注文画面の「買う・売る」で迷ったら

為替手数料とは?TTS・TTBで支払額・受取額を計算

最終更新日:
編集:金融ナンバーワンサイト編集部

為替手数料は、円と外貨を交換するときにかかる費用です。銀行の外貨預金では、外貨を買うときのレートがTTS、外貨を円に戻すときのレートがTTBです。

注文画面に手数料込みのレートが出ていれば、そのレートで換算すれば大丈夫。同じ手数料をもう一度足しません。

計算するときは、「円の予算」と「外貨の数量」のどちらが決まっているかを先に選びます。150万円で買えるドルを知りたいのか、1万ドルを買うために必要な円を知りたいのかで、使う式が変わるからです。

自分の金額とレートで計算する ↓

ここでは銀行の外貨預金を中心に説明します。海外送金・外貨現金の両替・カード決済は、適用レートや別途費用も確認してください。銀行別の料金を調べる場合は、外貨預金7行の手数料・優遇条件比較へ進めます。

TTSは円から外貨へ、TTBは外貨から円へ

銀行の「売り」「買い」は、銀行から見た呼び方です。「自分がドルを買うのに、なぜ売相場?」と迷うのはこのため。次のように、自分のお金がどちらへ動くかで読むと分かりやすくなります。

自分が外貨を買う円 → 外貨TTS(電信売相場)銀行が外貨を売るレート
自分が外貨を売る外貨 → 円TTB(電信買相場)銀行が外貨を買うレート

TTM・仲値は、交換レートを決める際の基準です。自分がそのレートで取引できるとは限りません。TTS・TTBの方向は全国銀行協会の外貨預金の解説でも確認できます。

手元にあるのは「適用レート」か「料金表」か

手数料込みの適用レートがある

「預入レート150.15円」「払戻レート149.85円」など、自分の取引に適用される数字をそのまま使います。下の計算機にも、この数字を入力してください。

仲値と手数料が別に書かれている

同じ銀行・商品・時点の基準で、買うときは仲値に買付手数料を足し、戻すときは仲値から払戻手数料を引きます。最後は注文画面の適用レートと照合します。

レート表示の見本(すべて仮定)
仲値・TTM
150.00円
預入・TTS
150.15円
払戻・TTB
149.85円

1米ドルあたり。買うとき・戻すときの手数料が各15銭なら、この関係になります。実際の相場や銀行の提示値ではありません。

仲値は、TTSとTTBを足して2で割れば分かる?

両方向の手数料が違う場合は、その平均から仲値を求められません。例えば仲値150円で買付無料・払戻50銭なら、TTSは150円、TTBは149.50円。平均の149.75円は仲値ではありません。

レートを決める時点も銀行や取引方法で異なります。ニュースの相場、別の銀行の仲値、昨日のTTSを混ぜて差を取っても、自分の手数料にはなりません。実際に使う商品と取引方法のレートを確認しましょう。

適用相場と仲値の差の表示は、銀行業における表示に関する公正競争規約(PDF)を参照。商品ごとの手数料内包の例は、PayPay銀行・外貨普通預金の商品要項で確認できます。

注文画面のTTS・TTBを使って、自分の金額で計算する

米ドルの単純な換算を試せます。円の予算、買いたいドル、円に戻すドルから目的を選び、手数料込みの適用レートを入力してください。初期値は上の見本を使った仮の数字です。

1円〜1億円。半角数字で入力してください。
1米ドルあたりの円額。含まれる為替手数料を、別に加減しません。

最初は仮の値が入っています。

銀行の注文画面と、計算結果が少し違うとき

まず、レートが更新されていないか、入力した外貨数量と取引単位が合っているかを確かめます。そのうえで商品の端数処理を見ます。

例えばPayPay銀行の外貨普通預金では、円貨指定の預入は外貨の補助通貨未満を切り捨て、外貨指定の預入は相当する円貨の1円未満を切り上げます。外貨指定の払戻は円貨の1円未満を切り捨てます。この米ドルの場合、補助通貨は0.01ドルです。本計算機の四捨五入とは異なるため、実際に支払う円・受け取る外貨は注文画面で確認してください。

