公式情報で7行を同条件比較

外貨預金の為替手数料を比較|米ドル7行の往復コスト・損益分岐

通常時の米ドル手数料は、比較した7行ではGMOあおぞらネット銀行が買付・払戻各4銭、PayPay銀行が各5銭、ドコモSMTBネット銀行が各6銭です。1万米ドルを買って同じ仲値で円へ戻すと、手数料相当額はそれぞれ800円、1,000円、1,200円。金利だけでなく、往復コストと外貨の出口まで同じ条件で見ます。

  • GMOあおぞら4銭 / 4銭
  • PayPay銀行5銭 / 5銭
  • ドコモSMTB6銭 / 6銭

最終更新日:

比較条件:標準値と優遇値を混ぜない

  • 個人口座のインターネット・アプリ取引で、米ドルを円から買い、円へ払い戻す成行の通常時手数料を比較。
  • キャンペーン、外貨積立、会員ランク、初回特典、市場急変時の臨時条件は標準表から除外。
  • 1万米ドル往復は、仲値が変わらず利息が付かない場合の手数料相当額。為替変動・税・端数処理は別。
  • 対象は、個人がオンラインで外貨預金を取引でき、通常時の米ドル買付・払戻手数料を公式情報で同条件確認した7行。国内の全金融機関を網羅した順位ではない。

手数料と金利は変更されます。実際の取引直前に、各行が提示する適用レートと契約締結前交付書面を確認してください。

外貨預金7行の為替手数料比較

米ドルは買付と払戻を分け、円へ戻すまでの総額を見えるようにしました。ユーロと豪ドルは片道の標準値です。同じ銀行でも通貨によってコスト順は変わります。

銀行・適用条件 米ドル買付 / 払戻 1万USD往復 EUR / AUD片道
GMOあおぞらネット銀行通常時公式の為替手数料 4銭 / 4銭 800円 10銭 / 14銭
PayPay銀行通常時公式の為替手数料 5銭 / 5銭 1,000円 14銭 / 30銭
ドコモSMTBネット銀行通常時公式の外貨普通預金 6銭 / 6銭 1,200円 14銭 / 24銭
auじぶん銀行通常時公式の手数料 12銭 / 12銭 2,400円 12銭 / 25銭
ソニー銀行優遇なし公式の為替コスト 15銭 / 15銭 3,000円 15銭 / 45銭
SBI新生銀行Standard公式の為替手数料 15銭 / 15銭 3,000円 40銭 / 20銭
楽天銀行通常時公式の為替コスト 25銭 / 25銭 5,000円 25銭 / 45銭

往復コストの式:10,000米ドル ×(買付手数料+払戻手数料)÷ 100。例として各4銭なら、10,000 × 8銭 ÷ 100 = 800円です。

積立・会員ランクの優遇は別表で確認

標準値より安い条件だけを抜き出すと、実際には達成できない優遇を前提に選びやすくなります。次の値は標準表へ混ぜず、すでに条件を満たす人、または条件維持の負担まで確認した人向けに比べます。

銀行・取引条件 米ドル買付 米ドル払戻 1万USD往復の例
ドコモSMTB・外貨積立公式の積立条件 3銭 6銭(通常時) 900円
ソニー・Club S公式の優遇一覧 Silver 10銭 / Gold 7銭 / Platinum 4銭 同左 Platinumなら800円
SBI新生・ステップアップ公式のステージ別手数料 Diamond 6銭 / Platinum 7銭 / Gold・Silver 9銭 同左 Diamondなら1,200円

優遇条件、判定時期、対象取引は変更されることがあります。ソニー銀行とSBI新生銀行は、手数料差だけでなくステージ達成に必要な残高・取引を公式ページで確認してください。

利息税引後の損益分岐を計算する

手数料だけの損益分岐は「買付と払戻の合計分だけ円安」です。しかし、受取利息があると、その利息がコストの一部を埋めます。次の計算機は、国内預金利息の源泉徴収20.315%を差し引いた利息と往復手数料を概算します。

外貨預金の往復コスト・損益分岐

米ドル

1米ドル=円

%(年率表示を入力)

日(365日で単純按分)

銭 / 1米ドル

銭 / 1米ドル

概算結果

預入時の円支払額
利息(源泉徴収後)
元本だけの往復手数料相当
損益分岐の将来仲値
預入時仲値との差
仲値不変時の概算損益
払戻時シナリオ 将来仲値 概算損益
1%円高
仲値不変
1%円安

