有利になりやすい構図です。税率の数字だけを切り取ると、判断を誤ります。
| 安全性はどっちが上? | 金融庁の登録・信託保全・法的保護がある国内が制度的に手厚い | §4へ |
| 税金でどっちが損? | 課税所得が約330万円を超えるとおおむね国内が有利。3年繰越まで見ると国内が効く | §3へ |
| レバレッジは? | 国内は個人最大25倍。海外は規制外で数百〜数千倍だが、高倍率=有利ではない | §2へ |
| 自分はどっち向き? | 「守りたいもの」から逆算。始める人・長く続ける人は国内が向きやすい | §7へ |
ヒナコ
海外FXって、レバレッジが何百倍もかけられて、しかも税金も安いってSNSでよく見ます。国内より海外のほうがお得なんでしょうか?
トシ
その「お得に見える」ところにこそ、分けて考えるべき点がある。違いの本質は、海外FXが日本の金融庁の規制の外にあるという一点だ。高いレバレッジも、いわゆるゼロカットも、規制の外だから提供できているにすぎない。
ヒナコ
規制の外、ですか。でも、税金が安いのは事実なんですよね?
トシ
そこも条件つきだ。国内は利益がいくらでも一律20.315%、海外は所得が増えるほど税率が上がる累進で、しかも他の所得と合算して決まる。おまけに国内は損失を3年繰り越せるが、海外はそれができない。続けて取引するほど国内が有利になりやすい、というのが正確なところだ。まずは全体像を整理することだ。
1. まず全体像:国内FX vs 海外FX 横断比較表
★ まずは全体像です。国内と海外の違いは、突き詰めると「日本の規制の内側にあるか、外側にあるか」に集約されます。
FXと一口に言っても、国内業者と海外業者では、拠って立つルールがまるで違います。国内FXは金融商品取引法という日本の法律のもとで、金融庁の監督を受けて運営されています。一方、海外FXの多くは日本で登録をしておらず、日本の規制の外にあります。この一点が、レバレッジ・税金・資産の守られ方・追証の有無といった、あらゆる違いの源になっています。まずは10項目で全体像をつかみ、気になる論点は各章で掘り下げていきましょう。
| 比較項目 | 国内FX(金融庁の監督下) | 海外FX(日本で無登録が多い) |
|---|---|---|
| レバレッジ(個人) | 最大25倍(証拠金率4%・金商業等府令) | 日本の規制対象外。数百〜数千倍と幅がある |
| 税制 | 申告分離課税で一律20.315% | 総合課税・雑所得の累進(合算でおおむね約15〜約56%) |
| 損益通算・繰越 | 先物取引に係る雑所得等と通算可・3年繰越可 | 総合課税の雑所得内のみ。国内(分離)とは通算不可・繰越不可 |
| 追証・ゼロカット | 追証(未収金)あり・ゼロカットは無い | 一部の業者がゼロカットを採用 |
| 信託保全 | 顧客資産の区分管理信託が義務(府令143条) | 日本の義務の対象外。各社の自主対応に依存 |
| 金融庁登録・法的保護 | 登録・監督下。金融ADR等の救済を利用できる | 無登録が多く、日本の法的保護が及ばない |
| スプレッド | 主要ペアで狭い傾向 | 広めの傾向。口座タイプにより別途手数料(ECN等)も |
| 約定方式 | DD(相対取引)が中心。規制下で合法に運用 | NDD(STP/ECN)を掲げる業者が多い |
| ボーナス | 少額・限定的 | 入金・口座開設ボーナスが手厚い(出金条件・有効期限あり) |
| 入出金・サポート | 国内銀行・日本語サポート・トラブル時に救済制度 | 海外送金や暗号資産等。日本語対応・救済は業者差が大きい |
表の注記:上記の数値・制度はすべて目安であり、確認日は2026年7月18日です。各社の条件やスプレッド・ボーナスは業者ごと・時期ごとに変わります。税率・レバレッジ規制は制度改正で変わる可能性があるため、取引の前に公式・一次情報で最新をご確認ください。各項目の詳しい根拠は、以下の各章と末尾の「一次情報の出典」で示します。
2. レバレッジの違い──「高倍率=有利」ではない
