100万円修行で年会費が無料になる仕組みと、対象外になりやすい支払いをやさしく解説
最終更新日:
年間100万円の利用でゴールドカードの年会費が永年無料になる仕組みを、集計期間・対象外の支払い・達成できなかった場合まで整理しました。
100万円修行とは、1年間のカード利用額を条件額まで積み上げて、翌年以降の年会費を永年無料にする使い方のことです
主要カードで「年間の利用額が条件を満たすと翌年以降の年会費が永年無料になる」と公式に明記されているのは、次の3枚です。条件額のハードルは3枚で同じではありません。三井住友カードとOliveが100万円、エポスは50万円です(2026年7月31日に各社公式サイトで確認)。
① 三井住友カード ゴールド(NL)/年間100万円
年会費は5,500円(税込)。「年間100万円のご利用で翌年以降の年会費永年無料」と公式に記載されています。無料になるのは「翌年以降」です。初年度の年会費5,500円(税込)は、条件を達成しても免除されません。
出典:三井住友カード公式
③ エポスゴールドカード/年間50万円
通常年会費は5,000円(税込)。公式FAQに「年間ご利用額が50万円以上で、翌年以降の年会費が永年無料となります」と記載されています。招待(インビテーション)経由、エポスファミリーゴールドの紹介経由でも永年無料になります。
出典:エポスカード公式FAQ
※本調査の対象は三井住友カード・エポスカード・JCB・三菱UFJカードです。日本国内のすべてのゴールドカードを網羅的に調べたものではありません。そのため本文では「主要カードでは」という限定で書いています。
判断の前に押さえておきたい点
「年間」は暦年(1月〜12月)ではありません。カードごとに起算日が違います。
もうひとつ。条件額に届かせるために新しい支出を作ると、無料になる年会費(5,500円や5,000円)より、余分に使ったお金のほうが大きくなります。修行は「すでにある支払いを1枚に集める」使い方です。支出を増やす使い方ではありません。この2点は、申し込みを決める前に確認しておきたいところです(2026年7月31日に各社公式サイトで確認)。
ヒナコ
「100万円修行」って言葉、SNSでよく見かけます。年間100万円もカードで払えば年会費がタダになるんですよね? でも、私って年にいくらカードを使ってるのか、正直まったく把握できてなくて……。それに「積立投資でも金額を稼げる」って読んだ気もするんですが、あれって本当なんでしょうか。
トシ
その2つは、このテーマでいちばんつまずきやすい場所だ。まず後者から言う。三井住友カードは「三井住友カードつみたて投資(SBI証券)」を年間利用額の集計対象外だと公式に明記している。積立で条件額を積み上げるという設計は、現在の公式記載とは合わない。
そして前者。年間いくら使っているかを知らないまま修行を始めるのが、いちばん危ない入り方だ。順序は3つ。自分の年間決済額を出す。条件額との差を見る。その差を埋めるのに新しい支出が要るなら、そもそも向いていない。この記事はその順番で組んだ。
100万円修行が使えるカードは主要3枚 ── 条件と集計期間の早見表
年間の利用額で翌年以降の年会費が永年無料になると公式が明記しているカードは、本調査の範囲では次の3枚でした。条件額だけでなく、集計期間の起算日が3枚とも異なる点が実務上の要点になります。
| カード | 年会費(税込) | 永年無料になる条件 | 年間利用額の集計期間 |
|---|---|---|---|
| 三井住友カード ゴールド(NL) | 5500円 | 年間100万円の利用 | 加入日/加入月起算の12ヵ月 |
| Oliveフレキシブルペイ ゴールド | 5500円 | 年間100万円以上の利用 | 公式に記載を確認できず(※) |
| エポスゴールドカード | 5000円 | 年間50万円以上の利用 | カード有効期限の月末までの1年間(初年度は別ルール) |
※2026年7月31日に各社公式サイトおよび公式FAQで確認した値です。集計期間の詳しい数え方は、このあと「集計期間は暦年ではない」の章で扱います。
※Oliveフレキシブルペイ ゴールドについては、年間100万円の通常ルートの集計期間を明記した記載を、当サイトが確認した公式ページ上では見つけられませんでした。公式に期間が示されているのは、三井住友カード ゴールド(NL)をすでに年間100万円以上利用している人向けの特殊ルートについて「Oliveフレキシブルペイ ゴールドご契約の当月末までに年間100万円以上」という記載のみです(2026年7月31日確認)。通常ルートの起算日は、契約前に三井住友銀行・三井住友カードへ直接ご確認ください。
3枚の条件をもう少し細かく
三井住友カード ゴールド(NL)
出典:三井住友カード ゴールド(NL)商品ページ/特典解説ページ
Oliveフレキシブルペイ ゴールド
出典:Oliveフレキシブルペイ ゴールド(三井住友銀行)/サービス詳細
エポスゴールドカード
出典:エポスカード公式FAQ(年会費)/年間ボーナスポイント
混同しやすいカード:三菱UFJカード ゴールド(旧・ゴールドプレステージ)
「年間100万円で年会費がタダになるゴールド」として同じ枠で紹介されることがありますが、仕組みが違います。同カードは年会費11,000円(税込)で、年間100万円以上の利用で11,000円相当のグローバルポイントが還元されるという制度です。年会費の請求そのものは発生し、そのうえでポイントが戻ってきます。「年会費が永年無料になる」カードとは分けて考える必要があります。
なお、このカードは2025年12月9日に「三菱UFJカード ゴールドプレステージ」から「三菱UFJカード ゴールド」へ名称が変更されています(カード番号・年会費・機能の変更はないと公式が案内しています)。旧名称で書かれた情報を見かけたら、同じカードを指している可能性があります。また、公式ページは「本ページのポイントの還元率および相当額表記は、1ポイント=5円相当として利用した場合です」と注記しており、11,000円相当という金額は交換方法によって変わります(2026年7月31日に公式サイトで確認)。