概算式は単利・365日按分。利息の20.315%源泉徴収を反映し、為替差損益への税、実際の適用日数、金利変更、端数処理、中途解約、送金・カード等の費用は含めません。プラスは利益、マイナスは損失の概算です。

外貨預金の金利は「年率・期間・預入経路」で読む

外貨預金の金利表には、普通預金、1か月や7日などの定期、円からの預入、すでに持つ外貨からの預入が並びます。数字が一番大きい行だけを比べると、受取額を過大に見積もります。

銀行・公式情報 普通預金の例 定期預金の例 確認ポイント
GMOあおぞら公式表示:2026年8月17日公式金利 米ドル 年0.110% 1か月:円から年4.010% / 外貨から年1.110% 同じ期間でも預入経路で違う
auじぶん公式金利 米ドル 年0.100% 1か月:円から年8.0% / 外貨から年2.0% 年8%は1か月の受取率ではない
SBI新生公式表示:2026年7月14日時点の例公式金利 米ドル1年・Standard 年3.40% 当日値ではなく基準日付きの例
楽天公式金利 米ドル 年0.01% 円から7日・米ドル 年4.00% 7日分へ日割りして受取額を見る

年率を期間分へ直す例:年8.0%で30日間、1万米ドルを預けると、365日按分の税引前利息は約65.75米ドル、20.315%源泉徴収後は約52.40米ドルです。年4.0%で7日間なら税引前利息は約7.67米ドル、源泉徴収後は約6.11米ドルです。実額は預入日数と銀行所定の計算方法に従います。

預入前に確認する「外貨の出口」

円へ払い戻すなら比較表の払戻手数料が効きます。外貨のまま投資・送金・決済へ回すなら、対応する銀行では円転を避けられる一方、別の手数料や条件が生じます。

銀行 主な出口 確認すべき条件
GMOあおぞら重要事項 基本は円へ払戻 個人口座では外貨現金・外貨出金・外貨送金を扱わない
PayPay銀行公式FAQ 基本は円へ払戻 外貨現金と外貨の対外出金は不可
ドコモSMTBSBI証券への入金 円転 / SBI証券 / 米ドルデビット 証券への対象7通貨・最低単位、デビット残高不足時の円決済
auじぶん外貨送金 円転 / 所定の国内同一名義宛送金 USD・EUR・AUD、銀行の送金手数料3,000円、上限等あり。関係銀行手数料等が別途生じる場合があり、海外宛は不可
ソニー外貨送金 円転 / 外貨送金 / Sony Bank WALLET 送金対象通貨、カード対象10通貨、残高不足・海外ATMの費用
SBI新生SBI証券との外貨入出金外貨宅配 円転 / SBI証券 / 外貨宅配 証券の対象通貨。宅配は8通貨で、通貨別手数料に加えて送料1パック1,100円
楽天普通預金の商品詳細 基本は円へ払戻 外貨の対外送金・外貨現金出金は不可

海外送金の横断比較はネット銀行の海外送金比較、TTS/TTBと為替手数料の仕組みは銀行の為替手数料ガイドで詳しく確認できます。

数字から候補を絞る4つの見方

標準手数料と円転コストを優先

比較7行ではGMOあおぞらが各4銭、PayPay銀行が各5銭です。円転が基本の銀行は、預入予定期間の利息で往復コストを埋められるか計算します。

積立から米国株購入へつなぐ

ドコモSMTBは米ドル積立買付3銭と、SBI証券への対象外貨入金を分けて確認できます。最低単位や対象通貨も先に確認します。

外貨を海外で使う

ソニー銀行は対象通貨の外貨残高からSony Bank WALLETで決済できます。残高不足、非対象通貨、海外ATMでは別の費用が生じ得ます。

すでに会員ランクを満たす

ソニーPlatinumは各4銭、SBI新生Diamondは各6銭です。手数料優遇のためだけに必要以上の残高や取引を持たないよう、達成コストも含めます。

  1. 出口を決める。 円転、証券、送金、カード利用のどれかを先に選びます。
  2. 同じ取引条件にそろえる。 通常・積立・会員優遇、普通・定期、円から・外貨からを混ぜません。
  3. 実額に直す。 外貨額と期間を入れ、利息税引後・往復手数料・為替シナリオを円で確認します。
  4. 中途解約と制度を確認する。 定期の中途解約、預金保険対象外、税の扱いを契約前に確認します。

