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スイスフラン円(CHF/JPY)の特徴と見通し ― 安全通貨のいまとスワップで読む

※配信に遅延する可能性もあり、実際の取引レートとの間に相違が生じる場合があります。

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スイスフラン円(CHF/JPY)は、有事に買われる代表的な安全通貨です。ただし近年は円も弱く、「安全通貨どうしだから動かない」という以前の常識が崩れ、上昇が続いてきました。しかも日本の利上げで金利差が逆転し、スワップは買いがマイナス・売りがプラスという、高金利通貨とは逆の形になっています。スワップ水準そのものを比べたい方はFXスワップポイント比較、通貨ペア全体の選び方は通貨ペアの選び方もあわせてどうぞ。
🌍 値動きの軸世界のリスク回避・SNBと日銀の金利差・対ユーロ
📈 いまの特徴円安で「安全通貨どうし=レンジ」が崩れ最高値圏
🛡️ 守り方レバレッジを抑える・スワップは売りがプラス

結論:スイスフラン円はこう向き合う(早見)

このページは「スワップの高さ順」で並べたものではありません。スイスフラン円という通貨ペアの性格を理解したうえで、無理なく扱いやすいかという観点で口座を整理しています。まず要点を早見表にまとめます。

こんな人は、この口座から
低コストと大手の安心感で選びたいDMM FX
数百円〜数千円の少額から試したい松井証券のFX
スプレッドとスワップの表示が見やすい口座がよいみんなのFX / LIGHT FX
電話サポートを受けながら始めたいヒロセ通商(LION FX)
スイス経済やSNBの情報を読み込みたい外為どっとコム
短期で機動的に動かしたいJFX(MATRIX TRADER)

要点を先にまとめると、スイスフラン円は「有事に強い安全通貨」でありながら、いまは円安と金利差の逆転という2つの事情で、以前とは違う動き方をしています。この背景を押さえておくことが、口座選びよりも先に大切になります。

スイスフラン円を扱うおすすめFX口座 比較表

下の各社は、いずれもスイスフラン円を取引できます(2026年7月時点で取扱いを確認)。スイスフラン円はドル円などの主要ペアに比べてスプレッドが広めで、取引が薄くなる時間帯もあるため、コストと最小取引単位を先に見ておくと選びやすくなります。

会社名最小取引単位CHF/JPYスプレッドの傾向スワップの傾向(2026年7月時点)サポート・ツールの特徴
DMM FX1万通貨主要ペアは低水準・CHF/JPYは広め買いは支払い・売りは受取り大手の安心感・見やすいアプリ
ヒロセ通商(LION FX)1,000通貨狭めだがCHF/JPYは広め買いは支払い・売りは受取り24時間電話サポート・多通貨ペア
松井証券のFX1通貨標準的買いは支払い・売りは受取り数百円から・少額に対応
みんなのFX / LIGHT FX1,000通貨狭めの水準買いは支払い・売りは受取り・表示が明快スワップ・スプレッドを確認しやすい
楽天証券のFX1,000通貨標準的買いは支払い・売りは受取り楽天経済圏との連携
JFX(MATRIX TRADER)1,000通貨狭めの水準買いは支払い・売りは受取り約定が速い・スキャルピング公認
外為どっとコム1,000通貨狭めの水準買いは支払い・売りは受取り情報コンテンツが充実

スプレッドやスワップは各社・時期で変わります。スワップの向きは日本とスイスの金利差で決まり、2026年7月時点では「買い=支払い/売り=受取り」の傾向です(理由は第6章)。最新のスワップはFXスワップポイント比較、コストはFXスプレッド比較で確認できます。

おすすめ口座の特徴

掲載の考え方:スイスフラン円を取引できる主要な国内FX口座を、コスト・最小取引単位・スワップの見やすさ・ツールとサポート・情報量という観点で整理しました。基準日は2026年7月16日です。広告や報酬の有無で順番を決めてはいません。

1 DMM FX

大手ならではの安心感と、主要通貨ペア全般での低コストが持ち味です。スマホアプリが見やすく、スイスフラン円を落ち着いて扱いたい方の最初の1社として向いています。最小取引単位が1万通貨のため、レバレッジを抑えたい場合は資金に余裕を持たせておきたいところです。

2 ヒロセ通商(LION FX)

1,000通貨から取引でき、24時間の電話サポートやデモ取引(本番前の練習はFXデモトレードも参考になります)が用意されています。操作に慣れていない方でも始めやすい口座です。スイスフランに関連する通貨ペアの取扱いも多く、対ユーロなど多角的に見たい方にも向いています。