★ 国内は個人で最大25倍、海外は規制の外で数百〜数千倍。ただし「倍率が高い=有利」ではありません。利益も損失も、同じ倍率で膨らみます。
国内FXでは、個人が使えるレバレッジは最大25倍に定められています。これは金融商品取引業等に関する内閣府令が、個人顧客との取引で取引額の4%以上(=証拠金率4%)の証拠金を預からずに取引を続けさせることを禁じているためで、証拠金率4%がレバレッジ25倍に対応します。ここで押さえておきたいのは、この上限は個人口座を対象にしている点です(法人口座は為替リスクに応じた別の基準で、一律に25倍とは限りません)。
一方、海外FXは日本のこの規制の対象外です。業者の裁量で、数百倍から数千倍といった高いレバレッジを掲げる例があります。ただし「最大◯倍」という公式に定まった上限があるわけではなく、業者や時期によって幅があります。当サイトとして特定の倍率を断定することはしません。
レバレッジの計算や実効レバレッジの考え方はFXのレバレッジとは(仕組み・計算)で詳しく解説しています。ここでは「国内は25倍という枠でリスクの上限が制度的に抑えられている/海外はその枠がない」という違いを押さえておいてください。
3. 税金の違い──国内一律20.315% vs 海外累進、損益分岐の正確な話
★ ここが多くの記事で誤解されている部分です。「海外は税金が安い」は、条件つきでしか成り立ちません。損益通算と3年繰越まで見ると、続けるほど国内が効いてきます。
税金は、国内FXと海外FXで課税の仕組みそのものが違います。順番に、正確に整理します。
国内FX=申告分離課税で一律20.315%
国内FXの利益は、給与などとは切り離した「先物取引に係る雑所得等」として、申告分離課税で一律20.315%が課されます。内訳は、所得税15%+復興特別所得税0.315%(基準所得税額の2.1%)+住民税5%の合計です。なお令和9年(2027年)1月1日以後に生じる所得については、復興特別所得税が基準所得税額の1.1%へ引き下げられるとともに、税率1%の防衛特別所得税が加わります。上乗せの合計は2.1%のままのため、20.315%という税率は2027年以降も同じ水準が続きます。ポイントは、利益がいくらであってもこの税率は変わらないことです。100万円の利益でも1000万円の利益でも、税率は20.315%で一定です。
海外FX=総合課税・雑所得の累進
海外FXの利益は、原則として給与などと合算する総合課税の「雑所得」として扱われ、所得が増えるほど税率が上がる累進課税になります。これは、平成28年10月1日以後の店頭デリバティブ取引のうち、第一種金融商品取引業者または登録金融機関以外との取引が申告分離の対象外となり、一般に総合課税・雑所得として扱われるためで、日本で無登録の海外FX業者はこれに該当します。税率は、所得税5〜45%の累進に、基準所得税額の2.1%にあたる付加税(2026年分は復興特別所得税2.1%、令和9年=2027年1月1日以後に生じる所得は復興特別所得税1.1%+防衛特別所得税1%)と住民税(標準10%)が加わり、合算するとおおむね約15%〜約56%の幅になります(課税所得4000万円超の最高帯では、所得税45%×1.021+住民税10%=約55.9%)。付加税の合計は2.1%のままのため、この換算は2027年以降も変わりません。
損益分岐の正確化──「195万円以下は海外有利」は保守的な目安
よく「課税所得195万円以下なら海外FXが有利」と言われます。これは間違いではありませんが、保守的な目安です。追加1円あたりにかかる限界税率で見ると、実際の分岐点はもう少し上にあります。所得税10%帯(課税所得330万円以下)でも、合算の限界税率は10%×1.021+10%=20.21%となり、国内の20.315%をごくわずかに(0.105ポイント)下回ります。厳密な分岐は10%帯と20%帯の境目、すなわち課税所得およそ330万円付近にあります。ここを超えると、海外の限界税率は20%×1.021+10%=30.42%へ跳ね上がり、国内の20.315%を明確に上回ります。
損益通算・繰越の非対称──ここで差がつく