出典:三菱UFJカード ゴールド/三菱UFJニコス:カード種類名称の変更について
年会費を抑えてゴールドを持ちたいなら、候補はこの3枚だけではありません。年会費が安いゴールドの比較は年会費が安いゴールドカードの比較にまとめています。格付けやステータスという軸で選びたい場合は、ゴールドカードのステータスランキングのほうが判断材料になります。
あなたは修行すべきか ── 年間決済額から逆算する
修行に向くかどうかは、カードのスペックでは決まりません。あなたの年間決済額で決まります。判断の順序は次の3ステップです。
直近12ヵ月のカード利用明細を合計します。複数枚に分散しているなら、集約できる支払いをすべて足してください。家賃・通信費・光熱費・保険料・食費・日用品・交通費・サブスクリプションなど、いまカード払いにできていないものも、移せるなら候補に入ります。年間100万円は、月あたりに直すと約8万3000円です。年間50万円なら月あたり約4万2000円になります(いずれも単純な割り算による試算で、公式が示す目安ではありません)。
条件額から年間決済額を引いた金額が不足額です。この不足額を、いま現金や口座振替で払っているものをカードに移すだけで埋められるかどうか。ここが分かれ目になります。
不足額がゼロ、または集約だけで埋まるなら修行が成立します。支出は変わらず、年会費と特典の分だけ手取りが増える形です。反対に、不足額を埋めるために新しい支出が要るなら、修行には向きません。理由は次項で説明します。
図:修行に向くかどうかは、カードのスペックではなく「不足額を移し替えで埋められるか」で決まります。※年間決済額は本人の利用状況によって変わります。図は判断の順序を示したもので、結果を保証するものではありません。
修行しないほうがよい人
次のいずれかに当てはまるなら、無料になる年会費より、余分に使う金額のほうが大きくなります。
- 不足額を埋めるために、買う予定のなかったものを買おうとしている人
- 年末や集計期間の終わりに「あと10万円」を作るために、まとめ買いや前倒しの購入を考えている人
- 家計の中でカードに集約できる支払いが、すでに出尽くしている人
数字にすると構図がはっきりします。三井住友カード ゴールド(NL)で得られるのは、年会費5,500円が無料になることと、継続特典10,000ポイント。合わせても15,500円相当の水準です。ただしこれは2年目以降の話です。初年度は年会費5,500円(税込)が発生し、継続特典も「初年度は付与されません」と公式が明記しています(詳しくは後述)。
一方、仮に不足額30万円を「新しい支出」で作った場合、その30万円は戻ってきません。三井住友カード ゴールド(NL)の通常のポイント還元は公式に「ご利用金額200円(税込)につき1ポイント」(=0.5%)と記載されています。この率で計算すると、返ってくるのは1,500円相当です。
修行が成立した場合に得られるもの(2年目以降)
15,500円相当
年会費5,500円の免除+継続特典10,000ポイント。金額に上限があります。
不足額30万円を新しい支出で作った場合
30万円が流出
戻ってくるのは0.5%換算で1,500円相当。無料になる年会費のために、その数十倍のお金を動かすことになります。
この判断の直前に確認しておきたい点
上の金額はすべて、公式が示す年会費・特典の値から当サイトが計算した試算です。実際の還元率は利用先や決済方法によって変わります。
また、修行を目的にした支出の前倒しには、もうひとつ副作用があります。翌年以降の集計期間に本来入るはずだった支出を先食いする形になり、翌年の達成を難しくすることがあります(2026年7月31日に各社公式サイトで確認)。
ヒナコ
私、生活費はほとんどカード払いなので、たぶん年間70万円くらいだと思うんです。あと30万円って考えると……ちょっと頑張れば届きそうな気もしちゃいます。この「頑張れば届きそう」が危ないんでしょうか?
トシ
危ないのは金額ではなく、埋め方だ。30万円のうち、いま口座振替や現金で払っているもの——通信費、光熱費、保険料——をカードに移して埋まるなら、支出は増えていない。それなら問題ない。
ただし、何が年間利用額に数えられるかはカードごとに違う。たとえばOliveフレキシブルペイ ゴールドは公式が「税金・家賃、公共料金のお支払い」を対象の一例として挙げているが、三井住友カード ゴールド(NL)の公式ページでは国民年金保険料が対象外と書かれているだけで、住民税や自動車税の可否までは書かれていない。移し替えの候補に税金を入れるなら、自分の持つカードの公式記載を先に確認することだ。
危ないのは、埋めるために買い物を作る場合だ。無料になるのは5,500円。そこに30万円を新しく積めば、差し引きでは大きく損をする。
まず移し替えでどこまで埋まるかを計算することだ。それでも届かないなら、年間50万円のエポスゴールドカードや、年会費が無料のカードを使い続けるという道がある。修行は目的ではない。手段のひとつだ。
集計期間は暦年ではない ── カードごとに起算日が違う
ここが最もつまずきやすい部分です。「年間」は1月から12月ではありません。カードごとに起算日が違い、しかも同じカードでも初年度と2年目以降で数え方が変わることがあります。
三井住友カード ゴールド(NL)
公式の記載は次の通りです(2026年7月31日に公式サイトで確認)。
- 新規入会(初年度):カード加入日から11ヵ月後末日まで
- 翌年度以降:カード加入月の1日から11ヵ月後末日まで
- 切替(アップグレード)の場合:「毎年、本会員のカード切替え月の11ヵ月後末まで」を対象期間とする
出典:三井住友カード ゴールド(NL)商品ページ/特典の詳細およびご注意事項
初年度は「加入日」起算、2年目以降は「加入月の1日」起算という違いがあります。1月1日にリセットされるわけではありません。
