古い通帳・使っていない口座が見つかったら

休眠口座のお金は戻る?休眠預金の引き出し方と10年のルール

最終更新日:編集:金融ナンバーワンサイト

休眠預金等活用法に基づく休眠預金は、移管後も、もともと預けていた金融機関を通じて引き出せます。払い戻しの請求期限はありません。古い通帳がATMで使えなくても、お金がなくなったとは限りません。

まず金融機関に口座の状態を確認し、必要書類と受取方法を聞きましょう。その場で引き出せるか、同じ口座を使い続けられるかは別の確認が必要です。

2007年9月30日以前に預けた定額・定期・積立郵便貯金は別の扱いです。また、銀行独自の未利用口座管理手数料と、法律の休眠預金を混同しないようにしてください。

最初に、名義・預金の種類・届いた通知を確認する

「休眠口座」は、長く使っていない口座を指して広く使われる言葉です。ただ、使えない理由によって手続きは変わります。手元にある通帳やお知らせを見ながら、自分の状況に近いところから進めてください。

自分名義の銀行口座

元の銀行へ、残高や払い戻し方法を照会します。通帳・カードをなくしていても相談できます。
問い合わせ前の準備へ

亡くなった家族の口座

休眠預金でも、相続人が金融機関所定の手続きを経て引き出せます。暗証番号が分かっても、まず相続手続きの窓口へ。
銀行口座の相続手続きへ

昔、郵便局に預けた貯金

通帳や証書の「通常・定額・定期」などの種類と、預入日を確認します。すべての古い郵便貯金が同じ扱いになるわけではありません。
民営化前の貯金の確認へ

管理手数料のお知らせが来た

法律の10年とは別に、銀行が定める未利用期間や免除条件を確認します。通知の名称と、いつまでに何をする必要があるかが手がかりです。
休眠預金との違いへ

ログインできない、カードが使えないというだけでは、休眠預金になったかは分かりません。利用停止や本人確認など別の原因も考えられるため、口座状態の確認から始めます。

休眠預金の引き出し方:銀行に確認してから手続きする

問い合わせ先は、預金保険機構や資金の活用先ではなく、預けていた金融機関です。合併や名称変更があれば、引き継いだ現在の金融機関へ連絡します。支店がなくなっていても、古い銀行名・支店名を伝えて相談してください。

  1. 口座が分かる資料と、届出情報を整理する

    通帳・証書・キャッシュカードがあれば用意します。本人確認書類や届出印など、必要なものは金融機関によって異なります。旧姓・旧住所のままの口座や、通帳・印鑑をなくした口座は、その事情も先に伝えましょう。

  2. 来店前に、手続きの場所と必要書類を聞く

    取引店での手続きが必要か、近くの支店や郵送などで対応できるか、予約が必要かを確認します。ネット銀行なら公式サイトの問い合わせ窓口へ。本人確認書類だけ持っていけば必ず即日完了する、というわけではありません。

  3. 払い戻す金額・受取日・口座を残せるかを確認する

    通帳に最後に記載された金額と、現在受け取れる金額は同じとは限りません。休眠預金の払い戻しは元の預金契約等に基づく利子相当額も含みます。現在の金額を確認し、現金か振込か、何日ほどかかるか、元の口座を継続できるかをそれぞれ聞きます。

電話・窓口で伝えるためのメモ

  • 金融機関名・支店名、預金の種類
  • 名義人の氏名(旧姓があれば旧姓も)
  • 口座番号が分かる資料、最後に使ったおおよその時期
  • 届出住所からの引越し、通帳・カード・印鑑の紛失の有無
  • お金を受け取りたいか、口座も使い続けたいか

分からない項目は、分からないまま相談して構いません。「必要書類・手続き場所・受取方法と日数」を確認できれば、次に何を用意するかが決まります。

通帳もカードもなく、口座番号が分からないとき

通帳などの紛失だけで、払い戻しを諦める必要はありません。覚えている銀行・支店、当時の氏名や住所、利用時期を整理し、金融機関に口座の照会方法を相談します。銀行側で本人や口座を確認するため、事情に応じて追加資料が必要になる場合があります。