税率以上に効いてくるのが、損失の扱いです。国内と海外では、この点が大きく非対称になっています。
- 国内FX(申告分離):他社の国内FX・CFD・くりっく365・商品先物・日経225先物やオプションなど、同じ「先物取引に係る雑所得等」の区分内であれば損益通算が可能です。さらに、その年に控除しきれなかった損失は、一定の要件(損失が出た年に確定申告書と付表・明細を提出し、その後も連続して申告し続けること)のもとで、翌年以後3年にわたって繰り越して控除できます。
- 海外FX(総合課税・雑所得):通算できるのは総合課税の雑所得の内側だけです。給与など他の区分とは通算できず、国内FX(分離)の損益とも通算できません。そして、損失の繰越はできません。ある年に大きく負けても、翌年の利益と相殺できず、負けた年の損失はその年で切り捨てになります。
つまり、単発で大きく勝つ一回だけを見れば海外が有利に映る場面もありますが、勝ち負けを繰り返しながら継続的に取引するほど、損益通算と3年繰越がある国内の制度的な利点が効いてきます。
| 損失の扱い | 国内FX(申告分離) | 海外FX(総合課税) |
|---|---|---|
| 損益通算の範囲 | 先物取引に係る雑所得等(他社FX/CFD/くりっく365/商品先物等)と通算可 | 総合課税の雑所得内のみ。国内FX(分離)とは通算不可 |
| 3年繰越控除 | 可 | 不可 |
4. 安全性の違い──金融庁登録・信託保全・法的保護の3層
★ 安全性の差は「気持ちの問題」ではなく「制度の有無」です。国内には3つの層の保護があり、無登録の海外業者にはそれが及びません。
「安全かどうか」は主観になりがちですが、国内FXと海外FXの違いは、はっきりと制度で説明できます。国内FXの安全性は、大きく3つの層で支えられています。
- ① 金融庁への登録・監督:国内FX業者は金融商品取引業者として金融庁(財務局)に登録し、その監督下で業務を行っています。海外FXの多くは日本で無登録です。金融庁は無登録で金融商品取引業を行う業者の名称を公表・警告しており、この警告リストは2026年(令和8年)6月にも更新されるなど、継続的に運用されています。なお、リストに載っていない業者が適法とは限らない、という点も金融庁が注意を促しています。
- ② 信託保全(顧客資産の区分管理):国内の登録業者は、顧客から預かった証拠金を、信託会社等への金銭信託によって会社の資産と分けて管理することが義務づけられています(金融商品取引業等に関する内閣府令 第143条。上位の枠組みは金商法の分別管理義務)。業者が破綻しても、顧客の証拠金が守られやすい仕組みです。海外の無登録業者は、日本のこの信託保全義務の対象外であり、資産の保全は各社の自主的な取り扱いに依存します。「海外は信託保全がまったくない」と断定はできませんが、日本の法的な保全は及ばない、という理解が正確です。
- ③ 日本の法的保護・金融ADR:国内業者との取引でトラブルが起きた場合、指定紛争解決機関(金融ADR)などの救済制度を利用できます。無登録の海外業者との取引では、こうした日本の救済が使えず、争うとしても現地の法律が適用されるため、解決は容易ではありません。
5. 追証・ゼロカットの違い──「ゼロカット=安全」ではない
★ 国内は追証あり・ゼロカットは無し。海外は一部がゼロカット。ただし「ゼロカットがあるから安全」とは言い切れません。
国内FXにはゼロカットがなく、相場の急変で証拠金を超える損失が出た場合、その不足額は追証(未収金)として利用者の負担になります。これは、損失補塡を禁じる金融商品取引法第39条の趣旨から、国内の登録業者はゼロカット(マイナス分の肩代わり)を提供できないと解されているためです。一方、海外FXは一部の業者がゼロカットを採用し、口座残高がマイナスになっても追加請求をしない扱いとしています。
ただし、「ゼロカット=安全」ではありません。ゼロカットで避けられるのはあくまで「マイナス残高(追証)」であって、預けた証拠金そのものは損失として失われます。加えて、両建てや指標直前のハイレバなどの禁止取引に該当すると適用されないことがあり、さらに出金拒否・無登録・破綻といった業者そのもののリスクは別に残ります。国内でも、通常の相場ではロスカットが機能するため、未収金はまず発生しません。