5月20日に加入した場合の例
初年度だけ、月の途中から始まります。加入日が月末に近いほど、初年度の実質的な期間は短くなります。
Oliveフレキシブルペイ ゴールド
通常ルートの集計期間について、公式ページ上で起算日を明記した記載を確認できませんでした。当サイトでは推測で埋めず、確認できていない旨をそのまま書いています。なお、達成状況そのものは公式に確認手段が用意されています(後述)。
エポスゴールドカード
年間ボーナスポイントの集計期間は「カード有効期限の月末までの1年間」と公式FAQに記載されています。加算日は集計期間終了後の翌々月中旬頃です(JQ CARDエポスゴールドは集計期間終了後の3か月後の1日頃)。三井住友カードの「加入月起算」とは、起点そのものが違います。
出典:エポスカード公式FAQ(年間ボーナスポイントの集計期間)
なお初年度は別ルールです。公式は「初年度の対象期間はゴールドカードお申し込み受付日より、翌年の当月末日になります。以降毎年1年間が対象期間となります」と記載しています。三井住友カードと同じく、初年度と2年目以降で数え方が変わるということです。
また、集計は利用日ベースです。公式は「年間ご利用金額の集計期間はご利用日ベースであり、お支払日ベースではございません」と明記しています。締切直前の利用が翌月請求になっても、利用日が期間内なら数えられる一方、加盟店からの売上到着が遅れると期間外になることがあります。
JCBゴールド ザ・プレミア
招待条件のショッピング利用金額を数える期間は「12月16日から翌年12月15日まで」と公式FAQに明記されています。暦年に近い区切りですが、半月ずれています。
図:集計期間の起算日は、暦年ともカード同士とも一致しません。4本の帯はどれも重なりません。※加入月・有効期限月は例です。実際の期間は会員ごとに異なります。JCBの期間は招待条件の集計期間です。
なぜここが重要なのか
集計期間を暦年だと思い込んでいると、達成したつもりで締切を過ぎているという事態が起きます。とくに三井住友カードの切替(一般カードからゴールドへのアップグレード)では、切替月が起点になります。新規入会と切替では起点が変わる。切替を検討しているなら、ここは先に確認しておきたいところです。
対象外になる支払い ── 一覧と、なぜ対象外になるのか
年間利用額には、カードで払ったのにカウントされない支払いがあります。ここを知らないまま進めると、明細上は条件額を超えているのに達成にならない、ということが起こります。
三井住友カードの公式リスト(逐語)
三井住友カード ゴールド(NL)の年間ご利用金額の集計対象外は、公式に次のように列挙されています(2026年7月31日に公式サイトで確認)。
年会費(クレジットカード、ETCカード、PiTaPaカード)、三井住友カードつみたて投資(SBI証券)、キャッシングリボ、海外キャッシュサービス、その他ローンの返済金、リボ払い・分割払い手数料、交通系およびその他一部の電子マネーへのチャージ、モバイルSuicaの定期券・特急券・グリーン券の購入、モバイルICOCAの定期券購入、各種決済サービスへのチャージ(VポイントPay、ANA Pay、ミャクぺ!、au PAY(※1)、Kyash(※1)、JAL Pay(※1)、バンドルカード(※1))、弊社発行プリペイドカードへのチャージ、国民年金保険料、三井住友銀行外貨自動積立サービス(クレジットカード決済)
2026年3月1日利用分から、対象外が追加されました
上の一覧にある「(※1)」の4つ——au PAY/Kyash/JAL Pay/バンドルカード——は、比較的新しく加わった対象外です。公式は「2026年3月1日(日)より集計対象となりません」と案内しています。
出典:三井住友カード 年間ご利用金額 集計対象外の追加のお知らせ
比較的新しい改定です。プリペイドやチャージ系のサービスにまとめてチャージして金額を積む、という方法を紹介している情報を見かけたら、この改定より前に書かれた可能性を疑ってください。
当サイトでは、こうした手順そのものを扱いません。改定のたびに無効になる方法だからです。条件を満たすことだけを目的にした使い方は、読者の利益になりにくいと考えています。
クレカ積立は年間100万円に入りません(旧説明の訂正)
三井住友カードつみたて投資(SBI証券)のご利用金額は、年間100万円の集計対象外です。公式には次のように明記されています。
三井住友カードつみたて投資のご利用金額は、三井住友カード ゴールド(NL)の年間100万円のご利用で翌年以降の年会費永年無料および毎年10,000ポイント還元(継続特典)のご利用金額の集計対象となりません
出典:三井住友カード ゴールド(NL)特典解説/三井住友カードつみたて投資 条件詳細
「毎月5万円を積み立てれば年間60万円分がカウントされる」という説明は、現在の公式記載と一致しません。当ページでも以前このような説明を掲載していましたが、公式記載にもとづき訂正しました。積立で条件額を埋めることはできません。
ただし、逆方向の関係は成立します
ここが混同されやすい部分です。「積立額 → 年間利用額」は成立しませんが、「年間利用額 → 積立のポイント付与率」は成立します。
三井住友カード ゴールド(NL)のクレカ積立のポイント付与率は、次の段階制です(2026年7月31日に公式サイトで確認)。
| 区分 | 前年の年間カード利用額 | 積立のポイント付与率 |
|---|---|---|
| カード入会初年度 | 利用条件なし | 1.00% |
| 2年目以降 | 年間100万円以上 | 1.00% |
| 2年目以降 | 年間10万円以上 | 0.75% |
| 2年目以降 | 年間10万円未満 | 0.00% |
つまり、積立で高い付与率を保ちたいなら、積立以外の支払いで年間100万円を作るという構造です。積立が年間利用額を押し上げてくれるのではなく、年間利用額が積立の条件を決めています。矢印の向きが逆になっている解説を見かけたら、この点を疑ってみてください。