根拠:金融庁の引き出し手続き案内、同Q&AのQ15〜Q22(PDF)。必要書類・所要日数は、実際の取引先で確認してください。

休眠預金とは?「10年」は口座を作った日からではない

法律の休眠預金は、原則として2009年1月1日以降の最後の取引などから、10年以上「異動」がない預金等です。異動とは、その預金を今後も利用する意思があると認められる取引などを指します。

休眠預金等活用法は2018年1月1日に施行され、2019年1月から法律に基づく休眠預金が発生しています。預金保険機構へ移管された資金は民間公益活動に活用されますが、預金者の払い戻しには引き続き対応します。

普通預金も定期預金も対象。外貨預金などは対象外

普通・通常預貯金、定期預貯金、当座預貯金、貯蓄預貯金などが対象です。一方、外貨預金、財形貯蓄、仕組預貯金、マル優口座、民営化前の定期性郵便貯金などは、この法律の対象外です。商品名だけで分からない場合は預入先へ確認してください。

最後の取引が2009年より前でも、捨てずに照会を。

原則としてこの法律の対象外ですが、それだけで引き出せないという意味ではありません。金融庁・全国銀行協会は、こうした古い預金も所定の確認を経て払い戻しに対応すると案内しています。

記帳や利息の入金だけで、10年を数え直せる?

最後の利用日を確認するときの見分け方
通帳・画面にある動き10年の判定での扱い確認すること
自分の入出金・振込、実際の口座振替一般に異動に当たる実際に取引した日を確認する
通帳の記帳・繰越、残高照会、ログイン金融機関ごとの条件による預入先が公表する「異動事由」を見る
銀行からの利息の入金原則、異動に当たらない利息の行だけを最終利用日と思わない
未利用口座管理手数料の引落し異動から除外する金融機関がある残高が減ったことだけで判断しない

たとえば、三菱UFJ銀行の取扱いでは、一部の例外を除き、通帳の記帳だけでは利用があったとみなされません。一方、ゆうちょ銀行の異動事由には通帳の記帳・繰越が含まれます。「記帳すれば大丈夫」を、どの銀行にも当てはめることはできません。

定期預金は満期も関係します。金融庁の説明では、預入期間の末日から10年間、取引などがない場合が対象となり、自動継続なら最初の期間の末日が基準です。自動継続するたびに10年が延びると思わず、最終異動日等を金融機関へ確認してください。

制度の範囲・開始時期:全国銀行協会「休眠預金ってご存知ですか?」。異動・定期預金:金融庁Q&AのQ6〜Q8。銀行ごとの取扱いは、上部の最終更新日時点で公式案内を確認しています。

通知が来ない場合は?「残高1万円」と「届くこと」は別

休眠預金には、制度の対象となる最低金額はありません。1万円は、原則として制度に基づく個別の通知を送るかどうかの区分です。残高が少ないから対象外、1万円以上あるから移管されない、とは判断できません。

対象となりうる預金には金融機関のウェブサイトで公告が行われ、1万円以上の場合は届出住所への郵送などで通知されます。金融機関によってはメールで届きます。通知・公告の時期は、最後の異動から9年〜10年6か月の間で金融機関により異なります。

金額と通知が変わると、確認することも変わる

通帳に8,000円とあり、通知は来ていない
1万円未満なら制度の個別通知はありません。通知なしでも対象になり得るので、元の銀行へ現在の状態と払い戻し方法を照会します。通帳の8,000円を現在の残高と決めつけないようにします。
2万円の口座があるが、引越し後に通知は来ていない
住所変更を届けておらず通知が届かなければ、移管されることがあります。残高の追加より先に、届出住所と口座の状態を確認します。
制度に基づく休眠預金の通知を受け取った
金融庁は、この通知が届けば、その後10年間は休眠預金にならないと説明しています。すぐ入出金しないとお金を失う、ということではありません。今後も使うなら、登録情報と利用条件を確認しておきます。