なお、ゼロカットが金融商品取引法第39条によって名指しで禁止されているわけではなく、これは条文の趣旨からの業界的な解釈である、という点も補足しておきます。ゼロカットと追証の仕組み、国内で追証を避ける口座選びはFXのゼロカットと追証とはで詳しく解説しています。ここでは「国内=追証あり・ゼロカット無/海外=一部ゼロカット、ただしゼロカットは万能ではない」という違いを押さえてください。
6. 海外FXが「有利に見える点」の逐条ファクトチェック
★ 海外FXの「売り」を、煽らず・貶めず、一つずつ検証します。多くはメリットの裏に但し書きがあり、そこを見落とすと判断を誤ります。
海外FXには、広告やSNSで「有利」として語られる代表的なポイントがいくつかあります。ここでは、それぞれの言い分(メリット)と、見落とされがちな但し書きを、2段構えで並べます。海外FXを否定するためではなく、正確に比較するための材料として読んでください。
メリットはいずれも事実です。ただし、その多くに条件や但し書きが付きます。片面だけを見て「お得」と判断せず、両面を見て決めることが大切です。
7. あなたはどっち向き?──判断フロー
★ 「どちらが上か」ではなく、「あなたが何を重視するか」で選ぶのが現実的です。守りたいものから逆算しましょう。
ここまでの違いを踏まえて、どちらが自分に向いているかを整理します。急いで決める必要はありません。表面的な「お得さ」ではなく、自分が優先したいものから逆算して選ぶのが、後悔の少ない選び方です。
国内FXが向きやすい人
- 日本の法的な保護(信託保全・金融ADR)や、金融庁の監督という安心感を重視する
- 税率の分かりやすさ(一律20.315%)と、損失の3年繰越を活かしたい
- これからFXを始める、または長く続けたい
- レバレッジは25倍までの枠の中で、無理のない範囲で取引したい
海外の高倍率志向が向く(ただし相応のリスクを受け入れられる)人
- 少額の資金で、高いレバレッジを試したい
- 無登録・出金拒否・破綻など、日本の保護が及ばないリスクを理解したうえで、自己責任で使える
- マイナス残高(追証)だけは避けたく、ゼロカットを重視する(ただしゼロカットは万能ではない点を承知している)
どちらにも一長一短があります。当サイトは金融庁の監督下にある国内FXをおすすめする立場ですが、海外FXを一方的に否定するものではありません。仕組みとリスクを正確に理解したうえで、自分に合うほうを選んでください。
8. 国内FXを選ぶなら(手堅い3社)
★ 安全性を前提に、「始めやすさ」で選ぶなら。ここで挙げる3社はいずれも金融庁に登録済みで、信託保全の対象です。
安全性を前提に、始めやすさで選ぶなら、という視点で3社を挙げます。順位は広告や報酬で決めていません。評価軸は「安全性(登録・信託保全)を前提に、初心者の始めやすさ(最低取引単位・コスト・サポート)」です。基準日は2026年7月18日で、各社のスペックは変更される場合があるため、最新は公式サイトでご確認ください。全社の比較はFX口座おすすめランキングにまとめています。
1 DMM FX
大手グループが運営する、口座数の多い定番の国内FXです。主要通貨ペアのスプレッドが狭く、取引コストを抑えやすいのが持ち味です。さらに2025年1月からは主要4ペアでミニ(1,000通貨単位)に対応し、少額からポジション量を細かく調整できるようになりました。アプリの通知で証拠金維持率を管理しやすく、初めての1社としての安心感があります。なお、DMM FXは証拠金維持率が100%を下回ると追加入金を求める追証があるため、低めのレバレッジと維持率の余裕をセットで使うのが基本です。
2 松井証券