3 松井証券のFX

1通貨から取引を始められるのが最大の強みです。まとまった資金がなくても、数百円の少額からスイスフラン円を試したい方に向いています。急変動が怖い通貨だからこそ、少額で値動きに慣れてから増やす、という使い方ができます。

4 みんなのFX / LIGHT FX

スプレッドが狭めで、スワップポイントの表示が見やすいのが特徴です。スイスフラン円は「売りが受取り」という珍しい形になっているため、買い・売り両方のスワップをはっきり確認できる口座は扱いやすくなります。少額からの取引にも対応しています。

5 楽天証券のFX

直感的で見やすいツールと、楽天経済圏との連携が魅力です。普段から楽天のサービスを使っている方なら、保有状況の管理もしやすくなります。
※FX取引には楽天証券の口座開設(総合口座、またはFX専用口座)が必要です。

6 JFX(MATRIX TRADER)

約定スピードの速さに定評があり、スキャルピング(超短期売買)も公認されています。スイスフラン円を長く持つだけでなく、値動きに合わせて短期で機動的に動かしたい方に向いています。

7 外為どっとコム

マーケット情報や学習コンテンツが充実しています。スイスフラン円はSNB(スイス国立銀行)の政策や世界のリスク動向で動くため、情報を読み込みながら取引したい方に向いています。

スイスフラン円を動かす3つの力

スイスフラン円の値動きは、主に「世界のリスク回避(有事の買い)」「SNBと日銀の金利差」「対ユーロ(EUR/CHF)の動き」という3つの力で決まります。

スイスフラン円を動かす3つの力 スイスフラン円 CHF/JPY 世界のリスク回避 有事に買われる安全通貨 対ユーロ(EUR/CHF) SNBはフラン高を警戒 SNBと日銀の金利差 SNB 0%(2026年6月・据え置き) ⇔ 日銀 1.00%(2026年6月・31年ぶり高水準) 金利差 約1.0%(いまは日本のほうが高い)
図①:スイスフラン円を動かす3つの力

なぜ「有事に買われる」のか

スイスフランが安全通貨と呼ばれるのは、雰囲気ではなく実体に理由があります。スイスは1815年から国際的に認められた永世中立国で、政府の借金が国内総生産(GDP)に対しておよそ3割弱と主要国の中で低く、経常収支で大きな黒字を続けています。国の信用力を示す格付けも、主要な格付け会社から最上級に位置づけられています。こうした健全さから、世界で戦争や金融危機などの不安が高まると、資産の逃げ場としてスイスフランが買われやすくなります。同じように「有事の買い」で知られる金(ゴールド)と近い性格を持ち、値動きを見るうえでも参考になります(金(ゴールド)とFXもあわせてどうぞ)。

SNBと日銀の金利差

スイスフラン円のもう一つの軸が、SNBと日銀の政策金利の差です。2026年6月時点で、SNBの政策金利は0%、日銀は1.00%です。かつてスイスはマイナス金利で「世界一低い金利の国」でしたが、いまは日本のほうが金利が高いという、以前とは逆の関係になっています。この差がスワップの向きを決めています(くわしくは第6章)。日銀側の動きは日銀の金融政策とFXで扱っています。

対ユーロ(EUR/CHF)の動き

スイスは輸出の多くを欧州向けが占めるため、SNBはフランが対ユーロで上がりすぎることを警戒します。過去にはEUR/CHFに上限を設けて介入したこともあり、2026年6月の会合でもフランが急騰した場合の為替介入の用意を示しています。このため対ユーロの動きが、間接的にスイスフラン円にも影響します。

「安全通貨どうしだから動かない」は、いまも正しいのか

スイスフラン円について、以前は「日本円もスイスフランもどちらも安全通貨だから、有事には同時に買われて相殺され、あまり動かない」と説明されてきました。この考え方は理屈としては正しいのですが、いまの相場にそのまま当てはめると、実態を見誤ります。

教科書のレンジ論と、いま起きている変化 以前(教科書のイメージ) 有事:フラン買い ↑ + 円買い ↑ → 値動きが相殺される レンジ(動きにくい) 近年(いまの相場) 円は買われにくい / フラン買い ↑ → 相殺が効かない 上昇トレンド(最高値圏)
図②:教科書のレンジ論と、いま起きている変化

近年は、円が以前ほど「有事に買われる通貨」ではなくなってきました。日本と海外の金利差、貿易収支の変化などから、世界が不安なときでも円が買われにくい場面が増えています。その結果、スイスフラン側の上昇を円が打ち消せなくなり、スイスフラン円は相殺されずに上昇してきました。実際、2026年に入ってからは1フラン=200円前後まで水準を上げ、過去にない高値圏で推移しています。