クレカ積立の還元率をカード横断で比べたい場合はクレカ積立の還元率比較とおすすめの組み合わせで扱っています。
なぜ対象外になるのか(当サイトの整理)
以下は公式の説明ではなく、当サイトが公式の対象外リストを読み解いて整理したものです。カード会社が理由を明示しているわけではない点は、先にお断りしておきます。公式リストに並ぶ項目は、おおむね4つの軸に分けられます。
軸1:換金性が高いチャージ
交通系およびその他一部の電子マネーへのチャージ、各種決済サービスへのチャージ、弊社発行プリペイドカードへのチャージ、そして2026年3月1日から加わったau PAY・Kyash・JAL Pay・バンドルカード。これらは「支払い」ではなく「価値の移し替え」です。カード会社から見れば、実際の消費が起きたかどうかを確認できません。
軸2:カード会社自身への支払い
年会費(クレジットカード、ETCカード、PiTaPaカード)、カード発行手数料など。カード会社に払ったお金を「利用実績」として数えると、条件が自己言及的になります。
軸3:借入とその返済・手数料
キャッシングリボ、海外キャッシュサービス、その他ローンの返済金、リボ払い・分割払い手数料。これらは加盟店での買い物ではなく、貸し借りに関わる取引です。
軸4:金融商品の購入・積立
三井住友カードつみたて投資(SBI証券)、三井住友銀行外貨自動積立サービス(クレジットカード決済)。消費ではなく、資産の形を変える取引です。
なお、公式リストにある国民年金保険料は、この4軸のどれにもきれいには収まりません。当サイトの整理はあくまで目安です。対象/対象外の判断は、公式リストそのものを見るのが確かな方法です。
断定できない部分は、正直に書きます
対象外の扱いについて、公式記載を確認できなかった項目があります。以下は当サイトでは断定しません。
- WAON・楽天Edyなど個別の電子マネー名:公式は「交通系およびその他一部の電子マネーへのチャージ」という括り表記です。個別のサービス名を名指しした記載は、確認したページ上では見つけられませんでした。
- 住民税・自動車税などの税金、ふるさと納税などの寄付:対象外リストに明記があるのは「国民年金保険料」のみです。それ以外の税金・寄付についての対象/対象外の記載は、確認したページ上では公式に記載を確認できませんでした。カード払いでの納税を条件額に見込むなら、事前にカード会社へ確認しておきたいところです。
Oliveフレキシブルペイ ゴールドは、対象・対象外が一覧で公開されています
Oliveについては、三井住友カードの公式FAQに対象・対象外の一覧が掲載されています(2026年7月31日確認)。三井住友カード ゴールド(NL)の記載とは、書き方も範囲も少し違います。
対象になるご利用の一例:家族カード、税金・家賃、公共料金のお支払い、「Vポイントが貯まる保険」のお支払い、楽天ペイ、ローソンスマホレジ、Amazonギフト券の購入・チャージ、Apple Pay、d払い、ETC、Google Pay、iD、PayPay、Revolut、Visaのタッチ決済
対象外となるご利用:ポイント払いモード、追加した支払いモード、年会費、キャッシング、リボ・分割の手数料、国民年金保険料、三井住友カードつみたて投資(SBI証券)、三井住友銀行外貨自動積立サービス(クレジットカード決済)、PiTaPa、交通系電子マネーへのチャージ、au PAY・ANA Pay・JAL Pay・nanaco・VポイントPay・WAON・楽天Edyへのチャージ、Kyash・バンドルカード・三井住友カードが発行するプリペイドカードへのチャージ ほか
出典:三井住友カード公式FAQ(Oliveの年間100万円の対象・対象外)
注目したいのは、Olive では「税金・家賃、公共料金」が対象として明記されている点です。三井住友カード ゴールド(NL)の公式ページには、税金について「国民年金保険料は対象外」としか書かれていません。同じ会社が出しているカードでも、公開されている情報の粒度が違います。自分の持つカードの記載を見にいくことが、いちばん間違いのない方法です。
エポスゴールドカードの対象外
エポスの場合、「年間ボーナスポイント」の対象外と、「年会費永年無料条件(年間50万円)」の対象外は、別々の公式ページに書かれています。混同しないよう、順に見ます。
① 年間ボーナスポイントの対象外(公式FAQ・2026年7月31日確認)
ポイントご利用分/キャッシングご利用分/エポスカードの運転免許・引越クレジット/Room iD(家賃・駐車場利用料・保証料など)/すみかえ応援クレジット/デンタルクレジット/カード年会費/カード発行手数料など
出典:エポスカード公式FAQ(年間ボーナスポイントの対象外)
② 年会費の条件(年間50万円)側の対象外(公式FAQ・2026年7月31日確認)
※エポスの運転免許、引越クレジット、保証人プランの支払いなど一部の支払いは年間利用額の対象外です。
※ポイントご利用分、キャッシングご利用分、入会特典の割引分、クーポン割引分のお支払いは年間利用額に含まれません。
2つのリストは一字一句同じではありませんが、Room iD(保証人プラン)は①②のどちらにも対象外として書かれています。エポスの家賃保証サービス「Room iD」経由で家賃を払っている場合、その分は年間ボーナスポイントにも年会費の条件にも積み上がらない、ということです。家賃を年間50万円の一部として見込むつもりなら、ここは先に確認しておきたい部分です。
なお、三井住友カードと違い、エポスは投信積立を「対象」として明記しています。公式は「tsumiki証券でのつみたて金額・エポスカードからエポスVisaプリペイドカードへのご入金分は、年間ご利用金額の対象となります」と記載しており、三井住友カードつみたて投資(SBI証券)が対象外である三井住友カード ゴールド(NL)とは扱いが逆になります。ただし「2024年4月以降の集計期間スタート分より、tsumiki証券のつみたて分を引き出した場合、集計期間中のつみたて分から引き出し分を減算させていただきます」という注記も付いています。
