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人民元円の見通しとスワップ|CNH・CNYの違いと円高リスク

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人民元円は、1人民元を何円で交換できるかを表すレートです。国内FXの取扱銘柄は主にオフショア人民元のCNH/JPY。見通しを考えるときは、中国の材料に加えて円の動きも見ます。人民元が米ドルに対して上がっても、それ以上に円高が進むと人民元円は下がります。

取引前に確認したい3点
ニュースの人民元はCNHかCNYか。ドル円とドル人民元はそれぞれどちらに動いているか。想定する為替差損を、受取スワップでどこまで補えるか。この順に見ると、通貨の見通しと口座の条件を整理できます。

※配信に遅延する可能性もあり、実際の取引レートとの間に相違が生じる場合があります。

上の配信レートは参考値です。遅延や配信元による差があるため、注文には利用するFX会社の売値・買値を確認してください。

CNHとCNYの違いは、人民元を取引する市場

CNHとCNYは同じ人民元です。中国本土で取引されるオンショア人民元をCNY、香港など中国本土の外で取引されるオフショア人民元をCNHと呼び分けます。市場の参加者や資金の動きに違いがあるため、両者の為替レートがずれることがあります。

CNY:本土の市場

中国のニュースに出てくる基準値や、本土市場の対ドルレートを読むときの区分です。

CNH:本土外の市場

このページのFX取扱表で扱う人民元です。注文画面のCNH/JPYと、ニュースが示すCNYのレートを区別します。

豪準備銀行の人民元市場に関する資料も、本土とオフショアの市場、資本移動の制約を分けて説明しています。CNHにも中国の政策や本土市場の影響は及びます。

「基準値から±2%」は、人民元円の損失上限ではない

中国人民銀行の制度では、本土の銀行間直物市場における対米ドルの人民元取引に、その日の基準値から上下2%の変動幅があります。基準は前日の終値ではなく、その日の基準値です。

この幅をCNH/JPYに当てはめて「1日の損失は2%まで」と考えることはできません。円の変動、保有日数、取引数量によって損失は変わり、レバレッジを使えば預けた資金に対する損失率も大きくなります。制度の原文は中国人民銀行の公告(2014年3月17日適用)で確認できます。

人民元円の見通しは、ドル円とドル人民元を分けて読む

人民元円は、次の関係で考えると値動きの理由を追いやすくなります。

人民元円(CNH/JPY) ≒ ドル円(USD/JPY) ÷ ドル人民元(USD/CNH)

USD/CNHは「1米ドルに何人民元必要か」という表示です。7.0から6.8へ下がると、少ない人民元で1米ドルを買えるので人民元高。数字が上がると人民元安です。

基準をドル円140円・ドル人民元7.0元とした説明用の試算
変えた条件ドル円ドル人民元人民元円
基準140円7.0元20.0000円
円安だけ進む147円7.0元21.0000円へ上昇
人民元安だけ進む140円7.2元19.4444円へ下落
人民元高だけ進む140円6.8元20.5882円へ上昇
人民元高と円高が重なる133円6.8元19.5588円へ下落

現在のレートや予測ではありません。同時点の参考レートを想定し、売値・買値の差や配信差を省いた計算です。レートは小数第4位まで表示し、次の損益は丸める前の値で計算しています。

最後の行では、人民元が対ドルで上がっているのに人民元円は下がっています。20円で1万CNHを買い、133÷6.8円で決済するなら、為替差損は約4,412円です。中国に好材料が出たというニュースだけでは、円で持つポジションの利益まで判断できません。