大切なのは、「安全通貨どうしだから動かない」という説明を鵜呑みにして、値動きの小ささを前提にしないことです。かつてのレンジ相場のイメージのまま大きなポジションを持つと、いまのトレンドでは想定外の損益になりかねません。相場は変わるものだという前提で向き合いたいところです。

スワップは「売りがプラス」に反転している

スイスフラン円で意外と知られていないのが、スワップポイントの向きです。高金利通貨では「買って持つとスワップがもらえる」のが一般的ですが、スイスフラン円ではいま逆になっています。

金利差の逆転とスワップの向き 〜2022 スイスはマイナス金利 2022〜2023 SNB利上げ(ピーク1.75%) 2024〜2025 SNB利下げ → 0% 2026 日銀1.00% > SNB0%(逆転) 結果:スイスフラン円は 買い=支払い / 売り=受取り
図③:金利差の逆転とスワップの向き

なぜ「売りが受取り」なのか

スワップポイントは2国間の金利差から生まれます。金利の低い通貨を売り、金利の高い通貨を買うと、その差を受け取れる仕組みです。いまは日本(1.00%)のほうがスイス(0%)より金利が高いため、スイスフランを売って円を買う「売り」で受け取り、スイスフランを買う「買い」で支払い、という向きになっています。実際、あるFX会社の2026年7月時点の公表値でも、1,000通貨あたりで売りが受け取り・買いが支払いという形になっていました。スワップの仕組みはスワップポイントとはで扱っています。

スワップ目的の「売り」に潜む落とし穴

「では売って持てばよいのか」と考えたくなりますが、ここに落とし穴があります。第5章で見たとおり、スイスフラン円はいま上昇しやすい地合いにあります。売りで持っている間に相場が上がれば、日々受け取るスワップ以上の為替差損が生じかねません。スワップの符号だけを見て取引の向きを決めるのは危険だ、というのが正直なところです。実額の比較はFXスワップポイント比較で確認できます。

スワップは固定された利息ではありません。各国の金利が動けば向きも大きさも変わります。受け取り・支払いのどちらであっても、為替レートそのものの変動のほうが損益への影響は大きくなりがちです。スワップ狙いで長く持つときほど、レバレッジを抑え、余裕資金の範囲で取引することが欠かせません(レバレッジとはFXの証拠金とはもあわせてご覧ください)。

2015年スイスフランショックという教訓

スイスフラン円を語るうえで避けて通れないのが、2015年1月15日のスイスフランショックです。安全通貨であっても、中央銀行の一手で相場が一瞬にして急変することを示した出来事でした。

この日、SNBは対ユーロで設けていた「1ユーロ=1.20フラン」の上限を突然撤廃し、同時に政策金利をマイナス0.75%へ引き下げました。上限がなくなったことでフランは急騰します。ここで数字を正確に分けて見ることが大切です。

つまり「4割」という数字は主に対ユーロの話で、スイスフラン円そのものの上げ幅は「約2割」と理解するのが正確です。それでも通貨ペアが1日で2割動くのは異常な事態で、逆指値が想定価格で約定できない、証拠金が一気に不足する、といった形で多くの投資家が大きな損失を被りました。海外では破綻したFX会社も出ています。

この教訓は、「平時は穏やかでも、レンジの外側に逆指値を置き、レバレッジを抑えておく」という資金管理の基本に尽きます。損切りの置き方は損切りの考え方、強制決済の仕組みはロスカットとはで扱っています。

見通しは、何を見れば自分で読めるのか

「スイスフラン円はこれから上がるのか、下がるのか」を他人の予想に頼るのではなく、自分で判断するための材料を持っておくことが大切です。市場の予想も、強気・弱気で大きく割れているのが実情です。次の4点を定期的に確認すると、相場の体温計として機能します。

この4つを事実ベースで押さえておくことが、単一の予想に振り回されないための第一歩になります(経済指標の読み方はFXファンダメンタルズ分析で扱っています)。

スイスフラン円で気をつけること(チェックリスト)

取引を始める前に、次の実務的なポイントを確認しておくと安心です。

  • スプレッドが広めであることを前提にする:スイスフラン円はドル円などの主要ペアよりスプレッドが広く、短期売買ではコスト負けしやすくなります。
  • 薄い時間帯の急変に注意する:欧州時間に比べ、早朝など取引が薄い時間帯は値が飛びやすくなります。
  • スワップの向きは変わりうると考える:日本やスイスの金利が動けば、いまの「売りが受取り」の関係も変わります。最新のスワップスプレッドはこまめに確認したいところです。
  • レバレッジを低く保つ:フランショックのような急変に備え、レンジの外側に逆指値を置き、証拠金に余裕を持たせます。
  • 税金の扱いを把握する:一定額以上の利益には確定申告が必要です。仕組みはFXの確定申告ガイドで確認できます。

トシとヒナコの会話

ヒナコ

ヒナコ

スイスフランって「安全通貨」なんですよね。じゃあ、買って持っておけば安心ということですか?