ヒナコ
えっ、積立が入らないんですか……。私、「投資しながら年会費もタダになる」っていう話をどこかで読んで、それいいなと思ってたんです。でも公式に「集計対象となりません」って書いてあるなら、そういうことですよね。
トシ
そういうことだ。しかも関係は逆向きになっている。積立が年間利用額を押し上げるのではなく、前年の年間利用額が積立の付与率を決める。だから「積立の付与率を保ちたい」という動機がある人ほど、積立以外で100万円を作る必要が出てくる。ここを取り違えたまま設計すると、年会費も付与率も両方取り逃がすことになる。矢印の向きだけは、先に確認しておきたい。
達成状況の確認と、届かなかった場合に起きること
いま自分がいくら積み上がっているかは、自分で確認しにいく必要があります。そして届かなかった場合に起きることは、年会費が翌年も続くことだけではありません。
いま自分がいくら積み上がっているか
3社とも、達成状況を自分で確認する手段が公式に用意されています(2026年7月31日に各社公式サイト・公式FAQで確認)。
出典:三井住友カード ゴールド(NL)特典解説/三井住友カード 達成状況の確認/三井住友カード公式FAQ(Oliveの達成状況)/エポスカード公式FAQ(年間利用金額の確認)
集計期間が暦年ではない以上、明細を単純に1月から足し上げても達成状況とは一致しません。アプリが示す累計を見ること。これが確認のいちばん間違いのない方法です。
届かなかった場合に起きること
未達だった場合のダウンサイドは、次の3つです。
① 翌年も年会費がかかります
三井住友カード ゴールド(NL)とOliveフレキシブルペイ ゴールドは5,500円(税込)、エポスゴールドカードは通常年会費5,000円(税込)です。永年無料の条件を満たすまでは、毎年かかり続けます。
② 継続特典は「毎年」の達成が条件です
三井住友カード ゴールド(NL)の継続特典10,000ポイントについて、公式は「毎年、年間100万円(税込)のご利用が必要となります」と記載しています。1回達成すれば恒久的にもらえるものではありません。年会費が永年無料になったあとも、継続特典を受け取るには毎年100万円の利用が要ります。
③ 初年度は継続特典が付与されません
付与時期について公式は「毎年、カード切替え月の末日までに付与いたします(初年度は付与されません)」と記載しています。入会1年目に100万円を達成しても、その年の継続特典10,000ポイントは付きません。見落とされやすい注記です。
得られるものと、失うものは対称ではありません
達成した場合に得られるのは、年会費5,500円と継続特典10,000ポイント。金額の決まった、有限の利益です。上限があります。
一方、達成できなかった場合はどうなるか。条件額に届かせるために積み増した支出は戻ってきません。使ったお金は使ったお金として残り、年会費も翌年かかります。
得られる側には上限があり、失う側には上限がない。この非対称性こそ、修行という使い方の本質的な注意点です。だからこそ、最初の判断——「移し替えで埋まるか、新しい支出が要るか」——が効いてきます。
修行しない選択肢 ── 年間50万円のエポスと、招待を待つ道
年間100万円が現実的でないとしても、選択肢は「あきらめる」だけではありません。エポスゴールドカードは年間50万円以上の利用で永年無料になると公式が明記しており、招待を待たずに到達できます。
エポスゴールドカードの3ルート(公式明記)
エポスカードの公式FAQは、年会費が永年無料になるルートを3つ明記しています(2026年7月31日確認)。なお、ここで出てくる「インビテーション(招待)」という言葉の意味はクレジットカード用語集に整理しています。
- 年間ご利用額が50万円以上 → 翌年以降の年会費が永年無料
- エポスカードからの招待(インビテーション)でお申し込みの場合 → 年会費が永年無料
- エポスファミリーゴールドのご紹介でお申し込みの場合 → 年会費が永年無料
つまり、招待がなくても、通常の申し込みで年間50万円以上使えば永年無料になります。「招待経由でしか無料にならない」という説明を見かけることがありますが、公式記載とは異なります。年間50万円は月あたり約4万2000円。100万円より、ずいぶん現実的な水準です。
申し込みの前に確認しておきたい点
年間50万円に届かない年があれば、その年は通常年会費5,000円(税込)がかかります。また、ゴールドカードの申し込みには所定の審査があります(クレジットカードの審査とクレヒスの基礎)。年間ボーナスポイントは年間50万円以上で2,500ポイント、100万円以上で10,000ポイントです(2026年7月31日にエポスカード公式サイト・公式FAQで確認)。
※年会費・特典・年間ボーナスポイントの条件などの最新情報は公式サイトでご確認ください
エポスの招待基準額は、公式が「ご案内していません」と明言しています
「年間50万円使うと招待が届く」という説明が広く出回っています。ただし、エポスカードの公式FAQは、招待の条件を公開していないと明言しています(2026年7月31日確認)。
エポスゴールドカードのご招待は、カードのご利用状況などに応じてご案内しております。
※具体的な条件はご案内しておりません。
エポスアプリでは、ゴールドカードまでの道のりを確認いただけます。
※なお、当社基準により表示されない場合もございます。
出典:エポスカード公式FAQ(ゴールドカードのご招待がくる条件)
つまり、招待の基準額は推測するしかない領域です。当サイトでは断定しません。判断材料としてあてにできるのは、公式が数字で示している「年間50万円以上の利用で翌年以降永年無料」のほうです。招待を待つより、公開されている条件を見て決めるほうが計算が立ちます。なお、エポスアプリには「ゴールドカードまでの道のり」という目安の表示があるとされていますが、公式は「当社基準により表示されない場合もございます」と注記しています。