銀行ごとの総合的な向き・不向きや目的別の選び方は、役割を分けた外貨預金に向くネット銀行の総合ガイドで確認できます。

外貨預金のリスク・預金保険・税

仲値が動かなくても元本割れし得る

買付レートは仲値より高く、払戻レートは仲値より低くなります。受取利息が往復コストを下回れば、仲値不変でも円ベースの受取額は預入額を下回ります。

外貨預金は預金保険の対象外

外貨預金には、円の利息付き預金の「1金融機関ごとに1人当たり元本1,000万円までと利息等」の保護枠は適用されません。破綻時の回収がゼロと決まるという意味ではありません。

外貨定期は中途解約が原則不可の銀行がある

銀行が例外的に認めても、利息なし、契約金利の一部、全部解約のみなど条件が異なります。使う予定のある資金を満期まで固定しないようにします。

利息と為替差益は税の扱いが違う

国内預金の利息は20.315%源泉徴収。為替差益は原則雑所得で申告が必要になる場合があります。外貨のまま別商品を買う場合にも差損益を認識し得ます。

外貨預金の為替手数料でよくある質問

Q. 米ドルの為替手数料が安い銀行はどこですか?

A. 本ページで比較した7行の通常時・標準条件では、GMOあおぞらネット銀行が買付4銭・払戻4銭、PayPay銀行が5銭・5銭、ドコモSMTBネット銀行が6銭・6銭です。積立、会員ランク、キャンペーンの手数料は別条件なので、標準値と分けて比べます。

Q. 1万米ドルを買って円に戻すと、手数料はいくらですか?

A. 仲値が変わらず利息もない単純計算では、1万米ドルに買付手数料と払戻手数料の合計を掛けます。片道4銭なら往復800円、5銭なら1,000円、6銭なら1,200円相当です。実際の受取額は為替変動、金利、税、端数処理で変わります。

Q. 為替手数料と金利は、どちらを優先すべきですか?

A. 預入額、預入期間、金利、買付・払戻手数料を同じ条件にして、利息税引後の損益分岐を比べます。短期の高い年率でも受取利息は期間分だけなので、往復手数料を埋められない場合があります。外貨のまま使う場合は、円転以外の出口も判断材料です。

Q. 年8%の1か月定期なら、1か月で8%増えますか?

A. 増えません。表示金利は通常、税引前の年率です。365日按分の30日例では期間利率は約0.658%で、1万米ドルなら税引前利息は約65.75米ドル、20.315%源泉徴収後は約52.40米ドルです。実際は預入日数、銀行所定の計算方法、適用金利、税、端数処理に従います。

Q. 外貨預金は預金保険制度の対象ですか?

A. 外貨預金は日本の預金保険制度の対象外です。円の利息付き預金に適用される、1金融機関ごとに預金者1人当たり元本1,000万円までと破綻日までの利息等の保護枠は適用されません。銀行破綻時の回収額がゼロと決まるという意味ではありません。

Q. 外貨預金の税金はどう扱われますか?

A. 国内預金の利息には20.315%が源泉徴収されます。為替差益は原則として雑所得で、申告が必要になる場合があります。外貨で別の商品を買う場合にも為替差損益を認識し得るため、「円転したときだけ課税」「20万円以下なら非課税」と単純化できません。個別判断は税務署や税理士へ確認してください。

Q. 積立や会員ランクを使えば、標準手数料より安くなりますか?

A. 条件を満たせば安くなる銀行があります。確認時点では、ドコモSMTBネット銀行の米ドル積立買付は3銭、ソニー銀行Club SのPlatinumは買付・払戻各4銭、SBI新生銀行のDiamondは各6銭です。達成条件や対象取引が異なるため、優遇を得るための残高や取引も含めて確認します。

Q. 預けた外貨は、そのまま送金や買い物に使えますか?

A. 銀行ごとに異なります。円転が基本の銀行、証券口座へ外貨を移せる銀行、所定の国内外貨送金に対応する銀行、デビットカードで対象通貨を使える銀行があります。預入前に、円へ戻すのか、投資・送金・海外利用へ回すのかを決めて出口の条件と費用を確認します。

確認した主な公式一次情報

比較値、制度、税はページ上部の最終更新日時点で、次の公式情報を中心に照合しました。適用条件や表示値は変わるため、取引時は各行の最新画面と商品書面を優先してください。

まとめ:片道の数字ではなく、出口までの実額で比較する

比較した7行の通常時米ドル手数料は各4〜25銭で、1万米ドルの往復コストは800〜5,000円相当です。ここへ預入期間分の利息税引後額と払戻時の為替を重ねると、同じ「高金利」でも損益分岐は変わります。まず出口を決め、標準・優遇を分け、計算機へ自分の外貨額と期間を入れてから候補を絞ります。

あわせて読みたい