トシ

トシ

安全通貨というのは「有事に買われやすい」という意味であって、投資として安全という意味ではない。むしろいまは円も弱くて相殺が効かず、スイスフラン円は最高値圏まで上がっている。レンジで動かない通貨、というイメージはもう当てはまらないと考えたほうがいい。

ヒナコ

ヒナコ

スワップも、売りのほうが受け取れるって聞きました。だったら売って持てばおトクなんじゃ……?

トシ

トシ

気持ちは分かるが、そこが落とし穴だ。いまは上がりやすい地合いだから、売りで持つと為替差損がスワップを上回ることもある。スワップの符号だけで向きを決めるのは危険だ。世界のリスク環境・SNBと日銀の金利差・対ユーロの動きを自分の目で確かめて、レバレッジを抑え、レンジの外に逆指値を置いておくことだ。

まとめ:安全通貨という言葉を、いまの相場で読み直す

まとめ:安全通貨という言葉を、いまの相場で読み直す

スイスフラン円は「有事に買われる安全通貨」です。ただし、その言葉から連想する「動かない・安全」というイメージは、いまの相場には当てはまりません。

円が以前ほど買われなくなったことで相殺が効かず、2026年は最高値圏まで上昇してきました。さらに日本の利上げで金利差が逆転し、スワップは買いが支払い・売りが受取りという、高金利通貨とは逆の形になっています。

だからこそ、「安全通貨だから安心」と決め込むのではなく、値動きの背景――世界のリスク環境、SNBと日銀の金利差、対ユーロの動き――を自分の目で確かめることが出発点になります。そのうえでレバレッジを抑え、2015年のフランショックが示したテールリスクに備えて、レンジの外に逆指値を置いておく。この基本を守れば、スイスフラン円は資産の一部として無理なく付き合える通貨です。

ご自身の資金量に合った口座(初心者の口座選びは初心者のFX口座選びも参考になります)から、無理のない範囲で始めていただければと思います。

よくある質問(FAQ)

Q. スイスフラン円はなぜ動くのですか?

主に「世界のリスク回避(有事の買い)」「SNBと日銀の金利差」「対ユーロ(EUR/CHF)の動き」の3つに影響されて動きます。スイスは永世中立国で財政も健全なため、世界が不安なときに買われやすい安全通貨です。

Q. スイスフラン円は「動かない通貨」だと聞きましたが本当ですか?

以前は、円もスイスフランも安全通貨で有事に同時に買われ、相殺されて動きにくいと説明されていました。ただし近年は円が買われにくくなったため相殺が効かず、スイスフラン円は上昇が続き、2026年は最高値圏で推移しています。「動かない」という前提は現状には当てはまりません。

Q. スイスフラン円のスワップは買いと売り、どちらが受け取れますか?

2026年7月時点では、日本(1.00%)のほうがスイス(0%)より金利が高いため、スイスフランを売って円を買う「売り」で受け取り、「買い」で支払いとなる傾向です。金利が動けば向きも変わります。最新の実額は各FX会社の公式サイトで確認してください。

Q. スワップ狙いでスイスフラン円を売って持つのは有効ですか?

受け取りスワップは魅力に見えますが、いまは相場が上昇しやすい地合いのため、売りで持つと為替差損がスワップを上回るおそれがあります。スワップの符号だけで取引の向きを決めるのは避けたいところです。

Q. 2015年のスイスフランショックとは何ですか?

2015年1月15日、SNBが対ユーロの上限(1ユーロ=1.20フラン)を突然撤廃し、同時に金利を引き下げた出来事です。フランは対ユーロで一時およそ4割上昇し、スイスフラン円でもおよそ2割上昇しました。逆指値が想定どおり約定できず、多くの投資家が大きな損失を被りました。

Q. スイスフラン円はどのFX会社でも取引できますか?

国内の主要なFX会社の多くで取引できます。ただしドル円などの主要ペアに比べてスプレッドが広めで、取引が薄くなる時間帯もあるため、コストと最小取引単位を確認してから選ぶと安心です。

Q. いくらから始められますか?

FX会社によって最低取引単位が異なります。1000通貨単位の口座なら数千円から、1通貨単位で扱える口座なら数百円の少額からでも始められます。急変動が心配な通貨なので、少額で慣れてから増やす進め方が向いています。

監修・データ出典

  • 監修:トシ(元・金融コンサルタント)
  • データ出典:SNB(スイス国立銀行)・日本銀行・各社公表資料
  • 方針:広告による順位操作はありません

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