100年以上の歴史を持つ証券会社が手がける国内FXです。最大の特長は1通貨から取引できる点で、数百円程度の資金からでも始められ、証拠金に対して過大なポジションを持ちにくくなっています。さらに、ロスカット率を50〜90%の範囲で自分で設定でき、早めの撤退で損失をコントロールしやすいのも強みです。少額でじっくり練習したい初心者や、資金管理を細かく行いたい人に向いています。
3 JFX(MATRIX TRADER)
約定力とスピードに定評のある国内FXです。注文が意図したレートで通りやすいため、急変時にロスカットの滑り(想定より不利なレートでの決済)を抑えやすいとされます。加えて、証拠金判定による追証制度を設けず、ロスカットのみで対応する点も分かりやすい特徴です。スキャルピングを含め、約定の質を重視するトレーダーに向いています。
FX取引は、レバレッジを利用するため、相場の急変時には預けた証拠金を超える損失が生じる可能性があります。特に国内FXにはゼロカットが無いため、口座残高がマイナスに突き抜けた場合、その不足分は法的な支払い義務のある債務(未収金)となります。取引は生活に影響のない余裕資金で行い、レバレッジ・逆指値・証拠金維持率による資金管理を前提としてご利用ください。本ページの内容は情報提供を目的としたものであり、特定の取引や投資成果を保証するものではありません。
まとめ
- 違いの本質は「日本の金融庁の規制の内側か外側か」です。国内FXは監督下にあり、海外FXの多くは規制の外にあります。高いレバレッジやゼロカットは、規制の外だからこそ提供できている仕組みだと捉えると、比較の軸が定まります。
- 税金は「海外が安い」と一括りにできません。国内は一律20.315%、海外は累進で他の所得と合算して決まります。損益通算と3年繰越まで含めると、継続的に取引するほど国内が有利になりやすい構図です。
- 安全性は制度で差がつきます。国内には金融庁の登録・監督、信託保全(府令143条)、金融ADRという3層の保護が働き、無登録の海外業者にはこれらが及びません。
- 選ぶ順番は「守りたいもの」から。当サイトは金融庁の監督下にある国内FXをおすすめしますが、海外FXを一方的に否定はしません。仕組みとリスクを正確に理解したうえで、自分に合うほうを選んでください。
国内FXのレバレッジは、かつて上限のない時代から、2010年に50倍、2011年に25倍へと段階的に引き下げられ、あわせて顧客資産の信託保全も義務化されてきました。これは、過去の急変で投資家が大きな損失を負った教訓を踏まえた、投資家保護の歴史でもあります。派手さはなくても、こうした制度の積み重ねが、長く付き合ううえでの安心につながっています。焦って決める必要はありません。自分の目的に照らして、ゆっくり選んでいきましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 海外FXは違法ですか?逮捕されますか?
海外FX業者を利用すること自体を、利用者側の犯罪として一律に禁じる法律は、現時点ではありません。ただし、多くの海外FX業者は日本の金融庁に登録しておらず、金融庁は無登録業者への警告を継続的に公表しています。無登録業者との取引は、出金拒否や破綻などのトラブルが起きても、日本の法的な保護(信託保全や金融ADR)が及びません。「逮捕されるかどうか」より、「トラブル時に守られない」という点にこそ注意が必要です。当サイトは、金融庁の監督下にある国内FXの利用をおすすめしています。
Q. 海外FXの税金は国内とどちらが高いですか?いくらから確定申告が必要ですか?
国内FXは、利益額にかかわらず一律20.315%の申告分離課税です。海外FXは総合課税の累進で、他の所得と合算した課税所得によって税率が変わります。課税所得が低い層では海外のほうが低くなる場合もありますが、課税所得がおよそ330万円を超えるとおおむね国内のほうが低くなり、損益通算や3年繰越まで含めると国内が有利になりやすい構図です。確定申告が必要になる目安は、給与所得者で給与以外の所得(FXの利益を含む)が年間20万円を超える場合などです。なお、この20万円以下でも住民税の申告は原則必要です。最終的な要否と税額は他の所得や控除で変わるため、税理士や税務署にご確認ください。