中国の材料を読んだら、日本側の材料も確かめる

見通しを組み立てるときの確認先と読み方
見る材料確認する内容判断で残す条件
中国の景気国家統計局の物価・小売・生産など改善/悪化だけでなく、事前の予想との差と政策対応を合わせて読む
中国の金融・為替政策中国人民銀行の発表・基準値景気を支える政策でも金利低下は通貨の重しになり得る。反応の方向を一つに決めない
日本の金利・円相場日本銀行の金融政策決定とドル円円高が人民元高を上回れば、人民元円は下がり得る
通商政策・突発材料関税や輸出規制の公式発表、実施時期、対象報道の見出しと実際の適用条件を分け、急な値動きと取引コスト拡大に備える

発表直後の売買方向を機械的に決める表ではありません。指標の結果と予想の違いはファンダメンタルズ分析、直近の出来事はマーケット解説で確認できます。

人民元円のスワップは、数量・日数・為替差損までそろえる

買えばいくら受け取れるかは、口座・対象日・数量で変わります。スワップは日々変動し、買いでも支払いになることがあります。中国のLPRは銀行の貸出金利の参照指標であり、日本の金利との差をそのままFXの受取額にはできません。

表示が10万通貨分なら、1万通貨分へ換算してから比べる

SBI FXトレードのスワップ表示では、CNH/JPYは10万通貨あたりです。他社の1万通貨あたりの表示と、金額だけを比べないようにします。同じ期間・売買方向で、数量と付与日数もそろえます。

仮に「10万通貨・3日分で300円」なら、1万通貨・1日分に直した比較用の金額は
300円 ×(1万÷10万)÷3日 = 10円です。

これは比較用の換算です。小口取引の実際の受払には各社の端数処理があり、換算額どおりになるとは限りません。付与日数が0の日は割り算せず、複数日をまとめて確認します。仕組みや付与日の読み方はスワップポイントの基本へ。

受取が続いても、0.2円下がると合計はどうなるか

1万CNHを20円で買い、19.8円で決済する例です。為替差損は2,000円。保有中に30日分のスワップが付くと仮定し、日額だけを変えて比べます。

1万CNH買い・0.2円下落・スワップ30日分の仮定比較
1日分のスワップ30日分の受払為替損益合計
20円受取+600円−2,000円−1,400円
10円受取+300円−2,000円−1,700円
0円0円−2,000円−2,000円
10円支払−300円−2,000円−2,300円

日額は実際の提示額ではなく、全期間一定とした仮定です。スプレッドなどの費用・税金・途中のロスカットを含みません。買いの例であり、売りは値上がりが損失方向です。実際の約定価格から求めた為替損益には、スプレッドを重ねて控除しません。

600円の受取が補える値下がり幅は、600円÷1万CNH=0.06円です。これはロスカットまで耐えられる幅ではありません。数量を10倍にして受払も比例すると仮定すれば、合計損益は10倍になりますが、補える値幅は同じです。現在の含み損と平均スワップから、相殺までの理論日数を調べるならスワップ損益分岐計算機へ。

人民元円を取引できる口座と最低数量

最低数量を確認した店頭FXの例です。掲載順は推奨順位ではありません。同じ会社でも商品によって条件が違うため、口座名まで照合してください。条件はページ上部の最終更新日時点で公式仕様を確認しています。

CNH/JPYの最低取引数量を確認した店頭FXサービス
サービス最低数量公式確認先
SBI FXトレード1通貨取引ルール
松井証券FX1通貨取引ルール
みんなのFX1,000通貨取引ルール
LIGHT FX1,000通貨取引ルール
セントラル短資FX・FXダイレクトプラス1,000通貨取引ルール
外為どっとコム・外貨ネクストネオ1,000通貨取引ルール
楽天FX1,000通貨取引ルール
JFX・MATRIX TRADER10,000通貨取引ルール
ヒロセ通商・LION FX10,000通貨取引ルール(PDF)
GMO外貨・外貨ex10,000通貨取引ルール

取扱会社の全件一覧ではありません。SBI証券の「SBI FXα」はSBI FXトレードと別商品です。サクソバンク証券・IG証券等にも人民元の取扱があり、注文条件は各商品で確認します。また、くりっく365のCNH/JPYは取引所FXです。上表の店頭FXと分けて検討してください。