公告には対象となる期間などが示され、個人の氏名や口座番号は掲載されません。自分の口座が含まれるかは金融機関に聞くのが確実です。通知が届かず移管されていても、法律の休眠預金なら、元の金融機関で払い戻しを請求できます。

未利用口座管理手数料の通知は、別の条件を読む

未利用口座管理手数料は、銀行独自の契約・規定によるものです。対象となる口座の開設時期、未利用期間、残高や取引の条件、引落しまでの猶予などは銀行によって違います。

届いたのがこの手数料の通知なら、「受け取ったので10年間は何もしなくてよい」という休眠預金の説明を当てはめないでください。通知に書かれた期限と対象外になる条件を確認し、継続するか解約するかを銀行へ相談します。引かれた手数料が、休眠預金の払い戻しとして戻ると考えることもできません。

古いゆうちょ・郵便貯金は、預入日と種類を確認する

2007年9月30日以前に郵便局へ預けた定額・定期・積立郵便貯金は、休眠預金等活用法とは別の扱いです。満期後の長期放置により権利消滅の扱いとなる場合があるため、「休眠預金は期限なし」という説明をそのまま当てはめないでください。

通帳・証書で種類と預入時期を確認し、郵便局の貯金窓口またはゆうちょ銀行へ相談します。「民営化前の郵便貯金について、現在の状態と払い戻し方法を知りたい」と伝えると、確認する対象が明確になります。

権利消滅と言われた場合も、相談をやめないでください。

郵政管理・支援機構の2026年4月の案内では、権利消滅した貯金も払い戻しを請求できます。ただし所定の審査があり、認められない場合もあります。必ず戻ると判断せず、請求に必要な手続きを窓口で確認してください。

通帳や証書がなくても、貯金があるかを調べる「現存調査」を相談できます。ゆうちょ銀行の案内では、本人が申し込む場合は本人確認書類と印章を持って貯金窓口へ申し込み、民営化前の郵便貯金の調査であることを伝えます。相続人や代理人が申し込む場合の必要書類は、窓口で確認してください。

民営化前の通常郵便貯金や、2007年10月1日以降の貯金まで、同じ権利消滅の説明で一括りにしないことが大切です。通帳にある種類・日付を伝え、取扱いを確認しましょう。

根拠:郵政管理・支援機構「満期を過ぎた定額・定期・積立郵便貯金の払戻し等について」(消費者庁掲載・PDF)、ゆうちょ銀行「民営化前の郵便貯金の調査」。

払い戻しの後は、口座を使うか・閉じるかまで確認する

お金を受け取る手続きと、同じ口座を使い続ける手続きは、金融機関によって扱いが違います。申し込むときに希望を伝えておくと、受け取った後に迷わずに済みます。

  • 使い続けたい:継続できるかを確認し、氏名・住所・連絡先を現状に合わせます。カードやネット取引の再開手続き、未利用口座管理手数料の条件も確かめます。
  • もう使わない:給与・年金の受取先や引落先として残っていないかを確認し、銀行の案内に沿って解約します。残高を移しただけで解約済みとは考えず、完了を確認します。

確認した公式情報と編集方針

上部の最終更新日時点で、金融庁・全国銀行協会の制度案内、各金融機関が公表する取扱い、郵政管理・支援機構の案内を照合しました。問い合わせ前に整理するための一般的な手順であり、個別口座の残高や払い戻しの可否を当サイトで調査したものではありません。

金融機関ごとの記帳の扱いや、古い郵便貯金の確認先は、それぞれの説明の直後に公式ページを掲載しています。手続きの持ち物・日数などは変更されることがあるため、来店前に預入先の最新案内を確認してください。

あわせて読みたい