Q. 結局、どちらが儲かりますか?
「どちらが儲かるか」は相場やトレード次第であり、業者の違いで利益が保証されるものではありません。制度面で言えば、国内FXは税率が一律で、損失の3年繰越ができ、信託保全など日本の保護が働きます。海外FXは高いレバレッジで少額から大きく張れる一方、税は累進で繰越ができず、無登録・出金拒否などの業者リスクを伴います。手元に残る金額と安全性の両面で見ると、継続して取引する人ほど国内の制度的な利点が効いてきます。
Q. 海外FXはなぜ金融庁に登録しないのですか?
日本で登録すると、レバレッジ上限25倍、ゼロカットにつながる損失補塡の禁止、信託保全の義務など、日本の規制を守る必要が生じます。高いレバレッジやゼロカットは、これらの規制の外にあるからこそ提供できている仕組みです。登録すれば海外FXの「売り」である高レバレッジ等を維持できなくなるため、登録しない業者が多いと説明されます。裏を返せば、無登録である以上、日本の投資者保護は及びません。
Q. ゼロカットは本当に安全ですか?
ゼロカットは、口座残高がマイナスになったときに業者がその分を肩代わりし、追加請求を避ける仕組みです。マイナス残高(追証)は避けられますが、預けた証拠金そのものは損失として残り、「損をしない仕組み」ではありません。加えて、禁止取引に該当すると適用されないことがあり、出金拒否や無登録などの業者リスクも別に残ります。「ゼロカットがあるから安全」とは言い切れません。仕組みの詳細は姉妹ページで解説しています。
Q. 海外FXの出金拒否は本当にあるのですか?
利益が出た際に「規約違反」などを理由に出金を拒まれた、口座を凍結された、というトラブルが複数報告されています。無登録の海外業者との取引では、日本の金融ADRなどの救済制度が使えず、争うとしても現地の法律が適用されるため、解決は容易ではありません。具体的な事例や背景は、姉妹ページで詳しく整理しています。
Q. 国内FXと海外FXは併用できますか?
両方の口座を持つこと自体は可能です。ただし税務上は別の区分として扱われ、国内FX(申告分離)の損益と海外FX(総合課税の雑所得)の損益は、互いに損益通算できません。海外側の損失は繰越もできません。併用する場合は、それぞれの利益を別々に申告する必要があり、計算が複雑になります。判断に迷うときは、税務署や税理士にご確認ください。
Q. 初心者はどちらを選べばよいですか?
当サイトは、これからFXを始める方には、金融庁の監督下にあり、信託保全などの保護が働く国内FXをおすすめしています。レバレッジが25倍までに抑えられ、税率も一律で分かりやすく、日本語のサポートや法的な救済制度も利用できるためです。少額から始めたい場合は、最低取引単位が小さい国内口座を選ぶと、過大なリスクを避けやすくなります。
監修・一次情報の出典
本記事は、以下の公的機関・一次情報に基づいて作成しています。税率や法令、金融庁の警告リストは、公式サイトで最新の内容をご確認ください。
- 国税庁 タックスアンサー No.1521 外国為替証拠金取引(FX)の課税関係:国内FXの申告分離課税(20.315%)と、海外FXが総合課税・雑所得となる根拠(関連:No.1522 先物取引に係る雑所得等の課税の特例/No.1523 先物取引の差金等決済に係る損失の繰越控除)。タックスアンサーを確認 →
- 国税庁 タックスアンサー No.2260 所得税の税率:海外FX(総合課税)の累進税率と、損益分岐の試算の根拠。税率表を確認 →
- 金融庁 無登録で金融商品取引業を行う者の名称等(警告リスト):無登録の海外業者に関する注意喚起(2026年6月更新)。警告リスト →
- 金融先物取引業協会(FFAJ):国内FXのレバレッジ規制(個人・証拠金率4%=25倍)および信託保全(区分管理の信託一本化)。公式サイト →
- e-Gov法令検索 金融商品取引法 第39条(損失補塡等の禁止):国内にゼロカットが無い法的根拠(趣旨からの解釈)。条文を確認 →
監修:トシ(元・金融コンサルタント)/方針:広告による順位操作はありません。数値・事例は一次情報に照合して記載しています。税・損益分岐の最終的な判断は、税理士・税務署にご確認ください。