確認日:ページ上部の最終更新日。対象商品・端数処理:PayPay銀行「外貨普通預金 商品要項」。他行へ同じ処理を当てはめるものではありません。

150万円で買う場合と、1万ドルを買う場合では金額が違う

ここからの例も仮定です

仲値150円、買付・払戻の手数料は各15銭。TTS150.15円・TTB149.85円を使います。利息・税・為替交換以外の費用は含めず、計算途中は丸めません。米ドルは小数第2位、円は1円単位の四捨五入表示です。

円の予算が150万円なら、TTSで割る

円の予算 ÷ TTS = 買える米ドル1,500,000円 ÷ 150.15円/ドル
= 約9,990.01ドル

150万円では1万ドルに少し届きません。仲値150円で割ると、買付手数料を落としてしまいます。予算が決まっているときは、先にこの数量を求めておきましょう。

1万ドルが必要なら、TTSを掛ける

必要な米ドル × TTS = 円支払額10,000ドル × 150.15円/ドル
= 1,501,500円

1万ドルを買うには150万円に加えて1,500円が必要です。150.15円に手数料が入っているので、計算後にさらに1,500円を足しません。

1万ドルを円に戻すなら、そのときのTTBを掛ける

持っている米ドル × TTB = 円受取額10,000ドル × 149.85円/ドル
= 1,498,500円

同じ相場のまま1万ドルを買って戻すと、支払額1,501,500円との差は3,000円になります。

150万円の予算で買った場合は、戻る金額も別です。
1,500,000 ÷ 150.15 × 149.85 = 約1,497,003円。最初の150万円との差は約2,997円です。1万ドルを買った場合の3,000円を、そのまま差し引かないようにしてください。

上の円受取額は「約9,990.01ドル」という表示値ではなく、丸める前の数量から求めています。自分の予算・数量で計算し直す

片道15銭はいくら?往復は買う費用と戻す費用を足す

15銭は0.15円です。「米ドル・片道15銭」が1米ドルあたりの料金なら、1万ドルを一方向に交換する費用は、10,000ドル×0.15円=1,500円に相当します。掛けるのは外貨の数量で、円の予算ではありません。

同じ数量を買って円に戻す場合は、外貨数量×(買付手数料+払戻手数料)で往復の費用相当額を計算できます。「片道料金×2」でよいのは、両方向が同じ料金のときだけです。

1万ドルを買い、同じ数量を円へ戻す仮定例
条件買うとき戻すとき往復の費用相当
両方向が同じ15銭/ドル15銭/ドル3,000円
買うときだけ無料0銭/ドル15銭/ドル1,500円
買付無料・払戻50銭0銭/ドル50銭/ドル5,000円

相場は変わらず、利息や別途費用はない仮定です。銀行の比較表ではありません。実際の料金が途中で変わった場合は、各取引に適用された料金で計算します。

「預入時無料」は、往復無料という意味ではない

実際の料金表でも、預入と出金を分けて読みます。例えば三井住友銀行のSMBCダイレクト・外貨普通預金・米ドルでは、円からの預入時は0円/ドル、円への出金時は0.5円/ドルです。

定期預金の満期に自動で円を受け取る場合などは別の条件があります。「ネットで買ったから、戻すときも同じ優遇」と決めず、最後の円への戻し方まで確認してください。

確認日:ページ上部の最終更新日。出典:三井住友銀行の片道為替手数料表、対象商品とネット取引の条件。上の実例は外貨普通預金に限定し、パーソナル外貨定期預金の満期時の円貨受取や為替予約には当てはめていません。

銀行別の通常料金・積立・会員優遇を比べる

円に戻したときの減少額は、すべて手数料とは限らない

購入日と円へ戻す日では、相場が変わります。例えば150万円をTTS150.15円で交換し、そのドルを持ち続けた場合、戻すときの仲値が148円ならTTBは147.85円になります。差額には手数料だけでなく、相場の変動も含まれます。