JCBゴールド ザ・プレミアは条件を数字で公開しています
対照的に、JCBは招待条件を公式FAQで数字とともに開示しています。次の【1】【2】をともに満たした人が招待の対象です。毎年2月下旬から3月上旬にEメールで案内されると記載されています(2026年7月31日確認)。
【1】ショッピング利用金額(いずれかに該当)
- 2年間連続で100万円(税込)以上の利用(集計期間:12月16日から翌年12月15日まで)
- または1年間で200万円(税込)以上の利用
【2】メールアドレスの登録
本会員が会員専用WEBサービス「MyJCB」に、受信可能なEメールアドレスを登録していること(毎年1月末日まで)
「2年連続100万円」だけが紹介されることが多いのですが、1年で200万円というルートも公式にあります。また、【2】のメールアドレス登録は見落とされやすい条件です。利用金額の条件を満たしていても、登録がなければ案内が届きません。
条件を数字で開示する会社(JCB)と、非公開にする会社(エポス)がある。この違いは、読者側にとっては「計画を立てられるかどうか」の差になります。数字が公開されていれば逆算できますが、非公開なら待つことしかできません。招待を軸に考えるなら、この点を踏まえて選ぶことになります。招待だけで手に入るカードの世界についてはブラックカードの実態とインビテーション条件で扱っています。
ザ・プレミアの年会費は2階建てです
そのJCBゴールド ザ・プレミアですが、年会費の構造は誤解されやすいところです。切り分けて書きます。
公式が「年間100万円(税込)以上のショッピング利用でサービス年会費5,500円(税込)が無料に」と記載しているのは、後者の5,500円だけです。カード本体の年会費11,000円は残ります。
なお、JCBゴールドの年会費11,000円(税込)は、オンライン入会の場合のみ初年度無料です。切替の場合は初年度無料の対象になりません。家族会員は1名まで無料、2人目からは1名につき1,100円(税込)です。
出典:JCBゴールド 商品ページ(カード基本情報)/JCBゴールド 商品ページ
プライオリティ・パスは別途申し込みが必要です
年会費と並んで誤解されやすいのが、ラウンジ特典の付き方です。JCBゴールド ザ・プレミアはプライオリティ・パスの対象カードに含まれますが、公式は「『プライオリティ・パス』は別途申し込みが必要となります」と記載しています。持っているだけで自動的に使える状態にはなりません。
また、通常のJCBゴールド(ザ・プレミアではないもの)はプライオリティ・パスの対象外です。通常のJCBゴールドに付くのはLoungeKeyという別のサービスです。公式は「世界1,800ヵ所以上のラウンジを1回のご利用につきUS35ドル(一部空港ラウンジはUS27ドル)で利用できる」と案内しています。無料で使い放題になるサービスではありません。
ゴールドの実利はどこにあるか
年会費が無料になったとして、そのカードで何ができるのか。ゴールドの実利は国内空港ラウンジに集まりますが、そこには「無料になるのは本人まで」「カード現物が要る」という2つの制約があります。誤解が広まりやすい領域なので、要点を正確に押さえます。
国内空港ラウンジ:本人は無料、同伴者は原則有料
ゴールドカードのラウンジ無料利用に、同伴者は原則として含まれません。同伴者無料はプラチナ以上のカードの特典です。プラチナ以上で何が変わるかはプラチナカードのランキングと格付け比較にまとめています。
- 三井住友カード:無料でラウンジを利用できるのは、ゴールド・ゴールド(NL)・Oliveフレキシブルペイ ゴールド・プライムゴールド・プラチナなどの会員本人(家族会員・パートナー会員の本人を含む)です。同伴者1名まで無料になるのはVisa Infinite会員とプラチナ会員(プラチナプリファードを除く)のみで、ゴールド系に同伴者無料の記載はありません。
- JCB:対象会員はJCBザ・クラス、プラチナ、ゴールド ザ・プレミア、ゴールド会員など(家族会員も含む)。同伴者1名まで無料になるのは、JCBザ・クラス、JAL・JCBカード プラチナ、ANA JCBカード プレミアム、JCBプラチナ(JCBオリジナルシリーズ)の個人会員またはJCB CARD Biz プラチナ会員に限られます。
出典:三井住友カード 国内空港ラウンジサービス/JCB 空港ラウンジサービス
JCBは一般向けの解説ページで、次のように案内しています(2026年7月31日確認)。
一部のゴールドカードは同伴者も無料で空港ラウンジを利用できますが、同伴者が利用する際には追加料金がかかる場合もあります。追加料金の有無はゴールドカードによって異なるので、事前にサービス内容を確認しておきましょう。
つまり、同伴者無料はカードによるということです。少なくとも当ページで扱う三井住友カードとJCBのゴールドについては、公式ページ上で同伴者無料の対象に挙げられていません。「ゴールドなら家族や同僚も一緒に無料で入れる」と決めてかかるのは避けたいところです。自分のカードの案内ページで、同伴者の扱いを名指しで確認してください。
飲み物が有料の場合があります
JCB公式は「一部のラウンジではアルコール類が有料、またはソフトドリンクのみとなります」と記載しています。お菓子やおつまみ等も有料で提供される場合があると案内されています。
なお、三井住友カードの国内空港ラウンジ案内ページ上では、アルコールの有料に関する明示的な記載を確認できませんでした。上記はJCBの記載にもとづくものです。
ナンバーレス時代の落とし穴:カード現物の提示が要ります
三井住友カードは、国内空港ラウンジの利用にあたって「ラウンジ受付で三井住友カード」と「搭乗券あるいは航空券」の提示を求めています。そのうえで、次の注記があります。
カード現物のご提示が必要となります。Vpassアプリのカード画面のご提示ではご利用いただけません
