Visa・Mastercard・JCBの違いと選び方|使う店から決める
迷ったら、まず「そのカードで選べるブランド」と「必ず使いたい店」を確認してください。使う店がまだ決まっていない1枚目ならVisaかMastercard、日本のコストコで使うならMastercard、JCBの対象優待を使いたいならJCBが候補です。海外も含め、どのブランドも店ごとの対応確認は必要です。
申込画面で迷ったら、この順に確認
「VisaとJCB、どちらがお得か」だけでは決めきれません。同じカードでも選べるブランドや使える店、対象サービスが違います。申込ボタンを押す前に、次の5項目を見てください。
- その商品で選べるブランド。楽天カードでもカードの種類によって付けられるブランドが決まっています。商品名だけで4ブランド全部から選べるとは限りません。
- 必ず使いたい店・サービス。店の公式支払案内や決済画面のブランド表示を確認します。世界シェアが高いことと、あなたの使う店で通ることは別です。
- 渡航先の国と使う店。Visa、Mastercardは広いネットワークを持ちます。JCBも提携網で使える場所があります。渡航先の利用案内と、宿泊先・交通機関の支払方法を先に調べてください。
- カード商品ごとの条件。年会費、ポイント、保険、タッチ決済やスマホ決済、ブランド限定特典の対象を発行会社のページで比べます。同じ発行会社でもカードの種類・ブランドによって条件が違うことがあります。
- 選んだ後の変更方法。カード番号を引き継いだまま切り替えられるとは限りません。発行会社別の例を確認します。
国際ブランドと発行会社、どちらが何を決める?
たとえば「楽天カードのVisa」は、楽天カードが発行する商品にVisaのネットワークが付いたものです。Visa公式は、Visa自身はカードを直接発行せず、カード発行会社が会員対応を行うと説明しています。JCBのロゴがあるカードも、JCB自身が発行する商品と別会社が発行する商品があります。
| 確認したいこと | 主に見る先 | 申込前の確認 |
|---|---|---|
| その店で使えるか | 国際ブランドの加盟店網と店の取扱 | 店の支払案内・決済画面のロゴ |
| 年会費・還元・保険 | 発行会社のカード商品 | 同じ商品でもブランド別の条件がないか |
| ブランド独自の優待 | 国際ブランドと発行会社の対象条件 | 発行会社・カード種別・期間・登録条件 |
| 海外利用の費用 | ブランド換算レートとカード商品の手数料 | 発行会社の商品別・ブランド別の料率 |
一つの社名だけで全条件は決まりません。JCB公式も、付帯保険の内容は発行会社とカードの種類で異なると案内しています。
Visa・Mastercard・JCBの違いを、使う場面で見る
| ブランド | 先に考えたい場面 | 選ぶ前の確認 |
|---|---|---|
| Visa | 最初の1枚、国内外をまたいで使う | 選ぶカードでVisaを付けられるか。使う店・渡航先の取扱 |
| Mastercard | 最初の1枚、海外利用、日本のコストコ | 店の取扱に加え、商品別のスマホ決済・特典条件 |
| JCB | 国内で使う店が確認でき、対象のJCB優待や日本語サポートを使いたい | 優待の対象カード・期間。海外では渡航先や提携網の利用可否 |
VisaとMastercardを「どちらが世界一使える」とは順位付けしません。両社が公表する加盟店数は調査時点と集計方法が異なります。Nilson Reportが集計した主要国際ブランド網の2025年のカード購入件数(クレジット・デビット・プリペイドを含む)ではVisaが40.76%です。これは個別の店での利用可否や、クレジットカードだけのシェアではありません。
JCBは日本発の国際ブランドで、JCB PLAZAなど海外の日本語サポートも案内しています。ただしサービスの場所や対象カードは変わります。「JCBならどの国でも使える」「JCB優待ならJCBロゴの全カードが対象」と決めつけず、行き先とカード条件を確認してください。
コストコを使うならMastercard?