150万円で買ったドルを、異なる相場で円に戻す
売る時の仲値適用TTB円受取額150万円との差
148円(円高)147.85円約1,477,023円約−22,977円
150円(変わらず)149.85円約1,497,003円約−2,997円
152円(円安)151.85円約1,516,983円約+16,983円

いずれも1,500,000÷150.15ドルを保有し、払戻手数料15銭/ドルで円転する仮定。計算途中は丸めず、円額は四捨五入。利息・税・別途費用は含めません。将来の相場予測ではありません。

現在のTTBで分かるのは、そのレートで円に戻した場合の金額です。将来の受取額が確定するわけではありません。また、買った日より円安なら、将来のTTBが購入時のTTSより高くなることもあります。

利息も含めた円受取額や、元の円額を保てる為替レートを調べたい場合は、金利と手数料を合わせた2条件比較・損益分岐の計算機を使ってください。

注文する前に、レート・単位・別途費用をそろえて確認する

  1. 自分が使う商品・通貨・取引方法か

    米ドルとユーロ、普通と定期、ネットと店頭、通常と積立では料金が違うことがあります。自分に適用される優遇もここで確かめます。

  2. 円の予算か、外貨の数量か

    外貨を買うときは、円指定ならTTSで割り、外貨指定ならTTSを掛けます。円に戻すなら、戻す数量にその時のTTBを掛けます。料金表の「1通貨あたり」などの単位も確認します。

  3. 手数料込みの適用レートか

    込みなら二重に加算しません。金額が少し違う場合は、レートの更新、取引単位、端数処理を順に確認し、注文画面の数量と円額で最終確認します。

  4. その後にかかる費用はないか

    円へ戻す費用のほか、外貨送金・現金の受渡しなどには別の費用がかかる場合があります。為替手数料だけで全体の負担を判断しないようにしましょう。

使い道に合わせて、次の確認へ

外貨預金は円換算で元本割れすることがあり、預金保険の対象外です。これは手数料の安さでは解消しません。保護の範囲はペイオフの対象になる預金・ならない預金で確認できます。制度上の特徴は全国銀行協会の解説を参照しています。

FXの「スプレッド0.2銭」は、片道手数料のように2倍しない

FXのスプレッドは、同時点の売りと買いのレートの幅です。利用者が買うレート150.002円、売るレート150.000円なら、差は0.002円=0.2銭。同じ提示レートのまま1万通貨を買って売る例では、0.002円×10,000通貨=20円の差になります。40円ではありません。

実際の売買レートから損益を計算したなら、この差をもう一度引くこともありません。相場変動や約定価格のずれ、別途手数料、スワップポイントを含まない説明例です。

Bid・Askや幅が広がる場面はFXスプレッドの仕組みと計算方法で解説しています。FXは証拠金を使う取引で、証拠金を超える損失が生じるおそれがあります。費用の数字だけで預金の代わりに選ぶものではありません。

定義:金融先物取引業協会のスプレッド広告に関する細則・第2条(PDF)。リスク:金融庁「外国為替証拠金取引について」。

確認した資料と計算方法

用語・制度は全国銀行協会、銀行公正取引協議会、金融先物取引業協会、金融庁の資料と照合しています。SMBCの料金例、PayPay銀行の端数処理は、ページ上部の最終更新日に各商品の公式資料で確認しました。出典は該当する説明のそばに掲載しています。

数値例・計算機の前提と編集方針

数値例と計算機の初期値は、式の使い方を確かめるための仮定です。実勢の為替相場、特定の銀行の将来料金、運用成果を示すものではありません。計算途中は丸めず、表示時だけ四捨五入しています。実取引の端数処理は各銀行・商品で異なります。

手数料の方向、円と外貨の単位、3つの計算式、条件を変えた場合の数値を別の視点から確認しました。調査・構成・文章整理にはAIを利用しています。これは実際の利用者による試験や口座取引の体験談ではありません。責任主体と制作方針は編集方針をご覧ください。

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