三井住友カード ゴールド(NL)は券面に番号のないナンバーレスカードで、日常の決済はスマホだけで完結します。だからこそカード現物を家に置いたまま出かけてしまいやすいのですが、ラウンジでは現物が要ります。空港に着いてから気づいても間に合いません。
プライオリティ・パスの掲載数は出典で異なります
- Priority Pass公式(日本語):「1,900以上の空港ラウンジとエクスペリエンス」(2026年7月31日時点)
- JCBの案内:「利用可能なラウンジ等は世界1,800ヵ所以上」「世界146ヵ国・地域」(2026年7月31日時点)
出典:Priority Pass 公式(日本語)/JCB プライオリティ・パス
同じサービスなのに、数値が食い違っています。JCBの公式ページ自身も、プライオリティ・パス社のホームページと異なる可能性がある旨を注記しています。施設数は入れ替わるものなので、当サイトでは単一の数字を断定せず、出典と時点をセットで示す方針をとっています。
ラウンジの種類ごとの違い、どのカードでどこまで入れるかの比較は空港ラウンジ対応クレジットカード比較で詳しく扱っています。当ページではここまでにとどめます。
ヒナコ
カード現物が要るんですか……。ナンバーレスって「スマホだけでいい」のが売りだと思っていたので、財布に入れずに家に置きっぱなしにしてました。空港に着いてから気づいたら、けっこうショックですね。
トシ
そこは実際に起きる話だ。決済はスマホで完結するのに、ラウンジ受付だけは現物を求める。三井住友カードは「Vpassアプリのカード画面のご提示ではご利用いただけません」と明記している。
同伴者の扱いも同じだ。ゴールドで無料になるのは本人と家族会員本人まで。同伴者まで無料にしたいなら、プラチナ以上の話になる。ラウンジ目当てで年会費を判断するなら、この2点は先に織り込んでおきたい。「使えるはずだった」で終わるのが、いちばんもったいない。
招待を名乗る案内が届いたときの確かめ方
ゴールドカードやプラチナカードへの招待は、実際にメールで案内されます。JCBゴールド ザ・プレミアも「毎年2月下旬〜3月上旬にEメールでご案内します」と公式に記載しています。つまり、招待がメールで届くこと自体は正規の流れです。だからこそ、その一通が本物かどうかを自分で確かめる手順を持っておく価値があります。
数字で見る、カード会社をかたる連絡の多さ
当サイトでは「招待を装った詐欺が多発している」という書き方はしません。招待という手口を名指しで扱った一次情報を確認できていないためです。代わりに、公的統計として確認できる事実を示します。フィッシング対策協議会の月次報告書によると、2026年6月の状況は次の通りです。
出典:フィッシング対策協議会 2026年6月 フィッシング報告状況
カード決済ブランドをかたる連絡が、報告全体の上位を占めています。招待メールに限った統計ではありません。それでも、カード会社を名乗る連絡の一定数が本物ではないという前提を持っておく根拠にはなります。
確かめ方は、招待に限らず同じです
カード会社を名乗る連絡を受け取ったときの確認手順は、招待でも利用確認でも変わりません。
- メールやSMSに書かれたリンクからは開かない。本文にあるURLではなく、自分でブックマークしている会員サイト、または公式アプリから入り直します。
- カードの現物を見る。カード裏面に記載された電話番号にかけて確認します。連絡の中に書かれた番号ではなく、カードに印字された番号です。
- アプリの通知やメッセージ欄を確認する。正規の案内であれば、会員向けサービス側にも記録が残っていることがあります。
- 急かす文面ほど、いったん止まる。期限を切って手続きを迫る形式は、落ち着いて確認する時間を奪う目的で使われることがあります。
フィッシング対策協議会は「利用者向けフィッシング詐欺対策ガイドライン 2026年度版」を公開しており、消費者側の対策がまとめられています。国民生活センターも「そのメール、フィッシング詐欺!」(2024年11月19日公表)で注意喚起を出しています。
出典:フィッシング対策協議会 利用者向けフィッシング詐欺対策ガイドライン 2026年度版/国民生活センター「そのメール、フィッシング詐欺!」
なお、招待が届く条件そのものについては、先に見たとおりJCBは公式に開示し、エポスは非公開です。「招待が届いた」という連絡が来たときに、自分がその条件を満たしているかどうかを説明できる状態にしておくと、真偽の判断がしやすくなります。利用実績の考え方はクレヒス(信用履歴)の基礎で扱っています。
よくある質問(FAQ)
Q. 年間100万円の集計期間は、いつからいつまでですか?
A. 暦年(1月〜12月)ではありません。三井住友カード ゴールド(NL)は、新規入会の初年度がカード加入日から11ヵ月後末日まで、翌年度以降はカード加入月の1日から11ヵ月後末日までです。一般カードからの切替の場合は、カード切替え月の11ヵ月後末までが対象期間になります。エポスゴールドカードの年間ボーナスポイントは「カード有効期限の月末までの1年間」で、初年度は別ルールです。JCBゴールド ザ・プレミアの招待条件は12月16日から翌年12月15日までで、カードごとに起点が異なります(2026年7月31日に各社公式サイト・公式FAQで確認)。
Q. SBI証券のクレカ積立は、年間100万円にカウントされますか?
A. カウントされません。三井住友カード公式は「三井住友カードつみたて投資のご利用金額は、三井住友カード ゴールド(NL)の年間100万円のご利用で翌年以降の年会費永年無料および毎年10,000ポイント還元(継続特典)のご利用金額の集計対象となりません」と明記しています。ただし逆方向の関係はあり、前年の年間カード利用額が積立のポイント付与率を決めます。年間100万円以上で1.00%、10万円以上で0.75%、10万円未満で0.00%です(入会初年度は利用条件なしで1.00%)。積立以外の支払いで年間利用額を作る必要があります(2026年7月31日に公式サイトで確認)。