最小数量は、注文できる単位を示します。必要な証拠金や、無理なく持てる数量とは別です。買いの場合、1,000CNHなら1円の下落で1,000円、1万CNHなら同じ下落で1万円の為替差損になります。先に許容損失を決めて、取引数量を計算する順番が役立ちます。計算機では決済通貨を日本円にし、エントリーと損切りのレート、口座の最小数量・発注刻みを入力します。

GMO外貨の「外貨ex」とGMOクリック証券の「FXネオ」も別商品です。「GMOだから取扱がある/ない」とまとめず、CNH/JPYの銘柄名を取引ルールで確認します。

掲載口座を確認するときの注意点

みんなのFX・LIGHT FX:いずれも1,000通貨からですが、スワップ条件は口座別に確認します。片方の表示をもう片方の受取額として使わないようにします。
セントラル短資FX:FXダイレクトプラスのCNH/JPYは1,000通貨から。取引時刻のスプレッドと受払条件を公式画面で確認します。

JFX・MATRIX TRADER

人民元円は1Lot=1万通貨です。他の通貨ペアの1Lotと同じ数量だと思い込まず、発注画面の通貨数量を確認してください。

FXはレバレッジにより損失が拡大し、預託資金を上回る損失が生じる場合があります。

SBI FXトレード:1通貨から注文できますが、スワップ情報のCNH/JPY表示は10万通貨単位です。最低注文量と、情報画面の計算単位を区別します。
外為どっとコム:上表は「外貨ネクストネオ」の条件です。積立用サービスの数量や仕組みを、通常のFX注文へ当てはめないようにします。

ヒロセ通商・LION FX

人民元円は1Lot=1万通貨です。1,000通貨のつもりで1Lotを選ぶと想定の10倍になるため、数量を確認してから注文します。

逆指値を設定しても、急変時には指定価格で決済できないことがあります。少額の証拠金で大きな数量を持つ取引には注意が必要です。

注文前は、スワップ額より先に数量と損失を確認する

  1. 銘柄を確認する。ニュースのCNYと口座のCNH/JPYを区別し、円高・円安も見る。
  2. 数量を円の損失へ直す。買いなら下落、売りなら上昇を想定し、決済予定の値幅×CNH数量で計算する。
  3. 受払の条件を確認する。同期間・同方向・同数量へそろえたスワップと取引コストを調べる。
  4. 資金と注文を見直す。ロスカット規則、必要証拠金、重要発表の予定を確認する。必要証拠金だけを入れれば安全という意味ではない。

管理相場でも、元本や利益は保証されません。中国の政策変更、円の急変、流動性の低下によって、損失やスプレッドが拡大することがあります。ロスカットの仕組みも確認し、生活資金を取引資金へ回さないことが大切です。

人民元のニュースを、円で持つ自分の損益までつなげる

人民元円を見るときの起点は、CNHとCNYの市場の違い、そしてドル円とドル人民元の二つのレートです。元高のニュースを読んだら円側も確認し、取引する数量で損失を試算します。その金額と、条件をそろえたスワップを比べてから保有を考えると、受取額だけに目を奪われずに判断できます。

通貨ペア自体を選び直すなら通貨ペアの選び方、リラ・ペソ・ランドも比較するなら高金利通貨の特徴と下落リスクへ。外貨を持つ方法の違いはFXと外貨預金の比較で確認できます。

この記事の確認方法

金融ナンバーワンサイトが、生成AIによる調査・構成支援を用いて編集しています。制度と商品条件は公式原本と照合し、説明用の数値は再計算しました。将来の為替予測や実取引の成績を示す記事ではありません。編集方針・訂正について

制度の参照資料:中国人民銀行のLPR制度説明。通貨市場と変動幅、各商品の条件は本文中の公式資料へリンクしています。

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