日本のコストコについて、Mastercard公式は「すべてのMastercard」が使え、オンラインショッピングのカード決済はMastercard限定と案内しています。コストコ提携カードである必要はありません。Visa・JCBしか持っていないなら、この利用場面はMastercardを選ぶ理由になります。
現金など別の支払方法や、海外のコストコの扱いは別です。「世界中のコストコはMastercardだけ」と広げないでください。日本の会費自動更新はコストコ公式で対応カードを確認できます。
Amex・Diners・銀聯・Discoverはどう見る?
この4ブランドも決済ネットワークですが、申込むカードで選べるとは限りません。まず商品ページに選択肢として表示されているかを見ます。
- American Express:独自の優待・サービスがあります。日本ではJCBとの提携で使える店が広がっていますが、Amex公式も一部利用できない店を案内しています。
- Diners Club:Diners公式はJCBとの提携で国内の取扱店が拡大していると説明しています。カード商品の優待条件は別に確認してください。
- 銀聯(UnionPay):中国発の国際ブランドです。中国での利用を考える場合の候補ですが、海外にも取扱店があります。渡航先の店ごとに表示を確認してください。
- Discover:米国発のネットワークです。JCBとの提携により米国のDiscoverロゴの店でJCBを利用できる場合があります。例外や決済方法の制約があるため、JCBの米国案内を見てください。
海外で使うとき、手数料はブランドで決まる?
海外での支払額には、ブランドの換算レートに加え、発行会社が定める海外利用時の事務手数料が関わります。ブランド名だけで「こちらが安い」とは決められません。同じ発行会社でもカード商品やブランドで料率が違う例があります。三井住友カードの公式案内はVisa・Mastercardと銀聯を分けています。申し込むカードの商品ページで、現行料率と適用日を見てください。
海外でJCBを使いたい場合は、JCBの国・地域別案内を確認します。米国ではDiscoverとの提携で使える店がある一方、タッチ決済と差し込みの対応にも違いがあります。宿泊先や交通機関など、必ず支払う先を個別に確かめてください。換算レート、現地通貨・日本円建て、手数料の詳しい比べ方は海外利用と手数料のガイドに分けています。
2枚目は別ブランドにした方がいい?
1枚目がVisaなら、2枚目をMastercardやJCBにすると、対応する店の違いを補える可能性があります。ただしブランドを分ければ必ず決済できるわけではありません。2枚目の年会費、使い分け、支払日の管理も発行会社の商品条件です。実際に使う店が両方に対応しているなら、ポイントや費用を優先する選び方もあります。
カード2枚の管理や組合せはクレジットカード2枚持ちの考え方へ。還元率や年会費から商品を比べる場合はクレジットカードの総合案内へ進んでください。
いま持っているカードのブランドは後から変えられる?
発行会社とカードの種類で手続きが異なります。「今のカードのブランドを変更」「別ブランドの2枚目を追加」「新しいカードを申し込む」は同じではありません。楽天カードは異なるブランドの2枚目を追加できる場合があると案内しています。三井住友カードは通常の切替えと別ブランドの新規申込を分けています。
いまのカードを解約する前に、カード番号、継続払いの登録、年会費、ポイント、追加できるカードの条件を発行会社に確認してください。ブランドだけを変えられると考えて先に解約する必要はありません。
結論と確認した資料
初めての1枚で特定の店や特典が決まっていなければ、VisaかMastercardが選びやすい出発点です。コストコ日本ならMastercard、JCBの優待を使いたいなら対象カードを確認してJCB。最後は「その店で使えるか」「その商品で選べるか」で決めてください。
本文の主な根拠は各社・ブランドの公式資料です(2026年9月25日確認)。サービス、支払方法、料率は変わるため利用前に更新情報を確認してください。
- 楽天カード:選べるブランド/Visa:発行会社との役割/Mastercard:コストコでの取扱
- JCB:加盟店の提携ブランド取扱/JCB:米国での利用/JCB PLAZA
- 三井住友カード:海外事務手数料/Nilson Report:2025年購入件数
執筆・確認:元・金融コンサルタント トシ。記事の内容はカードの利用可否や特典の適用を保証するものではありません。