Q. 年間100万円を達成できなかったら、どうなりますか?
A. 翌年も年会費がかかります。三井住友カード ゴールド(NL)とOliveフレキシブルペイ ゴールドは5,500円(税込)です。あわせて、継続特典10,000ポイントについて公式は「毎年、年間100万円(税込)のご利用が必要となります」と記載しており、1回達成すれば恒久的に受け取れるものではありません。付与時期は「毎年、カード切替え月の末日までに付与いたします(初年度は付与されません)」とされ、入会1年目に達成しても継続特典は付きません。積み増した支出は戻らないため、達成の見込みは事前に計算しておきたい部分です(2026年7月31日に公式サイトで確認)。
Q. エポスゴールドカードは、招待がないと年会費無料になりませんか?
A. 招待がなくても永年無料になります。エポスカードの公式FAQは、年会費が永年無料になるルートを3つ明記しています。①年間ご利用額が50万円以上、②エポスカードからの招待(インビテーション)でのお申し込み、③エポスファミリーゴールドのご紹介でのお申し込み、の3つです。通常年会費は5,000円(税込)で、①のルートなら通常の申し込みからでも到達できます。なお、招待が届く具体的な基準額について、エポスカードの公式FAQは「具体的な条件はご案内しておりません」と明記しています(2026年7月31日に公式FAQで確認)。
Q. ゴールドカードを持てば、同伴者も空港ラウンジに入れますか?
A. カードによって異なりますが、当ページで扱う三井住友カード・JCBのゴールドカードでは同伴者は有料です。三井住友カードで同伴者1名まで無料になるのは、Visa Infinite会員とプラチナ会員(プラチナプリファードを除く)で、ゴールド系のカードに同伴者無料の記載はありません。JCBで同伴者1名まで無料になるのも、JCBザ・クラスやJCBプラチナなどに限られます。また、三井住友カードのラウンジ利用にはカード現物の提示が要り、Vpassアプリのカード画面では利用できません(2026年7月31日に各社公式サイトで確認)。
当ページの情報の根拠と信頼性
当ページのカード情報は、三井住友カード(Olive を含む)・エポスカード・JCB・三菱UFJカードの各公式サイトおよび公式FAQで確認しています(いずれも2026年7月31日確認)。フィッシングに関する統計・注意喚起は、以下の公的機関等の公開資料にもとづいています。数値には確認日を添え、確認できなかった項目は断定せず「確認できなかった」と明記する方針をとっています。
公的機関・業界団体
- フィッシング対策協議会 2026年6月 フィッシング報告状況 - 報告件数・悪用ブランドの内訳
- フィッシング対策協議会 利用者向けフィッシング詐欺対策ガイドライン 2026年度版 - 消費者側の対策
- 国民生活センター「そのメール、フィッシング詐欺!」(2024年11月19日公表) - 注意喚起
- 一般社団法人 日本クレジット協会(JCCA) - クレジットカードに関する統計・調査
- 株式会社シー・アイ・シー(CIC) - 指定信用情報機関
カード発行会社(公式)
- 三井住友カード「特典の詳細およびご注意事項」 - 集計期間・対象外一覧・継続特典の一次ソース
- 三井住友カード 年間ご利用金額 集計対象外の追加のお知らせ - 2026年3月1日利用分からの改定
- 三井住友カード公式FAQ(Oliveの年間100万円の対象・対象外)
- エポスカード公式FAQ(エポスゴールドカードの年会費)
- エポスカード公式FAQ(ゴールドカードのご招待がくる条件)
- JCB公式FAQ(JCBゴールド ザ・プレミアの招待条件)
- 三菱UFJニコス システム統合に伴うカード種類名称の変更について
- Priority Pass 公式(日本語) - 利用可能施設数
まとめ
100万円修行は、うまく機能すれば年会費という固定費をゼロにできる仕組みです。ただしそれは、すでにある支払いを1枚に集めた場合に限られます。ここを外すと、年会費より大きい金額が出ていきます。この記事で扱った要点を、あらためて並べます。
- 主要カードで年間利用額により年会費が永年無料になると公式に明記されているのは3枚です。三井住友カード ゴールド(NL)(年間100万円)、Oliveフレキシブルペイ ゴールド(年間100万円)、エポスゴールドカード(年間50万円)。
- 「年間」は暦年ではありません。三井住友カードは加入月起算、エポスはカード有効期限の月末まで、JCBゴールド ザ・プレミアは12月16日から翌年12月15日まで。起算日はカードごとに違います。
- カードで払ってもカウントされない支払いがあります。年会費、キャッシング、ローン返済、各種チャージ、そして三井住友カードつみたて投資(SBI証券)。2026年3月1日利用分からは、au PAY・Kyash・JAL Pay・バンドルカードも対象外に加わりました。
- クレカ積立で条件額は埋められません。逆に、前年の年間利用額が積立のポイント付与率を決めます。矢印の向きは一方通行です。
- 継続特典10,000ポイントは毎年の達成が条件で、初年度は付与されません。
- 年間100万円が現実的でないなら、年間50万円のエポスゴールドカードという選択肢があります。招待を待つ必要はありません。
そのうえで、最後に3つの問いを置いておきます。
あなたが直近12ヵ月にカードで払った金額は、いくらでしたか。
明細を合計するところからしか、この話は始まりません。
条件額との差は、いま現金や口座振替で払っているものを移すだけで埋まりますか。
埋まるなら、修行は成立します。埋まらないなら、それは支出を増やす話に変わります。
年会費が無料になったあと、そのカードで何をしますか。
ラウンジを使うのか、還元率を取りに行くのか、それとも持っているだけになるのか。無料になること自体は目的ではありません。無料になった先に使い道があるかどうかで、修行に意味があったかどうかが決まります。
トシ
答えが出ないうちは、急ぐ理由はない。集計期間はカードごとに違い、始めた日から数え始まる。落ち着いて計算してから決めても、遅くはないはずだ。
🛠 クレカ便利ツール

